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安芸高田で一日過ごしました。

 昨日は、終日安芸高田市で過ごしました。美土里中学のPTA主催の講演会でした。生徒さんたちも十人近く来て下さってましたので、お話しを大人向けでなく、中学生向けとしました。保護者の方達には、本来、全校生徒さんたちにこういう話をしたかったのですということが分かっていただけるかと思って。

 保護者の方達がどう思われたかは、これからアンケートの結果で分かるでしょう。これらについては、また、きっちりとご報告しますね。

 ところで、この講演には、美土里中の保護者で、講演会実現のためにとても尽力して下さったはるめさん、他にも、やんじさんshiozyさんさなさん、そしてツユマメさんなどのブロガーさんたちも遠方から駆けつけて下さって、応援して下さいました。とても心強かったです。ありがたいことです。それに、早速皆さん講演の感想をブログに書いて下さって本当に感謝です。それから、はるめさんのお嬢さんに花束を贈呈して頂きました。体調が優れない中、一生懸命に聞いてくれて、ありがとう!と言いました。

2009_11290012  この講演会場は、とても立派で、上のほうには、ガラス張りの子連れの方の部屋があって、そこにツユマメさん一家が入っているのがよく見えました。ツユマメさんは、二人の子どもたちと、お姑さんと来てくださいました。ツユマメさんのお姑さんは、私の中学一年生の時のクラスメートです。47年ぶりの再会です。本当に不思議なご縁で、でも、講演を聞いて下さってとてもうれしかったです。

 講演がすんで、司会者の方が「何か質問がありますか」と聞かれたときに、ガラスの部屋で、ツユマメさんのこどもがさっと手を上げました。わあ、そこで手が上がってる。でも、そこからは聞こえないから、後でお話ししましょうね、と言いました。講演の後、ツユマメさん一家が来てくれて、そして、彼が私に質問をしたのです。なんと、

「人はどうして生きるのですか?」と言ったのですよ。四月から小学校に上がる子のこの質問には、びっくりしました。わあ、、あなたは、なんとかしこいの。哲学者やねえ。ウン、人はね、その答えを探すために生きるのだと思うわ。と言ったのですが、それではちょっと難しかったな、と思ったので。

「これからね、あなたには楽しいことやうれしいことが一杯あると思うよ。それをたのしんだり、うれしくおもったりするために生きるのだと思うから。だから、これから楽しみにしようね。少ししんどいことやつらいこともあるかも知れないけれど。でも、楽しいことも一杯だからね。」

 そんな風に答えたのですが。ああ、もう、びっくりした!

 講演の前と、後には、食事にもつれて行っていただきました。その安芸高田での食事などのご報告も、また続けますね。


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さようなら、〇〇〇のうどん、中華たち。

 私はこれまで、食べ物のお店はいろいろと書いてきました。それについて、私の中に規律を持っています。美味しいお店とか、安いとか、おしゃれとか、何か感動したことがあるところのみ書くことにして来ました。行って、写真も撮って、食べて、おいしくなければ書かない。悪口は書かないのも原則にして来ました。同じお客さん相手の仕事をしている者として、営業の妨害になることはしない、いいことのみ書く、と。

 でも、今回、考えた末、怒りをこめてここに書きます。そこには、もう、二度と行かない決心をしましたので。

 もう、何年も何百回も行っているお店です。今でも週に何回も行っていました。時間がないときは必ずここ。さっと食べて、それもお味もお値段も文句なくって。そのお店の名前は、このブログにも、何度も登場させています。

 私は、主にカウンターに座ります。でも、ある日カウンターが一杯で、小さなテーブルに座りました。そしたら、注文した物を持ってきた人が、手に台拭きを持ったまま、私の前にどんぶりを出したのです。まさにぬっという感じで、そのピンクの台拭きが目に入って、びっくりしました。台拭き、別名、雑巾とも言います。それを持ったまま、注文の品を指し出だすのに、本当にびっくりしました。

 でも、見ると、その人だけでなく、みんなそうしています。カウンターでは作った人が、そのまま中から差し出しますので、私は気づかなかったのです。外の人は、みんな常に台拭きを持っています。みんな働き者で、せっせと動きます。それで、常にどんぶりやお皿と一緒に台拭きを持っています。お皿を下げるときに、それでさっと机を拭いています。それはそれでいいのです。片手に台拭き、それは食器を下げる時だけでなく、常に決して手放しません。

 気持ち悪くなって、私は、クリニックに帰って本部に電話をしました。人に食べ物を出すときに、雑巾を持ったままというのでは、と。雑巾を置くなり、ポケットに入れるなりして食器を持つべきではないのか、と。ちゃんと注意して欲しい、と。お店の場所の名前も言いました。電話の対応はとてもよくって、恐縮していました。

 さあ、次の日から、行ってみても、なんにも変わっていませんでした。片手に雑巾、同じです。気持ち悪くなって、いやだから、それからも私は常にカウンターに座ることにしていました。でも、とても気になって。見ていても、やはりなんにも変わりません。一人として、台拭きを置いて客にどんぶりやお皿を出すひとはいませんでした。

 いいかげん、いやになっているところに。先日、カウンターが一杯で、仕方なく、とても急いでいたので、テーブルに一人座っている女性と相席させてもらいました。

 そしたら、お店の人は、私のどんぶりをやはり台拭きと一緒に守ってきて、あろうことか、その台拭きが、どんぶりのふち、口をつけるところにくっついているのです。私は、

「ちょっと待って。これ、ここにくっついているじゃないの。汚いよ。人に出すときには、台拭きを置いてもってきてよ。」

と言いました。そしたら、「あっ、すみません。」だけで、行ってしまったのです。私は、雑巾がくっついていたところを素手でぬぐって食べました。でも、気持ち悪くて。気分がムッとしたまま食べました。

 クリニックに帰って、また本部に電話しました。先日、私、電話をしたのだけれど、と。何にも変わっていないではないですか、それに先ほどは、台拭きがどんぶりのふちにくっついていて、、と説明しました。「お店では、取替えをしましたか?」「いいえ、あっ、すみません、だけだったから、手でぬぐってたべましたよ。気持ち悪い。」と。電話を受けた方は、以前の私の電話を知っていました。おそらく同じ人だと思います。「責任者に注意をしたのですが。」と言っていました。今回も、どこのお店か教えて下さい、といわれるので、もう、言いません、全部のお店に注意をするべきことではないのですか、と言いました。

 食べ物を扱う企業として、あまりにずさんだと思います。それを指摘したのに、変わらない、完全に切れてしまいました。そこは、子育てに優しい企業として表彰までされている優良企業ですし、ファンは多くて、沢山の店舗を持っています。私もこれまでずっとファンだし、お店の人とも仲良しになっていました。

 でも、もうそのお店には行きません。メニューは好きだから、とても残念だけれど、でも、行きません。これまで、お世話になりました。そのお礼に、せめて、お店の名前だけはここには書かないことにします。さようなら、私の好きだった〇〇〇のうどん、中華そばたち。君達に代わるお店をこれから捜すことにします。見つかるかしら?


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安芸高田での講演です。と、クリスマスツリーをつくりました。

 明日日曜日、安芸高田市で講演を行います。

安芸高田市美土里町 美土里生涯学習センター まなびホール

神楽門前湯治村の下(美土里小学校隣)

11月29日(日)13:20~15:20

主催は美土里中学校PTA

ということですが、どこからどなたが来られてもO.K.です。学外の中学生、高校生が来ても大丈夫。それから、小さなお子様連れは、ガラス張りの部屋があって、そこから見える、聞こえるのだそうです。すごい!どうぞ、多くの方に来ていただければうれしいです。

 実は、この日、日曜参観日で、授業のあとPTA主催で全校生徒に話しをする、それを保護者の方にも聞いていただくということだったのですが、二週間前からいろいろとあって、結局、生徒にではなく、保護者の方への講演をするということになりました。

 本当に情けない思いもしましたが、今は、いろいろと考えた末、すっきりとしています。ので、ここでもお知らせをしようと思いました。

 昨夜は、kei.先生の「2009winterレッスン・クリスマスツリー」でした。これまでは、ローソクを使ったクリスマスのお花を教えてもらっていましたが、今年は本物のもみの木を植えるということでした。ところが、今年はもみの木のいい大きさのがなくって、先生がとても苦労をされたようです。結局、「ボールバード」という素敵な木を用意して下さいました。この木を鉢に植えて、飾りつけをしました。14人の大人数で、時にワイワイ、時にシーンと、楽しく作りました。

2009_11270004 持って帰って、クリニックに飾りました。木を枯らさないように、大切にしようと思います。


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中学生への講演と、藤原教授叙勲祝賀会

 昨日は、午後三次市の中学校で生徒に話しをしました。全校生徒体育館で、ということでしたが、今、インフルエンザで三年生の一クラスが学級閉鎖中。体育館は寒いし、ということで二年生だけに音楽室で話しました。ここなら、暖房が入るし、一学年がぎゅうぎゅう詰めですが、ちょうど入るということで。

 120人相手に、マイクなしの地声で二時間、さすがに最後の頃は、のどに来て、水を飲みながらの話しになりました。

 今、どんな地域でも、携帯の掲示板や出会い系でのトラブルが起こっています。保健室の先生から、それは犯罪につながることだから、としかいえなかったのが、私から具体的に言ってもらって本当に良かった、と言っていただいて、ほっとしました。

 講演後、急いで広島に帰り、今度は私の恩師の藤原篤先生の叙勲のお祝いの会に行きました。藤原先生は、私が広島大学の産科婦人科学教室に入局したときの教授です。まだ先生も若く、就任したてで、私達が第一号の弟子になります。

2009_11260005 2009_11260012                   

そんなことで、私は花束贈呈の役をおおせつかりました。喜んでお渡ししました。

 沢山の先輩や同僚の方達に会って、入局当時のことを思い出しました。いつか、その当時のことも書いてみたいと思っています。藤原教授も、もう80才とのことです。どうぞ、いつまでもお元気でご指導くださいませ!!


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佐賀でのお昼のランチです。

 今日は、午後三次市の中学校に講演に行きます。前回の三次の中学校での講演は、新型インフルエンザで学校閉鎖となり、中止となりましたが、それはあらためて三月にするように、日が設定されました。今、本当にどこもインフルエンザで大変です。なんども言いますが、はやくワクチンを作らなかった厚労省の責任は大きいですね。

 もう、うちでは150人以上の人がワクチンの接種を求めて予約しています。それも、妊婦や重度の病気があるなどの優先接種の人たちがほとんどです。物がないと接種できません。早く次ぎが来ないか、と、待ちくたびれています。

 中学での生徒への講演。同じ県内でも、どうしてこんなに違うのでしょう。生徒にお話しして、子どもからも教師からも保護者からもとても感謝してもらえる学校もあるというのに。

 まあ、愚痴はやめて、今日の講演をしっかり終えること、それに集中しようと思います。

2009_11200005  もう一週間も前になります。木曜日、佐賀大での講演の前に、お昼御飯をいただきました。溝西さんが、素敵な和食のお店があるから、と連れて行ってくださいました。

和匠「石ばし」と言う、外から見れば何の変哲もない建物ですが。中に入ると、お客さんで一杯。そのほとんどは中年の女性です。私達は、座敷に案内されました。二階には、大勢での宴会も可能な座敷があるとのこと。

 ここの料理人は、有名ホテルのシェフだったそうです。

2009_11200002 2009_11200003

前菜、主菜と続きます。から揚げのあんかけ、とても上品なお味でした。おいしい!

 デザートは、カシスのジェラードが浮いています。

2009_11200004 こんな手の込んだ丁寧な懐石風のお食事、これで週替わりランチなのです。人気があるのが分かります。

 いいなあ、佐賀にいると、こんなのを食べにいけるのですね。もちろん、毎日とは言いませんが、たまに友人と会うときなどにいいなあと思いました。

 そうそう、ご報告を忘れていました。釜山のお風呂で転んで肋骨を骨折して三週間。ほとんど痛みがなくなって快調です。整形のドクターが三週間、と言われたのが、本当にぴたりです。左を下にして寝転ぶと少し痛いくらいになりました。それにしても、肋骨の骨折って、肺を傷つけることがあるそうです。私の友人は、肺に穴が開いて、長い間胸水がたまって大変だったとか、気胸になってつらかったとかいう話をちらちら聞きました。私の折れた先は、運良く外に向かっていましたので、それは大丈夫でした。やっぱり私は、骨折でも上手にするものだ、骨折の達人だわ、と思っています。ご心配をおかけしました。以後、気をつけます。


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安芸高田のイベントで買ったものです。

 まだ先週の佐賀でのことや、土曜日のことなどお伝えしたいことは沢山あるのですが、順不動で。月曜日のことを。そのお休みの日、安芸高田でイベントがあることを知ったのは、もうその日の午後。でも、4時までとなっていたので、車を飛ばして行って来ました。

 そこで買ったのが、これらです。

2009_11250006 三次の木のおもちゃの専門店HANAさんの出展で。オーストラリア製の牛と馬です。馬のしっぽとたてがみは皮で出来ています。そして、牛さん、なんとオッパイがついています。ホルスタインなのでしょうね。オッパイがかわいくて。クリニックに持って行ったら、だれもがかわいいとにこにこと笑います。クリッニクにおいておきます。どっちがどっちか分からなくなったのですが、500円と600円でした。

そして、見つけたのが、この列車です。

2009_11250007スウェーデン製の大きな木の列車です。実は、35年前、息子が生まれた後、これと同じ列車を買いました。今はなくなってしまっていますが、それとおんなじなのです!!びっくりしました。同じ物を35年作り続けているのですね。

