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近況のご報告

 本当は、まだ平和論とこのたびの東京での出来事を書きたいのですが。今日、朝書いていたら、ココログが突然メンテナンスにはいるし、昼時間にと思ったら、メンテナンスが終わったはずなのに、ずっと故障で接続できません。仕事がすんで、英会話に行くまでに、と思ったら、まだ故障中。いったい、ニフティは何をしているのでしょうね。

 すっかり気をそがれてしまって。

 それらはきっと書きます。少し時間を置くかもしれませんが。

 で、少し近況のご報告です。このところ、衣類の整理をしています。と言うか、捨てています。大量の山ほどの衣類を次々とゴミ袋へ。懐かしくて、涙が出そうな服もあります。まだ新しくて、勿体ない、でもサイズ的にダメなのも在ります。もう着ないけれど、あんまりなのは、ちょうどそごうで下取りというか、割引券と交換してくれるのがあったので、スーツ6着だけ持っていきました。割引券は、使うあてもないのですが、どこかの役に立てれば、と思って。

 少し、家を整理しないといけません。物を少なくして、生活しようと思います。最終的には何もなくして、死ななければ。

 今日のお昼は、シャレオのラーメンやさんに入りました。「たんびに」というお店です。

2009_06300005 私は黒ゴマ坦々麺です。姉は、冷やし坦々麺。いやあ、美味しかったです。久々に夢中で食べました。姉も満足しています。こんなところにこんな美味しいラーメンがあるとは知りませんでした。これは病みつきになりそうです。二人とも780円でした。

 その足で、そごうの隣の郵便局に。

今日売り出しの記念切手を買いました。

2009_06300008 北極、南極の極地を守れという切手です。青くピカピカと光ったとてもきれいな切手です。

 私は、時々記念切手を買います。見ているだけで楽しいのですが、どうせ同じ値段なのなら、楽しいのやきれいな切手でお手紙を送ったほうが、と思います。

 これから、夏にかけて、講演や発表のラッシュです。なかなかしんどいスケジュールが続きます。無理のないように、ブログも書くつもりでいます。


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家族計画協会のセミナーから

 一昨日の日本家族計画協会のセミナーから、もう少しご報告を。講義の後のシンポジウムで、北村邦夫氏がHPVのワクチンの話しをスライドを使って話しました。私もここで話したことのある、子宮頸がんの予防のためのワクチンです。

 日本では、いま年間2500人の人が子宮頸がんでなくなっています。子宮頸がんは、がん検診がもっとも有効な癌で、一年に一回検診を受けていれば、がんになる前、前がん状態で発見できますし、そうすれば命も、また子宮を失うこともありません。

 でも、日本では、子宮頸がんの受診率がとても低くて、23.7%ほどの受診率です。アメリカでは82.6%。アメリカでは、ホームドクターが、年齢の達した女性にがん検診をうけるように手配します。でも、日本では、たとえば女性が風邪で内科を受診したときに、「子宮がん検診を受けていますか」と尋ねることはありません。親も娘さんに、20歳になったのだから、子宮がん検診を受けなさい」と勧めることはあまりないようです。

 ワクチンも、世界中の100カ国ですでに採用され、多くのところでは、公費で接種しています。たとえば、カナダ、オーストラリアなど、中学生の女性に接種しています。

 すべての癌が、予防できればいいなあと思います。肺でも肝臓でも大腸でも、卵巣も乳も。でも、まだまだ人類のかなわぬ課題です。その中で、せっかく子宮がんの予防のワクチンが出来たのだから、日本でも積極的に接種したらいいと思います。どんな癌でもそうであるように、子宮がんで死ぬのはとてもつらいのだから。

 ワクチンを接種して、がん検診もちゃんとうければ、子宮がんで死ぬことはありません。

 私も、そんな話しをして、そして北村氏が「日本でも認可されたら、娘さんにワクチンを接種するように勧める人」と尋ねたら、ほぼ全員の方が手を上げました。ほっとしました。

 だって、反対する人たちは、「ワクチンをうったら、これで癌にならなくてすむからと、セックスをするようになるのではないか」という珍奇なことを言っています。おかしなことです。今、セックスをしない人が、「癌にならないためにセックスはしない」と考えているからとでも言うのでしょうか。

 それから、日笠先生のお話からもとても沢山のことを学びました。戴いたスライドの中から一枚を。

Photo_2 日本人の買春は、欧米に比べてとても多いという表です。

私は、長い間エイズのボランティアをしています。そして、患者さんに向けられる偏見や差別に憤りを持っています。日本の女性の感染者は、ほとんどの人がパートナーから感染しているのです。それでも、日本では、ふしだらだから、とか、海外で遊んだからだろうというような(こんなことを広めたのは、家田荘子の責任が多いにあります)そんな目で見られてしまいます。

以前、ここでも私のクリニックでの性感染症のデータを提示しました。特に、高齢の方の性感染症は、家庭内に病気が持ち込まれていることを示しました。家庭外での性を禁じよとは言いませんが、もっと防衛を考えるべきだと、つくづくそう思います。

 もっといろいろと伝えたいことがあります。また、機会があればお話しますね。


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青い東京タワー

2009_06270025  昨夜、東京タワーが青くてびっくりしました。一昨日の夜遅く到着したときには、いつもの赤いタワーでした。ピンクリボンのキャンペーンでピンクのライティングをしたことがあるのは、ニュースで見たことがあります。でも、昨夜なぜ青だったのか、私には分かりません。何しろホテルのパックでは新聞がありません。世の中のことがテレビでしか分からないというのは、不満です。でも、この様な変身もするのですね。

 昨日は、東京で家族計画協会主催の『指導者のための避妊と性感染症予防セミナー』に参加していました。午前中は北村邦夫氏の「調査結果から読み解く日本人の性意識・性行動」と、私の講義「日本一受けたい授業~避妊~」午後は兵庫医大内科の日笠聡先生の講義「日本一受けたい授業~性感染症~」。そしてまとめ・討議が午後4時までと、一日中過ごしました。参加者募集ちょうどの250人。ほとんどが女性です。

2009_06270021  私も自分の講義だけでなく、他の方の授業や講演を聞いて、充電です。

 北村氏の発表の調査というのは、「男女の生活と意識に関する調査」で、2002年度から2年ごとに行われる調査で、今回が4回目です。いろいろな結果と分析が発表されました。

 とても面白かったのですが、ちょっとこの結果から。リストカット、かみそりで手首に傷つけるなどの自傷行為をしたことがあるか、という質問がしてあります。男性の4.1%、女性の8.3%が経験ありと答えています。従来からリストカットは女性の行為と思われ勝ちであったのが、男性の経験率の高さに、専門家からも驚きの声が上がっているということでした。

 また、中学生の頃、朝ごはんを食べたか否かと初交年齢の関係を調べてあります。毎日食べた人の初交年齢は19.4才。食べなかった人は17.5才と差がありました。そしたら、ネットなどで、「中学生の頃、朝食なんか食べなかったのに、30歳を超えた今も童貞なのはどうしてか」とか、「セックスを早く経験したいから、朝食を食べないことに決めた」などの書き込みがあったりしたそうで、これには会場が大笑いでした。

 それから、15歳(中学卒業)までに知るべきと思う割合(%)の中で、「コンドームの使い方」というのがあります。これには、68.5%の人が知るべきと答えています。が、今はこれは中学では教えてはいけないことになっています。

 まだいろいろと勉強になったことがありますし、HIV、エイズの患者さんを診ていらっしゃる日笠先生の、すごいスライドを使った発表がとっても良かったので、もう少しご紹介をしようと思います。

 今日は最終の飛行機で広島に帰る予定ですので、ブログの更新は無理かも知れませんが、そのうちに。

 なお、8月6日の田母神氏の講演につき、コメントで、いろいろな意見が寄せられています。すべてをアップしません。明らかに嫌がらせと思うもの、自分の意見は、自分のブログに書けばいいと思われるものなど、私の意志でアップするかどうか決めます。もともと、あくの強い私の文ですので、いろいろと反響があることは予想していました。が、これは私のブログですので、コメントも含めて、私の意志で作るものと思っています。私は、評論家ではありません。私の意見をここに書くことは、何の躊躇もありません。なお、田母神氏に賛成の人も当然世間にはいるでしょう。それでも、そんな人でも、被爆者を傷つけていいとは思いません。ご了承ください。


