このごろうれしかったこと②東大阪の中学校で
先週の木曜日に行った東大阪の中学校のお話しです。
そこに行くのは二回目でした。二年前、当時の二年三年の二学年に話をしました。今回はその当時一年、今三年になった生徒たちに話しに行ったのです。とても大きな学校で、前回の二学年一緒だと、体育館が窮屈で暑くて、今回は一つの学年で、ゆっくりと話しをと言うことでした。
校長が生徒たちに言われました。
「二年前に君たちの先輩に話をしてもらって、大変衝撃だった。この話しは、高校で聞いたほうがいいのか、それとも中学のうちに、なのか、考えた。やっぱりこれは中学のうちに、となって、今回君たちのために来ていただいた」
と。それがとてもうれしかったのです。バッシングの後、今、中学生にはとても教育が難しい状況になっています。でも、私は、中学生、義務教育のうちに、ぜひとも知っておいてほしいことがある、と思っています。高校でだと、高校に行かない子、中退する子が何にも知らないまま、社会に出、性を実行するようになってしまいます。知らないままに実行することの悲しさをいやというほど見て来ました。
だから、校長がそういわれたことが、本当にうれしかったのです。
校長室でこんなものを戴きました。「校長室だより」です。校長先生が昨年度に生徒に出された便り、計50号も。
私は「保健室だより」とか、担任が出す「〇組だより」や「学年だより」はいろいろと見ていますが、「校長室だより」は初めてです。
中を見ると、校長の人柄があふれています。入学式の日、「枚岡中学でがんばるよ!~さあ、1年生、スタートだ~」それから、「校長室だより」よろしく!という記事など。
主に一面には校長からの様々なメッセージを、裏面には、部活の様子、構内の花や木の様子、ツバメが巣を作ったこと、校区の幼稚園の生徒がお弁当を持って中学にやって来たことなど、写真もふんだんに、立派で楽しい紙面です。
8月6日には、全校登校で平和教育をしたこと、裏面には、昨年の長崎の平和宣言が。新聞に出ているから、ヒロシマの平和宣言もあわせて読むように、との記述と共に。
さらにびっくりしたのは、今も毎週一回、在日の韓国朝鮮人の子どもたちに「母国語教育」で、言葉と音楽を教えているのだそうです。講師は、近くのオモニにお願いしていると。
これは、前の枚岡市、今は合併して東大阪市の事業としてしていると。広島県でもかつては、やっていたところもあるけれど、今は全面的になくなっています。
十数人いる障がい児には、近くの「自立支援学校に教えてもらいながら、個別の性教育をしている」と。
こんな学校だから、私を二回も呼んでくださったのだと思います。校長はじめ、すべての先生方の教育にかける熱意をひしひしと感じました。だからでしょう、生徒たちはとても静かに良く聞いてくれました。
本当にすがすがしい思いでヒロシマに帰ることが出来ました。このうれしかった気持ちをお伝えしたかったのです。
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