« 2008年8月 | トップページ | 2008年10月 »

若者の避妊。安全日危険日。

 昨日の続きをちょっと。若い人たちにちゃんと避妊などを教えないと、不確かなままに行動をとってしまいます。性教育反対派の人たちが言うのは、避妊を教えると、したがるから、というもの。とんでもない。今、人々は、避妊を知らないから、行動とらない、ではなく、知らなくても、行動をとる、知らないからこそ、行動している。これが実情です。

 知らないまま行動をとると、いったいどんなことになるか、もう目に見えています。

 今度私が女子高校生になって知ったかぶりで友人に教えることは、すべて実話で、台本を書いた若いドクターたちが接したことです。私自身も、ずいぶんいろいろと、こけそうになったことがあります。

 「彼氏のお母さんが拝んでくれたから、大丈夫、妊娠はしないって。そう彼氏が言ったのに。」

 「梅干を入れておくといいんだって。」そんなあぶない、取れなくなったらどうするの。

 でも、やはりいちばん困ったことは、「安全日、危険日」です。このあまりに不確かなことが、まだ若者たちのよりどころになっていることを知らないといけません。

 私は、講演の中で言います。「人間の体は機械ではない。機械だって時々は故障するのに。まして、女性の体はとっても微妙なホルモンに寄って左右されている。それも脳からのホルモンに。ちょっと憂鬱なことがあれば、ホルモンの出がずっとおさえられたり、ワアット興奮するとホルモンもワアッと出たり。」

 私のところでのデータで「安全日危険日」での妊娠率は、なんと77.7%でした。

 ちゃんとおしえないといけません。

 衣装、高校生の制服のこと。コメントに、「だいそー」にあると戴いたので、すぐに言ってみました。でも、私が行ったダイソーにはありませんでした。娘に電話すると「東急ハンズむのパーティーグッス売り場に行ってごらん」といいました。ありましたね。ちゃんと私のサイズにもぴったりの超ミニスカートのセーラー服が。着てみると、ちょっととかわいいです。ヘヘッ!

 これで準備万端整いました。

広島ブログ

| | コメント (6) | トラックバック (0)

私は、女子高校生になります!!

 昨日は、東京で「避妊教育ネットワーク」の会合であった。これは、全国の性教育にかかわっている産婦人科医の集まりである。地域によって温度差はあるものの、今どこも性教育は冬の時代。そこでそれぞれが悪戦苦闘している。時々集まっては、発表や情報交換をしたりしながら励ましあい、また元気をもらって全国に散って行く。

 このたび、この会の5人の世話人が、それぞれ性教育に携わるにあたってのアドバイスをせよということであった。私は、出血が止まらなくなった小学生への対応と、中絶を繰り返した高校生の例を話した。もちろん、そこから派生する中絶の捉え方などの問題点などを指摘した。

 さらに、この会全体として取り組んできた「ピルの服用と性感染症」の関連について、全国調査をしてきた、そのデータの発表と、その扱いについての話し合いも行った。多くの人が、ピルを飲むと、コンドームを使わなくなって、結果、性感染症が増えるとの偏見を持っている。それが、全くあたらないことをこの調査が証明した。

 また、この会の代表的存在でもある北村邦夫医師がこのたび会長となって11月5,6,7日に千葉で「母性衛生学会」を開催する。全国の産婦人科医、助産師、看護師などが集まるとても大きな会だ。私たちメンバーも全面協力だ。私は、朝ごはんを食べながらするモーニングセミナー、昼御飯を食べながらするランチョンセミナー、そして市民公開講座を受け持つ。

 問題は、そのランチョンセミナー。私たちは、高校生と産婦人科医のやり取りを劇にすることになった。若いお二人のドクターが苦労して台本を作られた。その台本の発表、配役、一回目の練習を行った。

 私は、女子高校生の役だ。主役は男子高校生に迫られて、結局避妊もしないで性交をして悩む女子高校生だが、私はその悩む女性にアドバイスする高校生役だ。いろいろと耳学問で、たとえば後にコーラで洗えばいいとか、射精の時に男性が息を止めると、精子に酸素がいかなくなって精子が死んじゃう、とか、とんでもないことを吹き込む。

 私たちは臨床の場で、実際高校生に接し、とんでもないことをあたかも本当のことのように捉えている事実を知っている。それでも、そのとんでもないことに、すがりつく思いでいる若い女性もいる。

 台本がとてもリアルでおかしい。私は、台本以上にリアルに演じるように、頑張ろう。その劇の後、青森の蓮尾先生が、若者の実態と、性教育に関しての講演をされる。

 さあ、がんばらなければ。問題は、女子高校生の制服だ。それぞれが自分で調達するように、とのこと。わお、今から高校生の、それもミニスカートだ。どうやって手にいれるか、さあ、頑張らなくっちゃ。

広島ブログ

| | コメント (5) | トラックバック (0)

韓国の宮廷料理

 今東京のホテルです。昨日、診療を済ませて東京まで来ました。夜遅くから息子と娘と三人で食事をしました。息子がやせているのにびっくり。体の厚みがなくなっています。四月から東京で働いているのですが、往復30キロの距離を自転車で通勤しているとのこと。少々無理をしすぎているのでは?と言うのですが、自分では健康になったと言っています。

 寝るのが2時半と、とても遅くなったのですが、朝5時と、早くに目が覚めてしまいました。ブログを書いていないのが気になって。わたしは、気掛かりなことがあると、寝ていても脳が緊張して、眠りを妨げてしまいます。しばらくテレビをつけていました。ここは、韓国のテレビが入ります。朝からドラマをやっていました。

 さて、韓国では、ソン・スンヒさんという、以前、広島大学の大学院の留学生で、今ソウルの大学の先生をしている方に案内を請いました。二日目の晩御飯と、お風呂です。観光客向けでなく、地の人が行くお店を、とお願いしました。

 つれて行ってくださったのが、ここ、クンヨンというレストランです。韓国で最後のサングン、宮廷の料理の女官をしていた方が、娘さんたちにその料理の指南をされたそうです。その娘さんの一人が、チャングムの料理の指導をされたということです。多くのスタッフがチャングムのファンなので、とても楽しみにしていました。お店の前で記念撮影です。

2008_09240025 2008_09240024 2008_09240028 お料理が次々と出てきます。日本の会席料理と似た順です。

2008_09240029 2008_09240030 2008_09240031 2008_09240032 2008_09240033 2008_09240034 2008_09240035

・かわきもの・かぼちゃのスープ・色せんべい包み/ナマコ型餃子・珍味前菜・珍味スープ・季節の新鮮野菜・宮廷風チヂミ・春雨と野菜の炒め物:宮廷料理・豚肉のみそ焼き・ザクロの白キムチ・

ここまで来て、もうお腹がいっぱいだと思ったら、まだこれから御飯だと言われます。日本の御飯とあかだしとお漬物のイメージをしていたら、・豆腐とキノコの寄せ鍋と・食事がどーんと出て来ました。もうびっくりです。

2008_09240039 2008_09240040 2008_09240042 そして、デザートは・宮廷韓菓と餅・りんご・五味子茶でした。これに、ビールなどの飲み物で、日本円にして、一人六千円弱でした。

韓国の食事は、屋台で立って食べるトッポキやおでんなどの気楽な料理も安くておいしいのです。ですが、こんな料理をも味わえたのは、ソンさんのおかげです。日本語や英語のメニューも用意してあったので、外国人も行くのではないかと思います。日本で食べると高価でも、現地では、まあまあのお値段で、豪華に食べることが出来ます。

 今日は、お昼から会議、発表、そして最終の飛行機で広島に帰ります。

広島ブログ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

広島に帰って来ました。語学教育について。

2008_09250006  広島に帰って来ました。朝、ホテルのフロントに6時10分集合でした。そこでチェックアウト。私は、インターネットの接続に5万ウォン、5000円も払わされました。日本のホテルは、今やどこも無料なので、少々合点が行きませんでしたが仕方ありません。姉はインターネットなんてしないし、パソコンも持って行っていないのに、インターネット代として3000円請求され、抗議して取り消してもらいました。外国資本の超一流ホテルなのですが、そんなことがあるのですね。

 さて、帰ってきてから、お土産などの荷物の整理をして、ほどほどにクリニックに来ました。今日まで休診ですが、しなければならないことが沢山たまっています。まず、ベランダのトマトが気になります。水耕栽培の方は、元気いっぱい。でも、鉢植えのほうが、ダニが付いたのです。木酢を霧吹いたりして、何とかならないかと思ったのですが、来てみると、ますますひどくなってしまいました。また木酢を吹いて、割り箸に患者さんに使う消毒綿を巻いて、それでダニを拭き取りました。農薬を使わないと、ダメなのかも知れません。

 でも、不思議なことに、水耕栽培の方は、全く何ごともなく元気です。並べて置いているのですが。それから、他の植物の水遣りをしていると、患者さんが入ってこられます。次々とこられます。きょうまで休診ということは一月前から張り出していたのですが、全部の患者さんに伝わるわけではないので、迷惑をかけてしまいました。そして次々と電話も鳴ります。緊急の場合もそうでない場合も、明日の診療の予約の方も。

 忙しく対応しながら、パソコンに向かいました。私が韓国でパソコンを開いたのは、深夜で、ほとんど居眠りをしながらでしたので、他の方のブログを読むのは、少ししか出来ていませんでした。だから、今日は沢山の方のをまとめ読みです。

 ところが、いつの間にか居眠りをしてしまいます。やはり動き回ったので、疲れているのでしょう。明日からまた診療なので、今日のうちに疲れを取っておかないといけません。

 韓国では、日本語をしゃべる人が多くて韓国の方が日本語で、私が使いたいものだからハングルで、と、何だか珍妙な会話が多かったです。それと、若い人たちは皆さん英語をしゃべります。コーヒーショップに行ったとき、注文をたどたどしくしていたら、店員さんがさっと英語に切り替えました。ぜんぜん観光客が行かないようなお店でも、英語か日本語をしゃべられて、びっくりすることが多かったです。

