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検証・私が転んだ理由

一週間前の月曜日、私は自転車で転び、手首を骨折した。手術でボルトを入れていただき、今もギブスで固定して、仕事にも四苦八苦している。

 私は、自転車乗り暦50年。超ベテランの部類に入るはずだが、なぜ転んだのか。息子は、電話をしてきて、自転車に乗るのはもうやめろという。「もうやめろ」というのは、どういうことか。やはり年だから。自転車にのっていい年齢は過ぎているというのか。夫は、荷物をハンドルにぶら下げて乗るのはよせ、荷物がいつも多すぎるという。荷物が多いといったって、仕事に行くにはそれなりの荷物がいるし、その日はハングルの教室に行く予定だったから、教科書や電子辞書など少しは荷物が多かったが、でも、前のかごへに入れていた。かごに入るだけの荷物だった。

 いずれにしても、面目丸つぶれ。身近な人の信用をすっかり失墜させてしまった。

でも、納得がいかない。なぜ私は転んだのだろう。そんなにスピードも出していなかったし、確かに雨だったから、タイヤが滑ったのかも知れない。しかし、これくらいの雨はよくあるのに。どうにも納得がいかなくて、転んだところを見に行った。いわゆるる検証というやつ。そして、意外なことがわかって本当にびっくりした。

 私のクリニックの前。デオデオどおりといわれている、デオデオ本店に向かってその右を本通りに向けて入る、その道。右側には県民文化センター、鯉城会館がある。そこには、今年の一月、カラフルでおしゃれな歩道が作られた。これは、広島コンシェルジュ1月31日のブログにきれいな写真が載せられている。この写真のZIPPとトーワ靴店の間にあるビルが、私のクリニックがある大野ビルである。

 そのビルを出て、右へ。歩道を自転車で通った。ここは、自転車通行可なのだが、とても人通りが多く、人にぶつかりそうになると、車道に下りる。車道は反対方向への一方通行だ。だから、自転車は右側通行になってしまうので、向こうから車が来ると、歩道に上がるか、または自転車を降りる。その歩道は、コンシェルジュの写真でもお分かりのように、デオデオの裏から、本通まで、ずっと、右も左も、車道に斜めにきれいに段差がないように作られている。緩やかな斜面で車椅子でも、自転車でも、まったく抵抗がないように。

 と思っていた。ところが、ところがなのですよ。そごうに向かっていくと、右に大きな駐車場がある。ここにはいつもガードマンさんがいて、車の出入りを指示している。その駐車場の入り口の手前、上原屋の向こうだけ、ほぼ三メートルほど、その車道と歩道の斜めのつなぎがなく、段差になっているのだった。これは初めて知った。全部が斜めになっているとの思い込みがあった。

 その段差に自転車がもろにぶつかったのだ。私か゛転んだのは、まさしくそこだった。駐車場から車が出てきたので、歩道に上がろうとした。段差がない斜面で、30度くらいの角度があれば、上がれるはずだった。それが上がれなかった、そして転倒、というわけだ。

20080526183203 段差は5センチ以上ある。あるいは昼間だったら、段差に気づいたかも知れないが、夜でおまけに雨が降っていて、まったく気づかなかった。それに、ここはすべての歩道が、斜めに段差をなくしてあると思い込んでいたのも要因だろう。

なぜ、ここだけ段差が作られているのか。五角形の白い塗料が取り囲んでいるのは、マンホールだ。でも、ほかの場所と同じように歩道から車道までを斜面にしても、マンホールのふたまでには距離がある。

私は、これで転んだ理由に納得がいったけれど、でも、危ない。自転車だけでなく、車椅子の人だって、歩道を通っていて、ここでがたんと車輪が落ちる事だってあるだろうし、歩いていても、足をひねってしまう事だってあるかも知れない。

 こんなのは、どうにかしたほうがいいと思うのだけれど。私が市に意見を言うと、うさんくさがられるかも知れないしなあ、とも思う。私の転んだ理由がわかっただけでよしとするか、それとも、この段差を何とかしてくださいと言いに行くか、もう少し考えることにしよう。

 