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私的平和考⑭日本会議の力は大きい。

 今、東京のホテルにいます。診療を終えて、ここに来ました。明日は(もう今日ですね)土曜日でやはり診療があるのですが、四方先生にお願いして、こちらに来ました。

 明日は、朝から夕方まで、「日本で一番受けたい授業」というのの講師を務めます。日本家族計画協会の主催です。

 昨日の私のブログに沢山のコメント有難うございました。今、お一人づつのお返事を書く余裕がなくて、失礼しています。遅れても、必ずお返事しますね。

 ほかにも、広島ブログで、田母神氏の8.6の広島市での講演について書いている方が何人もあります。この方この方この方

 確かに、表現の自由はあるのです。でも、私は田母神氏のことよりも、このような講演会を8.6にあえてぶつけてきた主催者を許せないと思っています。日本会議広島はこれまで様々な行動をしています。とても活発で、お金もあるのでしょう。

 新しい歴史教科書を作る会が作った教科書を採択せよと、教育委員会に迫ったり。男女共同参画の副読本にいちゃもんをつけたり。大学の女性教師の講演会に嫌がらせをしたり。子どもの権利条例にまったく見当違いの理由で反対の講演会をしたり。その影響は決して小さくはありませんでした。性教育や人権教育や平和教育にも大きな影響があり、とても大切な教育が出来ない状況になっています。

 そして、とうとう8.6のこの講演会をやるまでに来た、と、そう私は考えます。それだけ彼らの力がついてきたということでもあるし、逆に被爆者を中心とする核兵器廃絶の考えを持つ人たちの力が弱くなっているということだと、そういえると思います。それが情けないのです。

 主催の日本会議の会員の名簿をみると、広島の衆議院議員のKさんもメンバーの一人です。このような核武装論者の講演会を8月6日にすることを了解されたのでしょう。国会議員に何の相談もなく決められることはないと思うので。

 こうして、徐々に日本も変わっていくのだと、ほぼ絶望的な思いでいます。私にとって、今回の講演会の開催は、本当に打撃を受けました。憲法審査会も動き始めるということですし、やがて、この日本の憲法は変えられていくのでしょう。

 1965年10月31日、広島の平和大通りを自衛隊の戦車が行進しました。一方で日の丸を振る人もいました。一方で、それを何とか阻止しようとする勢力もありました。結局はその人たちは負けてしまい、そのパレードは強行されました。でも、そのときの非難ごうごうの状況から、もうその後は同じような行進をすることはなくなりました。

 そのときと同じような苦い思い、口の中がざらざらする思いをしています。

私の平和考はまた、しばらくして再々開するつもりでいます。 


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私的平和考⑬田母神氏が8・6に広島で講演をすると。

 昨日の終わりに述べたように、田母神氏が、広島で、それも8月6日に講演を行うと中国新聞に出ていた。講演のタイトルは「ヒロシマの平和を疑う」。主催は日本会議広島。中国新聞の取材によれば「日本のために核武装をするべきだと考えており、講演ではそこに触れることになると 思う」のだそうだ。

Img061  なぜ広島で8月6日にこのような講演を行うのか。自らの筆舌に尽くしがたい経験から、核兵器廃絶を願う被爆者に対し、あまりにむごい仕打ちではないか。

 主催する日本会議広島は「原爆殉職者に追悼の祈りをささげる特別な日。戦後日本の運命を決定づけた象徴的な日をあえて選び、真の平和を考えるイベントを企画した」のだそうだ。

 田母神氏は、「核兵器は絶対に使われることのない兵器だが、持つか持たないかで国際的な発言力が全然違う」とも述べたと、記事にある。

 いわゆる「核抑止論」であろうか。私が44年前、大学の一年で取った「政治学」。そのときの教授が「核に対しては、核で防衛しなければならないのです。」と、必死で語っていたのを思い出す。その頃、まだアメリカとソ連の冷戦の時代。競争の様に核兵器が増産され、一時は世界で7万発といわれるほどの原水爆が作られた。

 しかし、それから半世紀もたとうとしている今、世界の状況は異なる。もしも核戦争が起こったなら、世界中の人間が何回も死ぬような状況である。抑止などという状況ではない。一発でも使われたなら、たちまち世界中で使われ、地球の破滅に向かうであろう。

 核兵器は「決して使われない兵器」であるというが、これまでも現実に何回も核兵器を使うことを検討した戦争が存在する。それを押しとどめた理由の一つは、私は、被爆者たちの粘り強い訴えであると信じる。

 人類が絶滅してしまうかもしれないこの状況の中で、核を増やそうとするのではなく、世界中で、核軍縮、廃絶に向かうべきである。

 しかも、核兵器を持つか持たないかで「国際的な発言力が全然違う」と言うのも、おかしい。これは、北朝鮮の状況を見れば明らかである。これだけ世界中で核が存在する中で、いまさら一つや二つ作ったところで、北朝鮮の発言力が高まったか。世界中から嘲笑され、制裁により、ますます孤立を深めることになっている。核兵器を作り、核実験を行ったことで、国際社会でのその効果は逆効果である。もっとも、北朝鮮国内に向けて、国民に鼓舞する効果はあったかも知れないが。国際社会の状況を知らされない国民があわれである。

 日本会議広島の活動レポートを見て、驚いたことがある。今年の2月14日呉で田母神氏の講演会が行われている。それに、「寺田稔衆議院議員、小村和年呉市長もかけつけ、寺田議員が『防衛大臣政務官として田母神氏とは一緒に内局改革を推進した仲』と挨拶」と、挨拶する寺田議員の写真とともに、紹介されている。この講演でも田母神氏は、核武装に触れている。

 寺田議員のHPを見ると、「2月14日2:00 日本会議主催時局講演会にてご挨拶」となっている。さすがに田母神氏の名前は出していない。寺田議員は、「核軍縮を希求する議会ネットワーク会員」であり、「原爆症認定を早期に実現するための議員懇談会」の会員でもある。このごろ、やけに被爆者の会合にも顔を見せて、被団協の役員と仲良しこよしの風を見せている。一方で、日本会議での核武装論者の講演に駆けつける。全く彼の行動の規範の訳が分からない。

 ほかにも、日本会議広島の活動レポートには、多くの国会議員の名前が出てくるが。このような議員の行動が、日本会議を活気付けているのであろう。8月6日の講演会にも、多くの議員がかけつけるのであろうか。

 昔であれば、被団協も、8月6日のこの講演会に非難の声明を出し、日本会議には抗議をしたであろう。たしかに、人には言論の自由があるが、今回のこの被爆者を愚弄し、ヒロシマをこけにする挑戦的な講演を許せるものではない。

 どうすればいいのか思案中である。少なくとも、この講演会にどんな議員が行ったのか、名前のチェックくらいはしておかなければ。


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私的平和考⑫「はだしのゲン」英語版出版激励会

 被爆者のこの壮絶な体験と、核廃絶への思いをだれがどう受け継ぎ、行動すべきなのか、ずっと考えている。被爆者は、いつかは必ずこの世からいなくなってしまう。

 広島平和文化センターが頑張って被爆者の証言を記録に残している。それをも、誰がどう使うのか、これから課題である。今は、とにかく記録を残すこと。さんざん話しを聞いて来ている私でも、I さんの証言に衝撃をうけた。体験した者にしか語れないことがある。それを残すことは必要である。

 貴重な体験を漫画という手段で世に知らしめてくれた中沢啓二さん。その英語版が完成した。彼の体験は、様々な、とくに核保有国の言葉に翻訳され、世界中に広がっている。

 英語版の完成を記念して、出版激励会が開かれる。

   英語版全10巻出版記念
      『世界に飛びたて はだしのゲン』出版激励会 ご案内

 謹啓 初夏の候 皆様には益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
 さて、この度「はだしのゲン」の英語版全10巻を完成にこぎつけました。
 オバマ米国大統領の「核兵器のない世界」宣言は、核兵器廃絶に向けて大きな希望の灯りです。しかし、まだ課題も多く「はだしのゲン」の活躍は残念ながらまだまだ必要です。
 プロジェクト・ゲンの「はだしのゲン」多言語化・翻訳は15年で18ケ国に達しました。
英語版全の完成を機に、原作者の中沢啓治さんや各国の翻訳者、ゲンのフアンの方々と
一堂に集って、いま一度「はだしのゲン」が世界を駆け巡って平和のメッセージを伝えるようにエールを交歓する会を行います。つきましては、是非ご出席頂き『世界に飛びたつ はだしのゲン』をご激励頂きますようにご案内申し上げます。

