« メタボ健診って?? | トップページ | 後期高齢者医療制度付録ーメタボ健診ーお腹の測られ方。 »

メタボ健診のペナルティー、罰則

さて、このような特定健診と保健指導をしたうえで、5年後の2013年平成25年度から目標の達成の評価がされます。

① 特定健診の実施率(2012年の目標値は被保険者・被扶養者割合などを考慮して医療保険者の種別により定められる。(65%、70%、80%)。)

② 特定保健指導の実施率(2012(平成24)年の目標値45%以上)

③ メタボリックシンドロームの該当者・予備軍の減少率(2008(平成20)年と比べた2012年の目標値10%以上、2015(平成27)年の目標値25%以上)

 そこで、国は、5年後の達成率によつて、各保険者(国民健康保険とか組合健保とかです)が支払う「後期高齢者医療制度」の支援金を、最大で10%加減算するとしているのです。目標を達成できなかった保険者は、健診を手抜きして医療費を増やしているとみなされ、罰として支援金の率が上げられます。これがペナルティーの内容なのですね。一人ひとりの健康を守るための健診が「国の医療費抑制の道具」になるのです。

 私は、まるで、昔の五人組を思い出しました。職場の中で、やせよといわれても、やせることができない人に白い目がむけられそうです。みんなの共同責任とされて、そこの健康保険組合が、高いお金を出さなければならなくなるからです。

 しかし、たとえば職場の健康を考えるなら、長時間労働であるとか、職場のストレスなどの職場環境にまで目を向けるべきでしょう。それらを抜きにして、ただやせればいいというのは納得できません。

 それに、お腹を計ることや、またメタボリックシンドロームそのものも医学的に確立した物ではありません。「メタボ健診は本当に有効か」

コレステロールも、今、善玉コレステロールは高いほど、また悪玉コレステロールは低いほど健康によいとされてきた、この定説がくずれつつあります。「悪玉コレステロール」低すぎると死亡リスク増大する

 まだこのような医学の状況があるときに、この健診で二兆円も医療費を削減できるというのは、マユツバに思えるのです。

 それに、個人責任の一つである個人の体重や皮下脂肪が単なる医学的なアドバイスでなく、ペナルティを伴って管理されるという、国がどんどんと個人の領域に入って来るというのが、とても不気味です。

 私は昔からやせていて、低血圧で、とても体がしんどかったのです。朝がつらくて、夜寝付きも悪く、それでもって夜昼ない産婦人科の仕事をするのがとてもつらくて、体というのは、つらいものと思って来ました。それが、胃のピロリの退治をしたこと、一時ひどい病気にかかってステロイドを大量に飲まなければらななかったことで、体重が増えました。そしたら、血圧も普通になって、体がすごく楽になったのです。体というのは、こんなに楽なものなのか、と、そうなって初めてわかりました。いま、私はなんにもつらいところはなく、とても快調です。

 でも、おそらく私は今度の健診でメタボの予備軍とされるでしょう。そして指導を受けるでしょう。私がやせること、それが後期高齢者医療制度に貢献することになるのだとの大義名分で。放っておいてよ。私の体は私の自己責任で自分で管理するから、と、そうはいえない時代になっているのです。後期高齢者医療制度というのは、こんな側面をも持っているのです。

広島ブログ

|

« メタボ健診って?? | トップページ | 後期高齢者医療制度付録ーメタボ健診ーお腹の測られ方。 »

コメント

私も先日病院でいきなり腹囲を測られましたが、これって凄くプライドが傷つきますね。
そう言えば私もピロリ菌の除去してから太り始めました。でも、国から言われるまでも無く自分で対策をしています。太りはしましたが病気をしなくなり、何でも食べられるようになったのは良い事だと思います。
こんな対策をして本当に医療費が減るのでしょうか。
私はこれよりも早急に取り組むべきはうつ病対策だと思います。自殺率が過去最高、職場環境の改善や職場復帰へ向けての対策などしないと、保険料を払うことの出来る人たちがいなくなります。
大きくは地球環境の悪化、身の回りでは食品偽装、や無差別殺人など日本人の心も身体も壊れかけています。太ったからって罰則?ふざけてますねえ。何を考えてるんでしょう。私も腹立たしいです。