広島ブログ

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コメント

先生のブログ、時々拝見させていただいていますが、書き込みは初めてです。

えっと、これは立派な検証だと思いました。
だから、先生が市当局に直接意見されてもちっともうさんくさくないと思います。
新たなる被害者が出る前に、一刻も早くご意見をだされることをオススメします。

ちなみに、私は純粋な日本人ですので… (^^;

投稿: ジュリア | 2008年5月26日 (月) 23時52分

検証から原因判明まで、スピード解決でしたね。あっぱれ!!!実は私も昨日その場所を通りました。県民文化センター大ホールで催された、市民講座「いのちの授業」~考えよう、いのちの大切さ~に参加する為、まさか先生の骨折の現場とも知らずに。講座は死の臨床研究会主催で、赤十字原爆病院の助産師さんが展開している性教育の話も聞けて、とても有意義なものでした。先生の怪我の回復を願いながら、あんなこんなお話ができる日を楽しみにしています。

投稿: kwon | 2008年5月26日 (月) 23時53分

こんばんわ!先生が転ばれた場所はとても危ないと思います。なだらかな傾斜が突然途切れているなんて。少し前になりますが、役場に高齢者の方が来られ「道路と歩道の段差が高く、自転車も車椅子もあがりにくいので何とかならないか」という相談でした。現場に行って段差を測ってみると、約4センチの段差でした。ましてや、私がいつも通勤している歩道です。普通に歩いているときは、何も感じない普通の歩道。段差も楽にまたげます。しかし、たった4センチの段差が楽に通れない障害なのですね。言われて初めて気づきました。その後、道路の維持係に連絡をして直してほしいことを伝えました。先生が「段差」で転ばれたのも事実です。第2のけが人がでないよう、役場に言われておいたほがいいかなと思います。もしや、他にも転ばれた人、足をくじかれた人がいるかも・・・一人ひとりの声が集まれば、何かが変わるかも・・・paper

投稿: マロン大好き | 2008年5月27日 (火) 00時01分

子供がまた小さく、ベビーカーを押してあちこち歩き回っていたころ、一人で自由に歩いていた時には、あまり気にしていなかった歩道が、意外と段差があったり、急に狭くなったりしているものだと言うことに気がつきました。
通りづらくて困ったことも何度もありました。

こういう急な段差って怖いですよね。
先生は実際お怪我をされているのですし、他の誰かが被害に会わない為にも、ぜひ市のほうにお声を届けて下さればと思います。

それから、「自転車にのる年齢が過ぎている」なんてことは、ありませんよ。
先生は、まだまだお若いです。
私の母(70を過ぎています)だって現役です。
でも、子供からすればちょっと心配ですけどね。

ハンドルに荷物をかけるのは、あぶないですよ~
後ろに載せるかごはどうでしょうか?

投稿: ようよう | 2008年5月27日 (火) 00時29分

検証を活かさないといけませんね。私も雨の時に路面電車の線路のところが滑るので、車の運転でヒヤッとすることがあり、気をつけています。明日の夜は高速で尾道に行きますが、雨に気をつけなきゃね。
ところで、私のブログに書いていますが、次の日曜日にそごうの屋上でのイベントは、歯科医師会のイベントです。派手に風船マンで一日中登場です。顔晴(がんば)っています。

投稿: うるとらはるく | 2008年5月27日 (火) 07時53分

先生おはようございます。
今日は
おかげんいかがですか?

実は私も
そして家族も
先生と同じ場所で
何度か転びそうになりました。

歩道が新しくなったのは
嬉しいのですが
あそこの段差は
何気なく歩いていると結構足をとられます。
他にも
転びそうになっている人を
何人か見かけます。

段差があることを
はっきり示すように
派手な色をつけてもらえるだけでも
注意がいくようになるのでは・と感じます。


自転車で転倒されたので
息子さんも余計にご心配なのですね。
ようようさんが書かれているように
後ろにカゴをつけることを
私もオススメします。
荷物を前後に振り分けると
自転車自体も安定して
より快適に走ることができますよ。


投稿: 海 | 2008年5月27日 (火) 08時33分

私はバイクレースをしています、一応現役レーサー、いくつか調べて欲しい事が。
1、先生の自転車のタイヤは磨り減っていませんか。
2、今までこかしたりして、ハンドルが曲がっていたりしていませんか