  
 2009年6月

なお、オバマ大統領と娘さんに贈る「英語版 ゲン」に添えるゲン入り色紙に寄せ書きをします。 

                     記


   英語版全10巻出版記念『世界に飛びたて はだしのゲン』出版激励会

 日時:7月26日(日)11時30分~14時30分  

 会費:大人 4000円 小・中・高校生 1500円

 場所:広島メルパルク(広島そごう西隣) 広島市中区基町6-36(082-222-8501)

 主催:プロジェクト・ゲン<代表:浅妻南海江 金沢市在住>

 呼びかけ人: 広島平和文化センター理事長 スティーブン・リーパー  中国放送顧問              佐々木 典明   河野産婦人科クリニック院長 河野 美代子    広島映画センター  社長 牛尾 英隆

 事 務 局:〒730-0853 広島市中区堺町1-2-9 貴志ビルF1 広島映画センター内
 『世界に飛びたて はだしのゲン』激励事務局 082-293-2229 E-mail : info@h-eigacenter.co.jp

すでに夏休みに入っている日曜日です。お子様とご一緒に参加されませんか。中沢啓二さんは、いつも笑顔の素敵なおじ様です。参加希望の方は、このブログにコメントください。アップしたくない方は、その旨を書いていただければ、非公開とします。そのときは、必ずメールアドレスを書いておいてくださいね。

 これをお知らせしようとしていた昨日の中国新聞に、なんとあの田母神氏の講演会のことが載っていました。この中沢啓二さんの激励会と同じ会場で、しかも8月6日の広島で、講演をすると。その記事を読んでからずっとくらーい気持ちになっています。明日はそれについて書きます。


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私的平和考⑪世界の核兵器と私たちの力。

 北朝鮮が核実験を行った。それは長崎に投下された原爆と同じプルトニウムによる原爆で、その威力も長崎とほぼ同じ程度とされている。長崎と同じ程度と聞くと、あらためて、ぞっとする。

 その北朝鮮の暴挙を、拉致問題とあわせて、北朝鮮をひどく攻撃する論調もあちこちで見た。しかし、これは一人北朝鮮だけの問題ではない。

 今、この地上には核兵器はほぼ21000発もあるとされる。ロシア14000発。アメリカ5535発。フランス350発。中国240発。イギリス200発。これら5カ国に加え、イスラエル100~300発。インド50~60発。パキスタン60発。これに北朝鮮が加わる。

 世界では、NPT(核拡散防止条約)により、先述の5か国以外の国に核兵器を持たせることを防ごうとしてきた。(1970年3月発効、日本は76年に批准、2005年現在189カ国が参加している)さらに、1996年には国連で「核実験全面禁止条約」(CTBT)が採択された。

 これらは、「すでに核を保有している国に核兵器の独占を許すことになる」という反発をも招いている。現に、CTBT採択前にフランスと中国が何度か駆け込み的に核実験を行った。

 アメリカなどは、一体どれだけ核実験を繰り返してきたことか。戦後行われた核実験の回数は2400回近くに及ぶ。核実験が行われるたびに被爆者たちは平和公園の冷たい石畳の上に抗議の座り込みをしてきた。

 NPTはこれまでに、散々核実験を繰り返し、沢山の核兵器を持っている大国のエゴとみなされても仕方がない状況にある。NPTで認めている核保有国自らが、自らの核を放棄する方向に向かわない限り、小国の反発は続くであろう。

 2000年のNPT再検討会議では全面的な核兵器廃絶を約束したはずが、2005年の同会議では、合意がなされず、核軍縮はもとより、核不拡散体制そのものが危機に瀕している。 

 アメリカは、ブッシュ政権になって積極的に核兵器を軍事戦略の要として来た。オバマ大統領になって、「核兵器を使用した唯一の核兵器国として、アメリカには行動する同義的責任がある。核兵器廃絶に向かい努力する」という演説に、やっと今、一抹の光明を見た思いがする。

 広島、長崎の市長を先頭とする平和市長会議も2020年に核兵器の全廃をめざす「2020年ビジョン」の実現に向けて取り組みを開始している。平和市長会議には、6月1日現在全世界で2926都市が加盟している。

 先日、<核兵器廃絶を求める1000万署名>にクリニックのスタッフ全員が署名をした。それは〇2010年NPT再検討会議で、2000年合意を再確認し、核兵器廃絶の道筋を合意すること〇2020年までに世界中のあらゆる核兵器の廃絶を実現すること。を日本政府と国連に要求する署名だった。

 それを提出したその日、街角で別の署名を集めている人たちに出会った。「核のない平和な世界を実現するために 私たちの声を国連に届けましょう! 毎月20日は ゛2020署名の日 ゛」という署名だった。街頭で署名を集めているのは、生協の人たちを中心とした「2020ネットワーク『あなたの署名(サイン)を国連へ!』2020ビジョン市民&学生ネットワーク」の人たちだった。

 さらに、同じ日、同じ場所で今度は「上関町の『原発中止!』を求める署名活動」をしている人たちにも出会った。

 いろいろな市民が小さいながらも声をあげ、行動している。一人、被爆者の運動に任せていてはいけない。老齢化し、数も少なくなっている被爆者の「核のない世界を」という思いを受け継ぎ、私たち一人ひとりが行動していけば、必ずや、大きな力となるに違いない、そんな思いでいる。


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私的平和考⑩原爆の被害・ケロイド

しばらくお休みしていたシリーズを再開します。

 このシリーズのはじめにも書いたように、40年前、私たちは、広島大学の学生を中心に被爆者青年同盟を結成した。全共闘運動が盛んな頃である。そのときの平和公園での座り込みをしている一枚の写真が、今回の集会のきっかけとなった。

 当時、デモをしていて、機動隊に阻止され、座り込んだところを引き抜かれて放り出された。さらに、うつぶせに倒れたところを、機動隊が盾をどんっと腰に振り下ろした。歩くことも立つこともできなくなるほどのその負傷の跡は、今でも時々疼く。

 その頃、私たちの活動をマスコミがいろいろ取り上げていた。その中の、東京から来たある週刊誌の記者とカメラマン。

「君たち、二世の中にケロイドのある人はいないかなあ。顔にケロイドがあるといいんだけど。」と言ってのけた。

「二世は被爆をしていません。だから、ケロイドはありません。」というと、

「あっ、そうか。二世と言うのは、ケロイドはないんだ。そうか、困ったなあ。うーん、ああ、そうだ。じゃ、母親だ。君たちの中に母親がケロイドのある人はいないかなあ。母親と子どもと一緒に写真を撮らせてよ。」

 まだまだ基町に「原爆スラム」とよばれる小さな家がよりそうように集まっている地域もあった。そこの写真を撮りに行くから案内してよ、という彼らに、一応付き合ったら、そこで歩いている私を了解もなく、いきなり写真に撮られた。それで私も切れた。彼らを置いて帰りながら、涙が出るほどの悔しさで、他の地域の人たちがどんな目で被爆者を見ているのか、痛みを噛みしめた。

 原爆によるひどい火傷で、顔にケロイドを持ったIさんの語りを初めて聞いたのは四年前。それからまた昨年、北海道からの修学旅行生と一緒にその方の話しを聞いた。

 女学生だった彼女は、全身焼け爛れながらも、本当に奇跡的に命を長らえることが出来た。元気を取り戻した後、友だちと遊ぼうと外に出ると、みんなが逃げていく。家中の鏡は隠してあったと。ある日、やっと探し出したガラス片で顔を見たと、自分の顔は全くなくなっていて、赤鬼のようなケロイドの顔であったと。

 やけっぱちになって学校もさぼりがちになっていた時、やはり学校をさぼって、そっと家に帰って、父親が近所の人と話しをしているのを盗み聞きしたと。父親は、被爆後、重症で家に寝ていて空襲警報が出ても、逃げることも出来なかった彼女と一緒にそばにいたと。もし攻撃されても、彼女と一緒にいてやろう、一緒に死んでやろうと思ったと。あんな顔になったけれど、彼女は強い子だから、きっと自分で人生を切り開いてくれるだろう、と。