真ん中の車両には上の牛と馬が両方乗るほどの大きさです。あんまり懐かしくって、どうするというのもないのですが。それに高価でしたが、つい買ってしまいました。うれしくて。これは家において眺めます。

他に、手作りの散らし寿司、おはぎ。それから、くんちゃん地鶏も買いました。

 家に帰ってから。地鶏の胸にくっついているささみともも肉は冷凍をしました。そして胸の皮をはいで、身を小さく切りました。イベントで出会ったツユマメさんは、そこは刺身で食べるということでしたが、たしかにそのまま食べられそうなほどきれいな身です。でも、ちょっと勇気がないので加熱です。

 テフロンのフライパンでノンオイルで炒めました。さっと表面だけ熱が通ったところで味ポンをざっと入れて、さらに炒めます。そして、白ねぎをみじん切りしたのをたっぷりいれ、七味唐辛子もたっぷり、そして火をとめました。少し味が物足りなかったので、カボスを半分に切ってざっとかけて混ぜました。これで味のこくも出て、うーん、美味。小さめに切ったので、硬い地鶏も歯を痛めている夫にも十分食べられるほどの程よい硬さで美味しかったです。

 剥いだ皮も冷凍です。そうそう、皮ははさみで切るのですって。私は、包丁しか頭になかったのですが、はさみを使えば、楽ですね。これは、いつかかりかりに炒めて塩コショウで、のつもりでいます。

 それと、冷凍庫に眠っている千石の里のテンペも出して、これはたっぷりの油で炒めました。素の味を確かめたかったので、お醤油の味だけで。美味しかったです。くせもなく、柔らかく、何にでもつかえそうです。

 後は、お吸い物を作って、トマトを切って、買ってきた散らし寿司。以上の晩御飯でした。

 イベント会場では、かに汁をいただきましたし、アンソレイユのマダム作のドライフルーツ入りのシフォンケーキとコーヒーも。(これらはお昼ごはんとしてです。)安芸高田のイベントは、いつも暖かくて好きなのです。ああ、もう少し早く知っていれば、ゆっくりと出来たのですが。

 売り切れのミルクもちが残念。それに川土手を馬に乗って歩きたかったし。会場でお会いしたブロカーさんたち、こんど行く安芸高田の講演につき、お声をかけていただいてありがとうございました。いろいろあったけれど、頑張っていきますね。よろしくお願いします。


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宮崎で元患者さんに偶然出会う。

 もう、時間が経った後なのですが。一週間前宮崎に行った時の話です。行きも帰りも、福岡宮崎間の飛行機の時間にゆとりがあって。行きは、シーガイアにピアスを買いに行きました。そして、帰りのこと。空港でお土産を買って、それでも時間がありました。

 足がひどくだるくって。荷物を持って結構歩いたのと、3時間近く立ちっぱなしで講義をしたのとで、疲れていました。そしたら、空港の3階にマッサージがありました。これこれ、と思って。足のマッサージを30分して頂くことにしました。足のマッサージでも、ちゃんと短パンに着替えて、フトンに寝てしてもらいます。

 マッサージをしてもらいながら、担当の女性と、あれこれ話しをしていました。ちょうど、釜山の爆発で犠牲が沢山出た話。そして、浜田の女子学生の話。広島の県北の山の事情にそのマッサージをして下さっている女性が詳しかったのです。あれっ?広島を知っているのですか?と問うと、ええ、以前住んでいました。と。へえっ、広島のどちらへ?私も広島ですけれど。と言うと、彼女が「ええっ?河野先生!」と言ったのです。

 もう、びっくりしていると、さらに、私、先生の患者でした、と言います。ますますびっくりです。「覚えていませんか。マラソンをするのに、生理を動かしたいって。」ああ、そう言えば。思い出しました。マラソンが趣味の元気な女性でした。「あの後、宮古島の100キロマラソンも走りましたよ。」

 ええ、それで、どうしてここにいるのですか。と問うと、「引越ししました。家族みんなで、広島から宮崎へ。サーフィンをするために。」なのだそうです。

2009_11150002 ひゃー、サーフィン?あの、青島のところで?ええ、あそこが日本では一番の波なのですよ。もう、サーフィン三昧です。それはすごい。うち中で引っ越すなんて。では、お連れ合いも?ええ、やってますよ。子どもさん達は?上は、もう25才で就職してますし、下は今度大学受験で、サーフィンはしていません。まあ、そんなオッきな子がいるの?もっと若いかと思った。ええ、若い人に混ざってサーフィン、頑張っていますよ。

それにしても、ここには何人のマッサージの方がいるの?4人だそうで。でも、すごい出会いだよね。私が他の人に当たってたら、こんなこと、分からなかったのに。たまたまあなたになって、これってすごいよね。なんて、脚をマッサージしてもらいながら、改めて感動しました。

 人って、いろいな生き方があるものです。マッサージの仕事で人々を楽にしてあげて、後は余暇を時間目一杯好きなサーフィンをする。そのために引越しまでするという、そのエネルギーがすごい。マラソンからサーフィンへ。体を動かすことが好きな彼女の人生の選択は見事だと思いました。日焼けした彼女は、とっても美しく輝いていました。偶然の出会いに感謝です。


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児童相談所の所長のお話を聞きました。

 昨日は、性教育の研修会で、広島市児童相談所の所長さんの話を聞きました。この社会では、子どもたちの上にとても信じられないようなことが起こったりするものです。私は、産婦人科医療の現場でそのようなことは数多く見て来ました。そこから、また私はどのような性教育がなされるべきであるかということを学んだりもしています。

 「虐待」。これは、本来「抵抗できない弱い立場の人が、暴力の被害にあうこと」なのですが。今の法律「虐待防止法」では、「性的虐待」は保護者(親権を行う者)と定義されています。私はびっくりしました。私の現場ではよくある、たとえば「塾の先生」や「兄弟」からの性的な暴行は、虐待だと思っていたのです。でも、法律上はそうではありませんでした。ですから、虐待防止法では対処できないのです。

 虐待防止法により、「虐待」に気づいたものは通告の義務があり、また、それによって児童相談所は様々な行動を取ることが出来ます。しかし、性的虐待はそもそも周りが気づくことはまれですし、それに本人もこれはほとんど人には言いません。そして、たとえ気づいたとしても、それが親権を持った親の場合にのみ、法で禁止され、通告しうるものなのですね。

 本当にびっくりしたし、また、勉強になりました。

 今の社会、多くの子どもたちがかわいそうなことになっているのは、本当に胸が痛みます。「家族や親」のためでなく、「子ども自身」のために、児童相談所の職員の方達が骨身を削っていることもよく分かりました。

 数々の事例など、盛りだくさんのお話しが聞けてとても良かったです。私たちがこれから進むべき方向も少し、見えて来ました。だって、子供の虐待は、ひたすら「大人の問題」です。その大人たちが子ども時代にどのような生き方をさせられ、何を学んできたか、これが課題でしょう。

 それにしても、今の法律では救えない子どもたちがいること。早く「法律の整備」がなされなければなりません。子どもたちを丸ごと守るべき「子どもの権利条約」が批准されたのに、その先がさっぱりです。

 「子どもの権利条例」の制定に反対する人たちが、本当に子どもの幸せを願っているのでしょうか。そのままで幸せな子はそれでいいのです。そうでない子を救うためにも、条例の制定が早くされなければ。子どもの幸せを願うのなら、この今の法律では守れない、隙間を埋める形になりうるであろう権利条例に反対できるはずはないと思うのです。唐突かも知れませんが、改めて、そんなことを感じました。

 私にとってとても重い研修となりました。

 ところで、その時、児相の所長から「里親になりませんか」というパンフレットをいただきました。今日、そのパンフをスキャンしていませんので、アップできませんが、広島市のホームページをぜひのぞいてみてください。里親には、養育里親、親族里親、専門里親などがありますが、それ以外に、「ホリデー里親」というのがあります。児童養護施設などで生活している子ども達に、週末や夏休み・冬休みを利用して家庭生活をしてもらうために継続的に預かっていただくボランティアの方です。

 パンフレットに、ホリデー里親に行った子どもから里親への手紙が載っています。10歳の女の子です。

・はじめてもちつきをして、おもちをまるめてあつかったけど、じぶんでつくったおもちはおいしかったです。もってかえったおもちは、みんなでたべます。

・運動会を見にきてくれてありがとうございました。写真をとってくれたり、はげましてくれてありがとうございました。

・このまえは、とまりにいかせてくれてありがとうございました。たこやきづくりもたのしかったです。はなびもきれてでした。

・元気にしていますか。私はかぜをひいています。元気になったら、また、遊びに行きます。

 ああ、こんなボランティアもいいなあ、と思いました。


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企業での子宮がん検診の実施について。

 とてもしつこいのですが、またこのグラフです。クリックして大きくして見て下さい。

Photo なぜ日本の子宮頸がん受診率が低いのか。その一つに、高齢者の方が産婦人科を受診しづらいことをあげて来ました。そのため、高齢の方の子宮がんの発見が遅れ、死亡率が高いことはこれまでにもお話ししました。「高齢の方の子宮がん死亡率」。もう一つ、家庭の主婦は職場での定期健診がないので、なかなか自分からは検診に行かないというのもあると思っていました。

 でも、どうもおかしい。働く人の子宮がんの検診もあまり行われていないのではないか、と感じていました。私のクリニックはビジネス街にありますし、土曜日にも夕方まで診療をしているので、けっこう働く人が来ています。子宮がん検診をしていない人に、「会社で定期健診がある?」と聞きます。労働基準法で決められていますので、働く人は定期健診をうけなければなりません。わたしのクリニックでも、年一度の従業員の健診をしています。

 ところで、その健診で「子宮がん検診や乳がん検診は?」と聞くと、多くの方がそれはないと言うのです。とても大きな会社でも、社員の健診にこれらが組み込まれていないのです。かろうじてあるところでも、それは40歳以上です、という答えが返ってきます。

 厚生労働省では、今、子宮がん検診は20歳以上に、と決めて、行政に指導をしています。住民健診として、20歳以上の人は、行政の補助で、広島市では2年に一回1000円で子宮頸がん検診が受けられます。なぜ会社ではそれに準じての社員健診をしないのでしょうか。

 私は立派な会社で組合もしっかりした組織の社員の方には、「組合を通じてでも、婦人科検診を社員健診に組み込むよう、せめてオプションで希望者だけでも出来るように、要求をしてもらいなさい」とけしかけています。

 そんなとき、先日の宮崎県の看護協会での講演の際、聞いてみました。「皆さんの職場で子宮がん検診が社員健診に組み込まれている人?」と。ほんの少数でした。「いない人?」圧倒的でした。やはり。企業の経営者にも問題があるのですね。

 組合健保をもっているところなど、社員の癌で健康保険が大変だという話しはよく聞きます。であれば、社員の癌は早期発見をして、早期に治療をしたほうが、うんと医療費は少なくてすむのにと思うのです。

 ところで、最近、「ブログを読んで子宮がん検診をしなければと思って来ました」と言ってクリニックに来てくださる人が増えました。少しでもこのブログがキャンペーンになっているのであれば、うれしいことです。ブログを続けるかいがあるというものです。

 今日は、性教育の研修会です。広島の児童相談所の所長さんに、自相での性に関わる子どもの事例ついてのお話を聞きます。私のクリニックでも、とってもかわいそうな子どもの来院があって、胸が詰まります。これは、「子どもの問題」ではなく、すべて「大人の問題」です。しっかり勉強してきます。


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二つのイヤリング。

2009_11200008 上は、先日佐賀に行ったときに買いました。佐賀錦のイヤリング。下は、宮崎に行ったときに買った、ばらのつぼみのピアスです。

 講演までに時間があったので、溝西さんが佐賀錦の工房に連れて行ってくださいました。佐賀錦は、和紙に金箔を貼ったものを細く切り、それを縦糸に、様々な色の細い絹糸を横糸にして織ったものです。とても細かい作業で、一日中織っても、1~2センチしか進まないとのこと。行ったときにもお二人の方が織っていらっしゃいました。本当に素敵なバッグがあってとても心惹かれました。ほしかったけれど、高額なので諦めて・・・このイヤリングを買いました。ピアスは気に入ったのがなくて、イヤリングです。つけてみると、大きめのがけっこう似合います。それと、夫の棒タイもお土産に買いました。

 ばらのつぼみのピアスは、何年も前に宮崎に講演に行ったとき、宿泊したシーガイアの地下で購入しました。宮崎の地元の方が作っていらっしゃいます。本物のつぼみをシリコンでコーティングしてあるというのが珍しくて。それから、お気に入りで、せっせとつけていたのですが、今年の初め、鹿児島に行ったときに片方が壊れて一つのつぼみだけを紛失してしまいました。もう、残念で残念で。

 このたび宮崎に行ったとき、飛行機が到着して、講演までに時間があるので、飛行場からシーガイア行きのバスに乗り、行って見ました。そしたら、ありました。前に購入したのと同じお店に同じピアスが。喜んで購入し、またすぐ同じバスに乗って飛行場へ。そして、講演会場に行きました。我ながらうまくいきました。

 これから年末のいろいろな行事に、活躍しそうです。

 新型インフルエンザ、ワクチンの接種は、ただいま予約を受け付けています。

 季節性インフルエンザ、寒くなって、これからいよいよ発生しそうです。先日、お一人だけ、季節性のインフルに罹った人がいるという話を聞きました。このワクチン、本当にアットいう間に予約が一杯になって申し訳なかったのですが。「もっと欲しい」と問屋さんにいい続けて、昨日、ドンと50人分追加で入りました。ご希望の方、クリニックに来られれば、すぐに接種可能です。あらかじめお電話を下さい。082-242-1505です。料金は3000円です。


