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高齢者の医療と私たちに出来ること。

 昨日は、「医療崩壊~高齢者医療と私たちの心構え~」とのタイトルで話をしました。高齢の方を中心に200人の方がこられました。私もあらためて勉強しなおして、今の医療制度がお年寄りや障がいを持っている方にとても厳しい制度となっていることを痛感しました。

 そこで、「私たちの心構え」なのですが、今、私たちに出来ることは何なのだろうか、と考えても、なかなかいい考えが出て来ません。今のこの不況の中で、人々の関心がもう後期高齢者医療から離れてしまい、その制度も着々と運営されている中で、当事者は諦めているというのが実情でしょう。

 しかし、高齢者用の入院のベットが減らされ、(36万から15万へ)、入院すればするほど入院費が減らされるため、病院も長くは入院させたくなくなり、かといって介護保険の報酬は安く、人手不足であり、要介護の認定もとても厳しくなり、そんな中で介護のために仕事をやめなければならない人たちも出てきています。

 2002年からの「聖域なき構造改革」は、社会保障費を徹底的に減じて行きました。それだけ国民に負担がかかるようになりました。でも、それがまるでいいことかのように「改革派」か「守旧派」か、なんて自民党の中では言われたりしています。

 そんな中で、本当に私たちが出来ることと言ったら何なのでしょうか。

 ひとつには、まどろっこしいことですが、やはり一票の行使でしょうか。政治を一部の企業家のためでなく、一人ひとりの国民のためにしようとしてくれる人。特に、後期高齢者医療をどう考えている人かということを見極めて。

 それから、個人が防衛に心がけること。何と言っても、お金をどれだけ持つかというのも、これからを生き抜くために必要なことなのですが。でも、これも厳しいことです。年金も支給額が減らされ、また沢山のものを天引きされ、収入が減じているところで生活も精一杯、その中で貯金なんてとてもとても、という人が多いのですから。

 そこで大切なのは、「人間関係」ということでしょうか。人と人とのつながりは、何よりもの財産になります。単に家族のつながりだけでなく、友人や地域の人など、横のつながりが大切になって来ると思います。都会で起こる「孤独死」なんて胸が痛むことです。

 今、独身の女性たちの中には、友人たちと共に過ごすためのネットワーク作り、グループホームなどの住家を作り、共同の墓地もつくりなどという動きも出てきています。本当はこれらも社会の責任として、取り組むべきことなのですが。今は町内会や隣組や団地の自治会などのネットワークも脆弱化しています。子どもはいても、老後を子どもに負担をかけるのはいやだという人もいます。その人たちの中にも、地域や友人たちと楽しくくらせれば、という思いを持っている人たちが出てきています。

 まだまだ老後が心配な今の社会で、せめて個人の防衛策としてこれらのことも積極的に考えていきたいことだと思います。私も自分自身のこととして、考えなければ。これくらいしか今、思い浮かばないのが悲しいことなのですが。

ええっと、ダイエットですが、昨夜お風呂で計ったら、2.1キロ減。4日で2キロだから、うまくいっています。一週間で3キロが達成できそうです。今日はスープと鳥肉とトマトの日です。これから鳥の調理です。


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ぜひ、覗いてみてください。

広島ブログ

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コメント

美代子先生
独身ではなくても、友人同士のネットワーク作りやグループホームにとても興味があります。
これからをみんなで力を合わせられるところを模索しながら生き抜いていけたらいいなと思います。

投稿: kei. | 2009年3月 6日 (金) 10時03分

生きてきて良かった!頑張ってきて良かった!と喜べる政治を期待するには余生が短くなりすぎた私です。
自己防衛だけが、自分を守るんだなんて、悲しい世の中になったものですよね。弱者は、いとも簡単に切り捨てられてしまいます。
私もkei.さんと同じく、友人同士のネットワークつくり・グループホーム・お墓のあり方など、興味があります。
大きな力を持つ「広島ブログ」の力を有効活用できたら良いのにと思ったりします。

投稿: yuu_fu_ren | 2009年3月 6日 (金) 11時37分

高齢者に限らず、末期と医師が判断された患者に対して「ベッドを空けて欲しい」と言う大病院のことを聞きました。小さな田舎の病院が受け入れてくださったのでやすらかに最期を迎えられたと友が涙を流しました。
医療にしても教育にしてもスーパーにしてもすべてマニュアル通り。
この社会は人と人とが作ってるものなのに・・・