 ホテルでマッサージを頼みました。来られた女性は、全盲です。日本語がとてもたっしゃです。どこで勉強されたのかたずねました。高校でなのだそうです。盲学校で、普通の教科と、マッサージと日本語を習ったのだそうです。後は仕事の中で上手になっていったと。高校ですか、と感心しました。でも、韓国では、皆さん高校で英語と第二外国語を学ぶので、盲学校でもそうだということです。

 そういえば、私たちを民族村と国立博物館に連れて行ってくださったガイドさんも高校の第二外国語で日本語を学んだと。それが面白かったので、そこから先は自分で勉強したといわれました。日本語は、とっても上手で、ネイティブのようでした。道を尋ねた若い人も、私がハングルが今一つ理解力が足らないと理解すると、すぐにさっと英語で教えてくださいます。やはり、語学教育は、日本は多いに負けていると思います。

 写真は、買って来た、太鼓とチャンゴの置物です。本物のチャンゴがほしいのですが、そうも行かないので、おもちゃで我慢です。゛ても、ちゃんと皮が張ってあって、叩くと音がする優れものです。これをながめながら、韓国語の勉強に励みます。

広島ブログ

| | コメント (6) | トラックバック (0)

ソウルのご報告 韓国の食事

 滞在しているホテルのすぐ前に大きなお寺があります。時間の隙をみて行ってみました。1300年代に作られたという、歴史のあるお寺です。韓国はキリスト教が多いところですが、仏教徒も同じくらいいるそうです。境内には、いくつもの建物があり、そのどこにも、信者さんが熱心に礼拝しています。私も、外からですが、拝ませていただきました。

Photo ガイドさんによると、ここでお願いしたことはなんでも叶えてもらえるということでしたが、皆さんが熱心に拝んでいらっしゃる姿を見ると、そんなあつかましいことはできません。そっと、子どもたちがシアワセになりますように、とだけお願いしておきました。

 今日も朝から遅くまで歩き回りました。足がくたくたです。

 食べ物のご報告をします。昨日の夕食については、また広島に帰ってから、詳しくお話しします。今日は、お昼はミョンドンのロッテデパートの地下のフードコートで。キンパ、ちぢみ、たらチゲ、トッポギなどを買って、みんなでつつきました。写真は、もうかなり食べてしまったときにはっと気づいて撮りましたので、若干さびしくなっていますが。韓国ではレストランで何をたのんでも、キムチなどのおかずが付いてきますので、机がにぎやかになります。

2008_09250001 2008_09250003              歩きつかれたところで、デパートの喫茶に入りました。カキ氷を食べました。韓国のカキ氷は、鹿児島の白熊君のように、大きな器で、(手の大きさと比べてみてください。)沢山の果物が入っています。フルーツカキ氷を頼んだ人と、あずきのカキ氷を頼んだ人と。フルーツカキ氷には、キウイ、バナナ、りんご、みかんなど沢山の果物が載っています。氷のシロップは、りんごを摺りおろしたものがメインです。とても口ざわりがよくってさわやかでした。小豆のカキ氷を頼んだ人にも、キウイやばななや、お餅などが入っていました。とてもおいしい氷で大満足です。

夕飯は、ホテルの広大な地下街を歩いて、韓料理の店に入りました。「たけの入ったなべ」と書いてあったのが、?でしたが、考えてみると、きっときのこのなべだろうということで、頼んで見ました。それとちぢみも。やはりきのこどっさりのなべでした。うれしいことに、うどんも入っていました。やはりたくさんのおかずが付いてきますので、にぎやかです。

2008_09250005 白菜キムチ、大根キムチ、水キムチ、きゅうりの白キムチ、さばと大根の煮付け(唐辛子と煮てあるので、真っ赤です。)いりこと唐辛子の煮付け、シメジの炒め物など。

これが最後の食事です。明日朝6時10分に集合で、朝の飛行機で広島に帰ります。

広島ブログ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ソウルからのご報告(韓国民族村)

 今日(と言っても日付が変わってしまっていますが)、朝から先ほどまでソウルでフル回転でした。まず朝からソウルから車で一時間余りの「韓国民族村」に行きました。それから、国立中央博物館へ。その後夕飯はチャングムの料理の指導をした方のお店で。その後みんなでお風呂に行って、サウナやマッサージやあかすりなど。

 お料理などはまだ改めてご報告します。今日は、民族村のお話を。ここは、広い敷地の中に、昔の人々の住まいが再現されています。貧しい人のもお金持ちのも。それに役場などもあり、生活も見ることができます。「チャングム」や「チュオクの剣」など、沢山の韓流ドラマの時代劇の撮影場所としても使われています。

2008_09240001 2008_09240003 2008_09240006

制服があんまりかわいいので、写真を撮らせてもらいました。胸にまんがの何人かの絵とgood friendsと書いてあるTシャツです。洗いざらしで着れるとても合理的な制服だと思いました。他にも、キリンさんの付いた制服を着ている集団もいました。

ちょうど、若い男性たちの踊りが催されていました。一日二回、こうして踊るのだそうです。私は、若い男性が踊るのが好きなので、見とれてしまいました。昔の役場では、罪を犯した人の取調べもされます。庭に、拷問の道具が置いてあります。実際、拷問している写真もあって、気持ちが暗くなりました。それから、面白いのは、竹の長い枕です。これは抱き枕で、熱いとき、これを手と足で抱いて寝ると、涼しいのだそうです。抱いて寝ている写真もあって私もほしくなりました。

2008_09240014 2008_09240015 2008_09240007

2008_09240017 敷地の中には、きれいな川も流れていて、魚が泳いでいたり、水鳥がうかんでいたり、とても癒されました。でも、本当に広すぎて、とても全部は回りきれませんでした。明日もまた、かなり動き回る予定です。ぼつぼつご報告いたします。

広島ブログ

| | コメント (2) | トラックバック (0)

ソウルからのご報告です。

 今朝広島空港から、無事ソウルに着きました。

 機内では、思いがけず、ちゃんとした食事が出ました。たった一時間余りのフライトなのに。以前は、とても粗末なパン一個のサンドイッチみたいなのが出ていただけなのに、今日は、どうしたことか、お稲荷さん、細巻きや野菜の煮物などの和風に加えて、ジョン(卵をつけて焼いたもの)のような韓国料理も少し入って、それに抹茶最中まで入っていて、満足でした。

2008_09230003 仁川空港は、とてつもなく広く、沢山の飛行機が利発着しているし、ソウルに入ったら、相変わらず街は活気に満ちています。

 単に人が多いだけでなく、人々がとても生き生きとしています。

私のハングルの力を試すチャンスと思っていますが、いざ実践となると、なかなか難しいものです。夕飯は、こちらからリクエストしておいた、骨付きカルビの焼肉です。庭がとても広くてきれいで、落ち着いたお店です。韓国の食事は、沢山のおかずがでて、食卓はにぎやかです。

2008_09230004 ガイドさんに聞きました。例の、アメリカからの牛肉の輸入を大統領かかってに再開するときめてから、国民がとても怒ったと。そして、一ヶ月間、毎日のようにデモが続いたと。今、大統領が折れて、一応事態は落ち着いたけれど、大統領の人気は、すっかり落ちてしまったと。

 連日デモをするという国民のそのエネルギーを、私はやっぱりすごい、と思います。今回の事故米にしても、ほとんどの人は怒っていても、その怒りを表現するすべを持ちません。日本の国民は、いつの間にか、我慢をし、やがてあきらめるという習性をすっかり身につけてしまったようです。

 夕飯後、ホテルに入り、ホテル周辺のの地下街を歩きました。これももうとてつもなく広くて、ものすごいとしかいいようがありません。沢山のお店、沢山の人々があるいたり、しゃべったり、食べたり。映画館もその地下だけで11館もあって、周辺は、若い人たちでいっぱいです。水族館は午後8時までなので、入ることが出来ませんでした。いる間に行ってみたいと思っているのですが。

 ただ、行きたいところ、したいことが沢山あって、なかなか時間を有効に使わないと、回り切れません。今日ももう足がとてもだるいです。

 ホテルは、ネットのランがちゃんと設備されて、簡単にインターネットにアクセスすることが出来ました。ただ、有料らしいのですが、その料金がいくらなのかがわからず、少し不安です。

 それでは、また明日ご報告します。明日は、民族博物館と、国立博物館に行く予定です。

広島ブログ

| | コメント (2) | トラックバック (0)

ソウルに行ってきます。

 二回にわたって、過去の私の本の「愛してあげて」に書いたのは、正に自己肯定感と言うもので、性教育の大切な課題でもある。自己を受け入れ、そして他人との関係を作っていく。

 秋葉原での、あのひどい殺傷事件を起こした犯人も、この自己肯定感を持つことが出来なかったという。自分は不細工、彼女も出来ない、職場でもうまく行かない。そしてついに自爆していく。それも、自分だけでなく、多くの他人を巻き添えにして。

 彼がこうなる前に、誰かが、否、学生時代にでも、「あるがままでいいんだよ。今の君が大切なんだ」とのメッセージをしっかり与えてくれていたなら、と思う。

 昨年の12月の性教協の全国幹事会で、私は、大阪の先生の授業、「自己肯定感を育てる授業」の報告を聞き、本当に感動した。人間関係を作る、コミュニケーションの作り方を学ぶと同時に、自己肯定、自分を受け入れていくということも、大切な性教育なのだということをわかって戴きたいと思う。

 さて、必死に頑張って、さまざまな課題、原稿書きをすべて済ませた。やれやれで、明日から(もう、今日)から、三泊四日でソウルに行って来る。火曜日から金曜日までクリニックは休診にする。と言っても、明日火曜日は祭日で、木曜日は元々休診だから、余分に休むのは二日だけ。患者さんに後ろめたさはあるけれど、少しばかりのんびりして来たい。

