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昨日、和歌山でのこと。

 昨日は、和歌山県の御坊市の近くの町に行きました。そこの教育委員会が人権教育講演会として私を呼んでくださいました。町には、五校の中学があります。その全部の学校の生徒をバスで一つの学校に集めてくださいました。さらに、先生方、保護者の方達も沢山集まってくださいました。

 また、教育長、教育委員会の方達も、みなさん、私の話を聞いてくださいました。寒い体育館でしたが、生徒達は良く聞きました。話がすんだ後、教育長や校長先生達が、みなさん、「ああもう、ホントにいいお話でした。感動しました。」と言ってくださいました。生徒達には、これは一生残るでしょうと。この話を聞いて大人になるのと、聞かないままで大人になるのとは、ぜったいに違います。生徒達はシアワセてす。とまで言って下さいました。

 ほっとしました。聞いてくだされば分かるはず。聞かない所で、知らないままの批判にさらされていますので、先生方の反応がとてもうれしかったのです。

 この地域に来るのは三回目です。これまで中学生にも大人の方にも話をしています。その時の話を聞いていた教育委員会の方の意見で私を呼ぶことになったと聞きました。ありがたいことです。

 話を終えた後、楽しみにしていた近くの「道成寺」に行きました。ここも3回目です。沢山の仏像があって、とても好きなお寺の一つです。ここは、歌舞伎などの「娘道成寺」で知られている所です。701年に文武天皇が建てられた古いお寺で、本尊は千手観音。国宝の千手観音像を拝顔することが出来ました。撮影禁止なので、写真が撮れずザンネンです。

 ここには、「安珍・清姫」の伝説があります。安珍というお坊さんの裏切りに、60キロもの距離を清姫が必死でおいかけ、安珍は、ここのお寺に逃げ込みます。そして、鐘に隠れました。追いかけて来た清姫は蛇となり、鐘にとぐろを巻き、火を吹き付けて、安珍を焼き殺してしまいます。以来、このお寺には、鐘はありません。

 この伝説は、毎年、お祭りで再現されます。安珍になった中学生がとっとと走り、階段を駆け上がります。それを蛇の張りぼてを持った青年達が追いかけます。鐘に逃げ込んだ安珍を焼き尽くし、鐘を持ち上げると、そこにくろこげになた死体があるということまで再現されると聞きました。一度見たいのですが、とても大勢の人が見学に来られるそうです。

 このお寺では、その安珍・清姫の伝説を絵巻物を拡げて、絵解き説法をしています。その住職さんが、仏像の説明などもしてくださいました。絵解き説法は、時間がなくて無理でしたが、以前に聞いたことがあります。それは、ユーモアがあって、とても楽しい説法で、感心しました。そのお坊様が私に「広島のどこですか」と聞かれたのです。私は、「はい、中島町といって、平和公園のすぐそばです。」と答えました。そしたら、「私は吉島に6年間住んでいました」と言われてびっくりしました。となりの町です。広島大学の文学部でインド哲学を学ばれたのだそうです。そして、お坊様になられたのですか、と聞いたら、はい、ここの生まれですから、と答えられ、またまたびっくりしました。

 さらにいろいろと仏教のお話をしたのですが、時間がなくて、とてもザンネンて゜した。小さくてきれいなピンクの布を貼った般若心経と、鐘のストラップと、一筆書きの便せんを買いました。

 私は、あちこち行って時間があれば、近くのお寺に行くのを趣味にしています。道成寺は、また機会があれば、何回でも行きたいお寺です。

 昨日、ブログ一周年は、とてもとてもシアワセな一日でした。皆様にたくさんお祝いの言葉を戴き、ますますシアワセでした。神様、仏様、皆様に感謝です。

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ブログ一周年、つづきです。

 さて、やっとパソコンの前に座りました。

 何が何やらさっぱり分からないままにブログをはじめて、初めの内は、本当に四苦八苦。皆様にもずいぶん不快な思いをさせたと思います。何せ、コメントへの返事の書き方も分からないで、不義理もしました。

 丁度市長選挙、そして私自身の選挙もあって、時には勇み足でおこられもしました。そのことを書いて、また重ねて怒られたりして。「何でも書けばいいもんじゃない」なんて言われたりもしました。私自身が未熟だったのでしょう。私は、それこそ何でも書いているつもりはなくって、ずいぶん気も遣っていたのですが、その基準が違っていたということかも知れません。

 それから、痛かったのは、選挙中。なぜ選挙中にブログを書いてはいけないのか、これには明確な決まりはない様で、書いても良かったのではないかと今は思っています。このIT時代にこの選挙の分野だけパソコンによるブログの更新はいけないと言われるのは、あまりに時代遅れで。それに、各政党はしっかりホームページも書き続けていたのですね。

 また、ブログを始めた故に、多くの人たちと知り合うことが出来ました。ブログ上で、またはオフ会で。多くの方は優しい人たちでした。私、仕事上は、やはり緊張感を伴って対応しなければならない人たちと日々を送っているので、その居心地の良さがとてもありがたかったです。

 今日の時点で、24万あまりのアクセスです。考えてみれば、私のようなはちゃめちゃな、何も統一が取れていないブログによくお付き合いを戴いて、本当にありがたいことです。

 一市民が自分からどんどん情報や意見を発信できるブログという物は、これからの社会でますます大切な位置を占めて行くでしょう。それに、広島ブログの存在も、とてもありがたい物です。これがあることが、やはり励みになり、皆様との付き合いも拡がることが出来ました。主催者の方に感謝します。

 これからも息長く続けていけたら、と思っています。皆様本当にありがとうございました。どうぞ、これからもよろしくお付き合い下さいませ。

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ブログ一周年です。

ちょうど一年前の今日、初めてブログなるものを書きました。振り返ってみると本当に無我夢中の一年だったように思います。途中まあ色々とありましたが、なんとかここまで続けることが出来ました。これも皆様方のおかげです。今日はまだパソコンに向かうことが出来ません。おそらく日が変わると思います。今、携帯で書いています。また後ほど!