投稿: 初ちゃん | 2008年6月29日 (日) 23時37分

初ちゃん様の意見に同感です。
メタボの原因も、奥深くには相当なストレスがある場合もあるのではないかと思うことが時々あるのです。うつ病に対する無知、無理解も感じています。
働きにくい職場、生きにくい世の中と感じる人が少なくなるように日本人の意識を改革できたらいいですよね。
さて、しかし、そのために具体的に何をどうしたらいいのかを私の頭で考えるには限界が…(T-T)やっぱり甘いなぁ、私。

投稿: うさこ | 2008年6月30日 (月) 23時22分

同じく同意見です

ストレスで人は太ります
痩せもしますが、太りもします

メタボよりも先に考えねばならないのが”ウツや”拒食症”といった心の病ではないかと思います

ウツも拒食症もパニック障害も同時に起こす事があります

それでなくても・・・痩せているのに”ダイエット”
をしてしまう風潮です
(まぁ私みたいにホンマにダイエットいるんもおりますけどネ)

あげくに・・・生理が止まってしまい身体のバランスを崩し、拒食症やウツになってしまう人もおります

何だか・・太ってるコトが悪のような感じを受けるようなコトはおかしいって思うのは変でしょうか?!

確かに健康のため・長生きをするため・・それは良いことです。また必要なのかもしれません

でも・・やっぱり変です

そして初さんがかかれているように、心を病み、相談出来る人もいなく苦しんでいる人が偏見の目で見られないように・・・

また抑鬱状態になった人が早期発見できるコトが真っ先じゃと思います

こんな言い方は極論かと思いますが・・
しんどいもん抱えとっての人はえっとおってじゃ思うんですよ

笑いたくっても心から笑えない
泣きたくっても泣けない
何だか満たされない

・・・これって世代を超えての問題じゃと私は思います

投稿: はるめ | 2008年7月 1日 (火) 21時29分

初ちゃんさま
コメントありがとうございます。お返事、いつもながら遅くなってしまってすみません。本当にこの後期高齢者医療制度というのは、ひどい制度です。高齢者に対してだけでなく、私たちの年代にも若い人たちにも、すべて負担がかかってきて、得をするのは、国だけ。そしていかに国民からもっと金を搾り取ってやろうか、とそればかり考えているようです。メタボ健診も、決して国民の健康のためではなく、金を搾るとめに始めた制度だとしか思えないのです。またお会いしたいですね。河野美代子

投稿: こうのみよこ | 2008年7月 4日 (金) 00時05分

うさこさま
こういう問題にそう感じてもらうだけで、それだけでいいのですよ。何かをしなければといっても、私だって何ができるかというと、おぼつかないですね。せいぜいここに書いて、皆様に知っていただくだけのこと。でも、これからの投票行動には結び付けたいですね。これからもよろしくお願いします。河野美代子

投稿: こうのみよこ | 2008年7月 4日 (金) 00時10分

はるめさま
よくわかります。そのとおりなのですよ。でもね、それらを国に期待することは無理です。為政者は、そんなに国民のことを考えてくれてはいません。みずからの利権最優先でしょう。私たちはみずから防衛する方法を考えたほうがよいようです。今、調べれば調べるほど、そんな風に思うのです。また、おあいしましょうね。河野美代子

投稿: こうのみよこ | 2008年7月 4日 (金) 00時13分

今回のメタボ健診は、公務員制度改革をにらんだ厚生官僚の天下り先開拓ではないかと思っています。薬害エイズ8年、薬害肝炎5年(いずれも訴えられてから)、ハンセン氏病に至っては50年以上も放置していた省庁が、「メタボリックシンドローム」という言葉をわずか3年ほどで人口に膾炙するほどにマスコミを使って宣伝し、さっさと4600万人の労働者をまきこんで2兆円規模の大事業を開始するというのは、どう考えても怪しいのです。と思っていると最近訳のわからぬサプリメントの類が増えたこと増えたこと。特保食品工業界かなんか作って天下りを受け入れているに違いない。ろくなエビデンスもないのにこんなことをはじめるとは、国家的な詐欺ではないかと疑っています。それに手を貸している医学界の人たちも多いようです。後生に恥をさらさなければ良いがと他人事ながら心配しています。

投稿: 麻呂 | 2008年7月22日 (火) 17時00分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/205567/41684614

この記事へのトラックバック一覧です: メタボ健診のペナルティー、罰則:

« メタボ健診って?? | トップページ | 後期高齢者医療制度付録ーメタボ健診ーお腹の測られ方。 »