モンゴルのテムレーンさんとひさまつ産婦人科
今日は、朝から廿日市のひさまつ産婦人科に来ています。昨年10月から月の二回来させていただいていました。それも今日でおしまいです。今日は、来るとすぐ、9時から帝王切開の手術です。
その赤ちゃんが生まれてすぐにモンゴルの少女がやって来ました。彼女、テムレーンさんは、今山陽女子高校のスカラシップの留学生です。広島アジア塾のメンバーで、アジアの花たばとモンゴリーンテンゲルなどのモンゴルへのボランティア活動の代表をしている小川順子さんからのお話で、今日、ひさまつ産婦人科の見学をすることになっています。
小川順子さんは私の高校の先輩、それも同じクラブ、演劇部の先輩です。これまでもいろいろとモンゴルについお話を伺っています。山陽女子高のスカラシップは、今、6期め。いつも、とても優秀な生徒がやって来ます。ティアラさんもそうです。まだ17才ですが、モンゴル語は当然、日本語、ロシア語、英語、ドイツ語が出来ます。数学も物理も大好きと言い切ります。
お母さんはモンゴル国立母子総合病院のドクターをしています。立派な病院のようですが、小川さんが訪問した時、建物は老朽化し、エレベーターも止まった状態。保育器は、木の箱を布で覆って、裸電球が一つぶら下がっていただけだと。電球の熱で暖めているのでしょう。それを見て、小川さんは涙が出たと言われます。
国全体が貧しく、格差がとても大きく、彼女の家も生活がなかなか大変だそうです。彼女には、小川さんがいろいろとお世話をし、勉強だけでなく、広島市の平和文化センター、ピースボランティアのシニアの方について、一年間平和学習もしています。三月いっぱいでモンゴルに帰りますが、きっとモンゴルのリーダーとして活躍するでしょう。日本の医療の素晴らしい所をしっかり見てもらって、モンゴルで頑張ってもらいたいと小川さんは言われます。
でも、彼女は本当は、広島大学の医学部を受験したいのです。どうしたら、受験の資格が取れるのか、またちゃんと調べて知らせてあげようと思います。外国の高校の卒業者はセンター試験を受ける資格を取るのがなかなか難しいようですので。
この半年、ひさまつ産婦人科では、本当にお世話になりました。最後の回診の赤ちゃん達です。今日が最後のおやつです。手作りの桜のパウンドケーキと、さくらと抹茶のマコロンとイチゴでした。ケーキ、桜の塩漬けが入っていてとてもいい香りと塩味がおいしかったです。マコロンも栄養士さんの手作りだそうでびっくりしました。最後に花束を戴きました。先生と師超さんと外来看護師さんと記念撮影をしました。初めの写真は、モンゴルの少女テムーレンさんです。

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コメント
『久松先生』懐かしいです
で長男(25)長女(22)の出産の時


国立呉病院
大変お世話になりました。
つわりがひどくて2回とも長期間入院したのですが
久松先生がいらっしゃらなかったら
生んでなかったかもしれません
命の恩人なのです
その長女が今年看護師資格をとるため受験し
発表をドキドキしながら待っている私です
投稿: 音♪ | 2008年3月 6日 (木) 21時19分
もう半年になりましたか。ありがとうございました。また、お産がしたくなったらいつでも言ってください。まだまだ頑張りましょう。
投稿: ひさまつ | 2008年3月 7日 (金) 08時27分
河野先生、お疲れさまでした。先生と一緒に仕事が出来て大変勉強になり楽しかったです。これからもお体に気をつけてますますご活躍ください。
投稿: 外来スタッフ | 2008年3月 7日 (金) 08時35分
こんにちは。はじめまして。もう約1年前から先生のブログをたのしみに読ませてもらっています。先生はとても活動的でまた患者さまのこともよく考えられていてすばらしいなぁといつも感じています。私は産科で働いているのに知らないことが多く、先生のお話でかなり勉強させてもらっております。それからわたしは性教育に興味がありいずれは少しでも関連した仕事をしたいなぁと考えています。ぜひいつか先生の講演をお聞きしたいなと思ってます。
投稿: ひよこ | 2008年3月 7日 (金) 12時12分
東山書房「健康教室」の連載「だから、あなたに伝えたい」が終了し、とても残念でした。しかし、先生が「河野美代子のいろいろダイアリー」のことを教えてくださったので、今ではこのブログが毎朝の私の楽しみになりました。ありがとうございます。
先生のように多忙な方でも毎日このブログを書いていらっしゃる・・・、と思ったら、自分の仕事や家での仕事・・・、やる気と元気が湧いてきました。
呉々も、呉々もお体にを大切にしてください。
投稿: momo | 2008年3月 7日 (金) 12時31分
河野先生のblogを見つけることができ、
とっても嬉しいです。
今から8年前に、19歳で妊娠し、
アルバイト先から一番近くにあった産婦人科が、
河野先生の産婦人科でした。
妊娠を先生から告げられ、
驚きと「どうしよう」という気持ちでパニックになった私を、
あたたかく支えてくださいました。
今でも私にとっては忘れられない存在です。
娘はもうすぐ8歳になります。
元気いっぱいです。
先生の支えがあったから、今のこの幸せがあるのです。
久しぶりに写真でお顔を拝見でき、
とても嬉しく思いコメントしました。
これからも、お体に気を付けて、頑張ってください!
投稿: ぴろこ | 2008年3月 7日 (金) 19時06分
音♪さま
そうなのですか!久松先生もこのブログをよんでいらっしゃいますので、きっとあなたのこのコメントも読んで下さると思います。あいかわらず、精力的で優しい先生ですよ。ブログってこんな出逢いもあるのですね。これからもよろしくお願いします。河野美代子
投稿: こうのみよこ | 2008年3月 8日 (土) 02時10分
ひさまつ先生
本当にありがとうございました。先生の所で、また、いつか産婦人科の原点にふれさせていただきました。楽しかったです。また、ご縁があったら、よろしくお願いします。河野美代子
投稿: こうのみよこ | 2008年3月 8日 (土) 02時13分
外来スタッフ一同さま
コメント、ありがとうございます。半年があっという間でした。慣れない私にもよくしていただいてありがとうございます。とっても素晴らしい病院です。スタッフの皆様も素晴らしい。おかげさまで楽しく過ごさせていただきました。どうぞ、これからもひさまつ産婦人科をもりたてて下さいませ。
投稿: こうのみよこ | 2008年3月 8日 (土) 02時17分
ひよこさま
わあ、性教育に携わる希望をもっていらっしゃるなんてとてもうれしいです。時代が要請しています。ぜひ、頑張って下さい。私も協力しますよ。河野美代子
投稿: こうのみよこ | 2008年3月 8日 (土) 02時21分
momoさま
連載を読んで下さっていたのですね。ありがとうございます。連載は終わりましたが、また、何らかの形で皆様にお会いすると思います。それまでこのブログを時々は覗いて下さるとうれしいです。コメント、ありがとうございます。河野美代子
投稿: こうのみよこ | 2008年3月 8日 (土) 02時23分
ひろこさま
うれしいコメント、ありがとうございます。機会があれば、またいつかクリニックを覗いて下さいませ。できればお嬢さんも一緒に来ていただいたらうれしいです。これからもよろしく。河野美代子
投稿: こうのみよこ | 2008年3月 8日 (土) 02時30分