 そう話す父親に目が覚めた思いであったと。それからの彼女は、大変な苦難の人生であった。顔は十数回手術を繰り返し、やっと自分の顔を何とか取り戻したのだと。

 涙々で聞く彼女の話、でも、はっと心うたれたのは、原爆の威力についてであった。

 約60kgのウランが投下された広島では、炸裂の瞬間、爆風の速度は1秒に推定4.4キロに達した。1キロ離れた場所で風速160メートル。爆心直下の風圧は1平方メートル当たり4.5トンから6.7トンにのぼった。半径500メートル以内では、住民は、特殊な場所にいたごく一部の人を除き、ほとんど蒸発的即死に近く、1キロ以内で五体がバラバラに裂けた。熱線の温度は爆心地付近で3000度から4000度。

 このような爆風と熱により、多くの市民が即死し、劫火の中で息絶えた。加えて、かろうじて生き残った人々も原爆放射能のために亡くなる人が相次ぎ、1045年末までの5ヶ月間で人口35万人のうち13万人から15万人もの人が亡くなった。

 原爆の風と熱の威力をあらためて実感を持って思い知らされ、鳥肌が立つ思いであった。

 今、つい私たちは原爆による放射能の後遺症に目を奪われ勝ちであったから。

 一般の戦災被害者との違いは、この放射能による後遺症という問題である。長い間生きぬいた被爆者が次々と癌に冒されていく。この人たちに対しての国家補償は、多くの被爆者のまさに命をかけた法廷闘争の中で、やっとやっとこれから先、実現されそうというところにきた。63年もたってのことである。

(この回、「ヒロシマは生きていた-佐々木雄一郎の記録-毎日新聞社」「ヒロシマは語る 平和学習のために-広島県原爆被害者団体協議会」)を参考、また一部引用しています。)


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昨日の山都町、矢部行きの続きです。

 昨日の矢部高校は、創立114年の古い学校です。この地は、昔から教育に熱心だったそうです。住民の活動も活発です。昨日書いた図書館も、住民の活動で作られ、今では、多くのボランティアの方たちも加わって運営されています。

 その活動をしていて、私の講演に尽力してくださったSさんは農家の奥さんです。主に米と茶を作っていらっしゃいます。ホテルに迎えに来てくださった道中、今の農家の状況などいろいろと話を聞きました。今、田植えの真っ盛り。梅雨に入って田植えをするのだけれど、それもだんだんと遅くなっているそうです。あまりに早く田植えをすると、夏の暑さで米になる前に稲が熱で煮えてしまって美味しくなくなるのだそうです。米の自給、減反の問題、農水省の天下り法人の話し等、本当に日本の政治はここでもひどくなっていることを教えられました。Sさんご夫婦は、美男美女です。矢部高校の同級生で、熱々の恋愛で、三日に一回の手紙のやり取りの末、結婚なさったと、楽しい話も伺いました。

2009_06180012矢部町の古い結婚式場でお昼御飯を戴きました。入り口近くに飾ってある、上のほうのは、西郷隆盛な直筆の書です。「なんでも鑑定団」で200万円と鑑定されたそうです。

 矢部高校にも、その鑑定団で1200万円と値がついた掛け軸があるそうです。60年間、校長室の戸棚に放ってあったのを 鑑定してもらったら、そんなことであったと。今は写真だけ校長室に飾ってありました。本物は大切にしまってあるそうです。見られなくて残念。要するに、町全体がとても伝統のあるところだといえるでしょう。

2009_06180015 2009_06180016                     

お料理の一部です。狩猟猪の焼き物、宮崎米良川の鮎など、それは美味でした。

 高校は、緑とお花が一杯でとても美しい学校です。ここの生活・園芸科の生徒さんたちが尽力しているとの2009_06190001 ことでした。その生活・園芸科の生徒さんが作った「ゆずのマーマレード」と林業科の生徒さんたちが作った「しいたけ」をお土産に戴きました。

 町の交差点にこの様な看板が設置してありました。こんな看板は、広島ではほとんど見られなくなりました。が、九州では時々見られます。

 町全体がこのような活動もとても活発だと聞いて、ほっとしました。

2009_06180034jpg2

楽しくて、そしていろいなことが教えられた矢部行きでした。

山都町の皆様、矢部高校の皆様、生徒さんたち、有難うございました。


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熊本からの帰りです。

 今、熊本から帰りの列車の中です。今日は一日中熊本にいました。昨夜診療を終えてすぐ新幹線、リレーツバメと乗り継いで熊本へ。駅前ホテルに泊まって、朝10時にお迎えに来て戴いて、旧矢部町、今の山都町に行き、矢部高校の生徒さんと、地域の保護者の方や保健師さんたちにお話ししました。

 矢部町に来るのは二回目です。前回お話しした高校生たちが全部入れ替わって、三年に一回、話しを聞かせたいということで、今回も来ました。ありがたいことです。

 しかも、主催は山都町教育委員会、山都町図書館、図書館ボランティア「ピエロの会」、後援が熊本日日新聞ということでした。

 ここでは、教育委員会が図書館に委託をしての講演会が続いています。

2009_06180023 講演の前に図書館に寄りました。私の本のコーナーが作ってあって、講演の案内もしてあって、恐縮しました。

 まだいろいろとお話ししたいことはあるのですが、何しろ列車の中で、携帯の回線が長いトンネルに入ると切れてしまいそうで、怖いです。

 この辺で一回アップしておいたほうが安全な様です。

また家に帰って書くことにしましょう。

 


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個人メディア、インターネットを使っての性教育

今年の夏、熊本で開かれる性教協全国大会で発表するデータを整理しています。今年発表するのは、「個人メディア、インターネットを使った性教育」と言うものです。

 そう、このブログで、いろいろと情報を発信している、このことを発表してみようと思いました。

 いま、教育界では規制が厳しく、特に学校では、性教育がほとんど出来ません。「ただセックスはしてはいけません。」としかいえません。してはいけませんといえば、それで若者たちの行動を抑えられると思っているようです。

 そして、たとえば避妊などを教えることは、若者たちをそそのかす、となってしまうのです。一生の問題としてある、この大切なことがほとんど伝えられません。

 私は、ブログを使ってこれらの情報を若者たちに伝えたいと思って来ました。いえ、若者だけでなく、大人の方たちにも。特に、これから子育てをする若い親の皆さんに、子育ての中でチャンと子どもたちに向き合ってほしいと思って。体を伝えることはとても大切なことなのだから、と。ブログという手段で本当に自由に情報を発信することが出来るのです。これは、とてもありがたいことでした。

 2007年2月28日にブログを初めて、昨日までに741の記事を書いてきました。選挙中など書けない(書いてはいけない、規制されていると根拠もなく思い込まされたために)時期もありましたが、ほぼ毎日か一日飛ぶくらいで更新を続けています。

 分析してみて、びっくりしたのです。いろいろと単発で、あるいはシリーズで発表してきました。たとえば、「家庭での性教育」「コンドームのお話し」「性感染症」「性教協全国大会」」「ホルモンのお話し」「高齢の方の産婦人科医療」「若者の無知」(このタイトルでは2回シリーズを書いています)「このごろとても気になること」「体のタブー」などなど。ほかにも、シリーズでは、「医療崩壊」とか「後期高齢者医療制度」なども書いています。

 この中で、一番アクセスが多かったのが二回めの「若者の無知シリーズ」の中の「性交から二週間で妊娠二ヶ月」という記事です。これは、今年の2月28日に書いたものなのですが、なんと、5月の終わりまでに10912のアクセスがありました。一万を超える人たちがこの記事を読んでくださっています。

 ほか、アクセスが多いのは、「避妊」「月経周期の数え方」「風俗について」「妊婦と薬」「月経を動かしたいとき」「ペニスのサイズと包茎」などなどです。やはり性に関すること、体に関することへのアクセスが多いのです。

 私は、政治に関することや最近では平和論なども書いていますし、また、帽子作りや食べ物、ランチ事情なども書いていますが、それでもアクセス数は、性教育関連が一番多いのです。