 さて、ソウルのホテルで、パソコンがうまく稼動するか、どきどきする。もしもできなければ、金曜日までブログは書けないことになってしまうのかも。

 今、そごうで京都展をやっている。姉と娘と一緒にお昼を戴いた。私は、珍しいので、鱧のお茶漬けを。

F1000057 鱧の佃煮風もおいしかったけど、丸ナスの揚げ出しがとってもおいしかった。あと、きゅうりとみょうがと鱧の皮の酢の物も。娘は、そばとさば寿司のしっぽく。そばの生麩がとてもおいしかったそう。姉は三色そば。にしんそばや、たっぷりの山芋が乗った山かけなど、これもおいしかったそう。そして三人が一串ずつ、みたらし団子。

久々に豪華なお昼だった。(カロリーはそれほど高くないはず。)

明日朝出発だというのに、まだ何にも用意をしていないので。これから、スーツケースに詰めます。それでは、明日はソウルから、ご報告を。(うまく行きます様に。)

広島ブログ

| | コメント (4) | トラックバック (0)

「気がかりなんだ。」「愛してあげて」から。(2)

「早速に洗濯ばさみでつまんでみたら、もう、痛くて痛くて、寝るどころではありません。必死で我慢したあげく、とうとう我慢できなくて、はずしてしまいました。そしたら、何と、鼻の両側にくっきりと四角に洗濯ばさみの跡がついてしまったのです。もう、情けなくって。鼻をさすりながら、涙をぽろぽろ流しました。

 私の、つらい、でも今考えると、吹き出すような、思い出です。

 それから十年後、結婚した夫にも、同じ事があったのを知りました。高校時代、彼は、足がO脚なのがいやでいやで、足をぐるぐる巻きにしばって寝たのだそうです。痛いのと窮屈なのとで、とても眠れなかったと。二人とも同じころに同じような事をしていたのかと、一緒に大笑いしたものです。今も、相変わらず私の鼻は低いままだし、彼もO脚のままです。

 高校時代って、そうなのですよね。社会や大人たちに、とても鋭い目を向けるのと同時に、自分自身にも、刃(やいば)のような目を向けざるを得ない、とてもつらい時期なのです。自分の欠点ばかりが目についてしまう、そのくせ、良いところは、なかなか見えないのです。

 今回、皆さんたちのたくさんの悩みに接して、つくづく感じています。

 私自身、そんな時期を通り過ぎてしまった今だからこそ、自分でもわかるのです。この時期にこうして悩むのは、とても大切で必要なことなのだ、と。これは、豊かな大人になるための必須条件なのだと。

 もしも、この多感な時期に、自分について何一つ悩みもなく通り過ぎてしまったのなら、その人は、鼻持ちならない大人になってしまうのではないでしょうか。人の心の痛みなんて、何もわからない、優しさのかけらもない大人ができあがってしまうでしょう。大人社会で、とても大切な、人と人とのコミュニケーション作りが、苦手な人間になってしまうだろうと思うのです。

 だからこそ、今の悩みを大切にしてほしいのです。

 そして、同時に、どうぞ、自分自身の良いところも見てあげてください。人間、どんな人でも良いところはいっぱい持っているのですから。その上で、どうか、自分を可愛がってあげてください。良いところも悪いところもひっくるめて、自分自身を愛してあげてほしい、そう思うのです。だって、この世にたった一つしかない、かけがえのない、自分の命でしょう。

 だから、悩みを持っている自分自身を大切にして、強く生き抜いてほしい、これが私から皆さんへの、心からのメッセージです。」

 広島ブログ

| | コメント (6) | トラックバック (0)

「気がかりなんだ。」から。(1)

 私の著書12冊のうち、どうしても現物が見当たらなくなってしまった本が一つあった。このたび、HP内で性教育の本屋さんのコーナーを開くにあたって、その本を探した。第一学習社の「相談室BOOK 気がかりなんだ。からだ編」という。今からちょうど15年前。第一学習社が第一ゼミという通信をやっていて、そこに寄せられた高校生の悩みに答えるというもの。とても苦労した覚えがある。それが私の手元に一冊もなくなってしまったのだ。

 あれこれ手を尽くして、結局、第一学習社の社員の方に頼んで、一冊だけ社内にあるのを譲っていただいた。本当に一冊しかないのそうだ。この「気がかりなんだ。」はこころ編、学習編、進路編、そしてからだ編の四冊のシリーズになっており、そのからだ編を私が受け持ったものである。

2008_09200002 本当に何年ぶりかに手にとってそして開いてみた。

目次を見てもとても幅広く答えている。

まずはアタマからみてみよう: ここには、偏頭痛、くせ毛、まぶた(二重のパッチリした目にしたい)、視力低下などが載っている。

ちっぽけなコトっていわないで:口臭、歯並び、難聴、花粉症、吃音など

これも自分、大切な自分:嘔気、胃痛、おなら、頻尿、便秘、痔など

ホントのこと・・・教えて:マスターベーション、性欲、ペニス、包茎、生理不順、性器のかゆみ、セックス、妊娠など

わかってあげたいこころのコトバ:脅迫神経症、不安神経症、摂食障害、赤面恐怖症、人前で食べられないなど。

見られたくないから診てほしい:アトピー、にきび痕、肌の黒ずみ、わきがなど

僕らはロボットじゃない:脊柱側彎症、椎間板ヘルニア、O脚、外反母趾など

これから輝くからだだから:身長、やせたい、太りたい、乳首、冷え性など

まだあるよ、まだあるね:生理用品(タンポンをつかってみたい)、乗り物酔い、爪かみ、タバコなど

それぞれのタイトルも面白くて、さすが高校生の本を作り続けている編集者のセンスだと思う。計81の質問に、私は必死に真摯に答えている。この情熱的な文章は、若かったからこそ、書くことができたのかも知れない。ちょうど、私の子どもたちが悩みながら高校生活を送っているころだ。

 実は、こんな絶版になった本のことを宣伝したくてここに書いているわけではない。この本の冒頭に私は、「愛してあげて」というタイトルで高校生によびかけている。この文章を読んで、つい涙がこぼれそうになったので。自分が書いたものなのに、時が経つと、とても新鮮で。ここの文章だけでも、ぜひ今の高校生たちに読んでもらいたいと思ったので。ここにこれだけを再現させてほしい。

 「高校生のころ、自分の鼻が低いのが、とっても気になりました。鏡を見ては、鼻をつまみ「もうちょっとこんな風であれば、私だって美人になれるのに」と、何度も何度も繰り返していました。そのうち、鏡を見なくても、気になって、気になって・・・。ちょっと下を見れば、両側に鼻が見えます。小鼻を膨らませたり、息をすって縮めてみたり、いつも鼻を見ては小鼻を動かしていました。はたから見ていたら、ずいぶんおかしかっただろうと思います。そう思いながらも、やめられなかったのです。そんなある日、毎日鼻を洗濯ばさみでつまんで寝たら、少しでも鼻のかっこうがよくなるかもしれない、と思いついたのです。」明日に続きます。

広島ブログ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

遅ればせながら、トマトの初収穫です。

昨夜、娘が東京から帰って来た。遅い夏休みだと。私は、いそいそと娘の部屋を掃除したり、御飯を作ったり。布団を干しておきたかったのだけど、台風の影響か雨風が時々あるので、断念。夜8時前に広島駅に迎えに行き、家へ。

 親子三人で御飯を食べたり、二人でセブンイレブンに買い物に行ったり、夜中まで娘の部屋でぺちゃぺちゃとおしゃべりをしたり。私には、まだしなければならない原稿書きがあるのだが、なかなか仕上がらず、四苦八苦しているのに。で、それを気にしていると、夜中に目がさめる。脳がストレスを感じているのだろう。ああ、原稿書き!!と布団で悶々とする。

 ということで。今日は、診療の合間にベランダのトマトの初収穫をした。種を発芽させてだいたい二ヶ月半で収穫できます、との「ごきげん野菜」の言葉どおり、9月の半ばにはもう赤く色づいていたのを今日まで気にしながら引き伸ばしていた。で、トマトが出来ているところを娘にも見せたので、今日の収穫だ。

 水耕栽培から10個。鉢植えから7個。計17個。スタッフみんなと娘にも一個ずつ試食をしてもらって。おいしい!とほめてもらって。残りは家に持って帰って、夕飯のおかずにします。夫にも食べてもらわなければ。

2008_0919000602 2008_091900102

 水耕栽培には、まだすずなりに青いのがなっていて、おそらく、これから次々と赤くなるだろう。さすがにここまで来ると、鉢植えと差が出て、鉢のほうには10個程度しかなっていない。せっせと水を切らさないように、時には液肥もあげながら、気にしているのだが、やっぱり水耕栽培はすごいと思う。来年は、もっと早くから初めて、1000個のトマトを作るのに挑戦だ。

 11月まで持たせて、寒くなったら待合室にいれて、まだ頑張ってもらおうと思っている。「ごきげん野菜」のHPにあるように、トマトでクリスマスツリーを作るのを目標に。

 そんなことで、今日は残っている仕事にかからなければ。娘は友人たちと食事兼、おしゃべり兼、お酒?に出かけたので。

 ところで、今日の写真は新しくデジカメを買ったので、それを使っています。これまで、画素が大きくて、どうしてもブログに乗らなかったのを、悪戦苦闘して、何とか乗るところまで来ました。でも、これをアップすると、どうなるものやら。見苦しかったら、ごめんなさい。

広島ブログ

| | コメント (5) | トラックバック (0)

北山郁子先生の本「不敗の農民運動家矢後嘉蔵」

 愛知県渥美半島に北山郁子先生という、産婦人科のドクターがいらっしゃる。私の大先輩で、かつ大好きな先生だ。先生は、地域に根ざした医療を行うかたわら、私たちと立場を同じくする性教育にも取り組んでこられ、そして今の教育界の現状を憂いてもいらっしゃる。

