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息子が彼女を妊娠させたなら(4)避妊と妊娠率

 データを上げます。

 私の所で10代の少女たちが1000人になった時点でのデータです。1000人のうち、709人に性交の経験がありました。その709人と相手の男性との間で行われていた避妊の方法、そして、そのうち実際どれだけが妊娠していたかという妊娠率を調べました。

 女性は10歳から19歳まで。10歳、11歳当たりの小学生の性交経験者、これは犯罪の被害者ですが、それもデータの必要上入れています。職業でいうと19までですから、やはり高校生が一番多かったのです。

 相手の男性について。私は若者の性というと、いつも女性のことばかりを言われるのが不満です。相手の男性を見ないといけないというのが私の持論です。男性についても調べています。半数を少し超えて二十歳以上の大人です。職業は、もう圧倒的に、その75%が社会人でした。

 たとえ生理痛で来ても、かつて一度でも性交の経験があった人はすべてこのデータの入れています。(みんなが妊娠しているのではないかと言ってくるわけではありませんので)ですから、妊娠率については若干低く出ています。絶対数ではなく、比較を見てくださいね。

 一番多かったのが避妊していなかったというもの。その人たちの妊娠率が38%でした。基本的にコンドームを使っている、けれど使わないこともあった、という人たち、(今はこういう人が一番多いのです。コンドームを使う人は増えていても、使ったり使わなかったり、実にいい加減なのですね。)その人たちの妊娠率が34%。避妊していなかったという人とたった4%しか差がありません。

 それから、これも今増えていて困ったものなのですが、これは絶対アダルトビデオの影響だと思います。アダルトビデオは、これはセックスの仕方を学ぶものではなく、演技の世界です。それも、大人の、多くは、男性用のマスターベーション用に作られているものであって、これがセックスだと思われたら、女性にとってもたまらないものがあります。(アダルトビデオについては、すでに以前述べていますので繰り返しません。が、このまねをしている若い人がとっても多いのですね。まねをして怪我をしてくる人が後を絶ちません。)このことについても、私は講演の中で述べます。演技の世界なのだと。

 そのAVの中で行われているのが射精の時だけ外に出す、「膣外射精」です。これは、決して避妊のために行われているのではなく、一つの物語が終了したというために見せるのだそうですが。若者たちは今、「外だし」という言葉を作っています。外出しだの、中出しだのと。射精の時だけ外に出しても、だめなのです。射精の前に粘液に混ざっていくらか精液が出てきます。少しでも精液があったなら、その中には莫大な精子がいるのですから。これは、コンドームを途中からつけるのと同じ意味で、だめなのです。その、膣外射精をしていたのに妊娠したという人たちが29%。やはり100人中30人近くが妊娠していました。

 さすがにコンドームを毎回欠かさずちゃんと使ったという人たちは、ぐっと妊娠率は低くて、それでも13.5%でした。でも、この人たちは気の毒です。「どうして!?」「ちゃんと避妊していたのに!」と。どうして、といわれても、コンドームの避妊率は1年間で85%。百カップル中十五カップルに妊娠が成立すると言われています。それと本当に近い、13.5%という数値が私たちのところでも出ました。

 中には、コンドームが破れた、とか、外れていたという気の毒な人もいます。その人たちには、緊急避妊があるということも、知っていたほうがいいのです。私は、中学生に話すときに、緊急避妊については、話していません。高校生に話すときからにしています。でも、以前、中学で講演した後、それからしばらくして、その中学校の生徒が母親に連れられてやって来ました。なんと、その生徒は、私の講演の数日後、レイプされてしまったのだと。それを誰にもいえなかったのですが、そのレイプで妊娠してしまったのです。ああ、私が緊急避妊のことを話していれば、彼女が何とか産婦人科に駆け込んでいれば、妊娠しなくてすんだであろうに、と、私はとても後悔しました。

 でも、私はまだ中学校では緊急避妊という方法があるということを話していません。話したいのだけれど、話していません。バッシングを恐れるからなのです。だって、「緊急避妊」の話しをすれば、「後で産婦人科に行って薬をもらったらいいと言ってセックスをする子がふえる、そそのかされるではないか」と、そんな風に言われたりするからです。

この項、まだ続きます。一度には話しきれません。

11日金曜日、kei.先生のお茶とお花を楽しむレッスンでした。

2009_09110002 お花はコスモスでした。私は、原爆の廃墟の中、いつの間にか増えたコスモスにうずもれるようにして育ちました。大好きな、一番好きなお花です。でも、今は、その頃と同じピンク、赤、白のコスモスに加えて、八重のコスモスも沢山出ています。これは、八重が5本、一重が5本と、ハランを使っています。ハランは、透明なガラスの花器の中に螺旋に入れています。これも、クリニックの受付に飾りました。


コスモス薬局のHPの中に私の「体の相談室」と「著書」の販売があります。
ぜひ、覗いてみてください。

広島ブログ

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コメント

美代子先生
「小さい頃の思い出いっぱいのコスモス」の意味が解りました。
私も子供の頃見ていた野生のコスモスが大好きです。
台風で強風に倒れても、真横になったところからまたグングン立ち上がって花を咲かせていて。
倒れても倒されても太陽に導かれるように生きいこうとがんばっていました。
子供たちにそして子供たちのことを思う大人たちにも先生のお気持ちはしっかり伝わって行くと思います。

投稿: kei. | 2009年9月14日 (月) 10時15分

はじめまして。いつも興味深く拝見しております。
今回の記事を読んでいて、「コンドームを毎回欠かさず使って、妊娠するのは何故だろう?」と感じました。
破れたり、外れたり、正しい使い方をしていなかったのでは仕方ないと思うのですが、それ以外でも妊娠してしまうことがあるのでしょうか?
疑問に思ったので、コメントさせていただきました。

投稿: 匿名希望 | 2009年9月17日 (木) 12時52分

性病や避妊に有効なはずのコンドーム
でも、過信は危険と言う意味でしょうか?

又、コンドームを使用したくない男性の理由が知りたい。


投稿: makoto | 2009年9月18日 (金) 18時30分

kei.先生
いつもありがとうございます。コスモス、本当にうれしかったです。いつか、コスモスが一杯咲いているところに見に行きたいと思っているのですが、なかなか果たせません。また、よろしくお願いします。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2009年9月20日 (日) 10時11分

匿名希望さま
それが、どうしてなのか、分からないのですよ。だからこそ、なぜなのか、分からないけれど、コンドームは100%完璧なものではないということを知っておかなければ。ご本人たちが一番驚き、首をかしげるのです。私が、彼らがコンドームを使ってどんなセックスをしているのか、見ているわけではないので、指摘もできないでいます。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2009年9月20日 (日) 10時14分

makotoさま
そうですね。やはりコンドームを使っていると、より気持ちがよくないからと言うのですが。でも、妊娠したら、生んで育てさせることができないときに、そんなのは贅沢。と言うより、女性に対して失礼な話し、と思います。そんな教育を男性たちにしてほしいのです。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2009年9月20日 (日) 10時16分

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