 どうしてこの「性交から二週間で・・・」記事へのアクセスが多いのか、不思議でした。でも、このたび「リンク先」で分析してみたら、ありました。特に若者向けの「様々なブログを紹介するブログ」に私のこの記事が紹介されていたのです。そこで、どどっと若者が見てくれたのでしょう。その紹介があった日には、一日に4000を超えるアクセスがあり、それが二日間、さらにその後にも、その前後の記事を巻き込んで一日2000近くのアクセスが続きました。本当にありがたいことです。

 読んで下さる方の地域の分析もしました。やはり広島が一番多いのですが、次は東京、大阪と、人口の多いところからきれいに並びます。すべての都道府県からアクセスがありました。

 さらに、コメントが多くて面白かったのが「体のタブー」の中の「おへそを洗いましょう」でした。おへそを洗ってはいけないと思っている人が、こんなに多いのか、とあらためてびっくりしました。

 (性教育とは全く異なるのですが、最近、アクセスが多いのは「東方神起」なのです。ファンが検索してきてくださるようで、あらためて東方神起の人気と、ファンの方たちの熱意を関しています。)

 ただ、今心痛むのは、教育現場でのインターネットの規制です。広島県ではブログがすべてブロックされますし、ほかのところも「言葉」でブロックされています。だから、生徒だけでなく、教師の方たちにも見ていただくことが出来ません。

 若い人たちは携帯で見てくれているようですが、でも、学校に持参は禁止ですし、その上、携帯でも言葉によるブロックが導入されるようで、ますますアプローチが難しくなっています。これらをどう克服するか、という問題でしょう。

 もうすこし分析を続け、参加した下さる方たちに「何をどう教えなければならないか」と言うことがちゃんと提示できるようにしたいと思っています。なお、これは性教協広島サークルの夏季セミナーでも発表します。全国大会では三時間の持ち時間があるのですが、広島では、少しコンパクトに一時間半でお話しすることになります。

  


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 「障がい児・者の性教育」セミナーのご案内

 昨日の日曜日、朝から午後5時までかかって、今年の性教協広島サークルの夏季セミナーの要綱作りや発送まで一気にしました。発送は計400通。県内の障がい者の作業所などの施設すべてを網羅して送りました。郵便料が30000円を超えます。(今事件になっている発送の詐欺事件の気持ちがちょっとばかり分からないでもありません。)通信費というのも、いろいろと活動するのに、ばかになりません。

Img059 Img060                     

(クリックすると大きくなります。)

 これまでも、このブログて何回か言って来ましたが、「障がい」のある人もない人も等しく性を学ぶ権利があります。でも、なかなか困難なことでもあるのですが、今回は、障がい児の性教育に取りくんで来られた永野先生から、本当にきれいごとでなく、具体的にお話しを伺うことが出来ることと思います。

 沢山の方に来ていただけますように。でも、昔の「養護学校」「養護学級」今の「自立支援学校・学級」の先生方に来ていただけるかどうかは、教育委員会の後援がいただけるか否かにかかっています。本当に祈るような気持ちです。


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東方神起の贈り物続き、他。

 もう少し、近況のご報告を。今、夏に行う「障害児・者の性教育」の準備をしています。今日も朝から、要綱の発送作業に行きます。するからには、沢山の人に来ていただきたいのですが。なかなか理解してくださる方たちがなく、特に行政の方が難しくて、四苦八苦しています。 頑張らなくっては。

 先日、東方神起の贈り物を書きましたが、ちょっとその続きです。Boleroさんのブログ見て初めて知ったのです。何しろ新参者で。安来から帰って、あわてて探してみたら、ありました。

2009_06140010 二枚のレシートに、二人のメッセージが。どうりで、支払いをするときに「ちょっと待ってください。今、レシートを出します。」と二回とも、さも仰々しく言われたはずです。よほど「いらないです」と言いかけたのを、もらっていて良かったです。レシートにまでメッセージがあるなんて、本当に東方神起はサービス満点ですね。このうちの一つは、バッグを三つ買ったものです。こんなのなら、一個ずつ買えばよかったのに、と今になって思います。

まあ、こんなレシートをどうするか、と言われそうですが、大切に取っておきます。東方神起専用のアルバムを作って。昨日も、デオデオの時計館に大きなポスターが貼ってあるのをみて、はたと足が止まりました。これまでだったら、見逃していたでしょう。ああ、かわいい!!

一昨日は、kei.先生のお茶とお花を楽しむレッスンでした。

2009_06120016 ワインボトルとお花とクッキーのアレンジです。ラッピングの仕方、花の茎に綿でお水を上げる包み方等とても沢山のことを学びました。「父の日」のプレゼントにということでしたが、私には上げるべき父はいません。クリニックに持って帰って、皆さんに見ていただいた後、お花を別にして花瓶に飾りました。カラーの黄色がとてもきれいです。

 ワインはどうしましょう。夫も私も下戸でほとんど飲みません。子どもたちが帰ってくるのを待ちましょうか。なぜか二人の子どもは、どちらもよく飲みます。

 さ、今日も目一杯忙しくする予定です。

 


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こんな物を買いました。

  安来への講演の道中で買ったものです。

 サンロード吉備路の隣では朝早くから軽トラックが次々と到着し、朝収穫した物や作ったものが運びこまれていました。早速朝御飯の後に行きました。

2009_06120009 クリニックのスタッフへのおみやげ、どーんと朝取りのイチゴです。

 薔薇の花。とてもきれいなので、つい買ってしまいました。一束280円とお安いので、二束です。これで560円なんて!!

ほかにも間引きのメロン、大きめのが6個250円でした。キューリのようにお野菜として使います。これらを買ったのですが。

2009_06120011  さて、夜中に家に帰るまで、大切に持って帰らなければ。イチゴには、陽があたらないように、カバーをしました。薔薇は、宿泊者に戴くナイロンのポーチ、これにタオルをびしょびしょにして入れて、さらにお水をどっさり入れて、そこに根を浸してポーチの紐で縛っておきました。

 車を止める時には、全部の窓を少しずつ開けて、風を通すようにして、かつ日陰を探して止めました。そしたら、本当に全く大丈夫でした。イチゴは帰るとすぐにクリニックに持って行って冷蔵庫に入れました。

2009_06120018  足立美術館では、北大路魯山人の大きな鉢、椿のやもみじのがありました。よく魯山人の代表的な作品として雑誌などに載っているものです。とても大きくて、どーんとしていて、一体これにはどんな料理を入れたのでしょう!!と想像力をたくましくします。

 それと同じ模様のお茶碗が美術館の売店に売っていました。御飯茶碗です。飛びつくように買いました。さあ、これをどう使いましょう。

 ほかにも、美術館の庭の写真が入った一筆箋や、お世話になった方にお送りする横山大観の絵のハンカチなども買いました。以上、ご報告です。


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安来から帰って来ました。

安来から昨夜帰って来ました。全行程533.1キロのドライブでした。さすがに疲れて、帰るなり寝てしまいました。安来では、情報科学高校の生徒さんに講演をしました。この講演は、ソロプチミスト安来の主催で行っていただきました。ソロプチミストの方たちには、ここのところ、あちらこちらで支援して頂いて、とてもありがたいことです。

2009_06110010  昨日、サンロード吉備路での朝食の時、レストランから見える庭に、丹頂鶴がいました。ここには6羽います。ちょうど見ているときに、このうちの一羽が上空をゆったりと飛んで見せてくれました。ガラス越しの写真なので、ちょっとかすんで見えます。

 安来での講演は、午後2時から。思ったよりとスイスイと行くことが出来て、12時には到着してしまいました。そこで、私が講演している間に姉が行く予定にしていた足立美術館に行きました。

2009_06110012 学校と同じ方角のすぐそばに美術館がありました。ラッキーです。収蔵してある美術品もすばらしいものが沢山ですし、広大な庭もとっても美しかったです。

 ちょうど「陶芸館」では、北大路魯山人の特別展示をしていました。日ごろ誌上でしか見たことのない作品が沢山並んでいて、びっくりしました。魯山人というと、大らかなどーんとした作品とばかり思っていましたが、それに加え、とても繊細で、かわいい絵柄のお皿なども沢山あって、意外でした。