道路はいったんおいて、自転車は車検がありませんから、タイヤが減っても(溝がなくなっても)そのまま走ったりしています、これがあると転倒しやすくなります。
その他、自転車が転倒しやすいのは、自転車そのものにも原因が、あります。操縦しやすい自転車です。
マウンテンバイクは、比較的重心も低くてタイヤが太くそう移住しやすい、景品の自転車は、最初は良いのですが、ハンドルが曲がったり、フロントとリアの線がゆがんでいたりと、

これからガソリンがこんなに高くなり、環境も考える都市は自転車がますます重要になります。
自転車は乗り続けてください、でも、自転車の整備は自分でしてください、ブレーキが利かなくて人にぶつけて怪我をさすとか。ブレーキのワイヤーもほっとけば切れてきます。
タイヤ交換は簡単ですよ。

一度十分な点検をして乗ってください、それか、そろそろ買い換えてみるかですよ。

最後に、バイクレイスで転倒したときには全て、地面を見てしまったときです、なぜが二輪車は視線の方に行ってしまいます、地面を見たら転倒、右を見たら右に振られます。

投稿: 河口 | 2008年5月27日 (火) 09時10分

ストレッチをすると、関節が柔らかくなり、バランス感覚や瞬動力が蘇ってまいります。歩幅もおのずから広くなっていきます。もう一つ、踏ん張り、制動する力を高めるためには、筋力が必要です。これは、立ち仕事や介護などでも大切でせうし、自身の老いへの備えともなります。節ぶしの柔軟性と筋肉の量と。お医者さんには釈迦に説法でせうね。失礼いたしました。

投稿: 103嫗 述 | 2008年5月27日 (火) 12時19分

規格だらけの道路には、危険も無駄も沢山ありますね。

事故の原因は、日頃からあると思います。
また、複数の原因が重なって事故になるのだと思います。
運悪く事故にあうことはなく、いつも運よく事故になってないだけだと思います。
油断していたときに振り返ると、もし○○だったら事故していたなって思うことは沢山あります。

車の運転をしていたら予測運転をすると思いますが、手軽にのれる自転車では、予測がおろそかになっていると思います。
予測して気持ちに準備があると、素直な行動ができて、きっと止まられたとおもいます。

自転車は、ハンドルを左右に振りながらバランスをとって乗るのですから、ハンドルは自由に軽く動く状態にする必要があると思います。

自転車の前カゴは、使い勝手がよく便利ですが、自転車の操作には良くないものだと思います。

今回は、雨や段差などの理由でこけたようですが、実は日頃から、少しふらついたことはあるのではないでしょうか?(おっとと・・・って)

前カゴに荷物をのせ、ハンドルに荷物をぶら下げることは、もうすでに事故になる準備をしていることになると思います。

前カゴには、軽いものを乗せて、
できることとなら後ろにカゴをつけることをお勧めします。防犯用のネットをつけて。

後ろのカゴに荷物を載せていたら、自転車を停めるときにも、停まっている自転車に荷物を載せるときにも、安定するから良いと思います。


自転車は、足腰が丈夫なら90歳になっても100歳になっても乗り続けてくださいね。(笑)


追伸
自転車のハンドルに傘を固定することは、いけなかったと思いますよ。

投稿: やんじ | 2008年5月28日 (水) 15時54分

危ないものは危ないでいいにいかれたらよいです。

三原駅前の通りも木でできたしゃれたものでしたが、雨の日に転倒続出でぶっ壊してしまいました。

投稿: さとうしゅういち | 2008年5月28日 (水) 23時28分

先生!先生のこの検証するという姿勢にいつも感動します。この1年間大変お世話になりました。ブログをお借りして再度お礼申し上げます。それと今回先生とお近づきできて、夫婦の手本というものをみせていただきました。このブログ内でも息子さんやご主人からのお声かけにとても愛情を感じます。骨折されたことは本当にお気の毒ではやくよくなって頂きたいと願うばかりですが、ネガティブでない先生のパワーをいつまでも我々後輩に放っていてください。

投稿: ラポール中原です | 2008年5月29日 (木) 01時45分

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