母性衛生学会を終えました。
ふうっ!今日の診療をやっと終えました。しんどかったです。
昨日の最終の飛行機で広島く空港へ。車で家まで帰ると、もうぐったりです。連れ合いは、疲れているのなら「やまとの湯」へ行こう、というのですが、とても車を運転するだけの元気がなく、パスです。そして、眠りました。
昨日は、モーニングセミナーのあと、ばたばたと荷物をしてチェックアウト。お昼を食べる暇もなく、ランチョンセミナーへ。前夜の特訓のかいがあってか、とてもいい劇が出来たと思います。その後、青森の蓮尾先生が、劇の練習の時撮った写真と、劇中のキーワードを使って、それはすばらしい講演をされました。
本当はこんなスナップ写真(私は、真ん中あたりの紺色のセーラー服です。ミニスカートが隠れていてざんねん)でなく、劇と講演のビデオが撮ってあるので、それをU’TUBで流して、多くの人に見て戴きたいのですが。でも、反対派の人たちに悪用されてはいけない、と止められました。確かに、そのとおりです。ちなみに、台本も演出も、出演者もみんな全国の産婦人科の医師です。
その後、急いで遅いお昼を食べて、市民公開講座でした。多くの浦安市民のみなさま、学会の参加者の方たちに聞いていただきました。私は、「今、親から子に何を伝えるか」をテーマに、性教育の必要性を目一杯話しをしました。私の後は、岡山の上村先生が、メールに見る若者の状況を中心に話されました。
某テレビ局がずっと撮影していました。もし、放映されるようになったら、皆様にお知らせしますね。
それにしても、性教育が衰退して。そして、今日の診療でもです。20代の働く女性、二人とも、二回の中絶をしています。それも、同じ男性との間での妊娠です。男性に対して、「避妊を」と言い出せない女性がやっぱり少なからずいるのです。私は、そんな人には、ピルを勧めます。でも、一人は、「彼氏が副作用があるから、ピルを飲むなと言う」といいます。それなら、二回も中絶をさせるな!と思うのです。もう一人は、彼は、結婚する気はないと。でも、避妊のない性交をして、二回の中絶です。妊娠しても産ませることが出来ないのなら、コンドームくらい、使うのが義務だと私は思うのです。
こんなことは、社会に出ると、誰も教育してくれません。彼ら、彼女たちが学生時代にどんな教育を受けていたのか。こんな当たり前のことが分からないままに、性を実行している、さびしいことです。性教育は、決して、子どもたちの今のためにだけでなく、一生の問題として取り組まなければならないと思うのです。
明日、9日午後1時半から、大崎上島文化センターにて、大崎上島教育委員会主催で、「生きる底力を子どもたちに!」とのタイトルで講演をします。お近くの方、いらっして下さればうれしいです。
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コメント
河野先生、いつもブログ拝見しています。
毎週毎週日本全国飛び回っての大活躍、圧倒されています。
その間に本も書かれて、手のお怪我も乗り越えて、各方面でのご活躍、本当に尊敬申し上げています。
ところで明日は大崎上島でご講演との事、実は私の生まれ故郷です。
私が河野先生の応援をしているのを知っている老いた両親がぜひお話をお聞きしに行くと言っています。
私もできれば出席したかったのですが、残念ながら、がん患者大集会の実行委員会のため、現在東京のホテルです。
過疎の島なので、たくさんの参加が見込めないかもしれませんが、できるだけ多くの人に先生のお話を聞いてもらいたいので、知人に電話して見ます。
ご盛会をお祈りしています。
投稿: 浜中和子 | 2008年11月 8日 (土) 22時04分
河野先生のブログを楽しみにしている一市民です。
某セミナーで先生に出会い、自分が学生の時に出会っていたら、もっと違う人生だったかもっと感じる事が多々あります。
全国的に見て、広島県は保守的。というか、医療従事者の立場から世界レベルで考えると、日本は遅れていると、私は思うのです。もっと、年配の方を敬い、子孫に安心出来る医療制度を!っと。でないと、中絶は勿論、自殺者は減らないでしょう。
先生達のエネルギーが、波動のように広がる事を願いつつ、地元、広島市内での公演を御予定の時は、教えて下さい。
又、健常者だけでなく、目や耳の不自由な人(子ども)達にも、正しい性知識が学べる機会を期待しています。
投稿: r s | 2008年11月 9日 (日) 10時53分
お疲れ様でした、女子高生役。写真中央の先生にすぐ目がいきました!かわいいですよ。是非拝見したかったです。
「今、親から子に何を伝えるか」の講演を私も聞きたかったです。親にはもっと子どもを愛して欲しい、無条件に。「あなたに何があっても、最後の最後まで一緒にいるのは親だよ」って伝えて欲しいです。生き抜くことの後ろ姿を子どもに示して欲しいですね。子どもが親に求めている物は・・・・、お金があんまり無くてもいいんです!思いやったり分け合ったりする姿があれば、学歴が無くても、一緒に本や新聞を読んでくれたら。病気の時に額に手を当て大丈夫?と心配してくれたら。
親の後ろ姿から生きる強さみたいなものを、私は学ばせてもらったと思っています。辛くても・・・逃げない、それもこれもいつか絶対笑えるときが来る!と信じて生きています。愚痴も言うし、後悔する事もあったりするけど、たまにはそれも良し!です。
どうしても、嫌なことや避けなければならない時に、「NO」と言う強さも親から学んだと思います。「NO」の選択で人間関係が壊れることも・・・ありますが・・。私の人生には誰も責任を取ってくれません。私しか自分の人生に責任は取れません。
先生が診療された二人の女性、二度も中絶・・・、同姓として辛くなってきます。悲しいです。自分で自分を愛してください。自分を愛おしんでください。と横でつぶやきたい気持ちになりました。
投稿: momoko | 2008年11月 9日 (日) 16時43分
浜中和子先生
コメントありがとうございます。先生も、東京とのこと、いろいろと頑張っていらっしゃる様子、陰ながら応援させていただいています。今日、御両親にお会いして、感激しました。うれしかったので、今日のブログに書かせて戴きました。写真は、お二人の了解済みです。先生のことも、勝手にですが、どうぞ、お許しを!!御たがい頑張りましょうね。どうぞ、おからだをお大事に!ありがとうございました。こうのみよこ
投稿: こうのみよこ | 2008年11月10日 (月) 00時00分
rs様
ご意見、またお励まし、ありがとうございます。なかなか厳しい時代ですが、めげないで続けることが大切、と、今日の講演も済ませて、またそう思いました。また市内で講演があるようでしたら、ブログでお知らせさせていただきます。rs様のようなコメントを戴くと、とてもうれしくて元気が出ます。ありがとうございます。こうのみよこ
投稿: こうのみよこ | 2008年11月10日 (月) 00時03分
momokoさま
コメントありがとうございます。本当に、今、診療の場だけでなく、事前に伝えたいことが一杯なのです。なかなかそれが困難な今、同時に無力さも感じています。すべての大人たちがしっかり子育ての中で伝えていかなければ。そう思います。まだまだめげないで、頑張りますね。ありがとうございます。こうのみよこ
投稿: こうのみよこ | 2008年11月10日 (月) 00時07分
先生、セーラー服、とってもお似合いですね。
投稿: みん | 2008年11月10日 (月) 06時39分
みんさま
エヘヘ、ありがとうございます。もう二度とこんな時はないでしょう。楽しかったですよ。こうのみよこ
投稿: こうのみよこ | 2008年11月12日 (水) 21時29分