2009_06110014 作品は写真に撮ることが出来ませんので、庭の写真だけです。

 そして、美術館の中の茶室「寿立庵」に行き、お抹茶を戴きました。この中には、裏千家の家元の掛け軸などが数々飾ってありますし、茶室の庭も美しくしつらえてありました。庭を見ながら、そしてそよそよと入る風を感じながらお茶を戴いて、ほっとしたひと時を過ごすことができました。写真は、寿立庵の入り口です。

 帰りは、やはり一般道が時間がかかりました。それに、食事を予定していた所がみんなしまっていました。道の駅は、遅いので閉まっていたのでしょうが、どうも、閉鎖してしまっているのでは?と見受けられるのもあって、残念、胸が痛みました。結局、安佐パーキングまで来て、やっと食事にありついたのです。


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岡山、国民宿舎「サンロード吉備路」に来ています。

岡山、総社の国民宿舎「サンロード吉備路」に来ています。明日は島根県の東の端、安来の高校生に話しに行きます。今日のうちにここまで来ていると、明日が楽です。朝から夜までの日帰りだと、少々つらいです。

 診療を終えて、8時半までに到着しますと言っていたので、ふうふうです。高速に乗るまでが渋滞でのろのろで。高速に乗ってはスイスイでしたが、やはり雨の夜の高速は緊張します。無事到着してカウンターに行ったのが8時27分、セーフです。

 ここはいつもきれいです。静かだし、温泉は気持ちいいし、食事も素敵だし。それに国民宿舎だから、お値段も安いし。好きな宿の一つです。

 食事は午後九時までとなっているのを私たち二人(姉と一緒です)のために待っていてくださいました。大急ぎで食べました。で、写真はデザートとメニューだけです。温泉と食事の日帰りのセットもあるようです。ぜひ、皆様も来てみてください。隣には、直売の農産物や手作り品の市場もあるし、庭には丹頂鶴もいるし、素敵なところです。

2009_06100013 2009_06100014                    

明日は朝出発、岡山道、米子を通って安来に行きます。帰りは、山陰道を通って、宍道、赤名、三次経由で帰ろうと思います。ぐるりと一周の大移動です。

お天気がよくなるといいのですが。


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「東方神起」の贈り物

 まだ、いまだに東方神起で頭がボーッとしている私です。しつこいけれど、もう少し、この話しをさせて下さい。コンサートはそれは大規模で。驚きでした。私はあんまりコンサートに行っていないので。そんなものなのかも知れないのですが。

 えっと、私が行ったことがあるのは、吉田拓郎と、サザンオールスターズと、松田聖子と、三輪明宏と、後はなぜか美川憲一と。そんなものなので。

 舞台が一つの巨大な芸術でした。縦横無尽に動くせりが七つ、八つ。動く歩道や沢山のスクリーンに映し出される映像。照明もどんなに素晴らしかったか。それに、もう、汗が飛び散り、最後のころは息も絶え絶えになっているのでは、と思うほど激しい歌とダンス。全くもう、大迫力でした。

 えっと、でも話したいのは、それよりも。コンサートも真っ盛りの時、突然、大きなどーんという音がして、会場の四方から中央に向かって、吐き出されたものがありました。大砲のようにというか、超巨大なクラッカーのようにと言うか。それは、会場の高あい天井をきらきらと埋め尽くしました。キラキラ、きらきらと光りながら、会場全体にゆっくりと降りてきます。

 皆さん、キャーキャー、ワーワーと悲鳴を上げています。私、何だろうね、紙ふぶきかね、何て思って見ていました。それらが下にたどりつくとき、みんなが奪い合うように手に入れます。私は見ているだけでした。前の人も、後ろの人も、横の人も、みんな一杯そのキラキラを手にしています。まるでチアガールのようにキラキラを手にして舞台に向かって踊っています。

 はっと気づきました。そのきらきらしたテープには、何かが書いてあります。金と銀の裏表で、裏の銀のところに、何かが。人のをじっと見ると、何かサインとか、東方神起とか書いてあるのです。そう、サイン入りのテープだったのです。

 そのおしゃれなサインを会場のみんなにプレゼントしたのですね。ああっ、と気づいて私、猛烈に後悔しました。私も取ればよかった。どこかに落ちていないかなあ、と目で探しても、もうみんな拾われた後です。もう、情けないほどに後悔しました。

 そして、三時間のコンサートが終わって、ぞろぞろと出口に向かっている時です。会場係の黒服のお兄様の一人がそのテープを手にしていたのです。私、すぐに近づいて、「それ、ください!!」といいました。そしたら、すっとくれたのです。「有難うございます。ああ、うれしい!!」とお礼を言いました。たった一本ですが、手に入りました。

2009_06090013 「みんな、ありがとう~!」「TOHOSHINKI 4th LIVE TOUR 2009-The Secret Code-」 そして、一人ひとりのサインがいてあります。

 さあ、このきれいなきらきらしたテープ、どうしましょう。私の大切な宝物になりました。

 今日、会った私より先輩の男性がいいました。「女性っていうのはいいですよねえ。先生のような年配の女性が、二十台の若い男性にキャーキャーと熱を上げてもみんな許すのに、私のような年の男が、若い女性に熱を上げると、おかしいんじゃないかという目で見られる。」と。たしかに。その通りで、噴き出してしまいました。

 ああ、本当に冬のソナタに始まった韓流ブームは、日本の女性たちをどれだけ若返らせていることでしょう。その恩恵にあずかった私もひたすら感謝です。


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「テ・ジナ」さんの演歌です。

実は、今日限りでこのブログの「ココログ」のアクセス方法が変わる、明日からは、このアクセスが使えなくなると、ずっとずっと前から警告があったのに、良く分からないままに放っていたのです。

 そして、いよい切羽詰まって、数日前からあたふたしていたのですが、ニフティのユーザーIDだのパスワードだのを確認するのがもう、本当に大変で。長い間放っていたので、分からなくなってしまっていたのです。

 今日一日、もう本当にどうしよう、もうブログをやめようか、なんて、絶望的になりながら、でも、何とか間にあったかも知れません。

 とにかく、うまくいくがどうかこわいので、今日のうちに今日のブログを送信しなければ。

 今日の診療後は、「日韓親善協会」の総会と、懇親会でした。総会にはとても間にあわなかったのですが、懇親会で、「テ・ジナ」さんの歌を聞きました。演歌です。一昨日は「東方神起」で、今日が「テ・ジナ」さんです。これもすばらしい演歌でした。韓国では、大スターですが、八月に日本でもデビューだそうで、応援しなくっちゃ、です。

2009_06080014すっかり韓国憑いているので、ついでに。

お昼の定食です。パ・セーラの7階、韓国料理の「シジャン」の豆腐チゲ定食です。ぐつぐつと煮えながら運ばれてきます。上の左のは、生卵なのですが、一旦鍋に入れたのを写真を撮るためにまた引っ張り出して器に入れたので、こんな姿になってしまいました。

スプーンで御飯をすくって、鍋のおつゆにつけて食べます。とっても美味で、何回でも食べたくなります。

2009_06060012 これで、980円です。

ああ、何とか今日中のアップに間にあいそうです。


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「東方神起」はすごかった!!

 昨日の「東方神起」があんまりすばらしくて、まだボーッとしています。歌はうまい、踊りもすごい、何よりみんなかわいくて魅力的で。装置は大掛かりだし、証明も映像も何もかもすごくて。グリーンアリーナのあの会場が超満員、それもほぼ100%が赤いペンライトを持っているので、会場中が真っ赤です。

 そこで、私も三時間、立ちっぱなしでした。全くもう、三時間ぎっしり、息もつかせずに感動の連続でした。熱くて汗びっしょり、靴もうっとおしくなって、途中から靴を脱いではだしになりました。

2009_06060017 若い人ばかりかと思ったら、私よりも年上の人も一杯いて、本当に東方神起というのは、不思議なグループです。私も含めて年の人は、音楽からというよりも、韓流から来たのでしょうね。若い人たちにとって、目障りかなあ、申し訳ないなあ、と思いながらも、でも、すぐに夢中になってしまいました。

 会場での写真は撮れませんので、外で東方神起のトラックの前で、韓国語の先生と一緒に記念撮影です。

 家に帰ると、さすがに足のだるいこと。もうだるくてだるくて、身の置き場もないというか。とうとう、夫に「お願いだから、足をもんで」と、頼んでもみもみしてもらいました。

 でも、体中がだるいのと興奮していたのか、眠れないなあ、とごろごろしていたら、携帯電話がなりました。患者さんからです。お話しを聞いてみると緊急なので、クリニックに診察に行きました。午前三時近くです。

 四時ごろ家に帰って、それから東方神起を思いながらやっと眠りに着きました。

 今日は、朝から「性教協」ヒロシマサークルの会議と研修でした。研修は、「デートDV広島」の方のお話し。まだまだこのデートDVについてはし知られてもいない状況で、若い人たちへの早くからの教育が必要との思いを新たにしました。結局は「いい関係作り」に集約されることなのですが。若い人たちは自分で気づかないままにDVの加害者にもなったり被害者にもなっています。学校現場でも、研修を深めてほしいことです。

 それから、夏のセミナーの準備です。今年は、「障がい児、者の性教育」に取り組みます。もう少ししたら、ここでも要綱などをアップしますね。久々に気の合う仲間たちに会って、心がほっとしました。これから夏にかけて、講演の連続で忙しくなります。

 もう少し準備をして、「平和論」の続きを書きますね。すべての国の核兵器の廃止を!!ということを述べたいと思っています。


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東方神起です!!