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新幹線の中で「お好み焼き」を食べる

 今、大阪のホテルにいる。今日は診療をすませると、すぐに新幹線に乗ってここまで来た。明日は和歌山での講演だ。和歌山のある町の教育委員会が呼んで下さって、中学生に話しをする。「人権教育講演会」として性の話をする。そう、性は人権そのものだから。とてもありがたいことで、頑張らなくっちゃ。

 朝早く出て、日帰りでの講演ができなくもないが、それだとあまりに疲れるので、大阪まで出てくることが多い。そうすると、朝ゆっくり出来るから。大阪に泊まる時には、昨年までは大阪にいる姪を呼び出して、一緒にご飯を食べていた。それが楽しみだった。が、その姪も転勤になって広島に戻って来た。と、大阪では一緒に食事をする人がいない。知らない所で、ひとりで食事は出来ない。

 結局駅弁かなあ。と、広島駅まで来て、お弁当を買おうとしたが、どうにも気がのらない。駅弁も少々飽きた。明日の夜は、夕飯のために私が夫のと私のと駅弁を買って帰ることになっている。で、うろうろしたあげく、結局売店で「お好み焼き」を買って、電子レンジで暖めてもらって、それを持って新幹線に乗った。イカ天入りの豪華なの。惜しいのは、そばが入っている事。私は、そばよりもうどんがいい。お好み焼きはぜったいにうどん入り、と思っている。ついでに言えば、「うどんに肉玉にイカ天にネギかけ」というのが私の定番だ。ついでにもう少し。本当は、絶対に鉄板で「へら」で食べること。お皿ではいけない。私はへらできれいにお好み焼きを切って、こぼさないできれいに食べる。何せ、小学生の時から、50年食べ続けた筋金入りだから。でも、まあ、新幹線の中ではそうも出来ないので。

 新幹線の座席で、ソースをたっぷりかけて、青のりをふって食べてたら、なんか、人がじろじろと見ていた。私、自分では気が付かなかったのだけれど、お好み焼きのおいしいにおいがぷんぷんとしたらしい。はた迷惑だったかしらね。でも、、、満足!

 さて、昨日のブログに沢山のコメントをありがとうございました。とてもありがたかったです。今から、お返事を書きます。

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ブログのコメントについて

 私は、ブログに、私自身の意見を書く。私も、選挙に立候補した人間であって、当然政治的なことも書く。日常生活の中で、政治から目を話すことはできない。そして、私には私の考えや立場があって、だから、当然偏った原稿となる。偏っていることは百も承知。それが「私」だもの。

 でも、特に政治的なことについては、きついコメントが届く。反対の立場の人たちからだ。私は、コメントはここに公表するか否かは私の判断だと思っている。だって、私のブログだもの。コメント欄まで含めて私のブログだ。自分の考えがある人は、自分のブログでものをいえばよい。人のブログに失礼なことを言い、それをみんなも読めというのは、筋違いだと思う。

私は、議論することはいとわない。学生時代から、議論は大好きだ。しかし、そこに礼儀や好意があってしかるべきだ。頭ごなしに私の人格まで否定するような論調には、議論しようとは思わないし、嫌悪すら覚える。それを公表することが義務だとは思わない。

 たとえば、性暴力の被害者を責める論調のコメントは、私はアップしない。それにより、さらに被害者を傷つける。そんなことに私は加担したくない。私は読んでいるから、私にはもちろん届いている。私に届けばそれでいい。それを多くの人に読んでもらいたいのなら、人のコメント欄でなく、ご自分のブログに書きなさいということだ。

 この人たちの特徴は、私がアップしないと、たちまち、即、反応して私への罵詈雑言となる。私へのひどい中傷を書いた人がほかの人のブログにも同じ名前の、もちろんアドレスなしで、おなじような誹謗中傷を書いているのを読んだ。ああ、これはこのように荒らして回るのが趣味の人だと思ったから、アップしないだけでなく、その人からのコメントは受け付けないようにした。だって、読んで不愉快になるだけだもの。

 この意味で、ココログは、ブログ主が許可したものだけが公表されるという、まことにありがたいシステムになっているから助かる。誹謗中傷がどっと届いて、結果、ブログを閉鎖しなければならなくなったというような気の毒な話も聴く。何らかの対策が必要だろう。

 やはりURL不明のやすたかさま。あなたのコメントは、アップしませんが、内容については私はちゃんと準備しています。近いうちにここのブログに書きます。そのときに一緒にアップしようと思っていたのですが、やめます。私にとって時間がかかることを一日も待たないで、あのような中傷のコメントを送ってくる方とは、議論はしません。あなたの示したことは読みません。他でちゃんと検証をします。あなたに読んでいただきたくはありませんが。議論というのは、悪意に満ちた言動の中で行われるものではないと思います。

 今、3月2日と24日の二つのイベントを抱えて、大変忙しくしている。やっとホッとする時間はいつも午前一時を過ぎる。でも、このブログだけは、つぶれないようにがんばって書きたいと思う。

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昨日、無事終わりました。

 昨日は午前中、安佐北区の落合中学で保護者の方達に講演をしました。雪の中沢山の方達が集まって下さってうれしかったです。これからの中学生への性教育、とても大切なのですが、保護者の方達のお声が先生達を勇気づけるでしょう。PTA会長さんを初めとして、役員の方々、お休みにもかかわらず、参加してお話を聞いて下さった校長先生、教職員の方々に感謝申し上げます。

 ところで、講演が済んだ後、一人の女性に声を掛けられました。Honeyさんでした。私は、彼女のブログは大好きです。お花とハンドメイドが一杯で、きっとお家の中をこんな風にきれいに優しくしてあったなら、お子さん達もきっと優雅に育っているのだろうなあ、と。私もそうありたかったなあなんて思いながらいつもブログを見ていました。そのご本人だったので、びっくりしました。保護者ではないけれど、お近くに住んでいらっしゃるとのこと。私が来るという噂を聞いて、駆けつけて下さったのだそうです。ブログのイメージ通りの優しくおきれいな方でした。お手紙とコーヒーと、クッキーまで戴きました。Honeyさん、本当にありがとうございました。同時に、ブログっていいなあ、と思いました。

 その後、性教協の中国セミナーでトーク&トークの司会をしました。村瀬先生と上村先生のお二人のお話を聞きました。上村先生は、メールで若い人たちの相談に乗っています。実際に来たメールを示しながらのお話でした。また、先生は中学や高校での講演で今、デートDVについても話をしています。どんな風に話しをされているのかを実際にやって戴きました。

 村瀬先生は今、一橋大学と津田塾大学と、東京女子大でセクシャリティーの講座をもっていらっしゃいます。そこでの学生達のレポートを中心に話して戴きました。ここでも、学生達にDVの講義をされています。恋人になったら、具体的な肉体への暴力だけでなく、監視、拘束、強制、支配などが起こりがちで、それもDVなのだと。一方が苦痛になる関係でなく、双方が楽しく、二人で過ごすことで前向きのエネルギーになるような、そんな関係でありたいものです。

 それらもDVなのですよ、ということを早くから教えるべきだと思います。特に、支配され、強制されることが、愛されている証拠なのだと思いこまされている女性達を私は見てきています。

