昨日、和歌山でのこと。
昨日は、和歌山県の御坊市の近くの町に行きました。そこの教育委員会が人権教育講演会として私を呼んでくださいました。町には、五校の中学があります。その全部の学校の生徒をバスで一つの学校に集めてくださいました。さらに、先生方、保護者の方達も沢山集まってくださいました。
また、教育長、教育委員会の方達も、みなさん、私の話を聞いてくださいました。寒い体育館でしたが、生徒達は良く聞きました。話がすんだ後、教育長や校長先生達が、みなさん、「ああもう、ホントにいいお話でした。感動しました。」と言ってくださいました。生徒達には、これは一生残るでしょうと。この話を聞いて大人になるのと、聞かないままで大人になるのとは、ぜったいに違います。生徒達はシアワセてす。とまで言って下さいました。
ほっとしました。聞いてくだされば分かるはず。聞かない所で、知らないままの批判にさらされていますので、先生方の反応がとてもうれしかったのです。
この地域に来るのは三回目です。これまで中学生にも大人の方にも話をしています。その時の話を聞いていた教育委員会の方の意見で私を呼ぶことになったと聞きました。ありがたいことです。
話を終えた後、楽しみにしていた近くの「道成寺」に行きました。ここも3回目です。沢山の仏像があって、とても好きなお寺の一つです。ここは、歌舞伎などの「娘道成寺」で知られている所です。701年に文武天皇が建てられた古いお寺で、本尊は千手観音。国宝の千手観音像を拝顔することが出来ました。撮影禁止なので、写真が撮れずザンネンです。
ここには、「安珍・清姫」の伝説があります。安珍というお坊さんの裏切りに、60キロもの距離を清姫が必死でおいかけ、安珍は、ここのお寺に逃げ込みます。そして、鐘に隠れました。追いかけて来た清姫は蛇となり、鐘にとぐろを巻き、火を吹き付けて、安珍を焼き殺してしまいます。以来、このお寺には、鐘はありません。
この伝説は、毎年、お祭りで再現されます。安珍になった中学生がとっとと走り、階段を駆け上がります。それを蛇の張りぼてを持った青年達が追いかけます。鐘に逃げ込んだ安珍を焼き尽くし、鐘を持ち上げると、そこにくろこげになた死体があるということまで再現されると聞きました。一度見たいのですが、とても大勢の人が見学に来られるそうです。
このお寺では、その安珍・清姫の伝説を絵巻物を拡げて、絵解き説法をしています。その住職さんが、仏像の説明などもしてくださいました。絵解き説法は、時間がなくて無理でしたが、以前に聞いたことがあります。それは、ユーモアがあって、とても楽しい説法で、感心しました。そのお坊様が私に「広島のどこですか」と聞かれたのです。私は、「はい、中島町といって、平和公園のすぐそばです。」と答えました。そしたら、「私は吉島に6年間住んでいました」と言われてびっくりしました。となりの町です。広島大学の文学部でインド哲学を学ばれたのだそうです。そして、お坊様になられたのですか、と聞いたら、はい、ここの生まれですから、と答えられ、またまたびっくりしました。
さらにいろいろと仏教のお話をしたのですが、時間がなくて、とてもザンネンて゜した。小さくてきれいなピンクの布を貼った般若心経と、鐘のストラップと、一筆書きの便せんを買いました。
私は、あちこち行って時間があれば、近くのお寺に行くのを趣味にしています。道成寺は、また機会があれば、何回でも行きたいお寺です。
昨日、ブログ一周年は、とてもとてもシアワセな一日でした。皆様にたくさんお祝いの言葉を戴き、ますますシアワセでした。神様、仏様、皆様に感謝です。
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