« 「松江フォーゲルパーク・花鳥園」に行きました。 | トップページ | 大阪ドジ物語。 »

「しゃべる」ということ。

 ここ十年、胃の中のピロリを退治してから、食べ物がおいしい。胃が痛くないということは、こんなに楽なことなのかと食べてきた。当然、体重が徐々に増える。そしたら、低血圧が少し改善して、普通の血圧になった。そしたら、朝早く目が覚めるようになった。ひどい低血圧で朝がつらかったのが、朝が平気になった。と、ここまでは「風が吹けば桶やが儲かる」で前置き。言いたいことはこから先。

 朝早く目が覚めると、まずテレビをつける。朝の番組はいろいろとあるが、今は「みのもんたの朝ズバ!」をつけている。これは、5時半からやっているし、みのもんたの感覚が私には一番心地いいので。

 しかし、このごろ、だんだん不快になっている。いえ、番組やみのもんたの姿勢ではではなくて。この番組は、福祉や政治の現場などの丁寧な取材だけでなく、その日の新聞の記事を紹介をするコーナーもかなりの時間を割いている。

 この朝刊の記事を読む女性の言葉がよく聞き取れないのだ。どの記事もはじめはゆっくり読む。でも、すぐに早口になる。単に早口でなく、口をはっきり開けないので、言葉が流れる。単語を固まりで理解できない。少し時間が経って、そして画面に現れる字を読んでやっと理解する。その時には、もう先の文を読んでいる。この繰り返しがたまらなくいらいらしてきたのだ。

 番組の中のほかの人はみんなちゃんと聞き取れる。この人だけだ。

 私は、アナウンサーなどしゃべるのが仕事の人は、ちゃんと人が聞き取れるようにしゃべる、それが何よりも第一の「仕事」だと思う。それがしゃべりのプロというものだ。顔がかわいいかどうかなんて、二の次。

 そういえば、父が生前「今、テレビでしゃべっていることは、さっぱり理解できん。」とよく言っていた。のきなみ早口のしゃべりの時だ。

 私も年を取ったということか。しかし、今年のドックでも、特に聴力が落ちてはいなかった。とすると、理解力が落ちたということか。テレビは、特に朝は年の人も沢山見ているはずなので、みんなに聞き取れるようにしてくれないと。どうも不愉快なので、彼女のしゃべりになると、チャンネルをかえることが多くなった。

 別の話。先日、北海道展の時、5000円以上買った人には、抽選があるという。ほんの少しの確率なので、当たることはないだろうが、まあ、応募しておこうかと抽選を申し込んだ。そしたら、そこの女性。

「当選の方をされましたら、連絡の方が行きますので。」と言った。ああ、不愉快。どうして「当選されましたら、連絡が行きますので」といわないのか。

 いちいちこんなことが引っかかるのは、やっぱり私も年を取った証拠だ。しかし、私も客商売。スタッフには、ちゃんとした言葉で、しっかり物が伝わるようにしゃべってほしい。スタッフに注意をするのは、しゃべり方が一番多い。丁寧にしゃべることをめんどくさがってはいけない。

 同時に私自身への戒めでもある。日々の診療も、それから講演も。言葉がちゃんと伝わっているかどうか。不快な言い方はしていないか。内容は理解されているか。常に心がけたいことである。


コスモス薬局のHPの中に私の「体の相談室」と「著書」の販売があります。
ぜひ、覗いてみてください。

広島ブログ

|

« 「松江フォーゲルパーク・花鳥園」に行きました。 | トップページ | 大阪ドジ物語。 »

コメント

わかります わかります!

私は、彼女の語尾の上がるギャルっぽい喋りが耳障りです。
「・・・なんですけれどもぉ」の"ぉ"の所が上がるんですよね。

この人アナウンサーなの?
単なるアシスタントの素人さん?
って、最初思いました。勿論、プロでした。

投稿: | 2009年10月14日 (水) 14時20分

右耳が聞こえない私は、テレビを見るのが苦痛です。
下に流れる字幕を必死になって追っかけていると、めちゃ疲れます。
だからテレビはほとんど見たことがありません。。。
「言葉がちゃんと伝わっているか」←どきっ。来週講演ですぅ。

投稿: shiozy | 2009年10月14日 (水) 19時16分

「〇〇のホウ」と言う『ホウホウ族』ですね!?
他にも料理を運んできて「こちらが〇〇になります」
・・・と説明する『変身族』もいますcoldsweats01
会計では「〇〇円からお預かりします」


自分のことは棚に上げて
他人の話し方ばかり気になってますsweat01

投稿: 音♪ | 2009年10月15日 (木) 00時05分

性教育バッシングを主導した安倍をあからさまにヨイショし続け、なかよしの経営者なら嘘つこうが擁護し(本人の会社も談合で繰り返し挙げられていますけど)、無責任な発言で企業や個人を毀損しても謝罪一つしない人間の感覚が心地よいって…。

