どうにもなさけなくて。しつこくてすみません。
後期高齢者医療制度は、国民皆保険が危機だから、そのための制度なのだというスタイルをとっているが、それがまやかしなのだ。あくまでも、国のお金、これはまた、国民の税金なのだが、それをいかに出さないようにするか、ということのためにつくられた制度である。だから、高齢者だけでなく、この制度のために、若い世代も、たくさんのお金を出さなければならなくなっている。決して、若い人たちのためにもならない制度なのである。
だって、74歳までの前期高齢者は、医療機関の窓口の支払いが、これまでの老人医療の一割負担から、二割負担になる。倍に跳ね上がった。どうして、みんなこれをも騒がないのだろうか。
もう、高齢者の間で公平になるなどと、たわけたことを言わせてはいけない。高齢者同士で闘ってどうするのか。そうではない。国が十分なお金を出せばいいのだ。国民の命を守るための出費を大幅に予算化すればいいのだ。豪華な建物ができなくても、国民は、そんなのはいくらでも我慢できる。
高齢者のための入院のベットが半分以下に削られるのですよ。お年よりは、主治医の許可なく、自分の意思でほかの科のに行くことができなくなるのですよ。(今のところ)月六千円を超える医療は受けられなくなるのですよ。医療の質が大幅に減少するでしょう。
なんとか医療費を削ろうと、医療費の削減をさせるのではなく、もっと削るべきところがあるだろう。税金の無駄遣いがたくさんあるだろう。もっとも手をつけてはならないところに手をつけて、貧しい人、障がいをもっている人、お年より、そして病気の人、これらの人たちを苦しめる政治はもうたくさん。
どうも、今のマスコミの論調は、増える医療費を何とかしなければ、と、その大義名分を振りかざしている為政者の論調にすっかり乗っているようだ。増えるのは当たり前。これまで散々働いて税金を納めてきた人たちが年を取って、病んでいくのは当たり前。その人たちのためにお金を使えばよい。高齢者が増えるのに、医療費を削ろうとする今の方針を根底からひっくりかえさなければと思う。
もっと、たとえば京都での話しとかお話したいことがたくさんあるのだけれど、どうにも、この問題に腹がたって、情けなくて、これをほっぽり出すことができなくて。しつこく、いつまでも同じ問題を言い続けてすみません。

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コメント
一生懸命に働いたら、老後は年金でのんびりと生活ができると言っていたと思います。
この制度で、公平になったというマスコミの人もいますが、間違っています。
いままで、高齢者の負担をしてきたのに、いざ自分が高齢者になったら、不公平と言われるのはおかしいですね。
福祉や医療費は、削減しなければいけない。
道路は、どんな使い方をしても無駄な規格の道路はいくらでも必要だ。
国民の命より、黒いアスファルトが国にとって必要なんでしょうね。
医療費が高額になったから、抑制しなければいけない。
工事費が高額になったから、税金を増やさなければいけない。
共産党も社民党も解散して、自民党や民主党の人達も含めて。
党や行政のための政治じゃなく、国民のための政治を目指す人達で、新しい政党を作ってもらいたいと思います。
明治維新の地で、基地問題も含め、
命よりお金が大切だという選挙が行なわれているのは、皮肉なものですね。
今回はどちらも、同じ志ですからね。
「尊金攘命」
投稿: やんじ | 2008年4月16日 (水) 21時16分
今日の新聞では、一斉に後期高齢者の保険料の例を載せていました。
国が出した例は、少なくなる保険料と今までとほぼ同額になる例までです。高くなる例は示されませんでした。
高くなる例を、なぜ国民に示さないのでしょう?
