日本の中絶が減っている・出産も減っている。
昨日は、大阪で朝から夕方まで一日中セミナーでした。日本家族計画協会主催の「指導者のための避妊と性感染症予防セミナー」です。これまで東京、函館、仙台、名古屋、沖縄、高知、福岡で行われ、今回の大阪が最後でした。
はじめに、家族計画協会の北村邦夫氏が「調査結果から読み解く日本人の性意識・性行動」について、次に私が「日本で一番受けたい授業~避妊~」を、そして岡山の上村茂仁氏が「日本で一番受けたい授業~性感染症~」の講義をし、それからまたまとめ・討議を一時間余りかけて行いまた。
定員150人の会場に250人もの人が来て、超満員。
机がないままの受講はしんどいことだったでしょう。でも、私たちにとっては沢山の方に来て戴いてとてもうれしいことでした。
講演の中で、いくつか勉強になったことがありますので、そのご報告を。まず、北村先生の講義から。パワーポイントで映されたのをデジカメで撮ったので、見にくいかと思いますが。
日本の人工妊娠中絶は毎年減っています。が、中絶だけでなく、出生も減っているのです。ということは、妊娠そのものが減っているということになります。もしも、避妊が確実に行われるようになって、中絶が減っているのなら、出生数は反比例して増えなければならないのだけれど。両方減っているのです。実は、セックスレスの割合も増えていて、人々がセックスをしなくなっているというデータから、性交の減少→妊娠の減少ということが一番に考えられるのです。さらに、各年代別の中絶率を見てみるとこんなグラフになります。
10代の妊娠の中絶率が高いのはうなづけますが、実は、40を超えると、うんと中絶率が 高くなります。
これを見るだけでも、避妊は、若い人だけの問題ではなく、あらゆる年代の人たち、閉経するまで確実になされなければならないということが分かっていただけるかと思います。
私の講義は、事例でいきましたが、15歳から45歳まで。中学生、高校生、大学生、社会人、主婦、結婚している人、していない人、離婚している人、本当にあらゆる年代の、様々な職業の人たちでした。私の話からも、女性が主体性を持って避妊をしなければならないということが分かっていただけたかと思います。本当に、どうして男性達は本気で避妊を考えないのでしょうか、女性がそれを受け入れてしまうのでしょうか。もう、いい加減、男性任せではだめなのだと、自分できっちり避妊や妊娠を考えなければならないということを伝えたいと思います。
明日は、上村先生の話から、少しご報告をしたいと思います。
今、宝塚にいます。今後の性教育について、打ち合わせなどに来ています。また、そのご報告もしますね。
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