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佐賀大学での特別講義を終えました。

 佐賀から昨夜帰って来ました。佐賀大学の医学部医学科と看護学科の一年生への特別講義を大教室で。その他の学生は、別室でテレビ中継で見てもらうという形でした。

 医学部の学生と言っても、一年生ですので、まだ専門の知識はありません。高校生とほとんど変わらない年齢です。しかし、一生懸命勉強をして入試を突破した彼らが、どんな性教育を受けてきたか、大体想像はつきます。

 ある市でも、行政から、市内の高校すべてで私の講演をしようとしたとき、一番の進学校では、校長が断られた、と。そこだけでなく、「うちは進学校ですから、性教育は必要ありません。」と言うのはよく聞きます。

 大学での講義はいいですねえ。何の制限もありません。自由に話しが出来ます。大学生でも、基礎体温を知らない学生もいましたよ。それから、例の「4月1日のエイプリールフールに性交をし、妊娠したら、いつごろが出産の予定日になるか」この質問には、「2月1日」という答えが返って来ました。基礎体温を知らなかった男子学生さんには、基礎体温表を上げました。「2月1日」と言った女性には、ピルの本を渡しました。それから、生理痛はお薬は飲まないで、我慢をしたほうがいいと教えられている女子学生も沢山いました。

 それなりに楽しく授業が出来たと思います。が、やはり後で考えると、盛りだくさん過ぎて、もっと伝えなければらないことをポロポロと落としたように思います。反省です。

 彼らが、これからの大学での授業を、単に医学としてのみ捉えるのでなく、自分の体をちゃんと知って、自分の人生が少しでも豊かになりますように。そんな捉え方ができたなら、うれしいのですが。


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佐賀にいます。

 佐賀のホテルです。昨夜遅くに佐賀駅に着きました。そしたら、駅に高校の先輩の溝西さんが迎えに来て下さっていました。玄界灘原発のプルサーマルの反対運動に頑張っている方です。とうとう、プルサーマルは始動しています。時間があれば、話を聞きたいと思っていました。

 昨夜は遅かったので、ほとんど話しは出来ませんでしたが、今日のお昼をご一緒して頂けるということでした。溝西さんは、お風呂好きの私を、温泉に連れて行ってくださいました。佐賀にはいい温泉が沢山あるのだそうです。そう、父が健在だった頃、みんなで嬉野温泉に来たことがありました。

2009_11180002  でも、私が連れて行っていただいたのは、できるだけホテルに近いところ、とお願いして、銭湯の一つ、「極楽湯」という温泉でした。サウナも露天も大きく、ジャグジーもいろいろなタイプがあって、あれやらこれやら入って楽しみました。料金も会員ではなくても500円とお安いです。

 それに、フロアで、沢山のお野菜や果物を売っていました。佐賀産の銀杏、1キロで300円、みかん、何十個入っているのか、大きなネットで200円、白菜、ダンボールに5個入って350円。太いごぼう、レンコン、柿、もうびっくりするほど安くて、まるでこの前の釜山のようでした。どれもこれもほしいのですが、もって帰るのが大変なので断念しました。そういえば、前回佐賀に来たとき、別の場所でお野菜が安いのにびっくり。「今度は車で来る」と言っていたのを思い出しました。

 残念なのは、お風呂から上がるときに「あかすり」があるのに気づいたことでした。はじめに分かっていれば、絶対やってもらったのに。ああ、残念。

2009_11180001 お風呂から上がって鍋焼きうどんを食べました。畳に正座してのんびりといただきました。昨日はお昼にお客さんがあって、デザート付きのパスタをたっぷりいただいていたので、晩御飯は前日に買っていたパンを一つとこれも家から持ってきたイチジク、これだけにしようと思っていたのですが、お風呂屋さんの食堂で鍋焼きうどんの写真をみたら、急に食べたくなりました。私は鍋焼きうどんが昔から大好きです。

 ここの鍋焼きは、お餅が入っていました。

さて、ホテルに帰って、今日の講義のスライド作りです。大学からは、「産婦人科医になった理由」「医学導入として女性の体」についても話をして下さいということでした。医学部の後輩達に伝えたいことが一杯あります。

 一通り作っても、二時間でどれだけのことが伝えられるか、その筋立てがまだはっきり決められません。あれこれ考えながら、今日に持ち越して寝たら、やはり緊張しているのでしょう。朝早くに目が覚めてしまいました。ベットの中であれこれ構想を練りながら夜が開けるのを待ちました。

 日ごろしている講演とちょっと違った講演をするときには、いつもとても緊張します。学生達には、私の著書や基礎体温表や、ピルやがん検診についてのパンフレットなど沢山のお土産を持って来ました。発言や質問をした人には、これらをプレゼントしながら講義をするつもりです。学生達が積極的に講義に参加してくれることを願いながら、もう少し準備をします。


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関西のある市の中学全校での講演が決まりました。

 久々の朗報が・・・。憂鬱なことが多い昨今。ある関西の市の全中学校。その市には12の中学校ありますが、その全校での講演が決まったとの知らせがありました。予算が通って、前倒しで1月から始まるのだそうです。一月に一回のペースでこれから毎月その市に通うことになりました。

 が、ここのところ、いろいろなことがあったものだから、つい心配になります。大丈夫なの?バッシングされたらどうするの?批判が出ないかしら?と問うと、全然問題ないと。この予算が通ったことがすごく評価されていると。もしも、何かあればその時はちゃんと市で闘いますからと、市の幹部の方が力強く言ってくれたのです。

 本当にありがたいことがあるものです。これまでにも、四国の市で、全8校の中学で毎年2年生に講演に行ったことがあったり、もっと小さな町で全3校すべてで講演したり、広島県でも、何年かかけて全部の中学を順繰りに回るなどということは進行中ですが、この一年で全部の中学を回るなどというのは、初めてのことです。

 さあ、元気をだして、張り切りましょう!

 今日は診療後佐賀に行きます。今度は大学生です。医学部医学科、看護学科の学生が対象です。受験の難関を突破した大学生がすべてちゃんと教育されているか、というと、とんでもない。特に、人間関係をしっかり作るというところが苦手な学生達がいるものす。広島でも、様々な学生の姿を見ています。大学生になった今からでも遅くはありません。彼らが少しでも豊かな人生を送ることが出来るように。精一杯のメッセージを贈るつもりです。

Photo ここのところ、九州での講演が続いています。まだこれから、大分と福岡での講演が入っています。先日の宮崎でも出した表です。人工妊娠中絶、年代別の全国都道府県別のワースト5です。なぜか様々な年代で九州の人の人工妊娠中絶率が高いのです。

このデータも明日の佐賀大学の学生達に示して、なぜなのか、ともに考えてみたいと思っています。


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東チモールの白血病の患者さんとドクターたち。

 昨日、西チモールのドクター二人がクリニックに来られた。15日の国際交流・協力の日」の「地球のステージ」に出演したドクターだ。

 今、東チモールに白血病でとても危ない状況にいる男性がいる。薬があれば治療できるのだが、その薬がない、と。国際交流、特にモンゴルへの様々な支援を行っている小川順子さんが何とかならないだろうか、と、一緒に相談に見えたものだ。

 患者さんは45歳。骨髄性白血病でその中でも「「M6」という難しい病気だと。ほしい薬は二つ。

 私は、白血病については全くの門外漢で、薬の日本名が分からない。「今日の治療指針」をくって調べた。でも、どうもこれではないか、というところまでしか分からない、しかも、どれくらいの量があればいいのか、それも分からない。

 そこで、日赤の白血病のスペシャリストに電話して、教えを乞うた。命がけで白血病の治療にうちこんでいる、でも、性格がとても難しいという医師だ。以前、その医師の私の患者さんへの対応について、トラブルになったこともある。でも、ことは「白血病の患者さん」のことなのだから、と、勇気を持って電話した。「教えてほしい。」と。

 さすがに彼は、患者さんの年齢、病名、欲しい薬を聞いただけで、ダアーッと、様々なことを教えてくれた。電話の向こうで、目一杯必要なことを教えてくれた。

そこで分かったこと。もし診断が正確であるのなら、「M6」はきわめて珍しい。それも、とてもシビアで、まだちゃんと生きているのか、もし生きているのであれば、治療をすることはできる。50%の確率で寛解にもっていくことはできる、しかし、その後の治療が大変だと。少なくなった白血球、血小板などを回復させる治療、それはとても高価な治療になるであろうと。

 彼らが欲しい薬は、日本名で〇〇と〇〇。しかし、古い薬でもうあまり使わないのだと。でも、彼らは、その古い薬を欲しがっている。

 日赤のドクターは、もし、彼を日本、広島に連れて来れば、治療はする、とも言ってくれた。でも、チモールのドクターたちは、首を横に振った。とても貧しくて、日本に来るお金もない、と。

 貧しい国、貧しい人は、病気になっても治療は受けられず、死ぬしかないということか。

 私に出来ること。それは、その彼らが欲しい薬を手に入れること。薬の問屋さんに注文すればよい。それをドクター達が帰国されるときに持たせてあげること。それから、その二つの薬の使い方のプロトコールを書いた「今日の治療指針」をコピーしてあげること。

 そこまでならできる、と私はチモールのドクター達に伝えた。そしたら、そのドクター達が言った。「どうしてそんなに親切なのか」と。私はびっくりした。どうして、と言っても。そんなことを言われるほうがびっくりで、言葉が出ず、絶句した。そばで小川順子さんがけらけらと笑っている。

 他国の支配、紛争、住民の虐殺、まだまだ政情不安で、貧しい生活を送っている東チモールの人々に少しだけ思いを馳せる。

 ドクター達は、専門ということもなく、何でもするのだと。母子医療も。それでも、まだ超音波なんて夢物語で。赤ちゃんの心音を聞くドプラーの機械もなく、私達が昔に使っていた、木の聴診器、片方を母体のおなかにくっつけて片方を私達の耳にくっつけて赤ちゃんの心音を聞く、トラウベという、それを使っているのだと。

 そんな状況の中で懸命に這いずり回るようにして、貧しい人々の治療に当たっているドクター達にも心打たれた。

 ここのところ続いていた中学の講演を巡っての横槍、自らの保身しか考えない学校当局。講演会実現のために力を尽くして下さった保護者達、講演を楽しみにしていた生徒たちには、本当に申し訳ないことだけれど、そんなの小さなことだと思えるようになった。また、近いうちに気の合った人たちと自由に講演会をセットしましょう、そう結論付けた。少々私の心が傷つきもしたけれど、チモールのドクターたち。薬もなく、患者さんの治療が出来ない、その苦しみに比べれば、私の傷なんて、小さなこと。そう思えるようになった。


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中学校の保護者の方の感想文です。

 昨夜9時過ぎに無事宮崎から帰って来ました。宮崎では、また、あらたな発見や出会いがあったので、そのうちご報告します。

 今日は緊急に。昨日書いたこととも関係があります。中学校での講演、最近は保護者の方にも聞いていただくことが多いのですが。学校で講演した時には、よく生徒の感想文を書かせて頂いています。それを私にも送って下さることも多く、それらを読むことは、次の講演に向けて、また私の勉強にもなります。

 が、今回は一緒に聞いていただいた保護者の方の感想文が届きいています。それを披露したいと思います。広島県内の中学校で一年生から三年生まで全校生徒と保護者に話しをしました。それから、近隣の一般の方にも来て戴いています。文章は、いただいたそのままを転載します。

<PTA(保護者)>

・今は色々な情報がありすぎて、大人がしっかりと向き合って子どもたちが何かあった時に相談してもらえる存在でありたいと思いました。

・10代の若者の性の現実。大切であるはずの命が危機にさらされている現実を知り、本当に恐ろしいと思いました。“男性は女性の体に責任をもち、女性は自分の体に責任をもつ”行動に移す前にとるべきコミュニケーション、人間関係の大切さ。きっと生徒たちにも伝わったことと思います。感動の連続の講演会でした。ありがとうございました。

・実際に起こった事を色々聞いてショックな事、涙が出るほど感動した事、本当に今日はとっても良いお話を聞くことができました。男の子、女の子を持つ親としてすごく考えさせられるとってもとっても良い話を聞く機会だったと思います。親としての責任も考えさせられる日でした。話される事(その時、その時)に感動してなぜか涙が出て・・・今まで聞かせてもらった講演会で一番良かったです。

・本当に河野先生にきていただいて良かったです。妊娠について、避妊について、中絶についてから、生きるということ、生の喜び。と、私達が子どもに伝えたいけれど、でもできない。ということをまとめて分かりやすく伝えて下さいました。親自身、学ぶことも多く、知っているようで実は知らなかったこともあり、とても勉強になりました。中学生ともなると、なかなか性の話をするのも難しいですが、これがきっかけとなり少しですが話ができました。良かったです。ありがとうございました。

・今まで聞いた性教育の話しの中で一番わかりやすくとてもいい講演でした。もっとたくさんの子どもや保護者の方にも聞いてほしいと思いました。ありがとうございました。

・家族で性について話をすることは全くありません。というか普段から親子の会話が少なくなってきていることもあり、性について話づらいということもあります。今日、親子で聞けて共通の話題が出来、貴重な体験が出来ました。

