後期高齢者医療制度付録ーメタボ健診ーお腹の測られ方。
腹の周りを測ることの問題は、身長、体重を一切無視していることにある。これまで、肥満指数として使われてきたBMI 体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)でも、またその簡易法として使われている (身長ー体重)×0.9にしても、すべて身長、体重と関係している。
先日、自分は健診で腹周りから肥満といわれた、と言った男性は、身長は高く、まったくお腹の出ていない、筋骨たくましい男性であった。私の夫は、やはり身長は高く、まったくビールものまず、だから腹も出ていない。身長177センチ体重70キロ。そのBMIはちょうど22.3の標準である。でも、へその高さの腹囲は88センチある。昔から空手や柔道で体を鍛えており、今でも熱心に鍛えているので、腹筋などの筋肉がたくましい。お腹の皮下脂肪はなく、直接薄い皮膚をつまめるだけだ。
だから、おかしい。せめてごちゃごちゃ言われないように防衛するには、せいぜいお腹周りを測られるときにお腹を引っ込めること。私は、普通にしているときと引っ込めたときは8センチ違ったと以前書いた。
ところが、数日前の朝日新聞の天声人語を読んで、吹き出した。お腹を測るとき、みんな力を入れて引っ込める。そこで、「ハイッ、もういいですよ」、といわれて力を緩め、お腹も出たところですばやく測るのだそうだ。ご用心、ご用心。もういいですよ、といわれても、メジャーが離れるまでは我慢して引っ込め続けておくことだ。まさか、こんな測り方まで厚生省通達で伝授したわけではないだろうな!!
私たちは、測られるときにお腹を引っ込めるという、こんなばかばかしいことで防衛するしか手がないという、悲しい事態だと申し上げておこう。

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