 お二人の話をここでまとめて話すことは不可能ですが、楽しい雰囲気の中で、有意義な会になりました。

 これで、一段落です。沢山の方に来て戴いて、本当にうれしかったです。逆境の中、少しだけですが、雪解けの気配をも感じ取ることが出来ました。特に、松江から参加した下さった方、雪の中、大変だったそうです。バスが遅れた様ですが、発表に間に合って良かったです。帰りも急いで帰られましたが、バスは無事だったでしょうか。

 今日、午後7時半からのNHKクローズアップ現代で、デートDV「恋人からの暴力」が放送されます。上村先生の中学生への授業も放送される様です。ぜひ、皆様見て下さいませ。

 ところで、私ごとなのですが(私の日記なので当然ですね)腰を痛めました。以前痛かったのが、収まっていたのに、先週の筋腫の核出術がなかなか大変で、負担になった様です。手術の間、一歩も動かず、ずっと前屈みで下を向いての力仕事は、結構つらいものです。昨日の講演でも、おじぎをしようとすると、ぎくっと来て、中途半端な不義理な恰好になってしまいました。立ったり座ったりがそろりそろりです。トイレも恐怖です。今から出かけなければなりません。どこまでガマン出来るか、少しつらいです。

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中学PTAの講演と性教協中国セミナー

 今日土曜日は診療の後、明日の性教協中国セミナーの準備と村瀬先生を迎えての食事会があります。中国セミナーには、予想を上回っての参加の申し込みがあり、本当にうれしくて。逆境の中、やはりこのままではいけないとの思いを持つ人たちが集まってくださるのだと思います。がんばらないと。

 明日の午前中は、私は安佐北区の中学校の保護者に話しに行きます。多分、ここで私か゛書いている性教育への思いを読んで下さったのだと思います。PTAの方がここへコメントを下さって、そして講演会が実現しました。ありがたいことです。保護者の方に性教育の必要性を分かって戴くことが大切だと思います。

 先週の木曜日には、市内の中学校の二年生と、保護者の方に講演に行きました。中学生に向けて話すのを保護者の方にも聞いて戴きました。子どもたち、保護者の方々、それぞれがどういう感想であったのか、まだ分かりません。でも、徐々に雪解けの気配をも感じています。

 ただ、全国的にはまだまだ厳しい状況が続きます。いつか、きっと分かって下さる時が来る、こう信じながら、仲間と励ましあいながら、前を向いて行きます。

 そんな訳で、今日と明日のブログ、いつ更新出来るか分かりません。皆様にも沢山のコメントを戴いているのに、お返事がまだですみません。自分のブログを書くのに精一杯の状況で。必ずお返事を書きます。コメント、戴いているの、すっごくうれしいのです。それなのに、ごめんなさい。

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怒っていること4つ。イージス艦、米兵の犯罪。

怒っていることその①

 あの、イージス艦と漁船の衝突、これについて今朝、以前自衛隊の最高に近い地位にいた人が、テレビ局のスタジオに招かれてしゃべっているのを聞いた。そしたら、イージス艦はとても大きくて、簡単にエンジンを止めてブレーキをかけることはできないし、簡単に進路を変えることもできない。漁船であれば、小さいので、小回りがきく。だから、

「なぜ漁船が衝突を回避してくれなかったのか、それが残念で、残念で。」

と言ったのだ。私は、やっぱりね、と思った。大きい船は進路を変えないでまっすぐ進む。小さい漁船が避けなさいよ。とこれまでの態度がそうであったことを示しているではないか。そもそも進路を簡単に変えることができない大きな船が、漁船がたくさん漁のために航行する海域を移動するのなら、スピードを緩め、ゆっくりと進むのが当たり前でしょう。避けられないほどのスピードで進むこと自体が、思い上がりでしょう。

怒っていることその②

 福田総理が防衛大臣の責任を問うた記者に対し、「今、人名救助をしているのでしょう。そんなことを考える時ではないでしょう。」と不快そうに言った。「人命救助」といえば、すべてが優先されるようなその言い方がすごく不愉快だった。人名救助といったって、これの原因は誰が作ったのか。原因を作ったものが不明のお二人を探すのは当然の義務。当たり前のこと。同時に責任を問われるのは当たり前でしょう。総理の発言には申し訳ないという、謙虚さがさらさら見えない。

怒っていることその③

 沖縄での米兵の相次ぐ犯罪について、「基地外にすむ米兵についての基準の見直しと、情報を日本側にも年一回伝えることなどを日米で検討する」と報道されている。今回の中学生への性犯罪は、確かに基地害にすむ者による犯罪だった。だから、現行犯で日本の警察が逮捕できた。でも、これまで基地の内部に住むものは、犯罪後、基地に逃げ帰れば、日本側は手が出せないで来た。身柄の引渡しは起訴後でないと出来ない。そういう日米地位協定での取り決めである。もし、それ以前に引渡しをするのであれば、それは、アメリカからの好意的配慮によりということになる。日本人が犯罪の被害者であるのに、なぜ加害者に対して遠慮しなければならないのか。

怒っていることその④

 その米兵の相次ぐ犯罪について、福田総理が「いったいどうなっているんでしょうねえ。アメリカ兵は。あれだけ大騒ぎをした事件があったばかりなのに。」といった。「いったいどうなっているのでしょうねえ」なんて、どうしてそんな言い方が出来るのか。私たちが国のリーダーに望むのは、本気で怒ること。国民が犯罪の犠牲になっているのだから。その国民を守るためには、アメリカに対して本気で怒ってほしいのに。所詮、かれらにとっては、いかにアメリカのご機嫌を損ねないようにするか、それしかないように思う。沖縄の人をはじめ国民の怒りをどうやっておさめるか、それに終始しているように思う。

 もう一度、ヨーロッパでは、米兵による犯罪は起こらない、日本などのアジアだけで米兵は犯罪を犯しているということを思い出し、めらめらと腹がたっている。

 そういえば、ハワイ沖で宇和島の高校生が乗っている実習船がアメリカの潜水艦に沈没させられて、犠牲者がたくさん出たときに、当時の総理はゴルフを続けていたなあ。あの事件では、国のリーダーは、うちの国民にいったい何してくれたのだ!と怒ったという話も聞かなかったなあ、とこれも改めて怒りとともに思い出した。

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息子の誕生日。帽子

 今日2月21日は30うん年前、私が初めて子どもを産んだ日だ。そう、息子の誕生日。今日は廿日市、久松産婦人科での診療だった。診療の合間に息子に電話をした。「誕生日おめでとう。」「ああ、どうも」と、素っ気ないものだ。

 子どもの誕生日というのは、親に取っては、その子を産んだ日との意味が強いと思う。もちろん、良くここまで育ってくれたとか、本当におめでとうという気持はもちろんある。が、いつまで経っても、あのとき、陣痛はひどく痛かったなあとか、無事生まれて本当にうれしかったとか、子どもがこんな病気をしてつらかったとか、この時は寂しい思いをさせたなあとか、いつも自分を主体に考えてしまう。それも、圧倒的に楽しい思いよりも胸が痛いことの方が多い。