医療費がふくらんでくれば、保険料も見直されます。
所得控除の見直しや廃止をすれば、老年者控除が廃止されたときのように課税所得が高くなり、当然税金や保険料の負担も多くなります。
公平とは、高齢者の置かれている環境や条件なども加味して考えるものではないのかと私は思います。
投稿: いつも見ています | 2008年4月16日 (水) 23時30分
資本力と知識の無い人間は生きるのすらままならないですね。資本家の利益を維持するために、不都合があれば貧乏人を追い込む世の中ですから。
投稿: yukiiro | 2008年4月17日 (木) 03時25分
おはようございます。初めてコメントします。
今まで何度も河野先生のブログはよませて頂いていました。読み始めるとなんだかのめりこんでしまいます。河野先生の政治に対する姿勢を尊敬しています。
とてもまとも(ごめんなさい、まともに政治をしている人がいないように思っているものですから)に政治を考えていらっしゃるので、信頼感があります。
こんなに、真剣に国民のことを考えている人がいらっしゃるのに、中枢にいる政治家はいったいなにをしているのでしょうか。国の中心にいると、おごり高ぶるのでしょうか。
後期高齢者医療制度のことも、何なんだこれはいったいと正直思ってしまいます。
うちの父も後期高齢者になりますが、一回の支払いが1万3千円になるそうで、年6回払うとのこと、年に7万8千円、年金から引かれるんですよね。
政治家が国民の為に政治をしていないことを痛感しています。国民の為に、と考えればもっとなにをしなくてはならないか分かると思うのですが、
もっとまじめにとりくんでほしいです
投稿: トントン | 2008年4月17日 (木) 08時20分
河野先生
先生の怒りや嘆きに、私も同じ気持ちだと読んでおられる方は多いと思います。しつこくても続けて情報を提供して欲しいと思います。コメントされる方たちも様々な情報提供があり、本当に勉強になります。知識が増えることではなく、国家や政治家の弱いものいじめや不合理な社会への怒りを増幅させてくれることに感謝しております。怒りと闘う姿勢や精神は私の生きる力となります。小さきものを傷めつける権力や権威に対しては、どんな問題でも私は自分が当事者だと思って発言していきます。ささやかですが自分の職場や知り合う人たちに、そしてライブを聴いてくれる人に訴えていきたいと思います。
昨日NHKで「水平社宣言」の特集やってました。学生時代あの文章に出会い、今の自分があると思っています。高齢者のことも障害者のことも、この世でありとあらゆる差別に苦しむ人のことも、共感しながらともに歩いていきたい。当事者と共にある人として闘って生きたいと思います。人と人とが人としてきちんと出会い、尊敬しあって生きていける社会づくりのため。河野先生のこのブログは、本当に私にとって大切な大切な心の支えになっていますし、栄養ドリンクになっています。毎日本当にありがとうございます。これからもがんばってください。
投稿: おとぎぞうし竹本 | 2008年4月17日 (木) 12時06分
天引きの話です。77歳の男性に4月15日付で来た通知書。63歳の時から国民年金を受けています。年金金額109819円、介護保険料9700円天引き、後期高齢者医療保険料2200円、差し引き支払額97949円。これは2か月分だから一ヶ月48974円。いつも見ていますさんの情報によると1割負担の人でも入院の窓口負担の限度額44400円。そう、食事療養費は残りません。元気でいてもこれで生活出来ますか?扶養してくれる人がいて、やっとでしょう。親の仕送りできる人達はどれだけいるのでしょう?「働いて働いて年金の掛け金をかけて、年金をもらったら旅行に行くのを楽しみにしてきた。」と言います。医療費を削減しなければならないというこの国の仕組みと数字を計算して出した人に「もう長くは生きとられんわい・・・。」というその声を生でぶつけてやりたくなりました。
投稿: ペア | 2008年4月17日 (木) 23時14分
やんじさま
高齢の方は、それまで一生懸命に働いて、社会を支えてきた人たちなのだということをみんな忘れています。それに、この制度は、若者たちにも負担を強いる制度なので、まったく国民のためになりません。政治家は、本当に何を考えているのでしょう。やっぱり、私、通りたかったなあ。一人の力ではできることが少ないと言われても、このような情報をどんどん直に国民の皆様に流すことは、たとえばこのブログのように、できただろうと思うのです。残念。河野美代子
投稿: こうのみよこ | 2008年4月18日 (金) 00時05分
いつも見ていますさま
そうですね。国は何とかしてこの制度への批判をかわそうとしています。でも、保険料が増える人のことは例に出さないなんと、姑息なことをやっても、年金から天引きされたお年より自身がこの政治の冷たさを身にしみて感じていらっしゃることと思います。沖の゛と区なこと、この上ないのです。これからも教えてくださいね。河野美代子
投稿: こうのみよこ | 2008年4月22日 (火) 18時12分
yukiiroさま
お年寄りが「長くいきるなということでしょうよ」というコメントをされているのを見ると、本当に悲しくなります。せめて、老後は手厚い看護で、ゆっくり過ごさせてあげたいとそう思います。なんという国になってしまったのでしょう。河野美代子
投稿: こうのみよこ | 2008年4月22日 (火) 18時15分
トントンさま
いつも、ブログ、楽しく見させていただいています。このたびは、せっかくコメントを頂いたのに、お返事がすっかり遅くなってすみませんでした。とんとん様もそうでしょうが、わたしたち、病んでいる人たちに向き合っていると、社会の冷たさをひしひしと感じます。障がいをもっている方、母子家庭の方、そしてお年より、この方たちに冷たい社会は、成熟した社会とはいえないと思います。コメント、うれしく拝見しました。ありがとうございました。これからも、時々覗いてくださいませ。感謝です。河野美代子
投稿: こうのみよこ | 2008年4月22日 (火) 18時19分
おとぎぞうし竹本さま
わたしこそ、いつもいつも暖かいコメントに励まされています。感謝しています。世の中、面白おかしく生きるよりも、大切なことをみつめながら、しっかり生きて行きたいと、そう思っています。これからもめげないでがんばりましょうね。ありがとうございます。河野美代子
投稿: こうのみよこ | 2008年4月22日 (火) 18時22分
ペアさま
貴重なご意見を頂いて、それでいつも見ていますさんとつながったブログになって、ありがとうございます。本当に今回のことは、怒っています。特に、国民にほとんど知らされないままに、制度そのものを根底から変えてしまったことに。これからも、いろいろなところで声を上げなければ、と思います。ありがとうございました。河野美代子
投稿: こうのみよこ | 2008年4月22日 (火) 18時25分