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ピルの認可10周年です。

  1999年9月、低用量ピルが日本で認可されてちょうど10年になります。欧米に遅れること40年、いろいろな曲折のあげく、やっとやっとの認可でした。

 以来、今、日本でのピルの使用者は3%。82万人といわれています。

Photo このグラフのように、世界の中ではまだまだですが、でも使用している人の95%が満足しているとのデータが出ています。日本の使用者の特徴は、避妊目的よりも、月経痛が楽になる、月経が規則的になる、月経の量もすくなくなる、要するに月経症状が楽になることを目的に使っている人のほうが多いということです。

 ピル、イコール副作用という間違った捉え方も大分払拭されて、これから使用してみたいという潜在希望者も1000万人を超えているということです。

 月経が楽になることと同時に、女性が自らの意思でキチンと避妊ができるということも大切なことです。現在、人工妊娠中絶が減少していますが、これは、42%の産婦人科医がピルの普及によると回答していました。

 さて、ピルの認可10周年を記念して、昨年秋の母性衛生学会で劇をした産婦人科医のネットワークの仲間の一人、群馬の家坂先生がまとめと注文して下さって、バルーンのセットが届きました。

2009_09040007 こんなのや、もっといろいろとたっくさん。その中のかえるがとてもかわいくて、待合室を自由に泳がせています。

2009_09030009 椅子に立たせていたら、クーラーの風でゆらゆらと動いて、いつの間にか片足で立っていたり、そのうち床に立って患者様をお迎えしたり。まるで生き物のようです。

皆様にも大変かわいがられています。

他にも沢山の風船たちで待合室や診察室がにぎやかです。

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ぜひ、覗いてみてください。

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コメント

先日クリニックに行ったときに、面白いものがあるなって思っていました。
先生のちゃめっけ?なんだろうなって。

ピルは、どうしても避妊のためと思ってしまいます。
なぜなら最初にピルの存在を知ってのが、避妊とことからだからです。(外国映画でもそのように取り扱われていましたからね)
ピルを知ったのは、30年以上前でしたが、認可されてたったの10年なんですね。

子宮頸がんの予防といい、日本は本当に大切なものの優先順位がおかしいのですね。

投稿: やんじ | 2009年9月 5日 (土) 08時31分

私も月経痛が仕事に支障をきたしていたのでピルを服用していた一人です。
当時はまだ認可前で中用量ピルだったから吐き気などの副作用があったけど、服用してからは会社を休むことがなくなり、それはそれは快適でした。
学生の頃、テスト期間に重なると最悪だったから、もっと早く服用すればよかったと思ったものです。
出産後も月経痛は治らなくて、しばらく低用量を服用していました。
副作用はまったく無く、さらに快適でした。
今は・・・いい加減月経痛とはおさらばしたいです。

以前コメントをいただいていた子宮頸がん検診の結果ですが、組織診の結果は軽度でした。ただし3ヶ月おきの検診を1年続けることに。
体調は良いので検診を忘れそうです(^^;

投稿: ebiko | 2009年9月 6日 (日) 00時52分

カエルくん,かわいい~~っ!!

クリニックにカエルくんがやって来るのが分かっていたら,
検診をもっと後にすれば良かったと,
半分,マジで思ってしまいました(笑)。
先生のアップしてくださった写真でガマンします。


先日は過激な感想文をお送りし,スミマセンでした。
熱くなりすぎで,今頃恥ずかしくなっています。


ピルについて蒙を啓かれたのは,
先生のお書きになった物を読ませて頂いてからです。
以前,生理痛がつらくても「薬はあんまり飲まない方が良いのかと思って・・」と言って,
先生に「そんなことはないのよ」と教えていただくまで,
自分が自分の身体と向き合うようになった思春期の頃にどこかからインプットされた誤った情報を
ずーーっと更新しないままに生きていました。

誤った情報,アヤシゲナ情報は
巷にあふれていて
こちらが求めなくても,いつのまにか頭に入ってきてしまっていますが,
正しい知識は,自ら求めなければならないですね。

投稿: Hoch | 2009年9月 6日 (日) 08時06分

 ご無沙汰しておりますm(__)m
 ピルのお話に便乗して教えていただきたいことがあるのです。

 わたしも低用量ピルを服用し始めて1年半以上が過ぎました。月経開始日が確実に分かるだけでもとても快適に過ごしていますが、なによりPMSが改善されてとても喜んでいました。しかし、ここ3ヶ月くらいまたPMSの症状が戻ってきているように感じます。劇的にストレスを感じるような生活上の変化はないのですが…。月経量や期間も服用開始時に比べると減ったものが元に戻ってきているように思います。体が薬になれてしまったというようなことってあるのでしょうか?

 先日の大阪でのご講演には参加できず残念でした。骨折された右手、どうぞお大事になさってくださいm(__)m

投稿: うさこ | 2009年9月 6日 (日) 22時55分

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