 先生は、渥美半島の火力発電所の建設をめぐって住民運動を戦ってこられた。その住民運動の中で、反火力運動全国連絡会をも作り上げている。

 その北山先生から、お手紙と、そして分厚い本が届いた。わあ、先生も性教育か地域医療の本を出されたのだと喜んで開けたら、ぜんぜん違う。

「不敗の農民運動家矢後嘉蔵ー生涯と事績」という、箱入りの、表紙は布の装丁の、全510ページのものすごく立派な本だ。

F1000052  お手紙によると、矢後嘉蔵さんは、先生のお父様であり、先生がこれを20年かけて書き上げられたそんな本であった。もっとも、お一人の力ではなく、お父様の話を聞き書きしていた方が急死なさって、その後を受けたものでもある。また、農民運動に詳しい方の解題も掲載されている。

 一つは、経済史の岩本由輝東北大学院大学教授による「大正・昭和農民運動史ともいえるほどの「矢後嘉蔵の土着の思想と永小作権」。もう一つは、仲井富元社会党本農民部青年部長による「農民運動家矢後嘉蔵の戦前・戦後」と言うもの。

 矢後さんは、富山で活躍された農民運動家である。戦前は、左翼として逮捕されたり、逃げ回ったり、また逮捕された人の差し入れや支援などを、また戦後は、合法的に農民運動として裁判を中心に戦ってこられた。裁判は、次々と勝利し、だから、「不敗の運動家」なのだ。社会党の党員として、市会議員や衆議院議員をもつとめているが、あくまでも農民運動の姿勢は崩していない。

 日本農民組合富山大会のスローガンを見ると、「闘争と並んで建設を」「農民に食料の分配と価格の決定権を」など、今の「事故米」の事件と対比すると、すごく重い。また、「全国公害研究集会」や、「原子力潜水艦寄港阻止大会」など、生き生きとした写真も掲載されている。

 幼い頃の家庭の様子なども先生の筆で書かれている。お父様だけでなく、お母様も、家宅捜索に来た警察官に、「人のうちに土足で上がるとは何ごとですか!と毅然と言い放つ、でも天真爛漫な、楽しい方だったようだ。

 そうだったのか。北山先生の、あのあくまでもやさしく、でも毅然とした行動は、このようなご両親の元ではぐくまれたものであったのだ。よくわかった。

 このような、地道に運動をしてきた人が日本にも沢山いる。その方たちの力で、目に見えなくともどれだけの人々が救われてきたことだろう。また、今日の日本を作るためにも、どれだけの功績があったことだろうか、と思う。

 また、こんなすごい本を上梓されて、私はますます北山先生を尊敬し、好きになった。少々毛色の違う分野だが、もっとじっくり、ゆっくり読んで私の血肉にしたいと思う。

 

広島ブログ

| | コメント (2) | トラックバック (0)

御飯が好き!!

 私のメタボ対策として、晩御飯の御飯を食べないことと、あるドクターに言われた、と書いた。ちょっとだけ試したけど、とても私には出来ない。私は、御飯が好きなのだ。アルコールは元々飲まない。ただおかずだけを食べるなんて、出来るわけがない。御飯を食べないくらいなら、おかずがいらない。御飯に梅干だけでもいい。

 そして、ハタと考えた。私は夜更かしだ。晩御飯の後も延々と起きている。6時間から7時間は寝ない。晩御飯を食べてすぐ寝るのだったらカロリーが蓄積されてしまうけれど、起きていて脳も使うのだから、カロリーは消費するはずだ。

 まあ、でも私がオーバーカロリーだというのは、紛れもない事実なので、その分、お昼を減らすことにした。繁華街の真ん中にある私の職場は、お昼を食べるのに誘惑がいっぱい。こんな、1000円の日替わりランチなんて。もちろん、これからはもう食べないけれど。そごうの隣のメルパルクの二階で。お友達とちょっと豪華にランチというときにはお勧め。

F1000025 最近は粗末なもので。二日に一回は「ちから」の中華そばミニ、400円。今日は、向かいの讃岐うどんの店で普通の讃岐うどんの小と、野菜のかきあげ一個。計315円。

 お米が食べたいときには、セブンイレブンの295円の小さな弁当。好きなのは、真あじの漁師風弁当。御飯の上にかつお節、ごま、海苔、高菜の漬物、そして真あじの焼いたのがほぐして乗っけてある。このアジの替わりに辛子明太子が乗っけてあるのもある。とてもおいしい。大体、これ一個で400カロリー前後とささやかなものだ。そして、時には家の残り物を詰めて、お弁当を作って持って行く。

F1000038 朝はコーヒーいっぱい。時に梨などの果物を少々。昼はこんなもの。だから、夜は少しくらいいいんじゃないの、と。なんて、なんだかんだと言い訳を考えて、御飯を食べる。おいしい米はサイコー!昨夜は、韓国産のものすごく立派なマツタケを戴いたので、マツタケ御飯。固めにしょうゆ味で炊いた。おいしくて、二膳も食べてしまった。ああ、シアワセ。

 だから、今回の「事故米」なんて、許せない。一体、国民の命を何と考えているのかと思う。農業政策も、食料政策ももうでたらめだということがよーくわかった。自民党の総裁選と浮かれて楽しそうに全国行脚なんぞをしているけれど、自民党の総裁がそのまま総理大臣になれると考えていたら、甘いよ、と、ふつふつと怒りがわいてくる。

 

広島ブログ

| | コメント (4) | トラックバック (0)

「命の大切さ」を教えるということ。

性教育関連のある会議(としか言えないのがつらいところですが)で、若者の中絶を減らすための論議がされていました。そこで、あるドクターが、「体の仕組みなどをいくら教えても、中絶の減少にはつながらない。」と言い切りました。もっと「命の大切さ」を教えないと、と。

 私は、体を知ることはとても大切だと思っています。だって、医療の現場で望まない妊娠をしてきた人たちに決まっているのは、体についてあまりに知らないということなのです。「知らないからこそ無防備な行動を取る。知れば知るほど行動は慎重になる」とこれは確固とした物になっているのですが。

 私は、その場でちゃんとした反論を出来ませんでした。とてもいえる雰囲気になかったからです。でも、すぐに後悔しました。で、その会議が終わった後なのですが、その回の司会をされていた方にお話しました。

「命の大切さ」て何でしょうか。とたずねました。命の大切さを教えるということは、具体的には何なのでしょうか。中絶との関連は?と。そしたら、「中絶をしてはいけないということです。」と、答えられました。

「中絶をしてはいけないというのだったら、生んで育てる手立てを何か考えないといけません。」と言いました。「だって、先生ね、若者たちは、中絶があるからセックスをしているのではないのですよ。妊娠した若者たちは産む産むといいますよ。中絶は悪いこととおしえたら、それはもっとそうなりますよ。そんなとき、回りの大人たちが中絶を迫るのですよ。もし、中絶が悪いことなのなら、産んで育てよう、ということにならないといけません。中学生が産んでもいいのですか。」

 本当にここのところがわかっていません。中絶は殺人だ、体に悪い、不妊になるかも知れない、と散々脅していたなら、おろせなくなるのは当たり前ではないでしょうか。若者たちの妊娠は、「妊娠という実感のないところでの性行動」の結果のなのです。セックスによって妊娠するということは誰でも知っています。その当たり前のことが自分のものになっていない、行動と結びついた、力としての知識になっていないのです。「これで私が妊娠する」「これで彼女が妊娠してしまう」と実感と結びついて行動してはいません。

 だから、私は体を教えるということが必要だと思っています。「性というのは妊娠する行為。一回だって妊娠はする」ということも、それから、もう何回も言いました。月経週数の数え方、妊娠週数の数え方、いつまでが中絶可能であるか、いつが出産の予定日であるか、そんなことを教えるべきなのですね。それを知って何か悪いことがあるでしょうか。そんなことを教えると、若者をそそのかすことになると、なぜ言えるのでしょうか。

 そして、昨日に続きます。こんなことをきちんと教育されなかったからこそ、今の大人たちの行動があるということも。だってちゃんとした避妊をしなければ、妊娠するというのは当たり前ではありませんか。

 アメリカの副大統領候補のお嬢さんが妊娠五ヶ月だと話題になりました。でも、中絶反対派の彼女だから、ちゃんと結婚させて生ませるから、と。でも、おかしいと思います。だって、中絶反対の彼女たちの主義は「ノーセックス」なのです。結婚するまでセックスはしない、それが正しい教え方なのだと、そういう主義です。だって、同時に避妊は「悪」とされていますので。「避妊をしてのセックスは悪」で、中絶も悪で。ただただ結婚してのセックスのみ正しいとしている、それを見事に裏切って、高校生である娘が妊娠した、と。そこの所の説明は何もしていません。とてもプライベートなことなので、あまりそんなことは言わないほうがいいかも知れません。だったら、人々の前に妊娠している彼女やボーイフレンドまで引っ張りだして、人々に手を振るなんてことをしなければいいのに、と思います。だって、ノーセックスの破綻の姿をさらしているのですから。

 私は、中絶と言うのは、産んでも育てられない妊娠をした女性の救済策としてある、ということをも教えないと、卑怯だと思うのです。セックスしたら妊娠するということを教えないで、避妊も教えないで、そして妊娠してしまったら、中絶は悪だと言っていたたはずなのに、大人たちが寄ってたかって「おろせおろせ」と言う。もう、彼女たちはぼろぼろに傷付いてしまいます。

 何回も繰り替えしてすみません。でも、本当にこの事をわかっていただきたいのです。軽々しく「命の大切さ」なんて言わないでほしい。「中絶は悪いこと」と教えることが「命の大切さ」を教えることだなんて、違うでしょう。繰り返しになっても、それでも、やりきれない思いで、これを書きました。私が個人的に話した先生は、とても柔軟性のある方ですので、わかってくださるだろうと思います。でも、なかなかしんどい会議です。

広島ブログ 

| | コメント (5) | トラックバック (0)