投稿: miko | 2009年10月15日 (木) 00時14分

河野先生、こんにちは。

記事の内容とは少し(だいぶ?)ずれてしまいそうなのですが・・・

しゃべることのなかで、私が良く考えるのは、言葉遣いです。
自分がしゃべる時、「あっ、あんな言い方しなかったらよかった」と後から後悔することもいっぱいあります。

人からの言葉を受け取る時、特に話し言葉で受け取るのは私にとって難しいです。
私の頭のなかには広汎性発達障害特有の情報処理の癖みたいなものがあって、それが発達障害のない人(定型発達の人とも言います)と何かが(何がかはよくわかりません)違うので、お互いの言いたいことがうまく伝わらなくて、お互いが苦しい思いをすることがあります。
よく本には、「融通がきかない」「言葉を字義(辞書に書いてあるような意味)通りにしか理解できない」とか書いてあります。微妙な雰囲気を読み取れないというのもあります。

だから、ただでさえ余裕がない、自分が病気やけがでしんどい時は、ますますコミュニケーションが難しくなって、病院でトラブルみたいになることは時々あることです。
例えばちょっとでも自分が大切にされなかったと感じると大混乱になってしまうのです。だから、安心してお世話になれるドクターはとても限られてしまいます。
一番そばにいる精神科のドクターとのコミュニケーションでも失敗はたびたびあって、主治医は私が誤解せずきちんと話を聞けるようにたぶんすごく神経を遣っておられると思います。

「字義通り」とか、一度言われたことは記憶するけれど応用がなくて1対1の対応になってしまうということでは、婦人科の受診でも先日失敗をしました。内容はプライベートなことなので書きませんが、「ああ、私の考え方に柔軟さがなかったせいだ。次はちょっとでも疑問だったらすぐ質問するとか確認するとかして同じ失敗をしないようにしよう」と思いました。

ああ、ついつい書きたいままにまとまらないことを書いてしまいました。

一番言いたかったことは、先生や先生のクリニックのスタッフのみなさんが患者さんへの言葉かけについてとても気を遣っておられるということが、今、私は先生の患者ではないけれども、きっと患者さんはうれしいだろうなという点でとてもうれしかったということです。

長々と失礼しました。

投稿: 迷い人@広島っ子 | 2009年10月15日 (木) 00時59分

私も数年前の突発性難聴以来、耳の調子が良くなくて、聞き直しを何度もします → 人との会話を避けるようになる、と言う人が多いので自分でも心配です

「千円からお預かりしてもよろしかったでしょうか」
「こちらが生になります」
過去形で話す接客の女性。
ビールがいつ“生”になるのか分からないウエーターの言葉。
いろいろありますよね。

やんじさん お腹が痛かったそうで、私が「ピロリ菌退治してもらったら」とメールしたら「失敗すると恐い」という返事。ホントに失敗すると大変なことになるのでしょうか?

投稿: なんでも辛口 | 2009年10月15日 (木) 08時38分

あれえ、お名前がない方
コメントありがとうございます。私は、ひたすら早口で言葉が流れるのがいらいらの元なのですが。また、違った不快感もあるのですね。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2009年10月17日 (土) 08時32分

shiozyさま
いえいえ、shiozy様の講演は、大きな声で、ゆっくりはっきり、とてもよく聞こえるし、何よりハートがありますので、よく伝わります。今度、いつどこで講演ですか?時間が合えばまたお聞きしたいです。コメントありがとうございます。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2009年10月17日 (土) 08時34分

音♪さま
ええ、それも気になりますね。それより、ご両親さま大変ですね。どうぞ、音♪さまが疲れ果てませんように。指間布、快適に使わせて頂いています。ありがとう。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2009年10月17日 (土) 08時37分

mikoさま
ええ、彼にもいろいろな面があります。今でも橋元氏や森田知事に対しての言動など私と相いれないものは一杯あります。でもね、後期高齢者医療や、生活保護の母子加算の切捨て、官僚の天下りなど、繰り返し、怒って告発し続けているのは、この番組であり、みのもんたなのです。完璧な人っていないし。それに、スーパーモーニングも好きなのですが、時間帯が違ってなかなか見れません。こめ、ありがとうございます。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2009年10月17日 (土) 08時43分

迷い人@広島っ子さま
自分を伝えることはとても難しく、勇気の要ることでもありますね。私もこれでも、自分自身のこと、自己主張はなかなかできない子だったのです。人のことは、代わりに主張して上げられるのに。私のクリニックでも、患者さんに対して、いつも完璧な対応ができているわけではありません。常に気をつけていないと。それもストレスなのですね。いつもコメントありがとうございます。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2009年10月17日 (土) 08時46分

なんでも辛口さま
あはは、辛口様の「生になります」は、大笑いしました。ほんと、気になりますよね。という私たちも若い頃、先輩たちからそう思われていたのでしょうね。手の具合はいかがでしょうか。どうぞ、お大事に。そうそう、やんじさんは、やっぱりピロリの退治をするそうですよ。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2009年10月17日 (土) 08時49分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/205567/46481312

この記事へのトラックバック一覧です: 「しゃべる」ということ。:

« 「松江フォーゲルパーク・花鳥園」に行きました。 | トップページ | 大阪ドジ物語。 »