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「お月見」に。いろいろ。

 昨夜はお月見。深夜、高い空のど真ん中にある満月をながめました。静寂、高潔、これが「凛」だと思う月でした。

 お月見になるたびに遠い昔を思い出します。学生時代。全共闘運動の下降線の始まり。その夏、広島大学で、沢山の逮捕者がでました。私は、救援対策で、逮捕された学生の差し入れ、面会、保釈申請、裁判準備の書類作りなど、連日走りまわっていました。その日、一人立て看板を書いていました。救援対策にはとてもお金がかかります。保釈の許可が出てもお金を払わなければ釈放されません。差し入れにもお金がかかります。緊急のカンパの要請の看板です。

 大学の構内で夜中、一人黙々と看板を書き、そしてやっと出来上がったとき、疲れ切って、芝生に寝転びました。そしたら、空の真ん中に月が輝いていました。「ああ、満月だ」。季節を見るゆとりもなかった日々、その美し過ぎる月を見て、涙を流しました。その月が中秋の名月だったことは、後で知りました。以来、お月見というと、いつもその時を思い出します。もう、40年前のことです。

 遅ればせながら。10月1日の「お月見ライブ」。素晴らしかったです。二階堂和美さん。本当にすばらしいとしか言いようのない、ミュージシャンです。黒瀬みどりさんのピアノと共に、音楽を堪能しました。彼女そのものが「楽器」です。喉も体も全身が楽器でした。二階堂和美というミュージシャンがいるということを知ったこと、感謝です。このライブのスタッフでもあり、声をかけてくださったyoshijiiさん本当にありがとうござまいした。

2009_10020002 ライブ中の写真撮影は禁止ですので、その前に。お寺の本堂に本格的な舞台が作られました。これだけの舞台を作るのは、大変だったでしょう。私の席からは、ちょうどお月様の中に和美さんが入って歌っていました。まさにお月見ライブです。本堂は、超満員。ざっと200名のお客さんでした。

 私は、早くに行ったので、ちょっと後ろの端っこ、出入り口の所の席を確保しました。とても気になる患者さんがいて、いつ連絡があるか分からない状況でしたので。そこで、花かんざしさんゆきりんさんと並んで楽しむことができました。知ってる人と、「すごいねえ」などと話しながら過ごすのは、感動が倍増しました。お二人ともありがとう。またお声をかけてくださいね。

 そのライブの最中に、悲しい連絡が入りました。一緒に釜山に行って倒れた車椅子ダンスのメンバーが福岡の病院で亡くなったということでした。2日のお通夜に行きました。そばについていながら、助けることができなかったこと、福岡に迎えに行きながら、広島に連れて帰ることもできなかったこと、とてもダンディで安らかな寝顔に「本当にごめんなさい」とお詫びをしました。私にとっては短いご縁でしたけれど、やりきれない思いでいます。お葬式が中秋の名月の日でした。私は、仕事で参加はできませんでした。


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コメント

同じ月を見て思い出すことが、なんと濃いできごとなのでしょう。先生の言葉がズシンと来るのはそういうことの積み重ねからくるのですね。
ゆうふれんさんの
「彼岸花 夏を弔い 緋を点す」
を見たとき、彼岸花と広島がリンクして、河野先生ならなにを思われるだろうと切なくなりました。そして浮かんだのが、
 逝く夏の 緋色集めて 野に散らし
 緋の想い 天に届けと 彼岸花

投稿: ペア | 2009年10月 4日 (日) 22時07分

 仲秋の名月 美しい月と言葉なのに
先生にとっては、何とつらい思い出 出来事
せつないですね コンサートが終わってお寺の
門の外で、電話をされていた時かも・・・ですね

これからの医療も凄く心配です。DR.不足施設不足
本当に先生の言われる、みみっちい話じゃありませんよ。
子ども達わたしたち老人もこの行先心配です。

又ご一緒いたしましょう。感謝です。

投稿: yoshijii | 2009年10月 6日 (火) 10時12分

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