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今の日本の政治はどうなっているの?

 今、日本の政治は本当にひどいことになってしまっている。郵政民営化、簡保の宿、小泉発言などを書こうと準備をしていたら、今度は中川財務大臣の大失態だ。

 次々と事が起こる中で、大切なことがあっという間に昔のことになってしまって忘れ去られる。

 そもそも郵政民営化とは何だったのか。なぜ民営化しなければならなかったのか。小泉氏の主張した構造改革とは具体的には何なのか。「みんなで痛みを分かち合って」という改革が、今では「国民に痛みを与える」だけになってしまってはいないか。それもひたすら「弱い立場の人」に。

 しかも、あの郵政民営化選挙で圧倒的にそれを支持して、自民党の議員を増やし、衆議院において三分の二以上の与党の議員を作りだしてしまった人たち。その人たちは本当に郵政民営化が正しいと思って投票したのだろうか。

 あの当時のマスコミは、民営化の意味するところを報道するよりも、「刺客」の面白さに沸き立ってもっぱらその報道ばかりだった。それに踊らされてしまってはいなかったか。

 その結果、小泉・安部の政権下で、次々と重要な法案が無理やり通ってしまった。「国民投票法案」などとても危険な法案まで。

 いえ、もっと言うなら、小泉改革の名の下に、社会福祉の予算が切られ続けたこと。「障害者自立支援法」は作業所に通っている障がいを持っている人たちをどれだけ苦しめているか。

 脳卒中で体が不自由になった方たちのリハビリは六ヶ月で打ち切りになってしまった。介護保険による介護認定はとても厳しくなり、またヘルパーさんの報酬を低く抑えたために、働く人も少なくなって人手不足。必要な介護を受けられない人たちが続出している。

 医療、とりわけ産婦人科や小児科医療の惨めさはこれも言うまでもない。

 派遣で働く人たちの「派遣切り」は、これももう言うまでもない。要するに、企業の経営者や「お金持ちを守るための「構造改革」が本当に国民を苦しめ続けている。

 そもそもの郵政民営化は、アメリカの圧力により、さらに竹中平蔵氏の言う「外資の導入」政策により国営の銀行を壊すことにあった。それも、国民の財産を取り上げることにほかならなかった。

 こんなことをつらつら考えると、情けなくなる。私たちの国はどうなるのか。政治においては本当に三流のこの国が、真に国民のための政治を行う国になるために、私たちはどうすればいいのか、考えるほどに絶望的になって暗ーくなってしまう。


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コメント

そうですよね。「障害者自立支援法」は、何を考えて作られたのでしょう?
この法律で苦しんでいる障がい者を目の当たりにし、やりきれないです。
小泉政権までは、実は日本は社会主義国家に近かったんだなと思う今日この頃です。
もっとも、それまでが、理想の国家だったわけではないのですが・・・
弱者が暮らしにくい世の中になったのは事実ですよね。

投稿: ウリ坊 | 2009年2月17日 (火) 19時43分

こんばんわ、先生の「今の日本の政治はどうなっているの?」同じ思いです。
選挙の度に感じるのですが、政治家のパフォーマンスや、メディアの取り上げ方に、有権者は何故踊らされてしまうのでしょうか。衆議院の場合最長4年間、参議院は6年も続く政治を考えれば、安易に投票など出来るわけはないと思うのです。
郵政民営化して、田舎は切り捨てばかりで、誤配も増えサービス低下、窓口分割。私たちは何を喜べば良いのか分かりません。
健全な運営など期待できない後期高齢者医療保険、考えもしなかった派遣労働の仕組み、低所得者の医療費還付を押さえ込んだ所得税・住民税の組み替え 等々。ミーハー投票のツケはとても重く感じています。
間もなく総選挙だと思いますが、これほどの悪政の原因は自分たちの投票の結果だということを発信しなければ思います。
少々長くなり過ぎ、失礼しました。

投稿: なんでも辛口 | 2009年2月17日 (火) 21時31分

河野先生
私は軍部(あえてこう書きます)の暴走を招かないかと、恐ろしいです。田母神さんのような人がいるわけですし、これだけ政治家が情けないと、彼等は民意を得れると勘違いして、決起する可能性があると思います。彼等が銃口を国民に向けながら、クーデター政権を立ち上げることは容易だと思いませんか?
だって人を殺し言論を圧殺する道具を持っているのは自衛隊なのですから。軍靴や戦車の音が、もう私には聞こえてきます。

投稿: おとぎぞうし竹本 | 2009年2月18日 (水) 08時04分

子供のような言い訳の後、
今朝の朝刊では大々的に辞任記事が掲載されてましたね。
二言目には「国民の・・・」と皆様おっしゃいますが、
それは庶民の暮らしに触れないでの発言だと思います。
大統領制とまでは申しませんし、素人には政党うんぬんは良くわかりませんが
国民投票で総理大臣を選べればまた流れも変わるでしょうし、
真の国民の希望でもあり、だめでも自分たちが選んだのだから・・・
と、あきらめもつくのではないでしょうか?

取り急ぎ、庶民が意識を持ち変えていこうとするのであれば
投票に行くことしか出来ないでしょうね。

投稿: Artists | 2009年2月18日 (水) 12時11分

何度首相が変わっても同じこと。なんだか諦め感があります。国民の支持を得ていない定額給付金が配分される予定で、本当にいくべきところにお金が回っていないこと。今とは違うもっと別の形、別の部門で政府のようなものを作れればなと勝手に考えてしまいます。何も声をあげない国民性も良くない。というと自分もまた何一つできていない、何もそのために行動できない、できないと思い諦めていることを反省しなくてはいけません。ではどうするのか。悩ましいです。

投稿: 編集部.K | 2009年2月27日 (金) 09時09分

Artistさま
ええ、アメリカのオバマ大統領の格好いいこと!!次々と国民のための法案を提出し、決断していくあの姿には、本当にほれほぼれします。それに比べて、日本の政治は、と、本当にくらーくなってしまいます。やっぱりよりいい政治家を求めて一票を行使すべきなのですね。コメントいただいたのに、すっかりお返事遅くなってすみませんでした。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2009年2月28日 (土) 18時54分

編集部Kさま
本当にどうしたらいいのでしょう。やはり一票でしょうか。それと、あらゆるところで国民が直接声を上げることも必要でしょうね。私は当面、ブログを使って思いを発信し続けようと思います。切り抜きという、面白いブログなのですね。これからも時々お邪魔させて頂きます。有難うございました。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2009年2月28日 (土) 19時01分

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