大人への性教育。男性への性教育。

11月の6日7日に千葉で「日本母性衛生学会」があります。そこでの市民公開講座に出演します。

「性の健康教育最前線~親から子へどう伝えるか」というテーマです。その抄録を書きました。この5月の終わりから6月にかて、家庭での性教育のシリーズを13回にわたって書きました。抄録を書くために、それをあらためて読んでみました。

 子育てが始まったときから、性教育も始まっていると私は考えています。体について、命について、子育ての中でしっかり伝えてほしいのです。当然、人と人との関係、コミュニケーションのとり方とか、人の話をよく聞くこと、同時に自分の意見もちゃんと言うことなども。人を思いやることなども。

 それが本当にできていません。いえ、今の若い人たちのことだけではないのです。「大人」なのです。大人同士の間でそれが出来ていないのです。

 一昨日の土曜日、一体どうしたのかしら?と思うほど、同じような人が何人も来ました。妊娠しているのです。でも、それを産むのかどうするのか、「これから考える」と暗い顔なのです。

 「妊娠して考える」のではなく、その前に考えるべきでしょう。「妊娠してもいいのかどうか。」もし、妊娠しても産むことが出来ないのなら、ちゃんと「避妊」をすべきでしょう。と、私は言います。でも、その話し合いが相手と出来ていません。

 なぜ、いい年をした大人が「セックスというのは、妊娠する行為」なのだと自覚できないのでしょうか。知ってはいても、それが実行できていません。

 私、男性たちに、「妊娠してもいいのかどうか、事前に考えろ。もしダメなのなら、ちゃんとコンドームを使え。」という教育をしてほしいのです。本当にちゃらんぽらんで。膣外射精をしていたら、それで大丈夫と本気で考えているのでしょうか。

 女性は、本来、ちゃんとコンドームをつけろと、主張すべきなのですが。それが言えていません。それを言うのがしんどいのなら、さっさと産婦人科に来て、ピルの処方を求めるなり、相談してほしいのですよ。妊娠する前に。後で考えるのではなく。自分が惨めにならなために。

 こんな、しごく当たり前のこと、当然のことができていないのです。

 こうなってしまった人は、みんなちゃんとした大人です。20代後半から30代後半の。そして、皆さん、大手の大企業にお勤めしている人なのです。若い人だけの問題ではないのです。

 熊本のいわゆる」「赤ちゃんポスト」に預けられた子どもの保護者のほとんどが大人であったと報道されて、ワイドショーのコメンテーターの人たちが驚いていました。そんな、当たり前のことです。若い子は預けられないよ、と私は言って来ました。人知れず子どもを生み、熊本まであずけに行くだけの知恵や経済力があるのは、出産の経験がある大人だけでしょう、と。

 男性や、大人への性教育が本当に必要だと思います。でも、そんな場もないし。だからこそ、若いうちに。学校に行っているうちに。学校教育の中でこそ教えたいと、そう思います。

 男子校での性教育も本気でしてほしいのです。パートナーと豊かな関係をつくることができる豊かな大人になって、心豊かな生活をするために。「今、子どもをうんでも、育てる自信がないよ。」と男性が言い、ではなぜ避妊をしないの?と私が質問をする、こんなことが果てしなく続いています。

広島ブログ

| | コメント (11) | トラックバック (0)

性教育と恋愛と。(かぼちゃの煮物)

ある大学に行ったとき、性教育の担当の教授の方が

「私の息子は大学生ですが、『女なんて大っ嫌いだ』というんですよ。だから、私は安心しているんですよ。」

といわれました。私、びっくりして「ゲイでいらっしゃいますか?」と問うてしまったのです。私は、講演の中に必ず同性愛のことも入れます。人知れず悩んでいる生徒は少なからずいます。異性をしか好きになってはいけないということは決してないと言います。

でも、その先生は息子さんは、決してゲイではないといわれました。それなら、大学生にもなって「」女なんて大っ嫌い」といわれるのが、なぜ「安心」なのか私にはわかりません。

 大学生って、同性、異性にかかわらず親しい友人が出来てもいいはずだし、恋愛があってもいいはずだし。むしろ、そういわれる息子さんを心配ではないのかしら、と思いましたが、それ以上は何も言いませんでした。

 性教育にかかわって、教育現場の方々とお会いして、時々違和感を持つことがあります。「若者の恋愛」をまるで嫌悪するかのような方がおありなのです。いかに生徒から邪念を払うか、それが性教育であると思い込んでいらっしゃる方々が。

 中には、ある宗教の信者でいらっして、「結婚するまでセックスはしてはいけません。」という信念で、清く正しく生きてこられて。そして、結局結婚もされないで、清く正しくだから一度もセックスもしたことがなくって、それでも性教育のスペシャリストとして大活躍している人もいます。こんな人は教育委員会からも歓迎されるわけです。

 私は、決して若者のセックスをそそのかそうとしているわけではありません。ただ、性というのは、いやらしいものでも恥ずかしいものでもないと。とても大切で、ステキなものだと思っています。そして、若者たちに、素敵なものを素敵なものとして実行していける大人になってほしいと思っています。

 一生人も愛さないで、触れ合うこともしないで生きる人生も、それも選択の一つであって、その人の生き方をとやかく言おうとは思いません。でも、その自分の生き方がすばらしいのだと若者たちに言うことはもうやめてほしいと思います。そんな人は性教育から引退してほしいのです。

 人を愛したり、そのために苦しんだり傷ついたりしながらも、それでも、熱い思いを持って生きる人たちのことを悪く言わないでほしいのです。人を好きになることは罪ではありません。

 私自身、若い頃の恋愛は、今も私自身を温かくしてくれます。そこから学んだつらかったことを、若者たちに繰り返してほしくないと、そんな思いで性を語っています。

 本当は、もっとちゃんと広島の性教育会について語りたいのですが、これがもう限度ですね。皆様に言いたいのは、学校が性教育をしてくれているから、と中身の点検なしに喜んでいることは出来ないとそういいたいのです。

 話しはガラリと変わります。あるドクターから、夕飯の炭水化物をやめなさいといわれました。そんな。私は、御飯が大好き。梅干やイカの塩辛や辛子明太子や海苔などがあれば、もうそれだけでいいほど大好きなのです。残酷なことを。10月の終わりに健診があります。メタボにひっかからないためなのですが。

 今日は、夫は送別会で夕方からいません。「大和の湯」の風呂仲間のお一人が九州に転居されるので、その送別会をするのだそうです。私は、お風呂は一人でゆっくりとくつろぎたい方なので、何かそんなつながりが不思議というか、面白いです。

 そこで、今日は昨日戴いたごぼうをゴマと唐辛子をしっかり利かせてキンピラにして、やはり戴き物のかぼちゃの煮物にしました。かぼちゃは冷蔵庫に固まっていた牛肉と一緒に煮て、後でアーモンドのスライスをぱらぱらと振り掛けました。アーモンドは、スーパーのケーキを作る材料を売っているところにあります。常備しておいて、ポテトサラダや煮物、炒め物にかけると、味がぐっと香ばしくなります。キンピラとかぼちゃとお茶と、後は梨を戴いて終わりとします。朝まで持つかしら。

F1000051

広島ブログ

| | コメント (8) | トラックバック (0)

枝豆をゆでる。

 先日、家に帰ると夫が「枝豆を湯がいたよ。」と言った。「まあ、ありがとう。」と言って台所、冷蔵庫を探すが、どこを見ても枝豆がない。もしかしてと、ガスレンジの上にあるなべを開けてみると、その中にお湯につかった枝豆があった。

「わあ、そのままにしているの?」とあわててざるに取ると、もう枝豆は茶色に変色している。
「湯でたらね、すぐにざるに取らんと」と言うと「そうなの?」と。もったいないので茶色のを食べると、今まで知らなかったけれど、ゆですぎると、枝豆の皮は、二つにわかれるのだ。表面がふやふやの薄い皮と、プラスティックみたいに硬い透明なのと。食べにくいこと。夫は「うん、塩がよくしみている。」と。私も笑いながら食べた。

 その次の日、また枝豆だ。「今度はちゃんと上げたよ。」と言うが、でもお皿のそれは、またまた真茶色だ。「ええ?湯がいたらすぐに上げた?」と聞くと、「しばらくつけておいた。」と言う。「そのなべは、煮た後しばらくふたをしておいて、そしてら味がよくしみこむんだ。」と。「それは、煮物のことで。枝豆は煮物じゃないんだから。ほうれん草だって、ゆでたら、さっと水につけて色止めをするでしょう。長い間つけておいたら、色も悪くなるし、ほれ、また皮が分かれて食べにくいし。」でも、たしかに塩が良くしみこんで、辛すぎるほどだ。

 次の日。また枝豆が湯がいてある。今度は鮮やかな緑色だ。ところが、さっぱり塩味がない。聞くと、「君がすぐに水につけろといったから、つけておいた。そしたら、塩がなくなるじゃない。」と言う。「わあ、それはほうれん草のことを言ったんで。枝豆はね、ざるに上げて、ざるをこうしてふりながら、塩をぱらぱらふるんよ。で、温かいのをそのままにしておいたら、塩もしみてくるから。」

 そして、四回目。ウン、とてもいい感じの枝豆が出来上がっていた。「合格!」と私は言った。ふう、疲れる!!でも、ありがとうよ。作ってもらってうれしいよ。夫が作ってくれたなら、そんな感謝の気持ちで戴かないといけません。それがこれからも作ってもらうこつなのです。

広島ブログ

| | コメント (12) | トラックバック (0)

日本は三流国だ。

 この日本という国は、国民が勤勉でまじめにひたすら働いて、敗戦のダメージからこの国をここまで復活させてきたと言う人がいる。日本製の品は確かに、アジアの国々からはとても高い評価を与えられている。教育を受けることも、国民みんなが義務とされていて、識字率も高いし、正直だし、治安もいい安全な国とされて来た。

