刺身の残りの「りゅうきゅう」とYWCAでの講演
もう少し、食べ物のお話しを。お刺身の残ったのを、おしょうゆ、わさび、ちょっとのみりん、お刺身についていた大葉の刻んだものにつけて、冷蔵庫へ。翌朝これでお茶漬け、というのが河野の実家で習ったことでした。これはどこでもするもので、お料理といえるものではありませんが。それを、大分では「りゅうきゅう」と呼ぶのです。先日の「オランダ」これは「りゅうきゅう」。なぜか知りませんが、地名が食べ物の呼び名になっているのが不思議です。
でも、おいしいです。残り物利用ですが、これをわざわざ作りたくなります。
さて、今日は朝9時から日本YWCAの「広島を考える旅」のに講演に行きました。全国と、海外も9カ国からの参加者が二泊三日で研修をします。そこでの基調講演で責任重大でした。
「広島の産婦人科医として」とのタイトルで、私の広島での生い立ち、中学での「差別をなくそう」という目標での生徒会活動、高校での演劇部での反戦ものの上演などで、私の意識が作られていったこと。父や教師に教えられる中で、私は誰の「いのち」も大切。だから、戦争はいけない。核兵器は三度使ってはならない。憲法は守らなければならない。などとの信念が作られていったこと。
大学時代には被爆者や被爆二世で運動のグループを作って活動したこと。そのときには「親の被爆体験を聞こう」「被害者としてだけでなく、戦争でアジアに侵略していった加害者としての立場をも聞こう」そして、「被爆者の運動を引き継ごう」「被爆者の血を受け継ぐためにも、子どもを生もう」など、ディスカッションをしながら活動していったこと。
医者になってから、産婦人科に入って、「染色体研究室」に所属し、そこで初めて、ABCCが被爆者や二世の体を調べて、その結果を数々英文の論文が書かれていることを知ったこと。
私が医師を続ける中で、必然的に性教育にかかわっていったこと。今、日本の社会全体が右傾化する中で、性教育もとても難しくなってきていること。性教育も平和教育も、人権教育も根底ではつながっていること。でも、それらの教育すべてがとても難しくなっていること。
そんなことなどを話し、そしていつも使っている映画「妊娠と出産」の上映をしました。命の誕生が正面から撮られています。それを見てほしかったのです。
その後、参加者のディスカッション、質問などもありました。日ごろの性教育の話しと少し違うテーマなので、どうだろうかと思いましたが、全体として喜んでもらえたのではないかと思います。ただ、外国からの参加者は、アジアの人と、アメリカやヨーロッパの人たちでは性教育の実践とその受け止め方も異なるので、異論があったかも、と思います。
これで、私の夏休み中の大仕事は終わりました。
実は、おおきな宿題がまだ出来ていません。韓国語の宿題がどっさり。それから「アキハバラ塾」も沢山の宿題があります。どうしよう!!
| 固定リンク
コメント
河野先生、良く覚えておられました、宿題!!!
私は、お盆休みは、先生の作られたホームページの手直をしていましたよ。
最後の仕上げはこの宿題と、決済の申請が通れば完成です、そうしたら、社会起業家「河野美代子」と記者会見ができるんですが。
頑張って下さいよ。
投稿: 河口 | 2008年8月18日 (月) 13時29分
河口さま
はいっ!!頑張って仕上げます。ありがとうございます。近々参ります。よろしくお願いします。
河野美代子
投稿: こうのみよこ | 2008年8月21日 (木) 10時46分