・生徒たちは、正しい性の知識を知ることができて良かったと思います。まちがった情報に振り回されず正しい情報を見極めて、行動したいと思います。

・産婦人科で起きている現状が理解できた。他人事のように思っていた事が、そうとも思えなくなった。いい内容の講演会を開催してもらい、有難かった。

・なかなか子どもと直接むきあって会話できないお話しを実際いろんな現場を体験されている“生”のお話を聞けて大変参考になりました。子どももですが、性教育をあまり受けていない閉ざされた性のイメージが私達世代にはあり、大人が変わっていかないと・・・と、考えさせられた講演でした。本当に内容のある大切なお話でした。

<一般参加者>

・とてもわかりやすく、今、必要な話だと思いました。ぜひ、高校生にも先生の話を聞かせたいと思います。

・大変勉強になりました。世の中は間違いだらけの事、今の子どもたちは無知の子が多いということは、大人がきちんとした正しい事を恥ずかしがにずに教えていかないといけない。自分の意見がしっかりと言える子、お互いの体を大切にし、責任をもった子どもになってほしい。

・性について親が教えなければならないことだが、なかなか教えることができないので話を聞いて新たな知識を取り入れることができてよかった。

・河野先生が経験されてきた最近の【性】の実態を話されていたので胸にひびいた。性について、目をそむけずに向き合うことで心も大きく成長できて素敵な大人になれるのではないかと思う。このような情報や知識を知っておくだけでも今後歩む道も大きく違ってくると思います。

以下河野です。

これらは、9月15日付けで送っていただいていました。なぜ今、私がこのようなものを出さなければならないか、そのうち、ここでもお話しできると思います。

 


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福岡のホテルです。

 福岡のホテルにいます。明日は朝早い飛行機で宮崎に行きます。宮崎県の看護協会で、更年期と不定愁訴の講演をします。専門の方が対象ですので、気合を入れてスライドを作っているのですが、最終的にまだもう少しかかりそうです。

 今日、とっても不愉快なことがありました。そんなことがあるなんて、信じられないくらいに不愉快なことです。それについて、どうしようかとずっと考えていたのですが、最終的に結論を出したので、これで気持ちを切り替えて、スライド作りにかかれます。

 考えてみると、これまでにも、とっても不愉快になることは数々あったように思います。でも、忙しさに紛れて、いつの間にかその傷が癒えるということの繰り返しでした。しかし、今回のことは、ちっとやそっとでは気持ちがおさまりそうにありません。いつか、皆様にも明らかにするときがあるかも知れませんが、もう少し、事態をみてからにします。

 そうそう、あばらにコルセットをしているのですが、やはり荷物を持ってとことこと歩くのは、疲れるものです。ホテルが分からなくってぐるぐると歩き回ってしんどかったです。以前に泊まったことのある、大きな温泉のお風呂があるホテルですが、前来たときは車だったので、歩くとまた、全然違います。

 すみません。しなければらないことがあるので、このあたりで。ブログを続けるこつ、「無理をしないこと」ですね。

 


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新型インフルエンザワクチンの接種、予約がすごい。

 新型インフルエンザの妊婦と基礎疾患のある方への接種が、広島でも遅ればせながら16日から始まる。

 私のクリニックでもそのためのワクチンが配布されてきた。しかし、数が少しだ。妊婦15人分と基礎疾患のある人用2人分。もう、私のクリニックでの予約は100人を超えている。これは、早くに予約をした人から順に接種するしかないのだけれど。

 予約と実際に配られたワクチンの数の違いは、仕方がない。私が事前に申請したときには、予約が妊婦20人、基礎疾患のある人2人だったのだから。その後で、急に予約が増えたのだ。

 それは、他の医院で妊婦健診を受けている人の予約がどっと来たからだ。びっくりした。確かに、私は自分のところの患者さん以外でも接種はO.K.ですと県に対して手をあげた。でも、それは主治医のいない人、日ごろ病院にかかってない人でも、予防接種を受けたい人はいるだろうから、それならどうぞ、というつもりであった。

 まさか、妊婦健診をしている産婦人科が予防接種はしませんと言うとは、思っても見なかった。

 私たち産婦人科医すべてには、日本産婦人科医会会長名で通達が来ている。

妊婦用新型インフルエンザワクチンの確保について

各医療期間において診療にあたっている妊婦については、産婦人科主治医が責任をもってすべての妊婦にワクチン接種の機会が確保されるようにご留意をお願いします。

2009年11月1日(厚労省10月1日発表・接種スケジュールの目安)より妊婦へのワクチン接種が開始される予定ですが、すでに国の方針により全妊婦分は確保されております。(中略)各産科診療施設ではそれぞれの地域の状況に応じての診療機関、地域医師会、行政機関等を通じてワクチンの確保の申請、接種の場の確保などを行い、産科診療施設で診療されている妊婦に接種する新型インフルエンザワクチンを、確実に確保していただきますようお願いします。(中略)

*参考:「妊娠全期間を通じて接種可能であり積極的なワクチン接種が国内外で推奨されています。したがって、妊娠のどの時期においても接種しても構いません。」

 だから、本当にびっくりした。もちろん、手を上げた以上、私のクリニックに申し込んだ方には、必ず接種するつもりでいるが、この分だと、一体、どれだけの方の申し込みがあるのか、そしていつになったら、十分にワクチンが配布されるのか。本当に大丈夫なのだろうか。

 県に問い合わせをすると、次の配布は12月の初めだそうだ。それまでワクチンがないのだそうだ。国が配ってくれないと、県としても配布はできないのは当然だ。12月に向けて、これまで申し込んだ人の数を申請するが、その時にはまた何倍もの人の申し込みがあっているということにもなりかねない。

 やっぱり、国のワクチン政策の間違いを痛感せざるを得ない!!

2009_11100002 はい、このところ凝っている「G線」のランチ、「ボローニャパンのランチボックス」です。トーストがおいしい!これにベーコンやキノコの入ったオムレツ、ミートソースのパスタ、サラダ、ちょっとうん?の具沢山のお味噌汁。パスタやパンに合わないかと思ったけど、結構いけます。これにアイスクリームとサイホンでたてたコーヒーがついて840円です。

 何よりここは、昔の喫茶店のにおいがそのままで、ずっと座っていたくなります。カウンターの中でせっせと料理を作っているマスターも、昔懐かしい喫茶店のマスターそのままです。


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インフルエンザのおかげでお休みです。

 今日、木曜日から、怒涛のごとく講演が入る・・・予定でした。休診日の木・日・木・日と、それも宮崎、佐賀、大分、福岡などなぜか九州が多く、いささか大変だわね、と思っておりました。そしたら、今日行く予定の中学校が、新型インフルエンザで学校閉鎖だそうです。講演は三月に延期をするとのこと。

 で、ぽっかりと時間が空きました。

 そこで。整形外科に行きました。釜山のお風呂で転んだやつです。シップをしても痛い。それにシップでかぶれて痛いしかゆいし。もう10日近くなるのに、ちっとも痛みが改善しません。内出血の青地はほとんど消えたのに。歩くと響いて痛い。寝返りが打てない。立ったり座ったりがうーん、と言わないとできない。車の運転もつらい。咳は激痛です。

 どうにもこれはおかしい、きっと肋骨が折れたのだわ、と思っていました。でも、病院に行く時間がありませんでした。

 やっぱり折れていました。ひびではなく、ポッキリと。折れた先がよそを向いていました。コルセットをしっかりと巻かれました。

 本当にもう、やれやれです。

 娘が心配して電話をかけて来ました。足の筋肉をきたえろ、だそうです。また歩こうかね、というと、森光子みたいに、毎日スクワットをしなさいだと。足の筋肉の問題かね、私は自分がそそっかしいためだと思ってるんだけど。と言うと、でも、筋肉がしっかりしてたら、滑っても、もう一方の足で踏ん張れるでしょう?と。夫は、カルシウムをしっかり取れといいます。私、骨密度は優秀なんよ、と言っても、もう信用がないものだから。下痢をしてでも牛乳を飲みなさい、だそうです。

 娘が慰めてくれます。「でも、良かったじゃない。コルセットをしたら、苦しくて、あんまり食べれないでしょう?ダイエットになるじゃない。」と。

 ええ、コルセットはきついです。ああ、しんど。でも、さすがに、しっかり締めていると、振動が伝わらなくって痛みは楽です。

 まあ、私は痛いのを我慢するのには、しっかり慣れています。三週間もすれば痛みは引くそうですから、それまでの辛抱です。

2009_11120497 診てもらった後、そごうの地下でお弁当を買いました。京のおばんざいの小さいの、577円のです。これをクリニックで一人ぼそぼそと食べて、しなければならない仕事を一人でやりました。患者さんの保険の書類書き、講演のスライド作りなど、すべきことが満載です。


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11月15日国際交流・協力の日

Img092 11月15日は、毎年の「国際交流・協力の日」です。広島国際会議場、平和大通り一帯でにぎやかに様々なイベントが繰り広げられます。

 パンフレットの一部しかご案内できませんが、もう、魅力的なイベントが盛りだくさんです。中でも、私がとても気になるのは、国際協力バザー(民芸品)・世界の国々の民芸品や特産品の販売。それと、ひろしま国際村~世界の屋台~平和大通り緑地帯に世界各国の屋台が繰り広げられます。わあ、食べたいものが一杯です。

それと、何よりも国際会議場のヒマワリで行われる「地球のステージ」桑山紀彦さんの話をぜひ聞きたいのです。

 それに、「ひろしまを英語でガイド」平和祈念公園などの観光スポットを英語でガイドするための講座が開催されます。これに参加して習いたいです。

Img091 などなど、盛りだくさん。ここのページはほんの一部です。ぜひ広島平和文化センターのホームページを見て下さい。大人も子どもも家族中が楽しめるイベントが沢山です。

 私は、昨年はこの日、当番医でした。今年は、宮崎に講演に行かなければらないので、また参加できません。本当に残念なことです。せめて皆様にご案内だけでも、と思い掲載しました。パンフレット、クリックすると大きくなります。

2009_11120006  ところで、このキットカット、ながーいのは、釜山で買って帰りました。韓国では、長いものを沢山売っていました。11月11日は、長いものを親しい人にプレゼントする日なのだそうです。はじめは、ポッキーだったのだそう。それが広がっていろいろ長くしてありました。中には、ながーいお菓子とぬいぐるみがセットになって、かごに入っていたりしていました。そんなの日本ではないわ、知らないね、なんて言っていたら、日本でも、ポッキーの日なんていっていたのですね。初めて知りました。


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銀杏と栗。

 韓国、釜山でむいてある銀杏とクリを買って帰りました。銀杏は、一キロ一万ウォン、約800円という安さです。新鮮でにおいがぷんぷんしています。殻がむいてあるのがうれしいです。

 一昨日、スタッフのTさんが「銀杏おこわ」を作って来てくれました。ぎんなんの風味がしっかりある美味しいおこわでした。姉は銀杏の「酒蒸し」を作ったそうです。居酒屋で食べて美味しかったので、作り方を聞いたのだそうです。銀杏にお酒と白だしをかけて煮るのだそうです。これも美味しかったそうです。

2009_11100003_2 私は、銀杏の油いためです。いつもはから炒りばかりですが、先日私もリーガの居酒屋で銀杏のから揚げを食べて美味しかったので、そのまねです。から揚げではなく、多めの油で炒めました。薄皮がパリパリになってポロポロと取れて、簡単でした。後はお塩をかけただけです。美味です。まだまだ冷蔵庫には沢山の銀杏(この10倍くらい)眠っています。さあ、どう料理しましょう、と思案中です。

 今日は、クリの渋皮煮を作りました。姉は、クリ御飯にするために渋皮も全部むいてあるのを買いました。私は鬼皮だけむいて渋皮が残っているのを買いました。釜山のオバちゃんが道に座って、ナイフで丁寧にむいています。

2009_11100005 こんな大きな立派な丹波栗が40個もあって4000ウォン、約320円でした。本当にもう悪いみたいです。今日は、もう英会話に行かなくてもいいし、雨だからやまとの湯にもいかないし、時間がたっぷりあるので、渋皮煮を作ろうと思い、診療後重曹を買って帰りました。

 渋皮煮はとても時間がかかります。丁寧に優しく。でも、途中ちょっと力が入って割れたりすると、それはつまみ食いです。途中でも、もう、ホクホクとしてとてもおいしい栗です。

2009_11100006 なんども重曹を入れたお水で煮こぼして、そのたびに丁寧に洗って、最後に、途中4回に分けてグラニュー糖を入れながら、弱火でじっくりと煮ました。5時間かけて、渋皮煮ができました。このままお鍋の中で冷まします。しっかり冷ますと、一つずつアルミフォイルで包んで冷凍します。お正月まで置いておくことができそうです。

 うれしいけど、立ちっぱなしでくたびれました。今日はお昼には手術で立ちっぱなしだったしで、足がとてもだるくてむくんでいます。

それにしても釜山の食材の立派で安いのは、本当にもう、どうしようかと思うくらいです。お正月の買い物に行きたいくらい。お魚も釜山からは持って帰ってもいいのだそうですし。渡り蟹のしょうゆ漬けもちゃんと持って帰れましたし。またすぐに行きたくなっています。


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在外被爆者の支援を!

