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VDAY HIROSHIMA2008

一昨日の「VDAY」HIROSHIMA2008について。ほとんど英語、ちょっとだけ日本語の演劇というか、朗読により構成されてるお芝居。英語がもっとわかったらもっとおもしろかったでしょうが。残念ながら私の実力では、聞き取れたのは、半分以下。以下、パンフレットを引用しながら。

 V-Dayとは? 女性や少女に対する暴力盆滅を目的としたグローバルな運動のこと。強姦や暴行、近親姦、女性気の暴力的切除(縫合)、性的奴隷制度を含めた女性に対する暴力を阻止することを目的としている。これらの利益は、アムネスティ・インタナショナルのストップ暴力キャンペーンや地域の女性シェルターに寄付されている。

 広島では、イヴ・エンスラーの書いた「ヴァギナ・モノローグ」を二ヶ国語で上演した。「ヴァギナ・モノローグ」とは、200人のさまざまな女性にインタビューした、性の記憶や体験を記録したものである。

 悲しい怖い話だけでなく、とても幸せだった話や、おっかしくて、大笑いする話も。

 セルビア兵に犯されたボスニアの女性のモノローグ。緑の野のように平和だった自分のヴァギナが残虐に汚されていく様子が衝撃的に描写された。ヘアを剃れという夫にしたがったけれど、その不快感から以後抗ったために、暴力を振るわれた女性のモノローグ。少女時代のひとつの体験がトラウマになり、一生セックスしないですごしてきたという老婦人の打ち明け話。性器を上手に愛してくれる彼との一夜で自分のヴァギナ感がポジティブに変わったという幸せな体験談。圧巻は、女性を喜ばせるのが好きな女性弁護士さんが、女性を感じさせる商売人に転進した話。道具や環境、自分のスキルを駆使して、それに調教されるように、二人の女性がさまざまなオーガズムの声を展開して、これには、本当に大笑だった。

 中でも、印象に残った話を。

 世界では少なくとも、3人に1人の女性や少女たちが人生の中で性的暴力を振るわれたり、肉体的暴力を振るわれている。

 世界には、(主にアフリカの国々で)約1億から1億4000万人もの女性や少女たちが女性器の切除や縫合を受けている。(女性が性を楽しむことがないように、クリトリスや性器全体を切り取ること。今の社会でも行われている)

 日本では。内閣府の調査では、日本女性の5人に1人が、夫または恋人から肉体的な暴行を受けたり、性行為を強要されたり、脅迫されるという被害を体験している。1997年には1600件だったレイプ事件が2001年には2228件と40%も増加している。

 広島では。2007年、ドメスティックバイオレンス(身近な人からの暴力)についてカウンセリングを希望した女性は広島県内で6413人。そのうち、2199人の女性が1対1のカウンセリングを希望している。電話でカウンセリングを受けた女性は4214人。また、142人の女性が安全を求めて実際に家を出て、シェルターに移った。

 アメリカの話。「アラバマ、テキサス、ミシシッピ、ジョージア、ルイジアナ、バージニア、インディアナの7つの州では、女性用のバイブレータを販売すると、5000ドルの罰金と3年の懲役となる。銃を持つことは合法なのに、バイブは違法。危険なのはどちらでしょうね。バイブで大量殺戮なんて聞いたことないですよね。」

 レイプや、暴力などの性のマイナス面だけでなく、平和な世界で、男性も女性もともに性を楽しむことができるなら、という大変おおらかな、楽しい、しかし、さまざまな重いものを胸に残す芝居だった。そして、なんらかの行動を起こすように、みんなには何ができるかという提言もあった。

 残念だったのは、観客の多くが多分アメリカ人か、その人たちに関係のある日本人だったこと。せっかくだったので、もっと日本人のたとえばシェルターに関係のある人たちやカウンセラーの方たちにも広がるとよかったのに、と思った。

