性感染症と子宮頸がん②性感染症は防げます。
症例1 6月18日初診時30才。8月に結婚の予定。婚約者は38才。最終月経5月9日から。6月13日に避妊のない性交。6月16日から高熱と性器の痛み。性器ヘルペスの診断。尿検査で妊娠反応(+)。妊娠中の抗ウィルス薬は内服できないゆえ、治療をどうするか婚約者と相談してきてと話し、抗ウィルス薬の軟膏のみ処方。翌日婚約者と来院。妊娠についてはあきらめるので、彼女の治療をしてほしい由。抗ウィルス薬処方。一週間後ヘルペスはほぼ治癒。7月3日人工妊娠中絶。7月7日、人工中絶後の診察の際、外性器にコンジローマ様の所見。まだはっきりしないので二週後の来院指示。7月19日来院時、尖圭コンジローマ6個。冷凍凝固による治療。7月26日コンジローマ消失。8.24コンジローマ再発、治療。10.22ヘルペス再発。12.27ヘルペス再発。
症例2.19才。3日前から40度を越える発熱と性器の痛み。性器ヘルペスとコンジローマ合併。開いては18才。プロのスポーツ選手。プロになる前にすべての性感染症の検査をし、陰性であったと。彼女とは、コンドームを使ったり使わなかったりの性交あり。
この二人の例の様に、コンジローマと性器ヘルペスは、事前に検査をすることが出来ません。HIV・クラミジア・淋病・梅毒などは血液や性器からの分泌物で検査できます。ですから、事前に検査をしてすべて陰性であったとしても、ヘルペスとコンジローマを彼女に移してしまうということが起こります。
もう私はこのブログでも何回も言っていますが、コンドームを使わない性交で、病気が広がっています。
結婚しました、妊娠しました、赤ちゃんを産みます、母子手帳をもらって来ました、性感染症にかかっていました。こんな例がとっても多いのです。独身時代に病気にかかっていることを知らないまま結婚し、妊娠した。独身時代に性感染症にかかっていることを知らないままに結婚し、妻にうつしてしまったと。こんなことは防ごうと思えば防ぐことができるのですから。
性感染症の予防は?私は講演に行ったときにたずねます。性感染症とその予防は、今の文科省のカリキュラムでは、中学校ですることになっています。義務教育なのですから、すべての人が習っていなければならないのですが。
予防法は二つ。ひとつは?性交をしないこと。完璧な予防だね。もうひとつは?コンドームを確実に使うこと。コンドームは、HIV等の性感染症にかかることを防いでくれます。
こんなことは分かっているのに、でも、性感染症にかかる人は後を絶ちません。ちゃんと教育できているのでしょうか。その問題について、明日話します。
私の英会話の先生で、妊娠の前後の私の患者さんでもあったニコラ先生が、パートナーと赤ちゃんを連れて来てくださいました。女の赤ちゃんは、お目目パッチリ、まつげがとびっきり長くて、もう、かっわいい!!広島の県北の静かな環境の中ですくすくと育っています。ご夫妻は、ずっとそこで暮らしたいのだそうです。スローライフを大切にする、素敵な家族です。

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ぜひ、覗いてみてください。

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コメント
昨日は、お疲れのところしかも雨の中
ありがとうございました。 久しぶりにお会いして
楽しいお話が出来ました。朝方までの仕事
お体には気を付けられて、(こうやの白袴)アッシの
言う事じゃないですが
投稿: yoshijii | 2009年5月18日 (月) 11時13分
河野先生 日曜日はお忙しいなか
私の退院祝いに足を運んでくださって
ありがとうございました。
以前通所していた竹原の施設と河野先生が
繋がりがあったなんて主人も私もびっくりしました。
世の中いろんな所で繋がってるんですね。
これからも お忙しい日々が続くと思いますが
お体に気をつけて頑張ってくださいね。
投稿: ひまちゃん | 2009年5月19日 (火) 19時38分
yoshijiiさま
私もお会いできて、うれしかったです。それにしても、yoshijiiさんは、奥様の大変な介護をなさっていても、若いし、明るいし。みならわなければなりません。また、お会いしたいです!!こうのみよこ
投稿: こうのみよこ | 2009年5月20日 (水) 08時28分
ひまちゃん
日曜日は、楽しかったですね。長時間の会で、お疲れになりませんでしたか?ひまちゃん、私はますますひまちゃんのファンです。これからも疲れすぎないように。ブログでもずっとつながっていましょうね。とら吉さんにもよろしくお伝えくださいね。こうのみよこ
投稿: こうのみよこ | 2009年5月20日 (水) 08時33分