 11月8日日曜日、原爆資料館で「在外からも原爆症認定を-在外被爆者を支援する会-」が開かれました。私はどうしても抜けられない約束があったため、参加できませんでした。が、その後、外国から来られた方たちを囲んでの食事会に参加しました。

2009_11080020 真ん中がブラジル被爆者平和協会の森田隆会長、右が森田さんの付き添いで来られたお嬢さんの斎藤やす子さん、左が今年の谷本清平和賞を受賞した長崎の被爆二世の平野伸人さんです。

 森田さんは、この夏までの四ヶ月間、ピースボートに乗って世界中で平和を訴えて回られました。85歳という年齢、それにいつもご一緒だった奥様を7月に亡くされて、おつらい状況にあっても、それでも在ブラジルの被爆者の救援の活動を続けておられます。ブラジルと広島を行ったり来たりだけでも、大変な労力でしょう。数年前にお会いしたときのことをよく覚えていらっして、感激しました。

 平野さんは、高校教師の傍ら、高校生への平和教育と、在外被爆者の支援の活動、それに被爆二世の平和活動を続けてこられました。なんと、これまでに韓国に300回以上行っていると聞き、もうびっくり。半端な活動ではありません。それも一度も、どこにも観光をしていないのだそうです。釜山の観光旅行から帰ったばかりの私は、うつむいてしまいます。

2009_11080022 韓国からも韓国原爆被害者協会の方たちが沢山来られました。お一人お一人がご自分の被爆体験を話されました。それはもう、ひどい被爆の状況で、それを乗り越えて生き抜かれました。それでも、韓国に帰った後、ある方は「私は日本人でも朝鮮人でもありません。」といわれました。「両親が帰るというので一緒に帰るしかなかったけれど。帰ったら、日本語を話すと、いじめられる。韓国語は話せない。」と、そのつらい体験を話されました。

 小学校を卒業して高等小学校1年、2年、ずっと工場で働いた、全く勉強はしないで、卒業証書をいただいて、それからまた飛行機を作る工場で働いて。その工場で被爆。青崎小学校の講堂、教室一杯の被爆者、助けて、助けてとみんな言いながら死んで行った。毎日毎日運動場で遺体が焼かれた、と。その話しをしながら、何度も彼女は涙ぐんで絶句されました。祖国に帰って二年すると、また韓国は戦争に巻き込まれていきます。

 本当にあの惨めな戦争も原爆もけっして繰り返してはいけません、と言われました。そして、こんなにずっと日本が戦争に勝つように、と工場で働いてきたのに、在外の被爆者に対して、どうして日本は冷たいのか、とも。

 何人もの方がまだまだいろいろな体験を話されました。それから、被爆者医療の貧しさも。さらに、被爆者が次々と癌にかかってなくなっていっているということも。

 日本は、在外被爆者の救援を早くしなければなりません。ここの参加者の方たちは、今週の13日の金曜日、東京に行き、厚生労働省と国会議員に訴えられます。新しい政権が、どうぞ、この方たちの訴えにきちんと耳を傾け、早く対策を取るように。私たちもどう支援すればいいのか、考えなければ、と思いました。


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釜山最終日です。

 釜山最終日、朝から大きなスーパーマーケットへ行きました。私も、スタッフのみんなもスーパーマーケットが大好きです。私は、国内外、どこに行っても、時間があればスーパーマーケットやコンビにに行きます。そこでは、その土地のもの、私たちにとってはとても珍しい、でも、地の人にとっての必需品などが面白いのです。

 私はからしめんたいと、お菓子を買いました。それと、よもぎ蒸しの生理用ナプキン、これから寒くなると重宝されるでしょう。お土産用です。それから、干し柿もどっさり。日本のと同じお菓子が、とても安くて、これも面白いです。キットカット、もちろん表がハングルでかかれているのを、安くどさっと買いました。

2009_11080002  その後、一旦ホテルに帰って荷造りとチェックアウト。そしてホテルの中にある免税店へ。免税店では、記念にスカーフを一枚とランコムのマスカラを一本買っただけです。その免税店に東方神起の等身大の写真があったので、その前で記念写真です。彼らは、今、裁判や解散騒ぎは落ち着いているのでしょうか。

 そして、昼ごはん。ホテルの近くでちぢみとあわび粥です。残り少ない時間は、釜山タワーに行って過ごしました。

2009_110800062009_11080009  タワーからの眺めです。さすが、人口400万人の大都会です。港は国際港と漁港と両方あり、大きなフェリーもいくつも繋留していました。韓国は、インチョン空港がハブ空港として、釜山港がハブ港として、アジアの中心になりつつあります。港の向こうには、対馬が見えました。本当に日本と韓国は近い、お隣同士だと改めて感じました。釜山は大都会でも、ソウルに比べて、海があるのだけ奥が深い都市だと思います。

 そこからいよいよ帰途につきます。帰りは空港から飛行機で福岡に飛びました。

2009_11080014 ちょうど空港から見た釜山に沈む夕日です。

バタバタと、何も決めないで来た釜山でしたが、本当に充実して、楽しく過ごすことができました。今、すっかり釜山の魅力に取り付かれています。今度来るときは、「不可能の家」と、また同じお風呂に行きたいと思います。ああ、それから市場にも。あまりに広くて、なかなかすべてを見て回ることはできませんでした。ゆっくり時間をかけて市場めぐりをしてみたいものです。

博多まで飛行機はわずか30分。アットいう間です。そして新幹線で無事広島へ。こうして私たちのバタバタ珍道中は終わりました。楽しみが終わって、後は仕事あるのみです。


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渡邊智子医師の性教育⑨最終回 月経・精通=おめでたいこと

 (教科書の女性性器・男性性器の絵を拡大したものを見せながら)
 四羽さんは発情したときどうなったかな。
 子どもたち:お尻から血が出ていた

 なんで血が出るんだろう。
 子どもたち:???

 大人になるスイッチが入ると女性が持つ卵巣の中に、卵子が育ちます。
それがポンっとはじけて外に出て、細い通りみちを通って子宮へ向かいます。途中で精子がお迎えに来て受精すれば赤ちゃんができます。受精までの間に子宮の中では卵子を受けとめるお布団のようなものが作られます。受精しなければ卵子とともにお布団も子宮からはがれて外に出てきます。はがれるときに傷ができるので、一緒に血がでます。それを月経とか生理と言います。それは大人になる第1歩でとてもおめでたいことです。

 男の子の大人になるスイッチが入ると、精巣で精子が作られます。それがある日精管を通り、尿道を経由して出てきます。それを精通と言います。これは男の子にとってもとてもおめでたい出来事です。
 月経や精通はもうすぐみんなの体に起こることです。そしてそれは四羽のように赤ちゃんを産むための準備、赤ちゃんをつくる準備です。だから小学生でも赤ちゃんを産むことができるようになるということです。
 子どもたち:エー!?本当?

 昔は月経がくれば四羽のように、お嫁に行かれるってことで、親がお婿さんを決めることもめずらしくありませんでした。「赤とんぼ」でも「15でねえやは嫁に行き」って歌詞があるように、今より早く結婚していたんだね。でも今のみんなに赤ちゃんができちゃったらどうかな。
 子どもたち:困るよ~。

 さっき大人になるというところで、体のことだけじゃなくて、仕事をしているって発言があったけれど、赤ちゃんを産むことができても、育てることは今のみんなには無理ですね。
 これからみんなの体は大人へと変化していきます。でも早いひともいれば、遅い人もいます。私も生理は中学生になってからでしたけど、もうすぐなるお友達もいます。生理になるとお腹が痛かったり、血も出ますから、プールには入れなくなることもあります。そんなときには具合悪いときでもあるので、絶対にからかったりしないでくださいね。早い遅いはあってもみんないずれは大人になっていくのですから、お互いの体のことでからかったりいじめたりしてはいけません。思いやりを持ってくださいね。

 今日で私の授業は終りになります。でももしこれからもみなさんが必要なときにはいつでも来ます。高学年になってクラスが変わっても、卒業して大人になっても、みんなが具合わるくなったときにはいつでも力になりますよ。授業を真剣に聞いてくれて本当にありがとうございました。

{感想}
 3回目の今回、とても嬉しかったのは、今までの2回で全く発言しなかった子どもが手を上げてくれたことです。(自分の子どもを含めて)それでも100%とはいきませんでしたが、みんな本当に積極的に授業に参加してくれました。全てを理解するには時間がかかりますが、子どもたちが自分を知る大きな一歩になったと思います。多くの疑問を家庭に持ち帰ることになったかもしれませんが、それをまた各ご家庭でよいきっかけとして、楽しく語り合っていただければと思います。
 これで一応終了とさせていただきますが、四羽の出産などに関わって、また必要なことがありましたら考えていきたいです。ご要望などありましたらアンケートにお寄せください。

 最後になりましたが、素晴らしい授業の機会を与えてくださいましたT先生と保護者のみなさまに心より、厚く御礼申し上げます。

以下河野です。

以上、9回にわたって渡邊先生の性教育の転載をさせて頂きました。子どもたちと実に生き生きと授業を展開する渡邊先生は、真正面から子どもたちと向き合いました。決して逃げることもごまかすこともなく、子どもたちに話します。子どもたちにとって、こうして本当のことを学ぶのは必要なことなのだと、改めて感じました。

 1995年、広島の花田千恵さんの「アイデアいっぱい性教育」という本が出版されました。小学校の養護教諭である花田さんが、小学校一年生から六年生までに向き合った手作りの授業が展開されます。ここにも、生き生きと体や成長を学ぶ子どもたちの姿が満載で、感動しました。それと同じ感動を教師ではない、医師である渡邊先生の授業に覚えました。その感動を、皆様にも知っていただきたくて、ここに転載させていただきました。渡邊先生に、感謝申し上げます。 

 渡邊先生は、この後、生徒たちが四年生になっても、また「生と性の授業」を行いました。そこでは、単に体のことだけでなく、「病気論」も出てきます。またご案内ができれば、うれしいです。ひとまず、このシリーズを終わります。皆様に感想をお聞かせいただければうれしいです。


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釜山の旅二日めの続き

 二日め、サムケタンのお昼御飯に満足した後、アジア最大といわれる「アクアリウム」、水族館に行きました。水族館は、若者たちが海の遊びをしている、まるでワイキキのような素敵なビーチに面して作られていました。夏に来たら、きっと楽しいでしょう。水族館には、でっかい海底トンネルがあります。

2009_11040014 マンタとお話ししているのは、私の韓国語の李先生です。今回の職員旅行に同行して頂きました。みんな久々に子どもに返ってお魚を楽しみました。楽しかったけど、アジア最大というのは、ちょっと?かな?

 その後は、ガイドさんのお勧めで、「きれいなお寺があるので、ということで、連れて行ってもらいました。お風呂があった山を超えて、なんと海に面している名前も「龍宮寺」といいます。

2009_11040027 2009_11040028

この写真の右側の建物、今三千仏参拝に使われている建物の修復で「瓦」の寄付を募っていました。一万ウォンを出して、瓦に私たちの住所氏名を書きました。この屋根に私たちの名前が残ります。以前、慶州の仏報寺でも、瓦を寄進しました。それは500年残るといわれました。異国のお寺に私たちの名前が残るなんて、何か楽しいです。

 その後は、市場です。衣類、食べ物、お土産もの、何でもある巨大な「国際市場」と、釜山港に上がった海産物のこれも巨大な「チャガルチ市場」です。そのにぎやかさに圧倒されます。国際市場では、少人数に別れて、好きなところに行きました。

 私たちは、当然食べ物の方に行き、取れたてで殻が剥いてある銀杏をどっさり、それからこれもおばさんがせっせと剥いている丹波栗もどっさり。山盛りのイチジク、これはとても甘くて大きいイチジクでした。

 みんなと合流した後、チャガルチ市場です。ここでは、お目当ての「ケジャン」。渡り蟹のしょうゆ漬けとコチジャン漬けを路上のオバちゃんたちの店で買いました。すべてメスの渡り蟹が五匹で一万ウォン、850円くらいで、本当に信じられない安さです。持って帰れるように、しっかりした取ってのついた器に入れてくれました。

2009_11040043  夕飯は、ここの市場の一つ、屋根がかもめの形の大きな建物、一階でお魚を買って、二回で料理をしてもらう、そこで食べました。一階のお店の様子です。すべてのお魚が生きています。

2009_11040039 新鮮なイカのお刺身、えんがわがたっぷりのひらめのお刺身、のりに載っているのは、ウニです。この写真が三人前なのです。どれも食べ切れません。この後、まだまだアナゴの天ぷら、そして海鮮鍋と続きます。お刺身の食べ方は、お醤油にわさびでもいいし、コチジャンとにんにくを刺身と一緒に野菜に包んで食べてもいい、好みなのですが、両方とも美味しい!本当に動けなくなるくらい、新鮮なお刺身を堪能しました。

 若い人たちは、この後、ホテル周辺の地下街を見て回ったようです。でも、一日中歩き回ってくたびれた年寄り三人組(私と姉と夫)は、一旦ホテルに入った後、ホテルの部屋から見える足マッサージに行きました。足全体のみならず、肩や首、頭まで丁寧にマッサージしてもらってすっかり疲れも取れました。こうして、充実した一日は終わりです。翌日は、もう帰らなければなりません。釜山最終日、もう一回お付き合いくださいませ。


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渡邊智子医師の性教育⑧3回目の授業の続き

 生まれてからはしばらくこのホルモンはお休みしています。でも背が伸びて、
体重がついてくると今度は大人へのスイッチが入ります。そして体は変化を始めます。大人に変化するってどんなこと? シーン・・・
 じゃあお父さん・お母さんと自分はどこが違いますか?
 子どもたち:背が高い 大人のほうがデブ(それ私?) 手足が長い
       胸が大きい 赤ちゃんを産む 声が低い 筋肉がある
       力が強い 仕事を持っている 毛が生えている 等

 たくさん出ましたね。では整理しましょう。(男性・女性の絵を使って)声が低くなるのはどうしてかな。
 子どもたち:喉仏が出るんだよ 

 じゃあT先生の喉仏を見せてもらいましょう。この骨はね、本当に仏様の形をしているんだよ。

 毛が生えるって、今みんなにある毛はどこの毛?(これも絵を使用。そこに黒い紙を貼っていく)
 子どもたち:髪の毛 眉毛 まつげ うぶげ 鼻毛 耳毛

 頭の毛は何であるの?
 子どもたち:脳みそとか頭を守るためじゃない?

