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音♪さんのブログから。親が死ぬということ。

 「音♪さん」のブログを読んで、泣きました。これまで音♪さんが、お父様とお母様のお二人の介護を一人でやり続けたこと。毎日毎日別々の病院と施設に行ってお父様と話しをし、意識のないお母様に話し続けたこと。雨の日も風の日も欠かしていません。

 この音さん♪の姿を見て来ました。お父様の容態が悪くなって、お母様と同じ病院に移されたこと。そして、お父様が亡くなる直前にお母様と何年ぶりかに対面できたこと。お父様とお母様の手を重ねてあげたこと。

 寝ようとしても、音さん♪のブログが強烈に頭に残って眠れません。自分自身の親の死を思い出します。母が亡くなる日、父の顔をじっと見て、手を振りました。自分が死ぬことが分かって、父にさようならをしたのでしょう。

 父は意識がないまま一年が経ち、ついに病院に「昇圧剤」を切ります、と言われてしまいました。徐々に血圧が下がる中で、意識がないのに、父は必死で下顎呼吸をしました。亡くなる前に息がとても苦しいときに人々がする呼吸です。父の首には、気管切開がしてあります。首から空気が入るのにも関わらず、顎を大きく開けて、必死で口で息をしようとするのです。この姿には泣きました。意識がないのだから、もっと安らかに亡くなるのかと思ったら、とても苦しんで死んだのです。

 そんなことを思い出していたら、布団中で一人涙が出てきて、眠れなくなりました。やばい!このごろ、寝不足をすると強烈な片頭痛が起こるようになっています。左右のどちらかの一部が光のぎざぎざで見えなくなります。そのぎざぎざが徐々に広がって、片方の視野一杯が全く見えなくなると、強烈な頭痛が始まります。

 見えなくなりはじめると、即、それっと鎮痛剤を飲みます。ふつう量では効かないので、1.5倍飲みます。痛みはそれで治まるのですが、後、首と肩がカチカチになります。この発作は数日とてもつらいのです。これが最近あまりに頻回に起こるので、まいっています。寝不足と疲労に対しての警告なのでしょう。

 今日は大事な講演があります。心配になったので、ごそごそと起きだして、久しぶりに睡眠薬を飲みました。

 さあ、今日のためのスライドは、ばっちりできました。忙しいドクターたちに集まって頂いて話すのに、無駄な時間を過ごさせるわけにはいきません。ちゃんと意味があるようにと、しっかり作ることができました。頑張りましょう。


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ぜひ、覗いてみてください。

広島ブログ

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コメント

先生、余り無料しないで頂きたいと思います。
いつもブログを拝見していますが、寸暇を惜しんで、様々な活動に打ち込んでおられるご様子に、頑張り過ぎではないかなと思います。
性について、先生ほど積極的に啓蒙活動しておられる方はいませんので、努力には頭が下がる思いですが、ご自愛下さい。

投稿: けん | 2009年10月23日 (金) 11時59分

先生、ごめんなさいcoldsweats02
わたしのブログのせいで苦しい思いをさせてしまったみたいですね。
私は介護なんてほとんどしてなくて
ただ通って毎日父と喧嘩して
母の洗濯物をしただけなのですcoldsweats01
だから本当は後悔ばかりの親不孝な娘なんですthink

父が亡くなる時もずっととても苦しそうな呼吸だったので
看護師さんが「頑張って~頑張って~」って言ってくださったけれど
「お父さん、もういいよ」って思っていました。
最後に大きな息をした時
「あぁ最後だ・・・」とわかりました。
頑張って生き抜いた父はきっと今笑顔でいてくれると信じています。
励ましのメッセージや先生のブログにまで書いていただいてありがとうございました。
頑張りますsign01

投稿: 音♪ | 2009年10月24日 (土) 00時53分

私は数年前に両親を見送りました。

最後のお見舞いの帰り間際に失語症の父が何か言おうと口を動かしていましたが、聞き取れず。
いつものように幼い孫たちと握手した父はその夜中に急変し、入院先から危篤の知らせ。
残念ながら、死に目に会えず。
脳梗塞を発症して17年間、「死にたい」とばかり言っていた父。
あの時言おうとしていた言葉は「アリガトウ」だと信じたい。

故人は亡くなったのではなく、この世で生ききったのですね。

投稿: agunes | 2009年10月24日 (土) 09時06分

河野先生はじめまして
 私も90歳の母が入院している病院に月~金、毎日通っています。元々歩く事のできない母が、内臓疾患で一ヵ月半も入院していますと母の決まり文句は”家に帰りたい”と。その気持ちは痛いほどわかります。
母に対し一体何をしてやれるだろう、何を母は喜ぶだろうと日々その事が頭から離れません。私も昭和21年生まれ、老いの入り口といっていいでしょう。明日の私が母と重なります。決断しました。来週一泊ですが私付き添いで母の家に帰宅(母は弟家族と同居)させることにしました。母も楽しみにしています。
現在の私は朝4時起床。6時から作陶。昼から母の病院。夕方からブログ発信とこんな日々です。
先生はやきものに興味おありですか。