 いろいろあってもやっぱり生まれて来てくれて良かったなあ、子育てをさせてもらって良かったなあ、自分の人生もおかげでどれだけ充実したことかと思う。

 久松産婦人科では、ずらりと並んだ赤ちゃんの回診をした。頭の異常はないか、呼吸音、心音は正常か、足の開きはどうか、反射は?等々。生まれたばかりの赤ちゃん達、どうぞ、これからの人生が豊かでありますように、との思いを込めて診察をした。小さくて、でもそれなりにもう個性豊かな赤ちゃん達に触れて、こっちの心も豊かになった。

 さて、原稿を書く大仕事がすんで、一気に吹き出すように、帽子を編んでいる。ええっと私、帽子やさんになれないかなあ、と思いながら。次々と注文というか、依頼が入るので、それに応じて編んでいる。でも何だか、ちょっと疲れたかなあ。いえ、編み物が疲れたのでなくて、帽子に飽きて来たかも知れない。他の物が編みたくなった。ベストとかセーターとか。

一番目のと三番目のは、模様が違います。1は長編みの玉編みで、ウールの紺のツイードです。3は中長編みの玉編みで、やはりウールの濃いグレーのツイードです。今、これらの糸はバーゲンで出ています。2番目のは、十何年か前の糸が出て来たので、それで編みました。白のモヘヤの二本取りです。1と2は、こうのクリニックの受付の彼女に専属モデルになってもらいました。あの、彼女、独身なのですが。3は依頼主にかぶってもらいました。

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岩国、沖縄、日本政府。

 岩国の市長選で岩国基地への米軍移転拡大を容認する候補者が受かった事について。選択をしたのは、岩国市民だから。市民がそういう選択をしたのだから、それについて市民の人々を責めることは出来ないと思う。しかし、そのような選択をせざるを得ない状況に追い込んだ国に対して私はひどく腹が立っている。

 基地についての国の方針に反対する地方には、交付金を出さない。言うことを聞けば、交付金を出しましょうという、このあまりにえげつない国に対して怒っている。もう8割方出来上がっている岩国市新市庁舎、これに対しても交付金を出さないと国は言った。その岩国市の庁舎へと少しでも役に立ちなら、と、有志が募金を集めたりした。私もいくらかのお金を寄付したけれど、そんなことでは追いつくはずもない。新しい市長が東京に行き、防衛大臣とにこにこと笑顔で会談し、そして、できるだけの支援をするという政府のコメントを聞いた時に、激しい嫌悪感を覚えた。井原市長では交付金は出さなかった、そのあまりに豹変ぶりがひどくいやだ。

 その岩国市長選挙のすぐ後に、沖縄の中学生に対するアメリカ海兵隊員の性犯罪が起きた。一昨日の毎日新聞の欧州総局長の原稿を読んで愕然とした。ヨーロッパでは、決してアメリカ兵による犯罪は起こらないと。みんな、そんな犯罪は聞いたことがないと言うと。そして、沖縄で起こったことを話すと、みんなびっくりして、そんなことは考えられないというと。もし、そんなことがヨーロッパの国で起きたら、国の根底に関わるほどの大事件になると。なぜ、米兵がアジアである日本に来たら、とたんにそんな犯罪を起こすのか、と。

 私は、他の国でも起こっていることだと思っていた。でも、それはアジアの国々なのだ。それも、日本での犯罪が極端に多い。

 これは、日本の政府のせいだ。国民が命をおびやかされる犯罪の被害者になっても、国民よりも、アメリカの顔色をひたすら伺っているからだ。何をされても、思いやり予算で米兵にかかるお金の7割もの膨大な金額を我々の税金から出しつづけ、しっぽを振り続ける。グアムの米兵の住居の建設費まで日本が負担するのだから。岩国のように国の方針に反対する所には、兵糧攻めにしてでも、言うことをきかせますよ、と、アメリカへアピールする。

 岩国の海兵隊員4人による広島の女性へのレイプ事件。これだって、日本の警察、検察は起訴すらしなかった。日米地位協定によって、どれだけの犯罪者がアメリカに無傷で返され、日本人の被害者が泣き寝入りさせられて来たか。

 金は出す。どうぞ自由になさってくださいというこれまでの日本政府の態度が、さすがに今回はまずいと思ったのか、初めて政府はちょっとだけアメリカ軍に対してクレームを付けた。本当に初めて。これまで、沖縄では、本当に幼児に至るまでアメリカ兵の性犯罪の被害者になっており、それに対しての日本の政府からの抗議など全くといっていいほどなかったのだから。

 身震いするほどいやだ。もちろん、それは日本の政府に対しての怒りである。国としての尊厳を持たず、国民を守るという姿勢を持たないでアメリカにすり寄ることに対しての怒りである。

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医療崩壊とネットカフェ

 昨夜の滝の行は本当に寒くて、いい行になりました。傍から見たら、いったい何をやっているのかと思われるかもしれないけれど、30人ばかりの信者はみんな本気です。般若心経を何十回と唱えました。後、先生が甘酒を作ってくださっていましたので、それで温まってほっとしました。帰りの車の表記に気温マイナス2度と出ていました。寒いはずです。

 帰宅後急いで府中のダイヤモンドシティーに買い物に。そしてやまとの湯に行って帰ったらもう午前一時。それから、原稿の残りに取り掛かりました。もう、時間がないとぎりぎりの催促が来ていました。必死で書いて、やっと出来上がって、メールで送ったら、朝になってしまいました。

 原稿の内容は、「医療崩壊」です。今、日本の医療は確実に崩壊に向かっていると思っています。その根拠と、どうすればいいのかを書いたのですが。とても難しい課題でした。はっきりいえることは、先進国であれば、国民の命のために医療費がかかるのは当たり前だということです。それを、政府は医療費抑制に必死です。高齢化社会で医療費が高騰しているといいます。しかし、ヨーロッパの国々や米国、日本などの先進国の集まりであるOECD30カ国のうち、GDP(国内総生産)と医療費の比率は22位なのです。さらに、厚生労働省は医師は偏在しており、特定の地方に医師不足の現象が起こっているといいます。しかし、人口対医師の数もOECDの平均以下で、絶対数が不足しているといえます。

 私は、政治家、行政は医療費にたいする発想を国民のためには金がかかっても当たり前と、転換すべきであると思っています。夕張だけでなく、国中の地方自治体の病院が赤字であえいでおり、だからそこで働く人は医師も看護師も少ない人数で激務に追われています。

