年金定期便と春の帽子。

　何回も社会保険事務所に通って、やっとすべての手続きが終わったと思っていたら、先日来た年金定期便。あれだけ頑張って手続きをしたのに、すっぽり抜け落ちているのがあって、また今日の昼に事務所に行きました。

　熱い日差しの中を歩いて往復です。でも、約一時間半待たなければということで帰って来ました。それでは、午後の診療に間に合いません。もう、本当に年金ってむちゃくちゃになってしまっています。私は、病院から病院へ、教授の指示で転々としているので、夫のようにじっとひとつの会社にいた人よりは複雑になっています。もう何年がかりでしょう。全くもう、いやになってしまいそうです。

　三月の末、東京に行く新幹線の中で編み始めた春の帽子がやっと完成です。

「きらびき」というラメの入った細い糸の茶色で編みました。頭の部分はネット編み、横は模様を少しずつずらして編みますので、全体が斜めに模様が入ったように見えます。もう、難しくって、何回ほどいたことでしょう。

　間違って、ほどく時にはいつも母を思い出します。まだ子どものころ、母の見よう見真似で編み物をしていました。母は、「間違ったと思ったら、すぐにほどきなさい。さっとといてしまって編みなおす。それが一番。何とかごまかしてやろうと思ったら絶対にダメ」と言っていました。これは、編み物だけでなく、何にでも通ずることだと、気づきました。

　横に厚めの花をつけています。花は同色にしました。スタッフの一番若いナースにかぶってもらいました。糸は細くて針も細くて時間がかかるし、何回も間違えるし、途中、もうこれを完成させるのはやめようかと思いました。が、完成するとやっぱりうれしいものです。これは力作なので、自分でかぶろうと思います。

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