 でも、日本は一流の国ではない。決してそうでないことは、最近の食品偽装でつくづく感じさせられる。産地がどうの、料亭で使いまわしがどうの、それでもうんざりしていたのだが、今回の「事故米」はあまりにひどい。私たちの国はこんな国だったのだと、あらためてぞっとしている。

 それは、やはり私は政治の責任であると考える。政治家自からがうそをつき、自己の利権を追求し、そのために国を動かしてきたから。国民の生活のために政治を行ってきたという人が今の政治家の中にどれだけいるだろうか。

F1000044_2 これは、今年の6月に発行された本だが、すでに本屋さんの店頭にはなく、注文して取り寄せた。後期高齢者医療制度についてもかかれている、とてもホットな本だ。

 日本の政治が一人の男に、どんな風に操られていくのかが、詳細に語られる。何回も涙しながら読んだ。それは、この本が事実を緻密につんで行くのを縦糸とし、同時に情を横糸としながら語っててあるからであろう。

 政界がこうであるかぎり、やはり日本は三流国だ。

数々のエピソードが書かれているが、一つだけ。最後に書かれていたことを。青木幹雄氏が県議だったとき。島根の田舎を地盤として、四期目まで無風状態だった。その彼に、五期目にして敢然と反旗を翻したのが、日本共産党の町議、川上英治氏である。選挙結果は、青木氏8350票、川上氏2597票。あの青木帝国で、青木氏への批判票が2600票も集まったことに、地元メディアも目を剥く川上氏の大善戦だったそうだ。

 その川上氏は、その二年後に、日航ジャンボ機墜落事故で妻や次女とともに命を落とす。長女は、あの奇跡的に助かった川上慶子さんだ。話しが少し横道にそれてしまうけれど、その川上夫妻の追悼集に、クラブ活動のために旅行に参加しなかったために助かった当時中二の長男が「ぼくの宝石」という詩を作って寄せていると。

母さん 寒くはありませんか、、、、

そこであなたの笑顔はいつも消える。

母さん淋しくありませんか、、、、

しかし

僕の中にあなたはいつも生きている。

母さん もう夜はふけましたーーー

あなたはどうか先に休んでください

僕はもう少し頑張ります。

明日のために

あなたにもらった宝石を失わぬために。

広島ブログ

| | コメント (6) | トラックバック (0)

クリニックの待合室。

今日、私のクリニックにこれを張りました。それもエレベーターの横のいちばん目のつきやすい所です。この前、shiozyさんの中国新聞連載「これがおやじの生きる道」の挿絵の原画展に行ったときに、いちばんステキだった絵をほしいと言ったのを、わざわざ塩崎さんがもって来てくださいました。それに、本「妻のために生きる」のカードを貼って作りました。もう一枚作って、これは中待合に貼りました。

F1000041_2 私のクリニックには待合室にいろいろなものが張ったりおいてあったりします。今は、ソプラノ歌手の藤田真弓さんが主催される「さくら会」のコンサートのお知らせ、YMCAの国際幼稚園の園児募集のポスター、廿日市の久松産婦人科が主催される妊婦さんのためのコンサートと集会のご案内、後期高齢者医療制度に反対する医師会のポスター、それに作業所の皆さんが作った、貼り絵のはがきやビーズの飾りの付いた髪留めのゴムやヘアピンが作業所の紹介とともにおいてあったりします。そうそう、それに演歌歌手の谷龍介さんのコンサートのポスターも。

待合室が皆様への情報提供の場になれば、と思っています。

そこに、一枚、このお知らせが加わりました。原画はとても華やかです。本が沢山売れますように。

 ところで、自民党の総裁選挙。五人の立候補者の討論が各テレビ局で放送されています。景気浮揚だとか、地方の痛みに手当てを、とかいろいろ言われても、さっぱり具体的な姿が見えて来ません。医療、とりわけ高齢者の医療についてや、年金なども具体的ではありません。

 それを見ていて、胸がまだズキズキと痛みます。だって、あの昨年の参議院選挙で、自民党の候補者は、こぞって、5000万件の宙に浮いた年金は、年内に必ず決着をつけると言い切っていました。私は、出来るわけがないと、街頭で訴えました。本当にうそつきです。

 今回の総裁戦では、年金の問題はいつまでに決着するのか、と聞かれても、候補者たちはみんな歯切れが悪いですね。それはそうでしょう。ここに来てもまだ社会保険庁の不正が新たに報道されていたりするのですから。

 何より私ががっかりするのは、ここで自民党の支持率がぐっと跳ね上がっていることです。本当に一体、どうしたのでしょうか。新総裁が決まると、すぐに衆議院の解散で、そして総選挙だそうです。自民党に取っては、抜群のタイミングで。支持率が上がっているときに、そして冬になって人々が灯油を買うよりも前にということなのでしょう。だって、食品などの物価高、石油の高騰など、人々の生活、とくに年金生活をしている人たちは本当に大変なのに。これ以上消費税が上がったりすると、一体どうなってしまうのでしょうか。

 そんなことを考えると、本当に気が重くなります。

広島ブログ

| | コメント (10) | トラックバック (0)

筋腫の手術、バーユ、、、。

 今、子どもの権利条例の制定をめぐって、ある政治団体が組織的に動いています。全国で権利条例が制定されたり、準備がされたりしていますが、それを一つずつつぶす、そのターゲットにされた札幌市。そして今度は広島市のようです。これから、次々とこの条例に反対する集会が広島市で波状的に開かれます。

 全く、不愉快。子どもの権利を守るための権利条約は、世界的な流れであり、日本もこの条約を批准しています。そして、地方では条例が次々と制定されているということです。この当たり前のことに反対する人たちは、例の「新しい歴史教科書を作る会」の活動をしていた人たち、そしてよく知りもしないで、偏見にみちみちて性教育バッシングをしてきた人たちと一致しています。

 このような人たちの運動の流れをまた、しっかり見ておかないと。いつの間にか、とんでもないことになっていた、ということになりかねません。これについては、また、しっかり取材をしたうえで、ここにも書こうと思います。

 こんなことをあれこれ考えていると、また、性教育の行く末を考えると、全くもう、気が重くて仕方がないのですが、私がめげててどうする!と自分で叱咤激励しています。負けるものですか!!と。

 さて、今日は、お昼時間は子宮筋腫の方の手術でした。筋腫のこぶを9個取り、ちゃんときれいに子宮を残すことが出来ました。その後はまた診療。診療がすんだらYMCAでの英会話の教室。飛んで家に帰って、すぐにやまとの湯へ。そこで晩御飯を食べた後、お風呂へ。

 そこで、昨日少しだけ書いた、バーユ、馬の油です。バーユの石鹸で顔を洗い、その後バーユを顔に伸ばして、湯船につかります。これがIKKOさんもしているというバーユパックです。本当に肌がもちもちすべすべになります。私の顔の手入れはこれだけです。トシを取ると、だんだんと肌の水分がなくなってかさかさになるといわれていますが、バーユを使っていれば、肌が若返ります。(若返ったような気になります)

 その大切な私のバーユ、右が北海道で買って帰ったクリーム状のミントが混ぜてあるもの。左が出雲の温泉、ゆらりで見つけた、液状のもの。これを洗顔の後に顔に塗ります。それだけでなく、私の足に出来た湿疹が長い間治らず、いろいろと薬を変えていたのですが、それでも改善せず、何年もたっていました。それを思い立って、バーユだけを塗っていたところ、今もう9割がた治っています。

F1000040 とても大切な私のバーユ、それを夫ががぶりと飲んでしまったために、すっかり量が減ってしまいました。本当にどうしてくれる、です。

 お風呂から帰ると、もう12時半。それから洗濯機を回し、簡単な掃除をして、やっと机に座ってパソコンを開きました。一日がアット言う間に経ってしまいます。

広島ブログ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

今日は愚痴をやめて「どじ話」です。

 しんどい会議に出て、どっと疲れています。今、あまり愚痴を言っても仕方がないし、面白くもないので、今日は私のどじ話でもしましょう。

 久方振りの大分の別府に帰ったときのことです。別府には、河野の母が住む家と、私たちの家もあります。そこに帰って、歯を磨こうとしたとき。歯ブラシと歯磨き粉が鏡の横の小さな戸棚の中に入っています。そこをあけたら、歯磨きチューブが二個入っていました。一つは前からある「クリアクリーン」。もう一つは同じような色、緑と白で模様も似たようなので、「植物物語」とありました。私は何の疑いもなく「ふうん、植物物語が歯磨き粉も出したんだ」と思って、それを歯ブラシの上に絞って口に入れたのです。

 そのとたん「わあ、私、口が変。何か変なもの食べたかしら」と思ったのです。それでごしごしと歯を磨いたら、ものすごい変な味で、「わあ、腐ってる!!」と、吐き出しました。口を何回もゆすいでも、とても変な味は取れません。口が痛いほどです。「歯磨き粉が腐ってたあ」と大声を上げて、ペッペッとしながら、もう一度歯磨き粉を見ました。消費期限を見ようとしたのです。そしたら、植物物語は、洗顔クリームでした。

20080101012336  洗顔クリームを口に入れて御覧なさい。それはそれはすごいですよ。その日、一日中口の中が変なのが続きました。それにしても、誰が洗顔クリームを歯磨きのところに入れたのでしょうか、まったく!!