 もっと、産婦人科医の不足、小児救急医療の問題など、総合的に書いたつもりですが、また、機会があれば、ここでも話したいと思います。

 さて、これで大仕事がひとつ終わりました。

 わたしは昨日、ネットカフェにこもっていると書きました。そしたら、その昨日に、広島のネットカフェの捜索が行われていたのですね。もっとも、私が行っていたのと違うお店ですが。新聞に書かれている内容と、あまりに現実が異なるので、びっくりしています。私は、クリニックの近くの本屋さんがやっているカフェに行っているのですが、明るく静かで、原稿書きやレセプトなど仕事があるときは、ここの個室にこもります。とても集中できます。ニュースが気になるときはテレビをヘッドフォンで聞きながら仕事をします。本はいっぱいあるし、それも「ガラスの仮面」が42巻までそろっているのに感激しました。ずっと買っていたのですが、これは、次が出るまでとても時間がかかるのです。やっと出たと思って買うと、もう前に買ったのとおんなじだったりして、35巻まででいつか買わなくなっていました。もちろん、それを見つけたときは、仕事を放り出して読みましたけれど。

 ここは、会員になるときに証明書を出さされたので、年齢もばればれですし、個室といっても、入り口の下半分は開いているので(もっとぴちっと閉まらないかしらと思っていたのですが)、新聞に書いてあることがさっぱりわかりません。どうして非行の温床になるのでしょうか。飲み物は飲み放題。特に、私はあったかいオニオンスープとコーンスープとココアが好きです。それに、個室でも一時間493円と安いですし。まあ、いろいろと言ってもこの快適さは来てみないことにはわからないでしょう。

 今日、午後子宮筋腫の手術をしました。私の患者さんは、私のクリニックには入院の設備がないので、後輩の産婦人科に入院させてもらって、そこで手術をしています。筋腫を7個核出し、子宮をちゃんと残すことができました。そして、ここのネットカフェに来ています。7時半からの英会話までここで充実した時間をすごします。

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ネットカフェにこもっています。

 皆様、相変わらず寒いですねえ。私は、今日はインターネットカフェにこもって原稿書きをしています。なんともまあ、いつまでたっても約束の原稿ができません。とても難しいテーマですが、通り一遍のことでなく、私自身の経験とそれにやはり大局の分析の両方をちゃんと提示しようとするものだから、悪戦苦闘をしています。

 早くしないと、編集の方に大迷惑かけています。

 今日は、夜は滝です。この寒さで、きっと廿日市の山の上は雪でしょう。二月の滝はいつも厳しくて、はだしの足元が凍りつきそうになります。風邪がやっと癒えたところで、夫は、滝は今日はやめておけと盛んに言います。寒いけれど、ここは私自身にカツを入れるためにも頑張って行ってこようと思います。

 そんなわけで、ブログがここのところ中途半端になってしまってすみません。とにかく、この原稿を仕上げてしまわないことには。なんにも頭が回りません。

 それにしても、ネットカフェっていいですね。個室にこもってパソコンに向き合うにはとてもいい環境で、飲み物は飲み放題だし。何より私のパソコンより早いのが助かります。何しろ、診察日でないときには、私の職場に居場所がないもので。ちょっとよってみたら、あまりの快適さに、やみつきになりそうです。

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阿蘇から帰って来ました。

 阿蘇から帰って来ました。昨夜遅くに熊本駅に着いて、迎えに来て戴いた車で一時間余り。途中の道路には、気温がマイナス2℃と出ていました。今日も一日中雪が降っていましたが、ホテルでの講演は寒くはありません。遠くまで、沢山の人が来てくださいました。

 熊本性教協の20周年記念セミナーです。広島も来週20周年。熊本と広島と全く同じ時期にサークルが出来たのです。13年前に熊本サークルは、全国大会を受け持ちました。私も、その会に参加しましたが、大変な豪雨、鹿児島では大規模の水害があって、道が遮断され、そちらの方面の人が参加出来ませんでした。私も、広島から車で行くのに、ものすごい雨で、大変苦労して行ったのを思い出しました。

 熊本も広島と同じように、性教育のバッシングはひどく、大変苦しい状況の中で、みなさん頑張っていました。昨日、今日の二日間の宿泊研修は、予想を上回って、資料も席も足りないほどの人が集まりました。私は、60人の参加と聞いていたのですが、100人を上回っていました。

 私は、2時間半講演をしました。みなさん、身じろぎもしないで、という表現が当たるくらいに、一生懸命に聞いてくださいました。そのみなさんの姿を見て、私も感激しました。本当にうれしかったです。持って行った本も私の裁判の資料集もすべて売り切れました。

 会の後、地元の新聞社からの長いインタビューを受けました。熊本では、あの「赤ちゃんポスト」以来、それを巡って、ずっとシリーズを書いているのだそうです。そして、やはり行き着く先は性教育だと。記者さんは私の講演もずっと聞いてくださって、その上でのインタビューでした。どんな記事になるのか、楽しみです。

 来週は、広島の性教協の大会です。こちらも、思ったより、申し込みの人数が多くて、ホッとしています。どうか、この会も成功しますように。がんばらなくっちゃ。

 ところで、例のあの長い原稿は、もう少しの所まで来ました。こっちの方をもっとがんばらなくては。今晩で仕上げるつもりです。できたら、この件、「医療崩壊」についてもここでのべたいと思います。

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阿蘇に行って来ます

 今診療がすんだ所です。今日は、熊本の阿蘇に行きます。明日の朝から講演ですので、今から移動しておきます。熊本駅からさらに一時間。夜中になると思います。とても山の中ですので、おそらく私のパソコンはインターネットが繋がらないと思います。

 だから今日のひる時間に書いて置こうと思ったのですが、出来ませんて゛した。明日の夜広島に帰るまで無理かも知れません。いろいろとコメントもいただいているのに、お返事が遅れて、すみません。

 昨日は、kei.先生のレッスンでした。大好きなチューリップの活け方を教えていただきました。ブプレリゥムが、チューリップをさらにかわいく引き立たせていると思います。

お菓子は、AKIRIのプリンと、和三盆のクッキーでした。プリンはなめらかで、和三盆のクッキーは珍しく、とてもおいしかったです。20080215193540 kei.先生ありがとうございました。

では、行って参ります。列車の中は、まだ出来ていない原稿書きになりそうです。

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時間がなくってごめんなさい。

 今、大きな文章を書いていて、なかなかブログに時間が取れません。岩国の市長選挙、沖縄の女子中学生の米兵による事件など、とても腹立たしいことについて、きちんと書いておかなければ、と思っています。

