障がい児・者の性教育のセミナーです。
以前にもお知らせしましたが、性教協広島サークルの夏期セミナーのご案内です。
それぞれクリックすると大きくなります。
今回は、「障がい児・者の性教育」に焦点を当てました。
さまざまな障がいのある人もない人も、等しく教育を受ける権利があると思っています。私の現場では、障がいがある故に、様々なことが理解できず、または教えて戴いていないがゆえに、本人が知らない、自覚できないままに加害者になったり、被害者になってしまったりという、本当にかわいそうな姿に接します。以前、「ひとは作業所」に行ったときにも書いたのですが、基本は同じなのです。伝え方を工夫して、ていねいに、時間をかけて、あせらずに、伝えていくという、この原則を守って伝えて行きたいと思うのです。
でも、私が原則論を話すよりも、実際に障害児の性教育に取り組んでこられた永野祐子さんをお迎えして講師を勤めて頂きます。午前は、全体の講演、午後は分科会なのですが。分科会では、同じく永野さんの会と、障がい児・者の性教育ではなく、小学校での教育実践の報告と私の報告をリレーで行うのとの二手に分かれます。
吉田さんの実践は、以前例会で受けたことがあります。「切れる」若者が様々な重大な事件を起こすことが多い現代、「切れる」前に、自己表現をどうすればいいのか、これを小学生と共に考えた、すばらしい実践でした。根底に「アサーション」がすえられています。この実践もぜひ知っていただきたいのです。
全体会と「障害児・者の性教育」の分科会については、手話の通訳がつきます。
すでに申請をしていた「広島市手をつなぐ育成会」「共作連広島支部」「広島県知的障害者福祉協会」「広島県」「広島市」からは、後援の許可を戴いています。
「広島県教育委員会」の後援は断られました。「広島市教育委員会」の後援申請には、いまだに返事もありません。
教育委員会に何回も足を運び、説明をしました。本当にこんな失礼な対応をされたのは、私にとって人生の経験上初めてという、情けない悔しい思いをしました。このやり取りの詳細については、また会が終わってから、ここに書くつもりでいます。今は、それを書くことによって、さらなる妨害や障害が起こることを恐れます。
ただ、今、社会で性教育がおかれている状況を再認識しました。まるで私が犯罪者の取調べを受けているような、そんな錯覚をおこしそうでした。
今、ぞくぞくと障がい者の作業所の方たちを中心として、参加の申し込みが来ています。皆様の期待に沿うべく、頑張ります。私の発表も期待してくださいね。
コスモス薬局のHPの中に私の「体の相談室」と「著書」の販売があります。
ぜひ、覗いてみてください。
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コメント
私の身内も知的障害をもっていますが、性のことについてはなかなか教えるのが難しいというのが現状です。このような集まりが私の身近にあればいいなとは思うのですが。
また、性教育への圧力がまだまだ大きいことに驚きです。安倍元首相の敵前逃亡によって少しは圧力も弱まったかと思っていたのですが、さにあらんやということですね。
その中において県・市の後援が得られたことは先生の尽力の賜物でしょう。成功を祈念いたします。
投稿: めかちゅーん | 2009年7月13日 (月) 21時23分
めかちゅーんさま
おひさしぶりです。コメントありがとうございます。続いて見ていただいているのですね。ええ、まだ性教育バッシングの風は吹き荒れています。とにかくめげないで、信念を持って継続して行こうと思います。ここでも時々ご報告しますので、見守ってくださいね。こうのみよこ
投稿: こうのみよこ | 2009年7月14日 (火) 08時25分