 はげちゃったら大変だね。
 子どもたち:かつらがあるよ

 眉毛やまつげは何を守っているの?
 子どもたち:目!

 目は敏感なところだから、小さなゴミが入っても痛くて涙が出ちゃうよね。
じゃあ鼻毛は?
 子どもたち:ゴミや鼻水を出す。 ばい菌が入らないようにする

 そうですね。ゴミやばい菌をストップさせてはなくそにして外に出しちゃうんだよね。

 大人になって生えてくる毛はどこの毛かなあ。
 子どもたち:ひげ 腋毛 胸毛 すね毛 腹毛 またの毛

 何で毛が生えているところと生えていないところがあるんだろう。昔はもっとたくさん生えていたんだよね。
 子どもたち:サルだったんだから、全身毛だらけだった。

 (全身の毛を絵に貼って)こんな風だったんだよね。でも今これはなくなってしまっています。このなくなった毛って何に見える?
 子どもたち:洋服だ!

 当たり!人間は洋服を着るようになったから、いらなくなった毛はなくなったんだね。だから今残っている毛は必要な毛です。
 子どもたち:体を守るために毛はあるんだね。

 股の毛も男性と女性の大切なものを守るために生えています。でも腋毛は夏になるとCMでもむだな毛として扱われちゃって、本当にいらないのかなあ。腋毛はなんであるのかな。みんな走るときどうする?
 子どもたち:手を振る

 そうするとどうなる?
 子どもたち:脇がこすれる

 じゃあ手を合わせてこすってみて。
 子どもたち:熱くなるよ。だから生えてるんだ。

 体の見た目以外でも変化はあるよ。みんなはなんで四羽さんが大人になったってわかったの?
 子どもたち:発情したから。

 そう。発情するってどういうこと?
 子どもたち:赤ちゃんが産めるってことだよ。

 前の授業で四羽さんの人生は私たちの人生の早送りっていう意見が出たけど、つまり私たちにも発情っておこることなんじゃない?
 子どもたち:エー!?

以下河野です。 本当に実に生き生きと、大人になることを学んでいます。毛が生えることなど、大人はついいやらしくとらえてしまい勝ちです。でも、こうしてきちんと説明する、この授業を見ていると、ちっともいやらしいことではなく、本当に大切なことを学んでいるのだということが分かっていただけるのではないかと、そう思います。次回はいよいよ最終回です。


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釜山の旅二日めです。

2009_11040002_2  釜山の二日め、朝ごはんのレストランに面した庭になんとトラがいました。夜行性のトラが、のっそりと小屋から出てきて、行ったり来たり、あくびをしたり岩によじ登ったり大サービスです。

 二日めは盛りだくさんです。事前に何の計画も立てられなかったのですが、着いてすぐにガイドさんが何をしたいか、どこに行きたいか、何を食べたいか、すべて希望を行ってください、と言ってくださいました。

一番行きたかったのは、「冬のソナタ」の最後の、ちゅんさんが建てた「不可能の家」。これがある島がとてもきれいで、家の中にも入れるのだそうで。行きたかったけれど、そこに行くには、朝出発して帰るのが午後4時ごろになるということで、諦めました。それは、またの機会にすることにしました。

 まずおふろです。朝一番にお風呂だなんて、お風呂は夜と思っていたのですが、一日の計画をこなすには、これがいいとのこと。それに、行ってみて分かりました。丘の上にあるこのお風呂は、とってもきれいで、かつ景色がすばらしい。全面大きな窓で、海が広がっています。浴室では写真が取れませんので、その上の階のくつろぎ部屋から撮りました。

2009_11040005 とっても気持ちのいいそれも温泉です。ここでみんなあかすりやマッサージをしてもらいました。顔のマッサージ、きゅうりのパック、体はあかすりのあと、牛乳の全身パック、その後は緑茶と蜂蜜のパック。全身が甘いにおいになりました。シャンプーもしてもらいました。顔もからだもつるつるです。

その後は、貸し出しの短パンとシャツを着て、一階上に行っていろいなサウナです。韓国特有の釜汗幕や漢方のサウナ、寝る部屋やインターネット部屋、それにレストランやカフェ。広い床に座ってみんなでパッピンスを食べました。

2009_11040003 大きなカキ氷。これで5000ウォン、約400円です。みんなでたべても食べ切れません。

お風呂も、これだけの設備で、入浴代は衣服やタオルの貸し出しも含めて7900ウォン、約650円です。

本当に、のんびり、命の洗濯をしました。でも、実は私は、ヒノキのお風呂で足を滑らせて、ぼっちゃーんと転んだのです。まあ、湯の中なので、たいしたことにはならないのですが、段で腰の上をしこたま打ちました。後で紫の内出血をしていました。肋骨がどうかなっているかも知れません。歩いても、車の振動でも、痛みが響きます。

 それはいのですが、その湯船に浸かっていたおばあさんが、すっごく心配して、あれこれしゃべってくれます。で、私は、「私は日本人です。韓国語はよく分かりません」ともちろん、韓国語で言いました。そしたら、おばあさんが、私の顔をまじまじと見て、ちょっと間を空けて、そして、日本語で教えて下さいました。(お年の方は皆さん、日本語をしゃべられます。これも胸が痛むことです。)その湯船にはすべるので気をつけるように、と、しっかり書いてあります。そんなの、ハングルなので分かりません。そもそも私たち以外誰も日本人はいないところですので、日本語でなんて書いてありません。私が転んだおかけで、みんなに「ここはすべるよ。気をつけて」と注意することができたので、ありがたいと思いなさい、と、負け惜しみです。

 お風呂のあとはお昼御飯です。私たちの希望で「サムケタン」のおいしいお店につれて行ってもらいました。地元の人たちが次々と来る、人気のあるお店です。

2009_11040011                   2009_11040012_2                    

鶏一羽の中にたっぷりのもち米、高麗にんじん、なつめ、クリなどが入ってこってり、それは美味しいサムケタンでした。それに、壁にずらりと並んだ焼酎が見事で見とれてしまいました。

まだまだ二日めの盛り沢山が続きます。そうそう、腰の打撲は、薬局に行って漢方のシップを買いました。とてもよく効きます。韓国の薬局は色々なお薬が安く変えます。これまで、湿疹の塗り薬や鎮痛剤、バンドエイド(一箱50円弱です)等を買いました。シップは、六枚入って200円弱でした。


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渡邊智子医師の性教育⑦大人になっていく体

第3回3年1組性教育学習報告書より
   

テーマ:大人になっていく体。決められた運命、変えられる人生。

 目標:四羽さんが発情したことが、大人になるということならば、
   自分たちが大人になるってどういうことなのかを学びたい。

1) 精子の働きわかったかな?
 前回の授業で、飛び出す絵本の中の受精の図を見て、ほとんどの人が精子は
「気持ち悪い」って感想をくれました。なので急遽精子の働きについての説明を書いてきたんだけど、みんな読んでくれた?(クラスに展示中)
 子どもたち:ハーイ!読んだよ。

 読んでみて精子ってえらいなあって思わなかった?
 子どもたち:思ったよ。

 精子は気持ち悪いって思いが変わった人
 子どもたち:ハーイ!(多数)

 じゃあこの前の飛び出す絵本!
 子どもたち:ウヘー・・・やっぱダメかも
       前よりはちょっといいかなあ

 みんな精子が何かを知らないときは、ただ気持ち悪かったけど、働きを知ったらそういう気持ちが薄れたね。
 そういえば「人体の不思議展」見に行った人いますか?(5~6人)どんな感想を持ちましたか?
 子どもたち:おもしろかったけど、血管とか本物で気持ち悪かった。
       目玉が飛び出てて気持ち悪い

 やっぱり気持ち悪かったんだ。でもみんなの皮をめくれば、顔は違ってもその下に同じように血管や筋肉があるじゃない?もし血管がなかったらどうなるの?(死んじゃう) 神経がなかったら?(動けない・感じない)筋肉が無かったら?(動けない) 全部必要なものでしょう?
 私はお医者さんになる学校で、みんなと同じ6年間勉強しました。そしてみんなと同じ3年生のとき、「解剖」という授業で亡くなった方の体で勉強しました。亡くなるときに、「自分の体で勉強をしてください。」と言ってくださる方がいて、皮から始まり、血管や筋肉、内臓、骨と全て勉強します。始めるときは必ず感謝のお祈りをして、終わったときも必ず感謝します。だって亡くなっているのに、裸をさらけ出して勉強させてくださるなんて、本当に有難いことだからね。だから私は体の全てが必要で、自分が生きるために寝ている時も一生懸命働いていることを知っているので、気持ち悪いと思わなくなりました。もちろん知る前はみんなと一緒だったけどね。

 富士急○○ランドに行ったことある人いる?昔その遊園地のお化け屋敷は古い病院でした。最初に映画でどうしてお化け屋敷になったかを見せて、その後は歩いて病院の中を回るんだけど、怖ければ途中で非常口から出られます。でも私は日常見ている光景ばかりだったから全然怖く無かったよ。赤ちゃんの泣き声も毎日聞いているし、血だらけの手術室もいつも見ているし、亡くなった人も見ている・・・。知らなければ怖かったり、気持ち悪いことでも、知ることで変わるんだね。

2) はじまりのおさらい
 前回人はどのように始まるかを勉強しました。誰でもみんな小さな卵子で、そこに精子が合体して命が始まるということを知りました。最初はみんな同じに見えるけれど、全く違うそれぞれになるのは、遺伝子という設計図があるからだということも知りましたね。ここには男の子と女の子がいるけれど、男女の違いはいつ始まるのかな?

 まず設計図が違います。精子には男の子になるY遺伝子を持つものと、女の子になるX遺伝子を持つものがあり、どちらが先に受精するかでみんなの性別は決まりました。するとお母さんのお腹の中で、2ヶ月を過ぎたころから、ホルモンという命令がきます。男の子には男性ホルモン、女の子には女性ホルモンが命令して、男の子・女の子になっていくんです。

 元は同じ丸い粘土を、男の子は男性ホルモンの命令でニョキニョキと陰茎に作っていき、女の子は女性ホルモンの命令で膣などに作っていくので、見た目は違うけれど、男の子も女の子も同じものを持っています。だから途中で違う命令になって形を変えてしまい、本当は男の子だけれど、見た目は女の子に見えたり、その反対ということもおこることがあります。(胎生期に作られる性器の写真を見せる)

以下河野です。

 私は渡邊先生のこの授業の、「大人になっていく体、決められた運命、変えられる人生」というこのタイトルにうなりました。渡邊先生のすごさはまさにここにあると思います。ここから、しっかりと、そして生き生きと初経や精通についても学んでいきます。次回もお楽しみに。


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釜山から帰りました。

 はい、広島に帰って参りました。急に釜山二泊三日。そもそも飛鳥Ⅱでは、朝8時から夕方の5時までしか釜山にはいないつもりで、それだけの時間では行くところも限られているゆえ、さほど「どこどこに」というつもりはなかったのです。まあ、市場と免税店と釜山タワー、あとはお昼御飯、そんなつもりでいました。

 それが、とても楽しい充実した二泊三日を過ごすことができました。渡邊先生の性教育の三回目の授業と交互になりますが、釜山の紹介をしようと思います。

2009_11030003 まず、急遽予約もなく博多港まで行って乗船の手続きをした「ニューかめりあ」です。大きいのに、びっくり。カメラに全景が入りません。中はなかなか素敵です。サロン風で海を見ながらの席や、レストラン、展望浴場もあります。

 部屋は、二等の一番安い部屋でしたが、10人部屋一部屋を私たち9人で占領です。中は頭のところに間仕切りがあって、敷布団、掛け布団、枕が人数分用意されています。お昼御飯(一人ラーメン、一人ヒビンバ、後はキムチチゲ定食で、はやくも韓国ムードです。)の後は、こんな風に寝転んで過ごしました。

2009_11030008 2009_11030018                    

着いたのはもう夜ですので、ホテルにチェックイン。ホテルの近くの韓国料理やさんで韓定食の夕飯です。

 一人30000ウォン、2500円くらいのコースですが、もう満載。野菜料理たっぷり、焼肉や海老料理などの新鮮な海の食材の料理など。そして最後の御飯の時のおかずも、こんなに一杯でした。

2009_11030026 2009_11030037                   

写真は、前菜と最後のおかずだけにしておきますね。

 その夜、みんなで近くのスーパーマーケットに行きました。安い、安いの連続で。私はぶどうを一万ウォン(800円くらい)で一箱買いました。数えたら、なんと新鮮で甘いぶどうが19房も入っていました。みんなに2房ずつ配りました。それでも、私たち二人には5房も残って、本当に食べあぐねました。

 食べることばかりですが、韓国旅行の楽しみの一つは、安くて美味しい食べ物を堪能すること。釜山は特に、食材が多彩で新鮮です。それに、ガイドさんが希望と予算を聞いて、それに応じた所につれて行ってくださいます。観光客目当てのとても高いところではなく、一般の市民が行く食堂で、それも市民に評判が良いところばかりを選んで下さいました。今回の旅行が特に楽しかったのは、ガイドさんのおかげがとても大きかったと思います。

 二日めは、朝からお風呂、水族館、お寺、市場などに行き、釜山を堪能しました。これまで韓国といえば、ソウル中心に行っていましたが、釜山の奥の深さにすっかり魅了されました。明日、またそのご報告を。


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渡邊智子医師の性教育⑥2回目の授業の終わり

 そう。おたまじゃくしみたいに泳ぐんだよ。(みんなで泳ぐ真似をする)受精
すると細胞は分裂してどんどん増えて、段々みんなに成長していきます。
受精してから2ヶ月もたつと、2センチくらいになって頭と体の大きさが同じ、
ドラえもんみたいになります。(ここからは写真と超音波の写真を見せる)
3ヶ月になると手足もはっきりしてきます。
 子どもたち:かわいい!