介護も同様。すべて契約制度。契約したコト以上のコトはしてはいけない。”してはいけない”
介護現場の方々のご苦労と心痛が感じられます。
そして、介護保険って制度のわかりにくさ。
疑問だらけのワタクシです

投稿: はるめ | 2009年3月 6日 (金) 18時48分

こんにちは。久しぶりに書き込みします。
去年のこの時期後期高齢者医療制度への対応に追われていたのが嘘のようです。
すっかり怒りは忘れられたのでしょうか?

1月から75歳到達時の特例として、75歳になる月(1日誕生日を除く)は、それまでの保険と後期高齢者医療保険とも高額療養費の自己負担限度額が2分の一になります。市町村へ入らざる得ないその方の家族にも適用されます。
ただし、多数該当(過去12ヶ月以内に高額療養費に該当していれば4回目から負担限度額が低くなる制度です)で自己負担額が低くなっていても、保険ごとにカウントするためこちらは継承されません。

患者も医療機関も保険者も大変複雑な制度になり、またシステムの変更など強いられます。補助金も出るようですからさらに税金が使われます。

老人保健制度のときのように、誕生日の翌月からとすれば皆わかりやすく、特例などもうける必要もないのに、一度決めたことを変えるのはメンツがつぶれるとでも思っているのでしょうか。

1割の自己負担は、また1年延長されました。法律上は2割となっていますのでやがては元に戻ります。
保険料も今は軽減措置があるかもしれませんが、一人50万円まで賦課できることになっていますので、医療費が増加すれば保険料も最高額まで上がっていきます。

高年齢の方は、税金の控除額もすでに少なく成っています。所得が同じでも課税所得が多くなり、その額を基準に国民健康保険の保険料も決められますので負担は増えるばかり。

医療保険と分けて介護保険をつくったのも、保険料を分けて国民の負担を増やすためではないのかと思います。去年の4月からは75歳未満の方に後期高齢者医療制度への支援金部分の保険料も追加されています。
保険料の種類も負担もじわりと増えています。

若い方もやがては歳をとっていきます。自分たちの未来がこれでいいのかしっかり考え一票を投じて欲しいと思います。

投稿: いつも見ています | 2009年3月 7日 (土) 08時43分

kei.先生
確かに、これからの時代は、家族単位で、特に子どもたちの世話になるのではなく、地域や友人のつながりで高齢社会を過ごしたいと、そんな人が多くなるでしょうね。自分自身のこともすぐの現実として考えたいと思っています。コメント有難うございます。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2009年3月14日 (土) 01時36分

yuu-fu-renさま
私はこれからの政治を動かすのは、熟年パワーだと思っています。政治家たちは、年寄りの怒りの怖さを身を持って知ったはずなのですが。本当にさびしい社会になってしまいました。そうですね。広島ブログで集まって何かできるかも知れませんね。私も、自分の将来のために、グループホームを作りたいなあ、と思っているのですが。これからは少ししんどいかなあ、とかいろいろと考えています。イベント、お疲れさまでした。私は行くことは出来ませんで残念でした。どうぞ、しばらくごゆっくりなさってくださいませ。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2009年3月14日 (土) 01時48分

はるめさま
私も、人工呼吸器につながれている父を退院させろといわれて途方にくれました。でも、長く入院させればさせるほど、病院の収入が減るようなシステムを作ったのは、厚労省です。そうやって、自宅介護にもって行こうとしているのですね。さびしい社会です。コメント有難うございます。相変わらず、返事が遅くなってすみませんでした。これにこりずに、これからもよろしくお願いします。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2009年3月14日 (土) 01時52分

いつも見ていますさま
ご無沙汰しています。このたびは、また、貴重なコメントを有難うございました。現場の方にしか分からないご意見を本当にありがたく読ませていただきました。今回の講演で、あらためて勉強しなおしました。知れば知るほどおかしな制度です。社会の声が収まっているのがとても残念です。皆さん、決して諦めているのではないと思うのですが。なすすべもなく、というところでしょうか。これからも、また教えてくださいませ。有難うございました。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2009年3月14日 (土) 01時56分

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