 今の原稿が終わったら、書くことにします。そこで、手抜きで申し訳ありません。写真で。

 原稿を書く合間に行き詰まったら編み、パソコンの立ち上がり(私のは、もう買い換えなければならないほど古いパソコンです。AIR-Hなので、遅くて。)の待ち時間がもったいないので、その間にちょっとずつ編みました。

 出来上がったのを私のクリニックの受付の女性にかぶってもらいました。これもモールで、おまけに細編みなので、とも時間がかかりました。ゆっくりゆっくり編んで、できあがりです。後ろ姿も見てください。色が少し地味なので、お花をつけました。もし、お花がいやなら、はずせるようにしています。これは、息子の妻へのプレゼントです。気に入ってもらえるかどうか、ドキドキです。

 もう一つ、以前編んだものです。私が自分でかぶっていたのですが、黒一色の模様もない単純な、でも、細編みで時間はすごくかかった帽子に、ついでにおそろいの大きな花をつけました。ぐっと華やかになりました。

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記念品の商品券の行方

 先日の、同門会での還暦の表彰を、記念品が出るということでありがたく戴いたという話。その記念品なのだけれど。事前に「名前入りのボールペンか商品券かどちらがいいですか」というお伺いがあった。私は、即、「商品券!」と言った。当然のこと。ボールペンは沢山ある。もちろん、名前入りは貴重かも知れないけれど、すぐ物をなくしてしまう私としては、戴いてもいつまで私の元にあるか分かったものではない。それに、選挙以来、経済状態が厳しい私に取って、何でも買える商品券はとてもありがたい。

 そして当日、台の上に並んだ6人。当然、私はみんな商品券だろうと思ったら、何と4人がボールペンを戴き、商品券は二人だけだった。ちょっと恥ずかしかった。

 そして、その商品券。私は、何か記念になる物を自分で買おうと思って、どうしようか、と考えていたのだが。そう、今、帽子作りに凝っている私は、次回作のために足りない糸を買いに行った。そして、編み針も一本と思って眺めていたらこれがあったのだ。

 さまざまなサイズの針が9本、ゲージを取るための物差し、綴じ針2本、はさみ、これらがセットになっている。針はいつも買っては、どこかに行ってしまって分からなくなる。次を作る度にまた買わなければならなくなる。こうしてケースに入れていれば、ケースの置き場だけ決めておけばもうなくすことはないだろう。眺めているだけでも楽しくてうれしい。

20080214120706   私がまだ高校生の頃、手編みの本が5冊ボックスに入っているセットがとても欲しくて、お小遣いを貯めて、やっと買った。そしたら、箱の中に、送るとかぎ針編みのセットをプレゼントします、という葉書が入っていた。すぐに送ると、赤いケースに入ったセットが送られて来て、もう、うれしくてうれしくて、大切に使ったものだ。その本は今でも重宝している。

 そのセットはもうどこにもないけれど、それを思い出した。大切にしようと思う。

 ところで、まだ戴いた商品券の残りがあって、さあ、どうしよう。もしかして、胃袋に消えるかな?

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産婦人科医なのに内科も診ます?

 私はずっと産婦人科医であるが、実は開業する時の県への届け出は、「産婦人科・内科」としている。

 大学病院時代、二人のこどもの保育料が、大学から戴く給料の二倍かかっていた。そして、夫の大病。家計がどうにもならなくなった時、教授の手配で、今の東広島の開業医の先生の所に週1~2回、アルバイトに行かせていただいた。そこは先生が急病で、急遽誰か医師がかわりをしないと、住民がとても困ることになっていた。廻りにドクターがほとんどいないし、まして産婦人科はない。で、教室に依頼があったものだった。産婦人科かと思って行ったら、とんでもない。いわゆる田舎の何でも見る医者の典型だった。

 老若男女何でも来る。風邪引きや食あたりなんて当たり前。高血圧、心臓病、耳鼻科、眼科、そして小児科。膝が痛い人も、けが人も。手の指の爪の病気や、もう、ありとあらゆるものが。このような患者さんの間に妊婦さんがやって来る。そして、お産もあるし、中絶もあるし、帝王切開も。虫垂炎の手術も。ほとんどそこで治療をする。どうにもならない人だけ、どこかの病院に手配をする。寝たきりのお年寄りが多い地域。先生は、往診もされていた。地域にしっかり根付き、そして、地域の人たちから慕われる温厚なお人柄の先生だった。

 そこに何年も通うことが出来て、私は、いなかの何でも診る医者の、おもしろさと大変さを知った。私自身も地域の人や病院のスタッフとも仲良くなるし、そして先生が病が癒えても、続いて行くことが出来た。肺炎の方の聴診、レントゲン写真の読み方、小児の風疹、はしか、手足口病、水疱瘡、自家中毒、さらには、お年寄りの膝にたまった液を注射針で抜いたり、膿がたまった手の指の爪を抜く方法、その麻酔の方法、けんかで頭から血がどくどくと流れている人の縫合などなど、産婦人科だけにいては、決して学べない数々のことを学ばせていただいた。

 そこでの経験は、本当にこれまでの私自身の医療活動に、どれだけ役に立っていることか。もっとも、今のように、医療が細分化される前のことだから、できたことかも知れない。そもそも、私たちの時代は、入局するとまず末期癌の患者さんの主治医とさせられた。それはそれはありとあらゆる全身の管理が必要となる。肝臓や腎臓や、貧血や、皮膚科や。食事が取れない方の栄養や電解質のバランスを整えること。そのような患者さんのケアをすることで、全身の管理を学んだ。さまざまな科のドクターの所に行き、教えを請うた。産科では、糖尿病の方や甲状腺の病気の方、血液の病気の方等のお産では、必死でそれらの病気の勉強をした。

  それに、開業してからも、妊婦さんといえども、風邪も引くし食あたりにもなる。胃潰瘍にも虫垂炎にもなる。それらの妊婦さんを、妊娠に差し障らないようなお薬を選び治療する。または、早くに見つけて、専門医に紹介をする、それらの能力が必要となる。

 だから、ご夫婦で私のクリニックに来ては点滴をして帰る方もあるし、高脂血症で私の所で定期的な検査と食事指導とお薬の処方箋を持って帰る人も。また、高血圧の人や神経症の人も。もっとも、私の判断で、私ではいけないと思った人は、専門医に回っていただく。いわゆるプライマリーケアの範囲で男性でも女性でも当方で見させていただいている。

 そういう意味の内科の表示だ。だから、今日shiozyさんが来られても、何の違和感もなく、私もスタッフも対応した。ただ、ファンのスタッフはそわそわと「サインをしてもらいたい」等と言ってはいたが。くどいようだが、私の診られる範囲で、専門医に繋ぐ役割のつもりで、対応させていただきます。

