エアポートビレッジの倒産と県知事選。
年金や税金の国の無駄遣いについては散々マスコミなどで報道され、知ってはいたが、地方自治体でもこんな無駄遣いがされていたとは。改めて、愕然とする。私たちの税金がゴルフ場の建設に使われていたなんて。それも、その三セクは、赤字続きで、ついに民事再生法の申請をするという。
いままで使われてきた県のお金、要するに私たちの税金は約50億円。しかも、県はゴルフ場を買い取るという、さらなる公金投入を検討したという。
なんとばかばかしい。地域の活性化のためにホテルやゴルフ場を作ったというが、ほんの一部の人のためのゴルフ場を作ることがなぜ地域の活性化になるのだろう。
当時県政は、永年議長を務めた実力者の議員とその取り巻きの言いなりであったといわれる。その当時の議長の側近も沢山このゴルフの会員権を購入したそうだ。議長は度々ゴルフ場に行き、そのホテルには議長部屋があるとさえささやかれていた。そのうわさは何回も耳にした。彼の力によって、県のお金(税金)でゴルフ場とホテルが作られたのであろうか。
県政は、その議長派と反議長派の厳しい戦いがあり、ついに反議長派が新たな議長となった。知事は、元の議長派の言いなりだったのが、反議長派と共に闘う構図となり、以後現在まで続いている。
だから、知事選挙は、反議長派で結束した自民党と民主党、連合などの相乗りで行われた。一見理解しにくい相乗りでも、議長派対反議長派とみれば、簡単に理解できる。その間、選挙を巡っていわゆる知事が県議にお金をばら撒いたとの疑惑は、後援会の秘書が逮捕までされるも、結局は解明されないままである。
このような議会の状況にふりまわされるままの知事は、さまざまなメディアによる評価でどれも全国の知事の中で最下位だ。指導力なんてあったものではない。
今回の、県のさらなる公金の投入を断念したというのは、あったりまえの決定だ。ゴルフ場の会員権を持つ人への返還のお金がないらしいが、そもそもゴルフの会員権(預託金)というのは、一種の投資としての意味合いも持つ。そのゴルフ場が倒産して会員券が紙切れになったとの話しもしばしばだ。気の毒ではあるが、会員の方には、自己責任として涙を呑んでいただくしかないだろう。
このような議会の状況の中での県知事選挙だ。どの党がどんな候補を押すのか。もうこのような争いの中で県政が取りおこなわれることのないよう、私たち県民は、賢く考えて知事選にのぞまなければ、と思う。
コスモス薬局のHPの中に私の「体の相談室」と「著書」の販売があります。
ぜひ、覗いてみてください。
| 固定リンク
コメント
県知事選挙はもうすぐなのに、これといって話題になっていないは、とても心配です。
政治的なものは水面下が多いのでしょうが、県民が選ぶためには、オープンにして欲しいと思います。
選挙期間中に、どうのこうのと言われても、選ぶには情報が少ないですね。
地方分権とか道州制とか、今回選ばれる知事は、とても重要ですね。
今までのように馴れ合い利権で選んでは、県民にとって不幸になると思います。
広島県も、自民党系が崩壊しつつあるように思いますから、県民にとって良い政権交代になればいいと思います。
投稿: やんじ | 2009年9月 8日 (火) 20時23分
やんじさま
おっしゃる通りです。各党は、衆議院選で精一杯で知事選まで手が回らなかったようです。そうは言っても、県民にとってはとても大切な選挙なので、しっかりしてほしいですよね。利権がらみで選ばれることがないように、見守りましょう。こうのみよこ
投稿: こうのみよこ | 2009年9月11日 (金) 08時21分