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男に暴力を振るわれたら。

  D.V.。身近な人による暴力。今でこそドメスティック・バイオレンスという言葉は、大分使われて、知られるようになってきた。 

 産婦人科という特殊な科で診療をしていると、更年期の夫婦の摩擦だとか、恋愛のもつれだとかが体に異常を起こし、だから、単に薬などの治療だけで対応しきれないことがしばしばある。今ある状況に食い込んで行かないと、根本的な治療にならない。

 うつ症状やパニック状態など、よく話を聞くと、実はD.V.が原因であることがとても多い。昔から、女はよく殴られてきた。殴られても、耐えるのが女とされてきた。でも、ここに来て、暴力は我慢しないで逃げていいのだという風潮も大分出てきた。日本の熟年の夫婦の離婚が増えてきたのは、女が我慢しなくなったからだ、と言ってのけた政治家もいる。

 その身近な人からの暴力というのは、決して熟年の人ばかりでなく、若いカップルにも多い。今の時代、若い女性が男に殴られ、けられ、レイプまがいのセックスを強要され、それでも、別れることも出来なくて。中絶を繰り返し、あげくに極度のストレスで、精神状態に影響を及ぼすようになって。と、こんな患者さんをどれだけ診てきたことか。

 私は、今、一度でも男から殴られたら、上手に別れることを考えなさい、とアドバイスすることにしている。きっと、殴った男の多くは、後で誤るのだ。そして、もう二度と暴力は振るわないからと、土下座すらする。そして、また同じことを繰り返す。

 もちろん、D.V.の加害者が更正することはない、とはいえない。でも、その更正のためのプログラムは、日本ではまだ実行例も少なく、大体、そんなプログラムのところに通って自分を作り変えたいと思う人すら、とても少ないのが現状だろう。

 昔、一人目を生んだ直後から夫に殴られていた女性が、暴力に耐えた挙句、結局三人の子どもたちの目の前で夫に刺し殺されてしまったという事件を見ている。三人とも、私が取り上げた子だ。夫の暴力を見ていながら、なぜ彼女を救えなかったのか。ずっと私は自分を責めてきた。

 子どもたちは、母親と父親の両方を失った。その後の子どもたちの人生が、どんなものだったのか。垣間見ると、また胸がつぶれそうになる。

 だから、以来私は、一度でも暴力を振るわれたら、上手に別れなさい。殺されないように。一人の力ではとても無理。誰かの力を借りながら。と、アドバイスを続けている。

 8月7日に仁保中学校に講演に行ったときに、頂いたお花がとてもステキで、それでこのビデマイヤーを作りました。ばらやトルコ桔梗の茎がまっすぐでないので、苦労しましたが。それと、夜中にあるもので作ったので、レザーファンなどがありません。バラの葉の大きめのが三つ付いたのを緑の受けにしました。下手でも、「ビデマイヤーは数です。」というkei.先生の言葉を励みに、作ったものです。

20080809014856  

広島ブログ

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コメント

美代子先生、先日お話してくださった花束でのビデマイヤですね。
がんばられましたね!
私も勉強中に材料が無くてトルコ桔梗だけで作ってみたことを思い出しました。
同じことを何回も重ねていくレッスンは今ではあまり受け入れられませんが
何かを理解するにはいいひとつの方法かなと思っています。
先生の作品もどんどんご自分の目標に近づいてきていることでしょう。
レザーファンが無くてもバラの葉で代用するのはいいアイデアですね。
「できそうだったらやってみる!」「あるもので何とかする!」これらもウチのみんなの得意とするところです(笑)
いつもとっても励まされます。ありがとうございます。

投稿: kei. | 2008年8月20日 (水) 03時49分

久しぶりにお邪魔します。昨日まで「ゴーヤ」と「にがうり」の話しでしたから、今日はPart3かな?と思ったら、男のDVでした。ちょっと長文で申し訳ないのですがMy Brogの途中まで投稿させていただきます。

(My Brog「なんでも辛口」)より

広島ブログでぶっちぎり1位をキープする広島市の産婦人科医「河野美代子」先生が、ゴーヤとニガウリは別のものという楽しい記事を書いておられる。私は今年アールスナイト(メロン)に挑戦した。

4月末に定植、といってもJAから購入した苗50本と、自分で蒔いて育成した苗100本。ビニールハウス内に黒マルチをかけた場所がこれからの戦場になる。

活着した苗は生長を始める、下葉10枚までひたすら芽かき作業で、その上に3個ほど実をつけさせるようにしてその上10枚の葉を確保するのだ。雌花が開花するころにミツバチを入れ10日間くらいで着果させる。

実がレモンくらいに育ったら一番良いのを残して・・・・ 続きはMy Brogです。

投稿: 升井紘 | 2008年8月20日 (水) 11時53分

物理的だけでなく「誰に食わせてもらってるんだ!」というのも暴力ですね。

ところで武道とは矛を止めると書きます。

暴力を止めるということ。

暴力を止められない男はハッキリいって武道を知らない弱い恥ずかしい男だと私は思いますね。人間として負けだと思います。

投稿: さとうしゅういち | 2008年8月20日 (水) 22時45分

kei.先生
恥ずかしいのですが、見ていただいてうれしいです。経た鳴りに、数を作ってみようと思います。また、これからもよろしくお願いします。河野美代子

投稿: こうのみよこ | 2008年8月21日 (木) 11時03分

升井紘さま
丹精こめて作られたメロン、本当にありがとうございました。大分の実家に持って帰って、みんなでとてもおいしくいただきました。本当にすばらしい出来で。ここまで来るのにとても手がかかっているのですね。でも、すごいですよね。ユーターンしてからの農作業でしょう?すっかりプロですよね。それから、あの、途中で摘果したメロンの野菜としてのおいしさも、衝撃でした。本当にありがとうございました。河野美代子

投稿: こうのみよこ | 2008年8月21日 (木) 11時07分

さとうしゅういちさま
そうですね。人生の勝ちか負けかは知らないけれど、弱き者に暴力を振るうのは、最低!!妻を支配しても、満足するよりも、二人仲良くすることのほうがうんと心が安らぐと思うのですが。お仕事、がんばってね。河野美代子

投稿: こうのみよこ | 2008年8月21日 (木) 11時10分

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