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開業医はなぜ風邪をひかないのか

 久々の風邪引きでしんどかったけれど、さほどひどくならないで、もう生活は全然つらくなく、食欲もすっかり戻った。もう少し鼻水と鼻づまりがあって鼻声だ。たいして悪くならなくて良かった。

 一昨日のブログでちょっと書いたけれど、風邪だと思ったら、私は昼間は漢方の風邪薬を飲む。夜は寝る前にビタミンC入りの溶かして飲むタイプの薬を、熱いお湯で溶かして飲む。そしたら、ぐっすり眠れて、朝すごく楽になっている。これが好きで、病院で処方する薬よりも良く効くと思うのだけれど。だから、患者さんには時々、うちで出す薬より薬局で○○を買って飲んだ方がいいと思うと教えてあげる。でも、、、そのくすりの名前を出してはいけないのだそうだから、それがザンネンだ。

 私が熱を出したのは、9年前。インフルエンザにかかった時。その時に高熱でまいって、それからは自分もインフルエンザワクチンを打つようにしている。その後、ひどいリウマチになったり、サルコイドーシスという変な病気になったり、転んで肩の骨が折れたりしたけれど、熱が出たことはない。日常は、本当に健康で元気に生活が出来ている。

 そもそも、医者は多くの病気の人に接触するのに、どうしてあまり病気にならないのだろうか。昔、「開業医はなぜ風邪をひかないのか」というタイトルの論文を読んだことがある。それは、やはり病気の人にちょっとずつちょっとずつ接触することで、免疫を獲得するからであろうということであった。

 医療関係者の例えば針刺し事故などによる感染は起こりうることではある。だから、もし事故が起きた時のマニュアルなどが作られて、感染を食い止めようとする努力はするようにはなっている。でも、医療関係者は医療を志した時から、ある程度、病気の人に接する仕事であるという心づもりはしっかり持たないといけない。

 私はB型肝炎の予防接種だけは勤務医の時にしたけれど、後は本当に無防備だ。それでもとても健康で、ありがたいことで。だからこそ、少々の風邪でも、結構響いてしまったのだと思う。あさってから、講演のラッシュが続く。よいコンディションでしっかりお話が出来るように、心がけなければ。

 

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私は表彰されたのですよ。(涙)

 世の中は、三連休だったのですね。私には、何の楽しみもなく終わってしまいましたわ。今朝は微熱。だいぶ楽にはなったけど、まだくしゃみと鼻がでています。あんまり鼻をかむので、鼻の下が赤くなっています。

 午後は同門会に出かけました。要するに、広島大学の産科婦人科学教室の現役の人とその出身者の集まりです。大学と関連病院の人たちの発表を初めから聞きました。小さな学会というものですが、いろいろな病院での大変だった例が次々と出て来ます。私は昨年は、「中絶不可能の時期に来院した思春期妊婦のケア」という発表をしました。今年は、私はパスです。

 お産の後で、子宮が反転してしまって戻らなくなって、9000CCも出血した人の話だとか、不妊症の治療での排卵誘発剤で卵巣がひどく腫れて、腹水や胸水がたまって呼吸不全になってしまった人の話だとか、妊娠中の虫垂炎が破れて、お腹にひどい膿瘍を作ってしまった人だとか、いろんな人の治療の報告がされました。やはり怖くて、身が引き締まる思いです。

 大学からは、教授が産婦人科医の減少で関連病院の維持が出来なくなった、深刻な報告がされました。次々と病院からお産を撤退して来たけれど、ついに四月から、あの呉共済病院まで産婦人科そのものを閉鎖するという事態になってしまったと。教室自体もいま15人でやりくりしていると。私たちの頃は、30人はいました。外来、病棟、研究と、この人数でこなすのは、本当に大変だと思います。もう少し、根本的な産科医療の変革がなされないと、産婦人科医がいなくなるという この傾向は、もっともっと進むだろうと思います。

 ところで、発表の後の総会で、私は、表彰されたのですよ。前の台に呼ばれ、記念品を戴き、挨拶もさせられました。一体、なんで表彰されたのでしょうか。もう、ホンットに恥ずかしいというか、情けないというか、あのね、小さな声で言いたいのですが、あの、「還暦」を迎えたからなのだそうですよ(くそっ!涙です)。今年還暦だった6人がならんで表彰されたという次第です。断ろうと思ったのですが、記念品を下さるというので、意地汚く戴くことにしました。いきなり挨拶をといわれたので、どぎまぎしましたが

「えっと、私は、自分がこんな年になるなんて、思ってもいませんでした。恥ずかしいのですが、でも考えてみれば、この年まで、産婦人科医の末席に居続けることが出来たというのは、うれしいことなのかも知れません。お若い先生方、自分はまだ若いと思っていても、この年になるのは、すぐですよ。だから、一日一日をどうぞ、悔いのないように充実して過ごして下さいね。本当にありがとうございました。」

 そんな挨拶をしました。後で、何人もの先生が「おめでとうございます」と言うのですが、みんな笑いながらですよ。ほんとにもう!!

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この私が、食欲がない!

昨夜はお湯で溶かして飲むタイプの風邪薬を飲んで、早くに寝たのだけれど、朝起きたら、さっぱり良くなっていない。寝る前に恒例のやまとの湯に行ったのが、返って良くなかったようだ。サウナでしっかり暖まって、露天風呂でも暖まったら、風邪は逃げるだろうと思ったら、とんでもなかった。サウナから露天風呂に行くまでに、もうくしゃみが出る。露天風呂の中でも、何回もくしゃみが。全然からだは暖まった感じがなく、もう、お風呂から上がる時には、鼻がずるずるの状態だった。まずってしまった。

 今日は、午前10時からと、夕方に廿日市方面の約束があって、車を運転して行った。どうしたことか、午前中、すごい渋滞だった。後で分かったのだが、宮島のカキ祭りだったそうだ。広島ナンバーも他県ナンバーも車がいっぱい。仕方がないので、山に上がって、裏道を行った。

 一応用件を済ませて、夕方まで家にいたのだが、頭が重くて、本がさっぱり読めない。肩もひどく重い。夕方出かけようとして、ふと気づいた。朝から、なんにも食べていない。朝コーヒーを飲んだだけだ。ほしくもない。あんまり頭と肩が重いので、ドリンクを一本飲んで出かけた。体がしんどい時は、これに限る。この中に入っている、カフェインが体をしゃんとさせてくれる。

 夕方の仕事は、介護保険のかかりつけ医の意見書を書くための往診だ。これまで、訪問看護センターに依頼をして、点滴などの処置をしていただいていた。久しぶりに患者さんに会って、話もはずんだ。車いすで選挙の投票に行った事などの話を聞いて、恐縮しきりで。で、付き添いの人に、今日お好み焼きをして食べるのだけれど、一緒に食べる?と聞かれた。お好み焼き大好き人間の私は、こんな時、飛びつくはずだった。が、欲しくないので、ご遠慮して書類を作ると帰った。