 それよりも、歯磨きとそっくりなデザインと大きさで、洗顔クリームを作らなくっても!!と思います。

 先日、夫が似たようなどじをしました。眠っていて、夢を見たそうです。私が夫に「ヨーグルトを飲みなさい」と言ったと。断るのを何回も言うので、しぶしぶ起き上がって、そして私が机の上においていた「バーユ」そう、馬の油です。それをがぶっと飲んだのだと。ハッハッです。寝ぼけてバーユなんか飲まなくても。朝になっても、ゲーゲーと吐いていました。「君がヨーグルトなんか飲めというからだ」だそうです。かってに夢を見て、私のせいにされても、です。でも、それにしても、ああおかしい!です。

 どじばかりして、お互い年かしらと苦笑した次第です。

 

広島ブログ

| | コメント (6) | トラックバック (0)

性教育の講演予定です。

 昨夜は、福山のお風呂に行って、なんと「あかすり」をしてもらいました。とっても良かったです。広島のお風呂には、なかなか「あかすり」がないので、うれしくて。友人のうちにとめていただいて、御飯もしっかりご馳走になって、のんびりした時を過ごさせてもらいました。ありがたいことです。

 今朝はそこから歩いて学会場のホテルへ。若い医師たちが治療に研究にと頑張っている姿を見ることが出来ました。子宮筋腫との診断だったけれど、子宮肉腫だったという症例が沢山あるのを知って、うーん、と頭を抱えました。肉腫は、まだ決定的な診断法がないので、こわいことです。

 午後の講演も聞きたかったのですが、性教協の大事な幹事会があるので、お昼に広島に帰って来ました。

 まだまだ厳しい性教育の現状です。県の教育委員会の人がとても下品な許せないことを言ったと聞きました。そんなのを聞くと、ますます絶対にめげないで、頑張ろうと思います。会のメンバーに会っていろいろ話しをしていると、元気が出てきます。なにぶんにも、20年間仲間として共に頑張ってきたのですもの。来年の活動に向けて、前向きの論議が出来ました。

 10月、11月、12月の私の講演の予定をあげておきます。

10月2日島根 9日三次 12日福岡 16日福山の松永 26日大分 

11月7日千葉 9日大崎上島 13日金沢 20日庄原 27日津山 30日福井 

12月11日広島市 14日廿日市市 18日大分  もう少ししたら具体的な日が決まりますが周南市で。

 また近づいたら、具体的にご案内をいたします。ブログなかまが来てくださるとうれしいですので。

教委の人の心無い言葉に少し傷ついているので、お花を。先週金曜日のkei.先生のレッスンで。またビデマイヤです。

F1000037 少し大きく作りすぎたのですが、菊が開いて、隙間がほとんど埋まりました。うす緑のバラの色がきれいに出てなくてザンネンです。

広島ブログ

| | コメント (10) | トラックバック (0)

2000円分の金券です。

 来ましたよ。ポイントをちびちびためていたら、なんと二千円もの金券が。私の職場の近くの「ちから」でうどんやラーメンを食べるたびにカードを出していました。百円でポイントは2点です。今私がせっせと食べている中華ミニは400円なので8点です。これが2000点になったのですね。そしたら、二千円分の券が送ってきたのです。500円のを4枚です。へへっ。これで4回500円のものが食べられます。それにしても、何とちびちびと。まさにちりも積もれば山となる、です。これまで私がどれだけちからでうどんを食べたのかと計算すると、10万円分です。よくも食べたり、です。

F1000019 そして、送られてきたチラシを見て初めて知りました。このカードは、「ちから」だけでなく、もっといろいろなお店でポイントが付くのだそうです。私は、この前から、二回ほど三次のワイナリーに行って、どっさり、何万円もワインを買ったのですが、そこでも使えたのですって。ぜんぜん知りませんでした。もったいないことをしました。大きく、どこかわかるところに表示しておいてくれるといいのに、と。すんだカスですが。

 今日も私は「ちから」で中華そばミニを食べました。でも、金券は使いません。だって500円の券ですから。おつりは出ないそうですので、もっと高いものを食べたときに使いましょう。カレーうどんとか、天とじうどんとか。

F1000036 今日は、診療を終えると福山に行きます。明日の朝早くから学会です。朝から参加して、午後は広島に帰って、性教協の会議に出なければなりません。

 福山では、友人の家に泊めてもらいます。その友人から電話が入りました。「福山のお風呂に行く?」と。いつもブログでやまとの湯のことを書いているのをみていて、福山にも似たようなのがあるよ、と。私、バンザイ!!です。行く行く、といいました。そしたら、「裸になってもいいの?」ですって。だって、お風呂は裸じゃろう。当たり前ジャン、と答えました。

楽しみです。

広島ブログ

| | コメント (2) | トラックバック (0)

初経教育セット

本当にうんざりしている。自民党の次期総裁なんて、麻生氏に決まっているはずなのに、あれやこれや、次々と立候補希望者が出て、その度にマスコミが右往左往。話題を提供することで、自民党に国民の目を向けさせる。

 山本一太氏なんて、「私が選ばれたら、即解散です。」と立候補の表明に当たって堂々とそんなことを言っていた。解散総選挙のための総裁選びなんて、なんて無駄なことを!と思うけれど、でもこれは自民党にとって大切なことなのだ。福田首相のまま解散総選挙だったら、絶対に選挙に負ける。でも、新総裁、たとえそれが解散のための総裁であっても、その元での解散であったら、自民党は選挙に勝てるのだと。それを狙っての総裁選びなのだと。

 選挙に勝つための総裁選び。決して、国民のための政治を行うための総裁選びではないのだと、テレビへを見ている私たち自身が自分に戒めないと。

 本当に国民も馬鹿にされたものだ。いえ、本当にばかなのかも知れない。その意味で、自民党はやっぱりうまいと思う。ベテランあり、若手あり、女性あり、さまざまな顔ぶれで、話題を提供するのだから。

 しかし、ここまで乱立になると、??民主党なんて、すっかりかすんでしまいましたね。まあ、さめた目で今しばらくウォッチングをしておきましょう。(ここから、ですます調になります。)

 今日はいよいよshiozyさんのテレビ放映でした。そのために、必死で診療をしましたね。放送に間にあって、テレビの前に。いやあ、良かったです。とてもいい放送でしたよ。

 特に、shiozyさんの優しさ。ぐっと来ましたね。大体、介護する人は、される人に対して、怒りっぽくなるものです。でも、shiozyさんは優しい。何があってもにこにこしています。放送の中で、初めて秀子さんが「周司」と名前を呼んだところ、これもすごかったですね。失語症の秀子さん、初めはshiozyさんのことをお母さんと呼んでいたのが、どんどん言葉を取り戻して行き、ついにshiozyさんの名前を読んだのですよ。思わず涙がこぼれそうでした。私はこの放送の山は、そこだったと思います。

 本が売れるといいですね。いえ、きっともう飛ぶように売れているのではないでしょうか。私、今日の放送の後、すぐに出かけなければならなくて、本通を通ったのですが、ふと思いついて金正堂に入りました。そして、本を探したら、なかったのですよ。一冊も。売り切れたのでしょうね。すぐ次が入らないと、もったいない!と思いました。

 あれこれ話が飛んですみません。今日、花王から、今年度の初経教育セットがどきました。今年のポーチはピンクでとてもかわいいです。これは、もうもう10年近く前から、わたしの監修で、初経教育用の冊子「おとなになるということ」という冊子を作って、それにナプキンを三個、ポーチに入れてセットにした物です。学校の教室単位で申し込みをすると、そのクラスの人数分送ってきます。

 冊子には、女の子の体の成長だけでなく、男の子の体の成長も、そして、おうちの方へ、という保護者に向けての私の文章も、全部一緒に一冊にしています。もちろん、初経教育は女の子だけでなく、男の子にも一緒に、ナプキンも男の子にもみせて教育することが大切です。これをちゃんとしないと、ナプキンを落としてしまった女の子が男の子からからかわれたりということが起こってしまうのです。

 F1000033

 今年も沢山の学校から申し込みがあるということでした。私の手元にも沢山ありますので、もし個人的にほしいという方がありましたら、機会があれば、おっしゃってください。ただ、郵送はしんどいので、市内の中央にでも出られたときに、ちょっとクリニックを覗いてくだされば、と思います。

 それから、花王のサイトから、この「おとなになるということ」の冊子とほとんど内容が同じのを見ることが出来ます。ぜひ覗いてみてください。

広島ブログ

| | コメント (5) | トラックバック (0)

クリニックの水耕栽培のトマトです。

ところで、今回の踏んださんの突然の辞任について、9月3日の中国新聞、「広場」には」広島ブログ参加の升井紘の「なんでも辛口の升井紘さんの投書が出ています。升井さんによると、ちょっと書き直されているということで、でも、なかなか筋が通ったいい投書だと思います。

 それと、その投書の下には、今テレビのワイドショーなどで評判の「無責任ではないか」「あなたとはちがうんです」のやり取りの、あの質問をした中国新聞の記者さんの「記者手帳」の記事が出ています。これによると、以前した質問の「核のない世界」についての福田さんの答えがあまりに他人事のようで、という疑問をずっと持っていた、その上での今回の質問であったということがわかりました。

 でも、そもそもこういう質問をして総理を怒らせるというのは、中央の大新聞の、日ごろ総理と仲良くしている記者には絶対に出来ない、きっとどこかの地方新聞の記者だろうと思うと、私の夫が言っていました。やっぱり、そうで、それも中国新聞の記者さんだと言うのが、何か、拍手ですね。

 今日のテレビを見てると、やはり自民党はいろいろな人が立候補をするらしくて、結局は麻生さんに決まるのでしょうが、でも、この選挙戦で、国民の注目を集め、きっと自民党の支持率が上がるのでしょう。そして、上がったところで、出来るだけすぐに解散。解散のための首相選びで、あんまり国民は興奮すべきでないのですが。でも一方で、民主党が候補者おろしで、小沢さん一本で行くというのが、なんとも間抜けに見えますね。民主党も、若い人などいろいろと立候補して、論議し、国民の目を集めるべきだったと思います。力で立候補をおろさせるのは権力のにおいがぷんぷんで、好きではありません。

 話しはぜんぜん違って恐縮ですが、6月の終わりに種をまいた、水耕栽培のトマトの話しです。アキハバラ塾の塾生の大喜多さんのごきげん野菜の水耕栽培です。クリニックのベランダは壁が高くて、あまり日当たりがよくなくって心配したのですが、順調に育っています。小さなミニトマトの種を二つ発芽させ、その二つとも順調に育ったのですが、一つにしなければならないということで、引き抜いた一つを鉢に植えました。

