自民党の演説に気分がザラザラ。
今日土曜日は、shiozyさんの「妻のために生きる」の原画展の最終日。これまでずっと行くことが出来なかったので、なんとしても今日いかなければ。だから、午前中の診療は一生懸命だった。二時前に何とか診療を終えることが出来て、大急ぎで「ちから」の定番の中華そばミニを食べる。そして、ちょっとだけお土産を買おうと本通の交差点のほうに向かおうとしたら、何やらスピーカーの声が聞こえる。
見ると、自由民主党の豪華な車が止まっており、その上に人が三人立っている。車の上からは、垂れ幕が。その一つには、衆議院議員岸田文夫氏の名前。よく見ると、車の上の一人は岸田氏だ。そのうちの一人の演説が始まった。「北朝鮮の拉致問題について」と。
車のまわり、本通には、何人もの若者が自民党の旗を持ち、広報誌とパンフレットを配っている。私は急ぐので、早足で通り過ぎる。アンデルセンに行ったかえり、そこをまた通ろうとしたら、今度は岸田氏の演説だ。今日は、全国の統一行動の日だと。北海道から沖縄まで、全国で自民党の青年部が一斉に行動をしているのだと。そして、また、北朝鮮の拉致問題だ。ちょっとだけ立ち止まったが、やはり時間がないので、立ち去ろうとしたら、一人の青年が、パンフを持って近づいてきた。
広報誌とパンフを渡されたので、たずねた。
「後期高齢者医療について、何か書いてありますか?」と。そしたら、さあ、と首をひねり、バンフをぱらぱらとめくっている。
「後期高齢者医療の委員会の強行採決の議長をしていたのは、岸田さんでしょう?張本人はこれについて、今どういっているの?」
と聞くも、さあ、だけだ。「年寄りは死ね、というような制度でしょう?」というも、なんにも答えられない若い青年を相手にしてもしょうがないので、パンフ、読んでみるね、と言って立ち去った。
広報誌は、自由民主という。「原油高から国民生活を守れ」とでかでかと赤で見出しが書かれている。まるで、人ごと。野党の新聞だ。福田内閣は緊急対策を決定したと。中小企業や建設業や農林業に対しての対策が書いてあるが、消費者の視点がない。さまざまな物価が上がって、この上に後期高齢者医療費が天引きされて、生活に困っている人たち、特に高齢の方たちに対しての対策なんて、なんにもない。「石油税」を一時ストップしてでも、物価高に対しての支援をしましょうと、こんなことはいえないのだろうか。
パンフレットも馬鹿馬鹿しいったらありはしない。青年部の宣伝だけだ。こんなむなしいものをお金をかけて作って、何の効果があるというのだろうか。政策の一つも出ていない。もっとも、今、年金や高齢者医療について語ると、怒りを買うだけだとわかっているからなのかも知れないが。
民主党の離党騒ぎも、自民党による切り崩しだと。参議院の過半数を取れない与党が、もうじき民主党から何人かを離党をさせるべく、ひそかに動いている、と何回も聞いた。ここに来て、それが実行されたということだろう。あの人たちは、やがて自民党に吸収されて行くのだろうか。これだけぼろぼろになっている自民党に何の魅力があるのだろうか、と、かわいそうになってしまう。
まあ、似たような人は、まだまだ民主党の中にいるだろうし。本当は自民党から出たいのだけれど、枠がないので、仕方なく、という人たち。そろそろ政界再編で、すっきりさせたほうがいいのかも。
なんだか、意味のない広報誌とパンフレットをもらって、気分がざらざらしてきた。いそいで自転車で中国新聞社の原画展に行って、カットの原画と原稿をあらためて見た。間に合ってよかった。本当にこのエッセイはよく出来ている。面白い。どうか、本が沢山売れますように。運よく、shiozyさんにもあえて、ラッキーだった。
今夜は、大阪のホテルに来ている。明日は、岸和田で講演だ。ブログで出会った方たちにも何人か来ていただけるようで、たのしみ。晩御飯は、一人ホテルの部屋で、駅弁をぼそぼそと。駅弁も大分飽きてきたなあ。でも、知らないところで、一人でどこかで御飯をなんて、出来ないもの。仕方ないことなのです!!

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