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母の日のプレゼントに思う。

 連休明けの初日、全くもう忙しいばかりでした。明後日10日は母の日。お昼時間にそごうに買い物に行こうと思っていたのが、午前中の診療が長引いて、行けず。では、診療がすんで行こう、と思っていたら、これも遅くなってしまって、すんだときは8時を過ぎていました。

 大分の母にプレゼントを贈るのは今日の夜がタイムリミットで。どうしよう、どこか遅くまで開いているところはないかなあ、と言ったら、うちのスタッフが先生、イーオンなら10時までやっていますよ、と教えてくれたのです。

 家に帰ったら、もう9時。大急ぎでカレーをかっ込んで。カレーは夫が作ってくれていました。バーモンドの辛口と甘口を混ぜたと、それなりに美味しいカレーでした。そして府中のイーオンモールに行って。どうしよう、何にしようかと見ていたら。

 見つけました。宇野千代さんのブランドのいろいろを。以前、宇野千代さんの財布やバッグをプレゼントしたら、とても喜ばれたことがあります。母は千代さんのファンでした。以前はバッグくらいしかなかったのが、今では、いろいろな小物がありました。それらの中から、夏用の薄いベージュのストール、もちろん、宇野千代さんですので、隅っこのほうにカラフルなサクラがついています。同じくベージュで薄く軽い、そしてつばのところがしましまになっている夏の帽子。片方に茶色のお花がついています。そして、ブルーのパジャマです。これにもサクラがついています。

 それらをラッピングしてもらいました。イーオンから送ってもらうと、郵パックなので11日になると。母の日に間に会わなければ困るので、持って帰って、やまとの湯のところにできているセブンイレブンから宅急便で送りました。これだと、10日の午前中に着くそうです。本当に、ほっとしました。

 その後やまとの湯で、湯につかりながら、私の母を思いました。母も宇野千代さんが好きでした。母も義母も、あの時代にあれだけ奔放に生きた女性に憧れがあったのかも知れません。二人とも、同じような見合い結婚で。それだけでなく、私の母と、義母はその境遇がとてもよく似ています。

 二人とも、小さいときに母を亡くしています。そして、私の母は、島根の小学校を卒業すると、朝日新聞の記者をしている神戸のおじさんの家に身を寄せて、神戸女学校に通いました。でも、両親からまた呼び寄せられて、途中から松江の女学校に転校しています。

 河野の母は、大分の小学校を卒業すると、毎日新聞の記者をしていた兄の家に身を寄せて、大阪の女学校に通いました。でも、兄が転勤となり、母は一人実家のある大分に帰って、日出の女学校に転校したのだそうです。

 その頃の話を聞くのは、とても楽しいのですが。私はもう自分の母から話しを聞くすべもありません。母にプレゼントを買うことも出来ません。母が生きているうちに、私はどれだけのプレゼントをしただろうか、と考えても、なかなか思い出せません。とても苦労をかけたままに、亡くなったように思います。

 でも、一度だけ、父に「美代子はずいぶんお母さんに孝行したんだよ。」といわれて、ホント?と信じられない思いで、でも、本当だったらうれしい、と思ったことがあります。

 今は、その父も亡くなって、河野の父も亡くなって、義母一人しか残っていません。その母へのプレゼントが何とか間にあって、ああ、ほんとに良かったと露天風呂の中であらためてホッとしたのです。

追加。昨日の文教女子大の講演の感想を、沢山の学生さんがコメントしてくれて有難うございます。時間かかるかも知れないけれど、かならずお一人ずつ返事をしますからね。感謝です。


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ぜひ、覗いてみてください。

広島ブログ

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コメント

プレゼントを受け取った側の人は、誰でも嬉しいと思いますし、喜ばれることだと思います。
しかし、私は高齢の母(独居)の近くに住んでいますので、様々なことをサポートしてきていますので、母の家の中に長年に亘って蓄積されている捨てがたい物の整理を余儀なくされる立場になるので、母の日=贈り物の図式を変えることも必要なのではないかと思います。離れて暮らしている人には、見えないことですが、「もったいない精神」で物が溢れている家の中の後始末をする時のことをも視野に入れることも必要なことだと。自分の経験を通じて思うのです。
私は、母のアルバムを出してきて、その時々のことを聞き取りし始めています。今しか聞けない!!と思ってメモをするようにもしています。
世話をする側の立場からだと、お茶などの消化されてしまう物や、美味しくて量の少ないお菓子などが贈られるのが望ましい・・かな?
お年寄りは、不思議なくらいに甘い物ばかりを食べるようになります。余計なことを書いてしまったかな?

投稿: スズメ | 2009年5月 9日 (土) 05時35分

ご両親に関するブログを読むと、いつも涙腺がゆるむ私。
私も、生みの母はこの世にいないけど、育ての母は沢山います。(身近な年配の方も含め)
一人一人に「育ててくれて有難う」という感謝の気持ちを忘れずにしています。

先日、TVで竹内まりやさんの[人生の扉]を聴いて、感動。
機会あれば聴いてみて下さいね。

投稿: r s | 2009年5月 9日 (土) 09時37分

私も先日ちょっと早いですが、母の日のプレゼントをしました!私は今、歯科衛生士の学校に通っていて、母は、毎朝早くに起きお弁当を作ってくれます。また、高い学費を払って通わせてくれている両親に本当に感謝しています。改めてこうして感謝を伝える日は、大切な日であり、素敵な日だと思います。

投稿: みか | 2009年5月10日 (日) 21時29分

スズメさま
アドバイス有難うございます。そうですね。たしかに、家の中にプレゼントがあふれると、困る人もあるかもですね。ただ、でも、人それぞれではないでしょうか。母は、今も元気に一キロの道を歩いてお店に行きます。お店ではお菓子や雑貨を売っています。先日ゴールデンウィークに帰ったときにはお菓子やおかず類を持って帰りました。お菓子は母が売っているのですが、またこちらが持って行ったものは、お店のお客さんにおだしして、一緒に食べるのだそうです。それから、お店に行くときに日差しをさけるのに帽子をかぶります。先日帰ったときに黒の帽子でしたので、そろそろ夏の帽子でベージュのを。それから、毎晩パジャマ姿でストレッチをする母に、人が尋ねてきてもいいように、ちょっとおしゃれなパジャマを、と。いろいろと考えたのですが。着るものも消費物ですよね。ドンドン消費して古くなったら捨ててもらったらいいのです。デモ、スズメ様のアドバイス、心に留めておきますね。感謝です。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2009年5月12日 (火) 20時49分

rsさま
いつもコメント有難うございます。私、今、気づいたことはすぐに実行しておかないと後悔すると、つくづく感じています。恩師に会いに行きたいと思っているうちに亡くなられたり。親孝行ナンテ、ホントに最たるものですね。義母を大切にしたいと思います。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2009年5月12日 (火) 20時52分

みかさま
きっとお母様、喜ばれたことでしょうね。それと、日ごろも支えてあげてくださいね。親は子どものちょっとした心使いがうれしいものです。コメント有難うございます。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2009年5月12日 (火) 20時53分

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