 そして、水耕栽培の水が少なくなったとき、液肥を作って加えるのですが、そのときに鉢の方にも肥料として同じ液肥を施しています。初めは同じように育っていましたが、やはり水耕栽培のほうが葉がよく茂って、実もどんどん付いています。水耕栽培では今、21個の実が、鉢のほうには12個の実が付いています。まだどちらにも花がどんどん咲いていますので、これからもっと実がなるでしょう。

 今回は、植えるのが少し遅かったので、来年にはもっと早く植えて、沢山なるようにしたいと思っています。F1000026 さあ、いつ第一号の試食をしようか、と、赤くなった実をみながら楽しみにしています。

 今週の土曜日、テレビ新広島で、午前11時40分から、アキハバラ塾についての放送があるそうです。私は、診療中で見れないので、ビデオにとっておこうと思います。

 それにしても、大喜多さんは、同じ塾二期生なのですが、こうしてどんどん活躍されていて、私はまだアップも出来ていません。頑張らなくっては。

広島ブログ

| | コメント (2) | トラックバック (0)

福田総理の辞任に当たって。国民が賢くならなければ。

 世間では、福田総理の突然の辞任を受けて、もう、次の総理は誰だと、かまびすしい。

 私は、福田氏の辞任を、ザンネンに思う。単に、投げ出して無責任だとか、一体、総理になって、何をやったのかなどと言わない。私は、これまで自民党政権をいろいろと批判してきたが、福田氏のみを批判したことはない。これは、一人福田氏の問題ではなく、自民党そのものの問題なのだと思うからだ。

 すくなくとも、小泉、安部政権の中でなされた、郵政民営化の選挙で圧倒的な自民党の衆議院議員の数を得てなされた数々の横暴、いえ、それまでの長期政権をとり続けてきた自民党の腐敗そのものが、ここに来て、にっちもさっちも行かなくなってきた、と見るのが妥当であると思う。

 年金や、後期高齢者医療、医療の崩壊、公務員の無駄遣いなどは、福田氏の責任ではなく(もちろん、自民党の一衆議院議員としての責任はあるけれど)、むしろ彼は、その後始末に追われたと言ってもいいだろう。

 社会福祉にかかる費用を抑える下地を作ったのは、小泉氏だ。日本会議という右派の人間の言いなりの政治をし(「官邸崩壊」を読んでよくわかった)、憲法改悪のための国民投票法を作ったのは安部氏だ。この間、いったいいくつの法案が国会での十分な審議が尽くせないままに強行採決されたことか。また、教育再生会議なる奇妙な組織を作って、教育界をむちゃくちゃにしたのも安部氏だ。

 すくなくとも福田氏は、最後の最後になるけれど、教育再生会議から、山谷えりこを追い出してくれた。拍手喝采で、やれやれこれで、と思ったら、福田氏の辞任だ。

 本当にがっかりした。

 今、総理の席にいちばん近いのが麻生氏だという。あの「創氏改名」は、朝鮮半島の人たちが望んだからだ、などという彼の歴史認識の貧しさ。せっかくアジアの国々と仲良くやれそうな雰囲気になってきたときに、こんな軽率な人が総理になったら、また逆戻りだ。まして、漫画が好きで、議員会館には漫画がずらりで、秋葉原のお宅など若いものに大うけ、なんてのを聞くと、本当に情けなくなる。

 これだけくるくると国のリーダーが変わるのは、日本だけで、他国の笑い物という今の状況は、やはり自民党政権が長く続いたことにある。自民党の内部の権力争いで、首だけがすげ替えられているからだ。

 しかし、ここで自民党の総裁選があり、麻生氏が総理になると、国民の人気が上がるらしい、そこで総選挙をして、政権交代の危機を乗り越えようとしていると。そうすると、こんなことにだまされてしまう国民がやはり情けないということになる。

 もっと冷静に、さめた目で政治を眺め、一票を大切に使おうよ、と言いたい。だって、後期高齢者医療なんて、今、もうマスコミに取り上げなくなって、着々と定着しつつあるのだもの。あの時や、年金に持った怒りをちゃんと忘れないようにしなければ、と思う。

20080821153826少し前にkei.先生のところで作ったビデマイヤです。緑の菊が珍しくて。 水をぐんぐん吸って、ちょっと触るとぱらぱらと散ってしまうので、恐る恐るでした。今度から医療用にピンセットを使いたいと思いました。まだまだビデマイヤ作りが続きます。

広島ブログ

| | コメント (6) | トラックバック (0)

写真で父の授業に出会った。

 8月31日の日曜日、大阪の岸和田で講演をした。その後、私の本のサイン会をした。沢山の方が買って下さって、サインも大わらわだったが、その終わりに近づいたとき、若い女性がこれ、と紙袋を下さった。

 これまで、私のブログに時々コメントを下さり、その講演もききに行くとのコメントを書いてくださっていた方だ。ありがとう、と受け取って、でも、あまり長く話すこともできず、申し訳ないことだったのだが。

 帰りのすべての乗り換えを済ませて、新幹線にやれやれと座って、頂いた紙袋を覗いてみると、手作りのお菓子や、丁寧に編まれた手編みの小さなポーチや、それから、蜂蜜などいろいろと入っている、楽しいお土産であった。そして、そこには封筒が入っていた。

 あけてみると、手紙と一緒に二枚の写真が入っていた。父の写真だ。一枚は黒板の前に気をつけ、で一人立っている写真。もう一枚は、大勢の生徒さんに囲まれて、にこにこと笑っている写真だ。

 手紙に書いてあったのは、私の父の最後の授業の後に取った写真だと。これを下さった彼女は、まだほかにも写真を持っているので、これは私のほうにお納めください、というものだった。彼女は、高校時代、父の授業をうけ、その高校時代に私の講演も聞いていた。だから、ブログを見つけて、そっさくにコメントしてくださったのだった。

 写真の日付は、1991.3.18。17年前。父は公立の高校を退職した後、ここの高校で社会科の教師として授業をしていた。そのうち、母が透析患者となり、病状が厳しくなって、父は退職し、母の看病の生活をすることを選んだのだ。

 父は、にこやかにしているが、私は、後の黒板に目を奪われた。

職場、家庭→男・女(女に〇印)→心身障害者  1922.(大11.3.3)水平社創立大会(宣言)   卑屈なことば  怯〇なる行為→祖先を辱め 人間を(     )  人の世の冷たさ 人間をいたわる→よく知っている  人生の冷たさ  仁.怒.おもいやり 礼賛⇒水平社創立

などの言葉が書いてある。父は、女子生徒たちに最後の授業として人権を伝えたようだ。それはまた、父の58年間の教師生活の最後の授業でもあった。

これらを一生懸命読んでいるうちに、涙が出てきた。17年前の写真の父が、生き生きと私にも語りかけてくれた。私自身は父の授業を受けたことはないが、子育ての中で、人権の大切さ、人が人を差別することの悪、そして戦争を決してしてはならないこと、三度核を使ってはならないこと、日本の憲法を守らなければならないこと、などをしっかり伝えてくれた。

 その父の最後の授業をかいま見ることが出来て、感無量の思いであった。

 ありがとう、うさこさん。写真は大切にします。そしてご好意を忘れません。

Img013 生徒さんと一緒の写真は、生徒さんの顔をぼかす技術を知らないので、ザンネンながらアップできませんでした。

広島ブログ

| | コメント (6) | トラックバック (0)

岸和田の講演で。

 昨日は、無事岸和田の講演を終えました。沢山の方に来ていただきました。性教育関係や教師の方たちだけでなく、子育て中の保護者の方や、市の男女共同参画関係や女性センターの方たちにも来ていただきました。それと、中、高校生が8人加わってくれていました。また、性教育に変わらない情熱を燃やしている人たちにもお会いすることが出来て、充足感いっぱいで帰って来ました。

 岸和田に着いて、講演までの少しの時間、迎えに来ていただいた方が車でぐるっと岸和田の街を見せてくださいました。今、街は「だんじり」を控えて、ちょうちんが飾られ、にぎやかに準備がされていました。町ごとにだんじりが用意されています。そのうちの一つを写真に取らせてもらいました。若者たちが上で笛を吹いたり、太鼓をたたいたりの練習をしていました。

F1000020 とても重そうでしたので、尋ねると、なんと4トンもあるそうです。これを引っ張って狭い道(お城の前の神社も見せていただきましたが、思いのほか小さな神社で、そこに行く道もとても狭くてびっくりしました)を通るのは大変だろうと思いました。

 聞けば、やはりここも若者が少なくなって、背筋も弱くなって、角を曲がるのが、なかなか大変で事故も起こりがちだそうです。

 それと、300年もの歴史のある行事ですので、昔の身分制度をそのまま引き受け続けていることにも、うーん、でした。20数個ある町ごとのだんじりのうち、一番は士、二番は農、三番は工、これは毎年変わらない順位として守られ続けている、と。ああ、伝統を守るということは、これらの制度も守り続けることなのですね。

 また、ここで思いがけない出会いがあって、帰りの新幹線の中で思わず涙しました。これは、また、あらためて書かせていただきます。

 夏のたびは疲れます。乗り換えの時など、重い荷物を持って階段を登ったり、降りたり、またホームはじとっと暑くて、汗をいっぱいかきます。この暑さだけでも疲れます。もう年ですので、ゆっくりしたスケジュールで行くことにしているのですが、でもやはり疲れます。

 昔、若かったころ、診療が休みの一日のうち、日帰りで、午前中岐阜で、午後宝塚で、夜岡山で講演をして帰ったことがあります。こんなことが出来ていたのが、うそみたいに、今は一つだけの二時間の講演でも疲れた!と思うようになってしまいました。夜ブログを書く元気がなくって、朝になってしまいました。情けないことです。

 広島ブログ

| | コメント (9) | トラックバック (0)

« 2008年8月 | トップページ | 2008年10月 »