 これは赤ちゃんが指しゃぶりをしているところです。赤ちゃんはただお腹の
中で浮いている訳ではありません。ちゃんと生まれてからおっぱいが吸えるよ
うに練習しています。
 そして10ヶ月がたつと生まれてきます。
 このクラスには双子のお友達がいましたね。
 子どもたち:○○くん!

○○くんはもうひとりの兄弟と似ていますか?
子どもたち:あまり似ていない

性別が違ったり、顔が違う双子さんは、2つの違う卵子が受精したものです。
顔が同じ双子さんは同じ卵子が2つになって育ったものです。例えばお笑いのザ・たっちとか。
 最初はみんな同じような卵からはじまるのに、なぜ別々の顔、性格、性別になるのかな。それは細胞の中にある、DNAという遺伝子に、みんな違う設計図が入っているからだよ。(DNAを見せる)
 子どもたち:すごい、設計図があるんだ。
       階段みたい
       スパイダーマンみたいだね

 その設計図に沿ってみんな違うひとりひとりになったんだよ。それでは今日の勉強はここまでにしましょう。

     第2回性教育終了

{感想}
 まず、授業とは関係ありませんが、ちょっとした手違いで私は30分も早く
学校に到着してしまいました。3年1組をのぞくと丁度歌の練習をしていました。
私の顔を見るとみんなが手招きをして歌の輪に入れてくれて、みんなで手をつないで、隣で男の子たちは自分で考えた振り付けで踊り、授業の前から温かい気持ちになりました。我が子だけではなく、みんなのこの笑顔がずっと続くことを願わずにはいられませんでした。
 しかし、これほどまでにみんなが自分はどうやって生まれてきたのかを知りたいとは、正直驚きました。今回受精までをお話しましたが、実際の場面は馬の絵以外は見せていません。なのでまだ把握していないお子さんもいることでしょう。でも3年生でかなり理論的な言葉を理解することがわかりました。
また反対に嘘であっても専門家の言うことならそうなのかなと考えたり、知ることに少し躊躇が見られたとも感じました。夢と現実が交差するそんな年齢なんだなあと思いました。それだけに私は大人として、子どもたちの疑問を正面から受け留め、応えていかなければと感じました。

 今回子どもたちから感想文をいただきましたが、ほとんどの子どもが受精する精子の飛び出す絵本が気持ち悪かったと書いていたので、精子の名誉にかけて汚名挽回しなければと思います。しかし、どのように受精するかという事実を知ったことに関して、嫌悪する発言はありませんでした。「ずっと知りたかったので、わかって良かった。」「教えてもらってためになった」「いろいろなことがわかってうれしかった」と書いてくれました。

 もう1回、6月6日にT先生から時間をいただきました。次回は受精後、男の子と女の子に別れていき、生まれてから大人になっていく体と月経のはじまりについて学習したいと思います。(プールが始まる前に終わらせたいので)そこで一区切りになります。それ以降は必要があったとき、また考えたいと思います。よろしくお願いいたします。

以下河野です。

こうして受精をしっかり学んだ後、いよいよ3回目の授業で初経や精通を学びます。実は、今の文科省のカリキュラムだと、ここまでのところをすっ飛ばして、初経教育になってしまうのです。月経という現象だけの説明になってしまって、なぜこんなものがあるの?という疑問に答えらなくなってしまいます。次回3回目の授業です。


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渡邊智子医師の性教育⑤自分たちのはじまりを知ろうの続き

渡邊先生の2回目の授業、命の始まりもいよいよ佳境に入っていきます。(保護者への報告書の続きです)

 四羽もみんなも同じ小さな一個の細胞から生まれました。哺乳類というおっ
ぱいを飲んで育つ動物の卵は、人間も牛も象もくじらも全部おなじ0.14ミリと
いう大きさです。そこに精子がやってきて受精するとその卵が分裂を始めてだ
んだん大きくなって、それぞれの動物になります。
 それでは精子と卵子はどこにあるのでしょう。男性と女性はどこが違います
か?
 子どもたち:男の人にはオチンチンがあるけど、女の人にはない。
       女の人はおっぱいがある・・・・いや大きくなる
       女の人は赤ちゃんを産む

 そうですね。男の人には足と足の間に2つの穴があります。何が出てくる穴
ですか?
 子どもたち:おしっこが出るところ。
       ウンチが出るところ

 当たりです。女の人には3つ穴がありますがわかりますか?
 子どもたち:おしっことウンチと後は何だろう

 赤ちゃんが出てくる穴があります。その穴の先には子宮という赤ちゃんが育
つ部屋があります。その部屋の左右に卵巣といって卵の家があります。巣とい
字は「鳥の巣」のように家のことです。その中には生まれたときから400個の
卵がすでに入っています。これはもう増えません。みんなが成長して大人の
スイッチが入ると、卵子が一個ずつ出てきます。(飛び出す絵本の女性生殖器を
見せる)
 男の人にはみんながオチンチンと呼んでいるいんけい・ペニスがあってそこからおしっこが出ますね。オチンチンの後ろには何がありますか?
 子どもたち:タマタマ!

 そうです。タマタマはいんのうと言います。難しい言葉は今は無理に覚えなくてもいいですよ。T先生も書き取りのテストで出したりしないからね。そのいんのうで精子は作られます。そして道を通っていんけいから外に出ます。
 子どもたち:エッ!?おしっこと一緒に出ちゃうの? 
       それじゃ汚いじゃない

 一緒には出ないけど、同じところから出るんだよ。違うところからだったら良かったね。(飛び出す絵本の男性生殖器使用)精子は暑さに弱いので、いんのうは体の外で風を受けて涼しい環境にしています。だから男の子は熱が出たら、頭だけじゃなくて、いんのうも冷やしてね。でも氷を直接つけちゃいけないよ。ビックリしてちじこまっちゃうよ。。
 つまり卵子と精子が出会うには、女性の赤ちゃんが通る穴に、男性の精子が入っていかないといけないよね。だからそことそこをくっつける必要があります。赤ちゃんができるのは女性だけだからね。牛も人間もみんなそうやって子孫をのこしてきたんだよ。人間は普段洋服を着て、パンツをはいている。それはみんなのお約束だから、もし大人のT先生が裸で校庭を走っていたら、警察につかまってしまいます。でも本当はどの動物も裸が当たり前なんだから。赤ちゃんができるときも裸なんだよ。
 子どもたち:そうだったんだ・・・男の人から精子をもらわないといけないんだ
       精子から卵子に行かないといけないんだね

 卵子と精子が出会うとひとつだけ精子が卵子の中に入って、命がはじまりま
す。(飛び出す絵本 受精)
 子どもたち:何それ!へびみたい!!
       キモイヨー!

 あれれ、評判が悪いなあ。じゃあ本物の写真見せるね。卵子はキラキラして
虹色でしょう?
 子どもたち:とてもきれい。こっちのほうがいいな。
       精子にはしっぽがあるね。
       おたまじゃくしみたい

以下河野です。

本当に、楽しい授業で。転載しながら、何度も噴き出したり、涙が出そうになったり。ちょっと前まで、多くの学校で、多くの先生たちの手によってこのような授業が行われていたのですが。だんだんとこのような授業ができない空気になってしまいました。次回は2回目の授業の終わりまでです。

 


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釜山の満月です。

2009_11030025  今日は満月。釜山港の船上から見た満月です。きょうの夕方、職員みんなで釜山に来ました。

 本来なら、まだ船上にいるはずだったのです。それも豪華客船、飛鳥Ⅱの。半年も前から予約をし、楽しみに楽しみにして来ました。11月1日は当番医。そこで働いて、4日を休む。3日と、私のクリニックは木曜日が休みなので、これで3連休。職員みんなでこの客船に乗って、釜山に行きましょうと。JTBの企画でした。飛鳥Ⅱをチャーターして、二泊三日の釜山観光。船には、映画館やショー2009_11030002 の劇場、展望浴場やエステなど、それに食事はフランス料理でドレスコードだそうな。みんな、何を着る?お風呂にはいつ入ろうかね、それはそれは楽しみだったのです。2日の午前中まで、JTBからは食事時間の確認など電話もいただいていました。

 ところが、2日の診療も終わりに近づいた5時過ぎ。突然、JTBからキャンセルの知らせが来たのです。

 強風のため、飛鳥が種子島から動けないでいると。広島には来れないと。どうにもならなくて、キャンセルだと。もう、びっくり。呆然です。そんなことがあるんだ。船が来ないなんて、思いもしませんでした。呆然として、でも、どうするの?もううちは3連休を決めているのに。もう、絶対に今回、飛鳥はダメだと分かった時点で、私の頭はめまぐるしく働きました。

 行こう!釜山に行くよ。こんな強風だから、ビートルはダメ。そう、カメリアだ。104で尋ねて博多港のカメリアラインに電話をしました。明日は、ちゃんと動くでしょうか、と。もちろん、動くと。そして席も沢山空いていると。明日、直接港に来て、乗船手続きをして下さい、と。

 それなら行ける!JTBに言ってホテルを取ってもらって。行き帰りなどは自分たちでやるから。とにかく、ホテルだけとって、と頼んで。午後7時過ぎ。診療が終わる頃に、ホテルが取れた旨、連絡が来ました。

 よし、行くよ。飛鳥はダメになったけど、カメリアで、釜山二泊三日。行って何をするかは、これから考える。みんな、もう、ドレスは要らない。服装、カジュアルで結構。でも、パスポートだけはちゃんと持って、朝広島駅に集合。

 そうして、執念でやって来ました。釜山です。私は、9月に広島車いすダンスくらぶの人たちと釜山に一泊できています。それが本当に役に立ちました。昨夜、行くと決めてから、本屋さんで釜山が出ている本も買って研究しました。今日は、ついて晩御飯、スーパーマーケットに行って飲み物や果物などを買って終わりです。明日はメニュー盛りだくさんです。

 カメリアは、なかなか素敵な船でした。船室でごろ寝をしながら、これが私たちのちょうど身の丈だったのかもね。飛鳥なんて、私たちには贅沢すぎるということだったんでしょう。そんな話しをして噴き出しました。また、明日釜山の旅のご報告をします。渡邊智子医師の性教育と同時並行です。


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渡邊智子医師の性教育④自分たちの始まり

子どもたちは一生懸命考えた結果、四羽を自然に結婚させるために、牧場に返すことにしました。その四羽との別れの後で、渡邊先生の二回目の授業が行われました。これからは、その報告です。渡邊医師から保護者の方への報告書を転載します。

   第2回 3年1組性教育授業報告書

 テーマ:自分たちのはじまりを知ろう。

 目的:自分たちがどのようにはじまるのかを知ることで、命の不思議、
    自分の存在が唯一のものだと感じてもらいたい。

1) 四羽との別れ
 みなさんは昨日四羽さんとのお別れ会をしましたね。寂しかったですか? 
 子どもたち:寂しかったけど大丈夫
       ちょっと涙が出た
 私は仕事で来ることができませんでしたが、お母さんのひとりから、四羽さんの写メールが送られてきたので、これを大事に保存しておきます。(みんなに写真を見せる) T先生に伺ったところ、みんなよりもお母さんたちのほうが泣いていたそうですね。
 子どもたち:泣いてた、泣いてた!

 大人なのに、どうしてお母さんたちは泣いたのかなあ。
 子どもたち:わからない
       寂しかったんじゃないかな

 みんなと一緒にお父さん、お母さんも四羽のお世話を一生懸命してきたから、きっと寂しかったのかもしれないね。もしかしたら、もうお世話しなくていいってうれし涙の人もいたかな。
 子どもたち:それは違う!
       あり得ない!!

 でも私も昨日来ていたら泣いちゃっていた気がするなあ。四羽さんとの別れを、一生懸命育てたみんなとお別れするときのように思ったお母さんたちもいたのではないかしら。今はみんなお父さん、お母さんが一番好きで、いつまでも一緒にいるよって思っていてくれるかもしれないけれど、大きくなったらきっと「僕、この人と結婚します。」とか「私好きな人ができたから付いていくわ、さようなら。」ってうちを出ていってしまうでしょう?
 
子どもたち:そんなことないよ。
       私の妹はお父さん大好きだから、お父さんと結婚するって言ってる
       僕の妹も
       あのー、親子とか兄弟って結婚できないんじゃない?

 結婚だけじゃなくて、東京で勉強しますとか、外国で働きますとか・・・
みんなは希望に燃えて、羽ばたきたいと思っているけど、残される親は寂しい
ですよ。でも泣いてくれる親がいるって幸せですね。寂しくてもみんなの幸せ
を願ってくれているということだものね。今はみんな子どもだから、お父さん
お母さんも口うるさく注意したりするだろうけど、悲しくても別れてくれる親
がいてくれるって大事なことですね。

2) 質問
 前回勉強したところで何か質問やわからないことありましたか?(複数手が上がる)
 子どもたち:牛やかまきりはお尻とお尻をくっつけて受精するけど、人間はどうやって受精するの?