投稿: 童心庵 | 2009年10月24日 (土) 17時22分

 お体の具合はいかがですか?
 私、今まで呑気に生きてきた分、これまででナンバーワンくらいのストレスを感じている今日この頃です。
 しかし、守りたいもの、守るべきもののために踏ん張らなければ。 ああ、先生の知性と行動力が私に備われば鬼に金棒なのに…(T.T)

 それはさておき、先生のおかげで嬉しいことがありました。
 このブログをきっかけに高校時代の友人から久々の便りが届いたんです♪
 やっぱり、友人も先生やお父様のことはしっかりと、とても強烈に(?)覚えていて、「思い出を共有できるっていいね。」なんてしみじみしてます。
 友人からの情報によって思い出したのですが、お父様は授業中によく「アフリカに行きたい。」とおっしゃっていましたよ。

 どうぞ、ご無理はなさらずに…。

投稿: うさこ | 2009年10月24日 (土) 22時19分

けんさま
この日のコメントのお返事がすっかり遅くなってしまって。いつもありがとうございます。私、少し時間的なゆとりができて、元気です。ご心配をおかけしました。ボツボツやりますね。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2009年10月29日 (木) 20時22分

音♪さん
その後大丈夫ですか。きっととってもお忙しいことでしょう。やってもやってもしなければならないことが出てくることと思います。そのうちに心がしんどくなるかも。いつか、ランチでもしましょうかね。そんなな中でいつも御飯やお弁当を作り続けていること、感心しています。お返事遅くなってごめんなさいね。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2009年10月29日 (木) 20時28分

agunesさま
親は子どもがいくつになっても心の中で生きていますね。私も、死んだ後、子どもたちの中で行き続けるかなあ、そこにしか生きてきた証がないものね、なんて考えています。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2009年10月29日 (木) 20時31分

童心庵さま
コメント、ありがとうございました。お母様、お家に帰られて良かったですね。お体は動かなくっても、頭はしっかりしていらっしゃる様子。こういう方が一番ご本人はつらいのですよね。私も母にもっと親孝行すべきだったと、時々思い出してはつらくなります。焼き物、いいですね。私の兄は、福岡で一麦窯という焼き物をしております。以前は時々行っては土をこねさせてもらっていたのですが、今、なかなかそんな時間がなくって。でも、仲良しで、家に行くと、ほっとします。せっかくコメントいただいたのに、お返事が遅くなってすみませんでした。これからもよろしくお願いします。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2009年10月29日 (木) 21時00分

うさこさま
何かしんどいことがおありなのですね。何かしてさし上げることがないでしょうか。といいながら、お返事がとっても遅くなってすみまぜんでした。父がアフリカに行きたいと言っていたなんて、全々知りませんでした。もっとあっちこっちつれて行ってあげればよかったと、今も後悔しています。お友だちともども、いつも父の情報、本当にありがとうございます。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2009年10月29日 (木) 21時04分

ゆずの父も3年前に亡くなりました。
いまだに引きずっているところがあります。
最期は、孫に会わせるために、下顎呼吸をしている父に必死に語りかけて11時間つなぎ止め、孫が到着してから1時間後に次第に呼吸の間が開いて途絶えました。
頑張りやの父が、最期まで頑張りを見せてくれましたが、果たしてそれで良かったのか、父はどう感じていたのかいまだに結論は出ません。
でも、あれで良かったと思うのが一番かもしれません。
時を同じくして「千の風になって」が流行し、その歌詞を聴くだけで涙が止まりませんでした。
どこかで見守ってくれている、そう確信できるまで時間がかかります。
父は一目おいた存在だったので、父の死がそこまでゆずに影響をあたえるとは、いなくなって初めて気がつきました。

投稿: ゆず | 2009年10月30日 (金) 06時15分

ゆずさま
ええ、私も父が亡くなってから、その存在がいかに大きかったか、気づきました。若い人たちには、今のうちにいろいろと会話をしておいてほしいですね。罷免とありがとうございます。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2009年11月 2日 (月) 08時00分

元気なうちはさほどその人の存在は意識しませんが、何かあったとき改めて認識します。
父もどこかで生まれ変わっているかも・・・mist

投稿: ゆず | 2009年11月 5日 (木) 04時28分

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