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労働の評価・続き

7月18日のブログで、私は「労働の評価」という記事を書いた。そこに登場したAさん。その人と同じ職場のDさんが、クリニックにやって来た。

 聞けば、この一月以上、朝八時半から夜11時半まで、ずっと仕事をしてきたと。休みは週一回のみ。そして、この二週間、微熱と体のだるさが取れないということであった。血液や尿には何も異常がない。どう考えても、これは過労によるストレスだ。

 どうしてこんなに働くの?という私に、その会社が五月に一軒、六月に一軒、新店舗を出す、その指導に行っていたと。彼女は店長クラスの経験と資格がある、そんな社員である、はずだ。

 ところが、聞いて驚いた。その彼女もパート職なのだと。ええ!?店長は社員ではないの?どうして社員にしてもらわないの?そしたら、また驚いた。

「いいえ、社員にはなりません。社員になると全国のどこに行かされるかわかりません。パートだから、ここで働くことができるんです。」

 そうだったのだ。社員になると、どこにでも行ってもらうという一つの恫喝の元に、パート職を続けざるを得ないのだ。だから、ボーナスもない。そして、最も許せないのは、これだけフルタイムに働く彼女たちは、パートだから、職場の健康診断がないということだ。

 働く人には、その雇い主は責任を持って社員健診をしなければならないはず。パートの人には、それがすべて免除されるのだ。じゃ、いまミニドックをしようね、と言って、わたしは彼女の血液の検査や子宮がん健診をし、ほかの健診はほかに頼むということを手配した。そして、疲れに対して点滴をし、漢方薬を処方して、また来てもらうことにした。

 彼女が毎晩遅くまで仕事をして、だから家族の食事は高校生のお嬢さんが毎日作っていたと。私は彼女に言った。「あのね、仕事に命をかけたらいけんよ。過労死って、家族がつらいよ。まだまだ子どものためには元気で生きていないといけないんだからね。そんなに仕事をして健康を害して、喜ぶ人は誰なのか、考えてごらん。」と。

 やっぱり労働者が守られない社会になってしまっていると思う。これは一体いつからか。バブルの崩壊と共に、会社を守らなければならないという大儀の元に、どんどん働く人が切り捨てられていった。それがまだ続いているということだと思う。

 本当に何とかしなければ!!

広島ブログ

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コメント

それは間違いなく労働基準法違反という犯罪ですね。

雇用機会均等法の間接差別禁止にもひっかかりそうだし。

パートだから職場の検診免除?おかしいです。

労働者は、パートでも対象ですね。労働安全衛生法違反じゃないですか?
表面の雇用形態など関係ないですね。そんなので義務を免れようなどというのは許せません。

投稿: さとうしゅういち | 2008年7月22日 (火) 20時56分

一度安く見積もられた仕事が見直されることは難しい。
そうなると、もう別の商売をする(=辞める)しかないと。

無茶苦茶やってコスト削ってるとこには負けたくないです。
でも現実には、どんどん短納期・低コストに向かってます。
そうなると、企業は真っ先に人件費を削ります。
労働者にどんどん負荷をかけます。

でも、そういう商品を求めてるのは消費者です。
消費者は労働者でもあるわけです。
資本家の手の上で自分の首をしめてるようなものです。
笑ってるのは資本家だけです。

投稿: yukiiro | 2008年7月23日 (水) 11時16分

こんにちはもうけるZOです。
私も昔はサラリーマン、でも今は経営者
労働者の気持ちも経営者の気持ちも
わかりますが、日本は出来上がった国と
言うか、今までのルールがあわなくなりつつ
ある国だと思います。
政界にもリーダーシップ不在で
無関心の人があまりにも多くなった気がします。
先生頑張ってください。
私も頑張ります。

投稿: もうけるZO | 2008年7月23日 (水) 11時56分

初めまして。

興味深い記事でした。これからまだまだ働かなくてはないらないですし、気をつけないと。と思いました。小さい子供もいますし、主人と一緒に今の状況を考えてみようとおもいます。

投稿: ☆SHIMA☆ | 2008年7月23日 (水) 16時38分

悪代官と商人とが儲けるために、安く働かし、働けなった病人や老人は、くいぶちを減らす。
まさに水戸黄門の、悪の構図ですね。
働いた報酬は、生きる源であり、経済力でもあります。
それを人件費として、経費の一部にしている事が、間違っていると思います。
社会に貢献しない会社は、その社長は、食品の偽装した社長と、根は同じでしょうね。
資本家優先の自民党も、正規雇用者だけを守るために、派遣やリストラを容認する組合を擁護する民主党も、根は同じでしょうね。
会社も政治も、特定の団体のためにあってはならないと思います。

投稿: やんじ | 2008年7月23日 (水) 17時54分

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