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エイズの教育とパンフレットが出来ました!!

 今度の日曜日、福岡でエイズ予防財団の研修があります。そこで一つの分科会の講師を勤めます。日ごろの性教育の講演では準備することはないのですが、今度は少しテーマが異なるので、スライドを準備しようと思いました。

 昨夜、診療と食事を終えた後、高田昇先生のお家にお邪魔しました。ご夫妻に、講演についてのアイデアと、スライド作りの教えを請うためです。高田先生は、いわずと知れたHIV、エイズ治療のスペシャリスト。先生のお連れ合いは、パソコンのプロです。パソコンでわからないことがあると、いつもSOSを求めています。

 そこでの話しです。次々と新しい患者さんが来られると。若い人から熟年の方まで。高田先生は、いつもHIVに関しては、予防、啓発に失敗していると言われます。

 HIVは、世界を挙げての研究で、その治療は格段に進歩しました。感染していることを早く知ったなら、治療ができ、生き延びることが出来るようになりました。しかし、やはり感染したご本人は大変です。一生この病気と付き合っていかなければなりません。

 10月1日に新たなデーターが発表されました。日本で今年になって報告された、HIVの新たな感染者は1111人です。広島での感染者の年齢は平均35歳。決して若い人だけの感染ではありません。

 今、教育が衰退しています。電話相談をしていると、電車の中でうつるのではないかと言ったようなびっくりするような質問があることがあります。HIVそのものを知らない人も増えています。エイズという怖い病気があって、感染すると死んじゃうんだって、みたいな古い知識だけの人も沢山います。

 HIVに代表される性感染症の予防は二つ。セックスをしないことか、コンドームを確実に使うこと。これがちゃんと伝わっていません。いえ、知識として知ってはいても、行動が伴っていません。

 私が診療の場で接している人たちで、ああ、危ない!と思う人には、その場で強く警告します。でも、もちろん、みんなみんなクリニックに来てくれるわけではありません。

 教育だけで何とかなるか、といわれると、それだけでは無理でしよう。でも、教育がないと、一体人々はどこから知識を得るのでしょうか。学校教育も社会教育も、さまざまな現場で繰り返し伝えることが必要と思います。

 広島県地域保健対策協議会 子育て支援専門委員会 (思春期保険対策ワーキンググループ)がこんな素敵なパンフレットを作りました。このグループには、医師会、産婦人科医、小児科医、精神科医、県と市の行政の人、県と市の教育委員会の人たちがいます。

2008_10090001 「あなたを守るのはあなたです  あなたへのメッセージ」というこのパンフは、産婦人科に来た、あぶっなかしい人に配るためです。とてもすっきりしています。〇あなたのカラダ どうして月経が必要なの?〇SEXをするなら知っていてほしいこと。①SEXすればあなたのおなかに赤ちゃんができるかもしれない。②SEXで病気をうつしたり、うつされたりするかも。〇あなたにできること。①妊娠しないために・・・避妊できるピルを飲もう。(ピルについての説明)②病気にならないために 正しくコンドームを使おう。(コンドームの説明)③もしも避性妊せずにSEXしたら緊急避妊ピルを知っていますか?〇性感染症について知っておくこと(性感染症についての説明)それに、性の悩みについての相談先の電話番号の一覧など。

 とってもすっきりしています。やっと、やっと、世界的に言われている、「避妊は確実なピルで、性感染症の予防はコンドームで」ということが前面に出せたと思います。願わくば、このパンフを産婦人科に来た人だけでなく、教育の現場でも配ることができたなら、と思いますが。これは、今の状況ではとても無理でしょう。

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