 それから、土曜日の午後7時から10時半までとなっていて、必死で診療を終えて、パンをかじって、7時3分前に到着したのだけれど。始まったのが8時5分。もう、参ってしまった。皆さん、久しぶりの人たちに会って、ビールなんぞを飲みながら、楽しく語り合って(もちろん英語で)その時間が入っていたのでしょうが。私なんか、一人りでポケッと。ああ、時間が勿体ないとおもいながら。だんだん腹がたってきて、もう帰ろうと思ったら、始まったの。こんなのがアメリカ風で、日本だと、一分もたがわず始まるのが当たり前みたいに慣れている、私の感覚がおかしいのかも。でも、、、それなら、まだいっぱい残っている仕事をやって、ちゃんと夕飯も食べて、8時に行けばよかったのに。と、そう思った次第。

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コメント

以前、新聞で読んだのですが、女性器の一部を幼い時に切除され、嫁いだ先で夫の暴力にあっていた女性を紹介していました。
自分と同じ辛い体験を、生まれてくる子どもたちにさせたくないと、広く活動をしている女性でした。
私は記事を読んで、なぜ女性器を切除する必要があるの???と思っていましたが、先生のブログでやっと分かりました。
新聞だと、「女性が性を楽しめないよう、女性器を切除した」とは書けないのでしょうね。
今回も勉強になりました。ありがとうございました。

投稿: りんご | 2008年3月18日 (火) 10時10分

りんごさま
コメント、ありがとうございます。そう、やはり地球上には、女性は男性のいいなりにならなければならないものとして扱われてているところは、たくさんあります。あまりに残酷なので、本文には書きませんでしたが、幼い少女が麻酔もなく、大人たちに押さえつけられて切り取られ、膣を縫合してふさがれ、抗生物質もないままに、感染を起こして、死亡する子もたくさんいると。でも、これが文化だということで、なかなか他国から手を出すことができない問題なのですね。でも、こんなこともあるということを知ることも大切なので、あえて書いたものです。これからも、どうぞ時々は覗いてくださいね。河野美代子

投稿: こうのみよこ | 2008年3月18日 (火) 18時48分

こんにちは、V-Day Hiroshimaにて日本語パートの一部を担当した者です。当日のお客様の中に先生がいらっしゃったと知り、大変嬉しく思います。ありがとうございます!

日本語で語られる部分が十分でなかったこと、広範囲での認知活動ができなかったことなど、先生のご指摘する点は、我々の反省点そのものであり、また、準備の段階から私自身疑問に感じていた点でもあります。

上演時間の都合上大幅な割愛と要約が必要だったという事情もありますが、内容については日本人としてサポートしていた私たちの力不足から、日英二ヶ国語上演であるはずのモノローグの出来は満足のいくものになりませんでした。申し訳ございません。

一方で、この類のテーマや活動に対する意識・関心度において、日本人と欧米人との間の差を実感したのも事実です。作品自体米国で生まれたものであり、米国では10年前からプロ・アマ問わず多種多様な上演が繰り返されているという背景はあるものの、日本人に向けた発信を意識して準備を進めたつもりです。多くの方に協力を呼びかけましたが、キャストとして参加となるとなかなか難しく、ステージに上がった日本人女性は結果的に4名のみ、したがって、上演内容も英語パートが多くなってしまいました。チケット購入についても積極的な反応を示すのは圧倒的に欧米人が多かったと思います。

内容をどこまで和風にアレンジするか、どのような言葉を使って日本語で表現するか、キックオフから上演当日まで「ヴァギナ」のことばかり考えた3ヶ月間でした。もっと多くの日本人に参加してもらえれば、より適切な表現を生み出せたことと思います。
また、女性への暴力にまつわる各国の事実、論争、法律その他の社会構造や日本での事実など、今回の活動を通して学んだことは多く、貴重な経験となりました。

もしまたご縁があってこのような公演をする機会に恵まれたら、3月の反省を活かしてよいものを作りあげたいと思う次第です。日本人の参加者も女性だけでなく夫婦やカップルで観に来てくださる方がもっと多いとよいですね。

以上、長々とすみません。
また診察などでお目にかかる際にはよろしくお願いいたします。


投稿: woman1 | 2008年8月 2日 (土) 14時05分

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