 はい、それ以外にはありますか?   シーン
 みんなこれについて知りたいの?   ウンウン(うなずく)
 知りたくないひとはいますか?    0

 では私たちのはじまりについて勉強しましょう。でもいきなり教えてしまっ
てはおもしろくないので、まずみんなでどうやって受精するか考えましょう。
意見のある人いますか?
 子どもたち:結婚してキスするとできるんじゃないかな

 他にはありますか?   なし
 では教えてあげましょう。まず結婚式をします。結婚式は神様の前で二人仲良く、助け合って家族になりますと誓うことです。神様もいろいろですが、知っている神様はいますか?
 子どもたち:火の神様・空(天)の神様・草の神様・犬神様・ご先祖様
       水の神様・龍の神様・貧乏神様?・仏様・大黒様
       マリアさまって神様? 神様のお母さんだよ。子どもは誰かな? キリストさま
 それぞれの神様に誓うと、神様がその夫婦に子どもを授けるか決めて命の素
をくださいます。こうのとりが運んできたり、郵便や宅急便のこともあります。
そして初めて一緒にお父さんとお母さんが同じお布団で寝ると、天から雷みた
いなものがビビビッと落ちて受精します。
 子どもたち:エー!?本当?
       精子と卵子はどうなっちゃったの?

 じゃあこの説は間違いだと思う人。  あまり手が上がらない
 子どもたち:だってお医者さんの言うことだし・・・。信じるしかない。

 ビビビ説に賛成の人。   7割くらいオズオズ手を上げる。
 子どもたち:雷だと命が危ないんじゃない?

 じゃあビビビ説はやめて、さっきキスすると受精するという説があったので、
お父さんの口から精子が出て、お母さんの口に入っていくという説は?
 子どもたち:なんか幽体離脱みたい・・・

 ちなみに今までの説明はみんな嘘です。なぜなら小学校3年生ではまだ勉強
するには難しいと政府が言っているからです。でもどうやって受精するかは6
年生になっても教えてくれる授業はありません。それでもみんなは知りたいで
すか?
 子どもたち:知りたい!!

 お医者さんが嘘をついてもいいですか?
 子どもたち:ウーン・・・

 本当のことを教えてほしいですか?
 子どもたち:全員 はーい!

 では私はみなさんに誓います。これからみなさんの質問には必ず本当のこと
を教えます。でも許してほしいことがあります。私にも知らないことやわから
ないこと、それに忘れちゃったこともいっぱいあります。その時は正直に言い
ます。そして次までに調べてきますがいいですか?
 子どもたち:人間だもの、わからないことがあったり忘れたっていいよ。

以下、河野です。

次回、いよいよ、命の始まりに迫ります。本当に素直で、いきいきとしたいい子たちですね。その子どもたちと共に考え、しっかり意見を引き出す渡邊医師もすばらしいと思います。

 明日から二泊三日で旅に出ます。でも,多分このシリーズは続けられると思います。旅先でパソコンが使えれば、ですが。できるだけ休まないで続けたいのです。旅の報告もしたいので、一日二つの記事もあるかもしれません。どうぞ読んでくださいね。


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渡邊智子医師の性教育③赤ちゃんが生まれること

 赤ちゃんを産むときには痛くて大変だったり、いろいろな危険があります。
人におこる危険で知っていることはありますか?
 子どもたち:血がいっぱい出て死んじゃうこともある
       手術になることもある

 1年生のときみんなはカマキリを飼っていたけど、カマキリには何かリスクってあったな。
 子どもたち:共食い!
       赤ちゃん産むときお腹がすいているとメスがオスを食べてしまう。
 もし男の子が将来結婚して、奥さんに赤ちゃんができて、出産のとき、奥さんに「あなた!お腹すいちゃったけど、食べてもいい?」って聞かれたら、「どうぞ」って言えますか?
 子どもたち:たべられるのは嫌!
       どこかへ逃げちゃう
 でもみんながそうして逃げてしまったら、カマキリの子どもは生まれるかな?
 子どもたち:生まれない、絶滅する。

 どんな生き物にも赤ちゃんができて出産するまでにはいろいろな危険や大変なことがあるんですね。そんな大変な思いをして、なぜみんな赤ちゃんを産むのかなあ。赤ちゃんを産まなければどうなるだろう。
 子どもたち:みんな絶滅しちゃう

 そうだね。みんないつかは死んでしまうから、赤ちゃんが生まれなかったら絶滅してしまいます。もし誰も死ななくなったら?
 子どもたち:人がいっぱいであふれちゃう!
       この教室も80人くらいいれなくちゃ。

 どの生き物も必ず死にます。人間もそうです。たくさんの病気の治し方を知っているお医者さんも死にます。だからこそつらい思いをしても赤ちゃんを産むんだね。赤ちゃんを産むときには、お腹が痛くなって長い時間がかかります。でも痛いのに頑張れるのは、お休みの時間があるからです。それに赤ちゃんを産むときの痛みは、赤ちゃんを押し出すエネルギーです。だからお母さんたちはみんな頑張れるんですよ。もしお休みがなかったら、長い時間頑張れません。
手術で赤ちゃんが生まれるときも、お腹は痛くなります。でもお休みのない痛みなので、「麻酔」というお薬で、痛みを軽くするのですよ。

 四羽さんは1歳なのに赤ちゃんを産む準備ができているのですね。みんなが
1歳のときは何をしていましたか?
 子どもたち:ハイハイしていた
       立っていた
 8歳のみんなは赤ちゃんを産む準備ができていますか?  できてなーい!
四羽さんはみんなより後に生まれたのに、みんなを追い越して大人になっていってしまいますね。
 子どもたち:四羽の人生は僕たちの人生の早送りなんだ

 そうです。だからみんなもいずれ四羽さんのように大人になって、赤ちゃんが生まれる体へと成長していくのです。これから成長していく私たちのからだについて勉強していきましょう。
 
 
      第1回 性教育終了
{渡邊先生の感想(略があります)}

 どの子の発言もまっすぐで、思いやりのある内容ばかりで、授業をしながら感動することも少なくありませんでした。授業計画を立てている時点ではこのような哲学的な問答をする予定ではありませんでした。子どもたちの気持ちに応えようとした結果このようになりました。休み時間になると津波のように子どもたちが押し寄せてきて、口々に自分の生まれてきたときの様子を教えてくれたり、質問をしてくれました。「どうしたら赤ちゃんができるか」を真剣に考えている子どもも少なくありません。また笑いも絶えない授業でした。
 「次はいつ来てくれるの?」「もっと知りたいこといっぱいあるんだよ。」
授業が終わった後、そんな声をたくさんかけてくれました。その迫力に押されてまた5月30日に土屋先生から貴重な授業時間をいただくことになりました。
次回は四羽さんがいません。ですからいよいよ子ども自身の体について学ぶ時間にしていくつもりです。
 私は医師という専門家として、子どもの疑問に、知っていることは全て答える覚悟で臨みます。しかし、知らないことや忘れてしまったことは正直に子どもに伝えようと思っています。何回で終わるのか、実際終わりがあるのかすらわかりませんが、私も子どもたちとともに成長していくつもりでやります。
今後ともご支援・ご指導をよろしくお願いいたします。

 ご質問、ご意見ございましたら、渡邉までお寄せください。よろしくお願い
いたします。

以下河野です。

以上で第一回目の授業は終わりです。まだ後二回に渡って授業がありました。そのご報告もします。本当に子どもたちがのびのびと、楽しく愉快に、でも命の本質をしっかり捉えた素敵な授業だと思います。二回目三回目、さらにすばらしい授業が展開されます。お楽しみに。


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選挙違反はいやです。

 渡邊先生の性教育はまだ続きますが。ちょっとだけ別物を。

 本日は当番医です。朝からバタバタ。間を縫って月始め恒例の保険のレセプトなどの雑用もこなしています。

 先ほど、選挙カーがにぎやかに通り過ぎていきました。話したいのは選挙のことです。

 昨日、本通でびっくりしました。とんでもない選挙違反が堂々となされているのです。びっくり、唖然!このまま放置していてはいけないと思って。

 選挙管理委員会に電話をしました。すぐに係りの人が出ました。こうこう、こんなことになっていますと説明しました。そしたら、「どなたですか。」と、そっと聞かれました。「〇〇さんです。〇〇さんではいけませんか?どなたであっても違反がよろしくないのではありませんか?」と言うと、それはそうですが・・・。全然はっきりしません。そして、「警察に言ってください。」といわれました。「あの、お宅は違反については警告をなさるのではないのですか?警告をして早くやめてもらわないと。」「はあ、それはそうですが、検討します。」だって。もう、びっくりして。「あの、県知事選だからなのですか。あなたの上司になるかもしれないので、その人については何もできないと、そういうことなのですか?」と言ってしまいました。いえ、決してそういうことではないのですが・・・。だそうです。

 仕方ないので、警察に電話をしました。県警の当直が出ました。こうこうなので、と言うと、では、係りのものに変わります、と。係りの人が出たので、説明をしました。そしたら、なんと、「今日は土曜日なので、当直のものがいるだけなのです。月曜日になったら動けるのですが。」だそうです。「だったら、月曜日になるまで、そのままなのですか。土日で一番人通りか多いときにそのままにしておいて、月曜日になって引っ込めるのだったら、やったもの勝ちということですね。」そしたら、いえ、決してそういうことではないのですが。そして、「本通りの交番に言ってください。そこの担当地域ですから。」と。「ええ?選挙違反は交番でもやるのですか?」ええ、法律違反は何でもやります。で、本通の交番の電話番号を教えてくれました。

 で、交番に電話をしました。そして、また説明をすると、「私たちは上の指示、要するに県警の指示がないと動けないのです。」と言うではありませんか。「でも、その県警が、そこに言うようにと、電話番号も教えてくれたのですよ。」というと、「どうして、県警はそんなことを言うのでしょうかねえ。」だそうです。では、土日だから、月曜日に指示を仰ぐというのですね。その間、これはそのままということになるのですね。そして、また言いました。県知事が、あなたの上司になるかもしれないので、動けないのですか。と。「私は違反を検挙してほしいとか、そんなことを言いたいのではなくて、ただ、違反の状況をそのままにしていたらいけないと。だから、警告をしてほしいと、そう言っているだけなのですよ。」「ええ、それも我々にはできないのです。」と。

 もう、絶望的です。私は、選挙違反を堂々としてでも選挙に勝ちたいという人はいやです。これまで、その候補者に対しては、何にも思っていませんでしたが、今はいやあな感じです。選挙管理委員会も警察もいやあな感じです。

2009_10310005  昨日、また「G線」に行きました。ビーフライスです。牛肉、たまねぎ、シメジ、マッシュルーム、卵、たっぷり入った焼き飯です。おいしい!これにアイスクリームとサイホンのコーヒーがついて598円。安くて本当にいいのかしら、と言う気になります。まだまだ通うつもりです。


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渡邊智子医師の性教育②牛の結婚

1) 四羽の親になれたかな

 1年前、みんなが牛を飼いたいといったとき、妊娠中の私はみなさんに「牛を飼うということは、皆さんが親になってお世話をするということですよ。」とお話ししました。みんなは四羽の親してどんなことをしてきましたか?

子どもたち:小屋を作って、工夫して住みやすくした・おしっこやうんちを片付けた・エサを上げた・いろいろな問題について考えて解決した 等。

 本当に休みの日も、朝早くから遅くまで皆さんで一生懸命お世話をしましたね。立派な親になって来ました。では、今ある問題は何ですか?

2) 四羽の結婚

 発情して赤ちゃんを産む準備ができた四羽を結婚させたい。そのためには、人工授精と自然交尾のどちらかを選ばなければいけない。まずは、両方について説明して、子どもたちの議論が始まりました。

<自然交尾について>牛の足は体重の割りに細いため、交尾の際に骨折してしまう恐れがあります。また、けんかをして一方が死んでしまうこともあって危険です。そのため牛を飼育する際には、人工授精が現在では基本となっているのです。交尾の危険を説明すると、子どもたちのほとんどが「人工授精が良い」という雰囲気になりました。

 じゃあ、人工授精について少し勉強しましょう。人間も人工授精で赤ちゃんができることがあります。それは、お父さんかお母さんが何か病気があったりしたときにします。人工授精には体内受精と体外受精がありますが、(説明略)四羽にするのはどちらですか?子ども)体内受精!!

 人間と四羽の違いは、人はお母さんが「いいですよ」と言った相手の精子を受精させますが、四羽の場合は人間が選んだ相手との受精になるということです。人間の場合、精子を間違えてしまったら大問題です。違うお父さんになってしまいます。でもかっこういい芸能人のものとならまちがえてもいいと思う人は?・・・0! T先生(担任です)だったら・・・絶対ヤダー!?

 そして子どもたちから「四羽ちゃんにも恋愛をする権利がある!」という意見に到達しました。

 最初みんなはリスクの少ない人工授精が四羽のためだという意見だったのに、なぜリスクはあっても自然交尾にしようと考えを変えたの?

子どもたち:好きでもない牛のこどもを産むのはうれしくないと思う。いきなりお尻から精子を入れられて赤ちゃんができても喜ばない。

 人工授精を望んだときの子どもたちの気持ちは「四羽ちゃんに死んでほしくない、不幸になってほしくない」といういわば親の気持ち、対して自然受精を望んだときの気持ちは四羽自身の気持ちや幸せを考えた気持ちといえるでしょう。

 最終的に子どもたちは自然受精を望み、四羽を牧場へと送り出しました。3学年も終わる3月、四羽は無事に出産しました。

(第一回目の授業、まだまだ続きます)


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