 今日は東方神起です!!今、もうすぐ診療が終わるので駆けつけます!!

クリニックのスタッフは、「みんなに合わせて踊れ」といいます。私だけ座っているわけには行かないでしょう。ダイエットと思って頑張って踊ってきます!!キャッ!!楽しみ!!

Img058 明日は性教協ヒロシマサークルの研修です。これもアップしておきます。

 会員以外の方でもどなたでも参加O.K.です。興味のある方はぜひいらっしてください。

私は、体が痛くて動けないのではないかと密かに心配しています。

シリーズは、まだ続けるつもりです。

Img057


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私的平和考⑨誰のための研究か。

 ABCC現放影研ついては、中国新聞社が渾身の取材、シリーズを掲載している。「放影研60年」。これ以上の記事はないと思う。私は、私の見たこと、経験したことを書くのみである。

 被爆二世への影響について、これまでABCCも放影研も「影響はない」としてきた。では、私が読んだ論文は一体何だったのだろう。「二世にはわずかながら、クラインフェルター症候群が多い」とあった。クラインフェルターとは、性染色体の不分離によって起こる、男性の染色体異常である。普通、男性の性染色体は「XY」であるが、それが「XXY」だったり、「XXXY」だったり。体つきがやや女性っぽく、夢精子症である。

 また、近距離被爆者の子供で、染色体異常の女性が妊娠したときには、広島大学の産婦人科の染色体研究室に紹介があった。私たちは、羊水培養をして、その胎児の染色体を調べた。二世の子、三世に異状な子が生まれる可能性があるからだ。

 私は、二世の生活習慣病についての調査など、全く信じない。そんなことに影響があるなんて思わない。それに、今の二世検診なんて、あんなもので、何が分かるというのか。がん検診もない、ただ、ほんの少し血液を採るだけで。今行われているのは、アリバイ稼ぎの検査だ。

 でも、染色体異常については、そうではない。被爆直後、沢山の被爆者が流産をした。流産のほとんどは胎児の染色体異常である。であれば、流産しなかった染色体異常の子が生まれる可能性はあるはずだ。詳しくは言わないが、転座型というのがある。本人は全く異状はないけれど、染色体だけ異常というもの。

 これらを発表することが二世にとってよくない影響をもたらすのも分かる。差別につながる。でも、科学者は、人の検体を使って研究したなら、その成果は、検体の提供者にも示すべきだ。こそこそと英語だけでアメリカのみで発表されたのでは、日本ではほとんど注目されない。知りようがない。

 もしも、本当にそんな恐れがあるのであれば、二世は、自分の染色体はどうなのか、調べればよい。もしもABCCで調べているのなら、自分の染色体の写真くらい、提供してもらってもいいはずだ。それを持って、自分の結婚や妊娠について、検討すればいい。結婚に反対する相手の親族に、自分の染色体はこうだから心配ありません、と示すこともできる。もしも異状があったなら、妊娠したときの流産の確率、全く正常な染色体の子を産む確率、自分と同じ染色体の子を産む確率などを自分でしっかり知ることもできる。

 そもそも、強引にABCCにつれて行って、採血をし、裸にして調べた、それは何の検査をしたのか、一人づつに説明があったか。結果がどうであったか、それもデータの提示があったか。それがない以上、被爆者をモルモットにしたとしか言いようがない。

 科学者は誰のために研究をするのか。やはり原爆という大人体実験をした、その成果を米国のために被爆者の体を使って調べ上げた。結果についても、シークレット。ちゃんと発表してくれない。私は、ABCCとはそういうところであったと思っている。


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私的平和考⑧ABCC。

ABCC。現放射線影響研究所(放影研)は、1947年、アメリカのトルーマン大統領の指示により、日赤の中に作られ、1950年11月、今の位置、比治山の上に移転した。

 被爆者の障害を調べるという名目の元に、被爆者は連れて行かれて、調べられた。私の小さい頃から、被爆者が死んだら、ABCCが解剖させろと遺体を連れに来ると恐れられていた。実際、資料によると、1978年に解剖を中止している。それまで続けられたということだ。

 それだけではない。被爆者は、ある日突然迎えのジープがやって来て、それでABCCにつれていかれて、血を採られ、丸裸にされて、体の隅々まで調べられる、と聞かされた。つれて行かれるのは拒否できない。拒否すると、軍法会議にかけられるとも聞いていた。

 大人だけではない。子供もそうだ。ジープが学校にやってくる。正門からジープが来るのが教室から見える。と、今度は自分か、と緊張する。何人かの生徒がジープに乗せられ、連れて行かれる。帰ってきた生徒は、お菓子をもらっている。

 姉は私より4才年上だから、クラスに被爆した生徒が多くいた。姉自身は疎開をしていたので、被爆はしていない。クラスから、本当に沢山の生徒が連れて行かれたと言う。

 被爆者だけではない。私のクラスは私もそうだが、被爆者のこども、被爆二世の世代だ。ある日から、二世も呼ばれるようになった。お菓子をもらって帰って来た生徒がうらやましい。でも、みんな本当に暗い顔をしていた。「何があったの?」ときいても、黙って下を向くだけで、答えてくれない。

 よっぽど怖いことなんだ。私がよばれたらどうしよう、と本当に怖かった。ある日は双子が何組も連れて行かれたことがあった。きっと、放射能の卵子への影響、遺伝の問題を調べていたのだろう。

 成人してから、実際ABCCにつれていかれた友人が話してくれたことがある。本当に裸にされて、ふんどしをされて、暗いところに立たされた。と、強烈なライトが当てられて、まぶしくて、何にも見えない。でも、向こうに何か人が沢山いるような雰囲気がある。見えないけれど。そこで、後ろを向いたり前を向いたり、動かされた、と。

 私は、医師になって、産婦人科医になって、被爆者の遺伝の問題をやりたいと思い、染色体研究室に入った。そこで、初めてABCCの論文を沢山読んだ。ABCCは、被爆者や被爆者の子どもの染色体を調べているが、その研究の結果は、日本語では発表されていない。みんな英語だった。

 今日は、朝から市内の高校での講演です。もう出かける準備をします。この項、遺伝や差別の問題を次回、もう少し述べます。

 


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私的平和考⑦「死んだ女の子」との出会い

私がまだ小さい頃、うちの中で、何か分からない、何か気持ちの悪いものを見た。小さい女の子が戸を叩く。私はいつまでも大きくならない。いつもおんなじ年なの、というような詩だった。何だろう。何か分からないけれど、何か気持ちが悪い・・・。

 それが、私が実感を持って「原爆」を意識した最初だったように思う。

 もちろん、それまでも、いろいろとあった。近所の友だちと落とし穴を作っていたら、骨が出てきて、「わあっ、骨じゃ、骨じゃ」と飛んで逃げたこともあった。夏、いつも川に泳ぎに行っていたが、「8月6日だけは泳いではいけません」と母から厳しく言われていた。川で沢山の人が亡くなった日だから、と。

 やがて私も大人になって、ある日、演劇を見に行ったとき。その演劇の中で、その私が昔見たと同じ詩が歌われた。「ああっ、あれだ。私が読んだ詩だっ」鳥肌が立つような衝撃だった。

 それから、なんどもその歌を聴いた。

「死んだ女の子」。

ナジム・ヒクメット作詞・飯塚広訳詞・木下航二作曲。

1. とびらをたたくのはあたし

  あなたの胸にひびくでしょう

  小さな声が聞こえるでしょう

  あたしの姿は見えないの

2. 十年前の夏の朝

  あたしはヒロシマで死んだ

  そのまま六つの女の子

  いつまでたっても六つなの

3. あたしの髪に火がついて

  目と手が焼けてしまったの

  あたしは冷たい灰になり

  風で遠くへとびちった

4. あたしは何もいらないの

  誰にも抱いてもらえないの

  紙切れのようにもえた子は

  おいしいお菓子も食べられない

これをクリックしてください。曲が聴かれます。

昨日、この曲をネットであれこれ探していたら、あらためて驚いた。この歌の5番。

5. とびらをたたくのはあたし

  みんなが笑って暮らせるよう

  おいしいお菓子を食べられるよう

  署名をどうぞしてください

そうか、この歌は、「核兵器反対の署名」集めのためにつくられたのだった。私が小さいときに見たのは、その署名を集めるために、家にも来た用紙だったのだろう。父が職場から持って帰ったのだろうか。母が婦人会からもらって帰ったのだろうか。それとも、町内会から?

 十年前にあたしは死んだのだから、この歌は1955年。ちょうど第五福竜丸の事件があったのが1954年3月。ビキニ環礁の水爆実験による死の灰をかぶり、54年の9月に久保山愛吉さんが亡くなった。(ぜひ、この色が変わっている「第五福竜丸の事件」をクリックしてください。そこに載っている遺族、子どもたちの顔がたまりません)

この出来事で、東京から始まった核実験反対、核兵器反対の署名活動は、日本全土に広がり、3200万人もの署名が集まり、核兵器反対の世論を急速に作り上げた。。もっとも、この署名活動を始めた主婦たちは、マグロが高濃度の放射能に汚染されて、食べられなくなったという、切実な「食べ物事情」があったとも言われる。

 あらためて、この日本には、戦後沢山の人たちの運動があって、この平和が作られたのだということを痛感している。

 ついでながら、この「死んだ女の子」は、元ちとせさんも歌っているが、これは、全く曲が違う、詩も違う(翻訳だから、似ているし、最後の署名は完全に変えられている)別の歌だと捉えたほうがいい。昔からヒロシマを中心に歌声喫茶などで歌いつがれて来たのは、木下航二さんの曲だ。木下航二さんは、あの「原爆ゆるすまじ」を作曲した人でもある。元ちとせさんの歌よりも、うんと透明感があって悲しい。もちろん、これはあくまでも私のかってな思い、感想である。

 


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妊娠検査薬のネット販売規制について。

薬の販売が大幅に変わった。一体、突然、どうしてこんなことになるのだろうか。コンビニで、自由に薬が買えるようになる一方、ネットの販売は禁止。

 すでにいろいろな人がいろいろな意見を言っているので、全般的なことは言わない。私は、「妊娠検査薬」について言いたい。なぜこれがネット販売できなくなるのか。

 検査薬になぜ「副作用」があるのだろうか。尿で検査をするのに、なぜ体に害があるのか分からない。そもそも妊娠しているかどうか知ることは、とてもプライベートな行為だ。人にあれこれ詮索されたくないという人も多い。妊娠がうれしい人ばかりとは限らない。

 今、私の現場では、自分の妊娠の診察を受けに来る人の80%はすでに自分で検査をしている。検査で「陽性」とでて、それから診察を受けに来る。今、市販されている検査薬はとても感度が良くて、早くに分かる。それを自分で知ることによって、行動を決めることもできる。まだ超音波で分かる前に尿では「陽性」と出る。だから、それによって、「子宮外妊娠」が分かって危ないところを救われた女性も沢山いる。

 自分で自分の体を知ることは、決して悪いことではない。でも、検査薬はとても買いにくい。まして、あれこれ説明などされるものではない。それは使い方を読めば、だれでも検査できる物なのだ。そっと購入し、そっと調べたい女性たちにとって、ネット販売はとても便利だったのに。なぜこれが二類に入って、通信販売禁止になるのだろう。どんな副作用があるというのだろう。

 本当に厚生労働省のすることは、わけが分からない。離島の人と、これまで継続して購入している人に限って二年間は通販を認めるとなったらしいが、継続して検査薬を購入している人などいるはずがない。突然、必要になるものなのだから。

 この販売規制に関して、女性の団体などからも、反対の声は聞かない。この「妊娠検査薬のネット販売規制」のもたらすものは、大変大きいと思う。女性にとって、女性自身の体に大きな規制をかけられたようで、大変に不愉快だ。何か、どこかからの政治的圧力や利権があるのだろうか、と疑いたくなってしまう。

 昨日は、そごうの大九州展の最終日だった。最後に「白熊」を食べに行った。3回目だ。

2009_06010010 昨年は、手を怪我していたのだが、毎日食べに行った。それも大きいのを。行列してして食べた。

で、「白熊」の鹿児島天文館のむじゃきの人に、「去年は、まいっにち食べに来たけれど、今年は三回しか来れませんでした。」と言った。

そしたら、「では、今日は特別にあずきをトッピングしましょう。」と言ってくれたのですよ!! こんな「白熊」見たことないでしょう? 「ミルクきんとき」は小豆だけだもの。沢山の果物、メロンも二個入って。それにたっぷりのあんこも。

 大変美味しく戴いて、「ご馳走様でした。有難うございました。また来年をお待ちします。」と言ったら、お兄さんは、帽子を取って、丁寧にお辞儀をしてくださいました!!


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シリーズお休み、近況報告を。

 平和考は、まだ続けますが、少しお休みをして、近況のご報告を。先週の水曜日の夜、診療を済ますと、すぐに山口県の光市に行き、本当に久々にみちがみ病院での当直、そして翌木曜日の診療をしました。

 行くと程なく、お産がありました。3590グラムの大きな赤ちゃんが生まれました。やっぱり感動です。生まれた赤ちゃんがギャーと声を上げたときは、まだ慣れません。胸がキューッとして涙がこぼれそうになります。新しい命の誕生、この命が無事に心豊かに暮らせるように、この地球を大切にするのは、私たちの義務だとあらためて思います。

 診療も患者さんが多くてなかなかしんどいのですが、楽しく出来ました。私のクリニックと違って圧倒的に妊婦さんで、それも予定日間近な人が多くいます。時には、こうして別の現場で仕事をすることも大切だと思います。井の中の蛙にならないように、新鮮な情報を常に取入れることも、私自身のためになります。

 それでも、すべて済ませて帰り着くと、くたくたです。それから、「やまとの湯」で疲れを取りました。今も一日おきに行っています。今、サウナの後に露天風呂のある外の、すのこの上でごろりと横になります。風がそよそよして至福の時です。

 土曜日、関西からお客様です。ヒロシマの友人と一緒に三人で食事です。例の平和公園の橋のたもとのカフェ・ポンテに行きました。ここはランチには何回も行っていますが、夜は初めてです。前菜とメインとデザートの写真だけアップします。

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これにスープとパスタ、パン、コーヒーで3500円でした。相変わらずカラフルで、お味も素材の味を生かした、とても素敵なディナーでした。

こんな日は、お昼はちからの中華そばミニ、410円で済ませておきます。

このときのお客様が、資料をくれました。なんと、各国の国会議員の、女性の占める割合、日本は世界の139番目だと。やっぱり日本の男女共同参画もさっぱりはかどらない、その現状を数字で見せてもらいました。

 昨日は岡山で講演をしました。対象は、ほとんどが性教育にかかわっていらっしゃる方たちです。ここでは、先日私のクリニックのデータをしめしましたが、それも出してお話ししました。性感染症、HIV、子宮頸がんのワクチンなど、いろいろなデータからも、性教育のさらなる必要性が分かっていただけたと思います。

 帰ると、またぐったり。夫とマッサージセンターに自転車で行ってマッサージをしてもらいました。肩や頚や腰、全体がかたくてゴリゴリだと。ここのところの過労が少し体に無理が来ているのかも。もう少しゆっくりしたほうがいい、と自分に言い聞かせています。


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