 夫からは、帰り道にある、あの五日市の体育館のような回転寿司で、持ち帰りのお寿司を買って帰って、と頼まれていた。行くと、ものすごい車が駐車場の空くのを待っている。ここは人はいつも沢山で百人以上が待っているのもざらだけれど、車がここまで入れないのは、珍しい。私、自分はお寿司なんて、今日は食べたくもないので、結局なんにも買わないで帰った。

 帰って見て、はたと考えた。この私の食欲がないなんて、これは珍しい。そうだ。これは、きっと熱だ。私は滅多にないのだけれど、熱がでると、とたんに食欲がなくなる。そうにちがいない、と、体温を測ったみたら、やっぱり。38℃を超えている。

 よし、これは、チャンス。せっかくの機会だから、ダイエットに利用しよう、と。それにしても、頭と肩が重い。明日は、午後から同門会。若いドクター達の発表を沢山聞く。それまでに熱が下がりますように!!

 

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ああ、気分が悪い。帽子失格と風邪

 娘の帽子を送って、それを受け取ったとの電話があった。そしたら、メールで送った写真にはO.K.と言ったはずなのに、実物をみたら良くなかったらしい。

「どうしててあんな糸でするん?豪華すぎるんよ。美川憲一がかぶっとるようなじゃない。おばさんくさいんよ。もっと普通で、カジュアルにかぶりたいんよね。」と、けんもほろろで、マイッタ。モールの糸は編むとベルベットのように光って豪華で、私はとても気に入ったのだけれど、娘の好みではなかったようだ。

 「あんたが近くにいたら、一緒に糸を選んで、好みも実際聞きながら作れるんじゃけどね。難しいね。」と、本当にがっかりだ。

 私は今、必死で分厚い本を読んでいる。それを読んで、急いで原稿を書かなければならない。だから、もうしばらくは編み物はストップ。またその気になったら、編むことにする。

 ただでさえ、そんなことで気分が悪いのに、久々に風邪を引いてしまった。昨夜、あるイベントの打ち合わせのために、遅くまで喫茶店で話していた。そこは窓際で、当然暖房は入っていても、窓からの冷気が冷たく伝わって来ていた。はっと気づいたら、鼻水が垂れていた。ああ、しまった、と思った時には、もう立派な風邪だ。今日は、鼻をかみながら診療をした。くしゃみも数え切れないほどした。

 沢山の患者さんの診療をして、午前中が終わったら、もう三時だった。大急ぎで近くのちからに行ってカレーうどんを食べた。これで暖まったら、風邪も飛んで行くかと思ったけれど、そうは行かなかったようだ。午後の診療を終えた時には、声もすっかり変わってしまっているし、今は、鼻が詰まった上に鼻水たらたらで、喉も痛い。

 私は、数年前に大病をした後は、すこぶる健康で、めったに風邪も引かないのだけれど。今日はさすがにしんどいので、早めに寝ることにしようと思う。ああ、気分が悪い。

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新生児仮死と心肺蘇生ガイドライン

昨日、久松産婦人科から帰って、夜7時からは医師会館で研修があった。(本当によく研修があって、勉強をしているのですよ。というか、医師たるもの、常に研修をして医療の進歩について行かなければならない、そんな義務を背負っているのだけれど)広島市民病院総合母子医療センター新生児科主任部長林谷道子先生の講演を聞いた。要するに、NICU未熟児センターの先生のお話だ。タイトルは、新生児仮死と「新生児心肺蘇生ガイドライン」

 市民病院に未熟児センターが出来て30年。そのごく初期から、ずっとここで働き続けたベテランのドクターだ。私の中学の2年後輩。私が昔、娘を早産してしまった時の主治医でもあった。

 赤ちゃんは生まれて数分以内に、母親の胎盤、へその緒を通して酸素や栄養をもらって生きていたのが、自力で肺で呼吸をし、自力の心臓で血液を全身に送るように劇的に変化する。肺胞の中は水で満たされていたのが、一気に空気に満たされるようになる。しぼんでいた肺の血管は、一気に血液に満たされる。

 この様な劇的な変化が起こるのであるが、生まれて来た赤ちゃんの10%、10人に一人は、この変化に対しての手助けを要し、1%、100人に一人は積極的な治療を要す。しかも、初めの5分の対応がその子の一生を左右する。

 ガイドラインでは、赤ちゃんが生まれて30秒ごとの手順が決められている。30秒ごとに赤ちゃんの状態の評価をしながら、次々と対応をしていく。まず初めは1.赤ちゃんは満期でうまれているか2.羊水はきれいか3.呼吸またはてい泣4.筋緊張は良好か。そして、それに応じての具体的な対応。30秒後にまだ評価が良くない所があれば、気道の確保、呼吸の援助、心マッサージなど対応をする。

 脳のエネルギー源は、酸素とグルコース。気道を確保して人工呼吸、心マッサージをちゃんとすれば、赤ちゃんの脳を助けることができる。もしも、脳に障害を負ってしまったなら、今は、脳の低温療法などの積極的な治療をする。

 などなど一連の講義は、明快、分かりやすくて、感動すら覚えた。林谷ドクター達の尽力も有って、今、広島県の周産期(お産の前後)と早期新生児の死亡は、全国で一番低い。もちろん、すべての産科医がこれらのガイドラインをしっかりマスターして、応急処置をちゃんとしながら、NICUのドクターに繋ぐこと。または、その前にリスクがある産婦さんについては、母体搬送などで、NICUがある病院でお産をすることが出来るように、との判断をも求められる。

 それにしても、彼女の頑張り!一つのことを、それこそ夜昼ない厳しい環境の中で、ここまで仕事を続けて、一体どれだけの赤ちゃんを助けて来たことか。(私の娘も含めて。)あらためて彼女に感謝の拍手を送った次第だ。

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性教協中国ブロック広島セミナー20回記念

  “人間と性”教育研究協議会中国ブロック・広島セミナー20回記念

共に生きる21世紀の「性と生」を見つめなおす

             ーヒューマンな性を育む 家庭、学校、地域でー

2008年2月24日(日)9:30~16:30

        広島県生涯学習センター“ぱれっとひろしま”TEL.082-262-2411

   主催  “人間と性”教育研究協議会 広島サークル・中国ブロック

 後援  広島県・広島市・中国新聞社

内容

 分科会・模擬授業

   「Let's begin 中学校の性教育」  岡山性教協

   「お父さんのためのコミュニケーション講座」  広島サークル

   「初めて学ぶ二次性徴~おおきくなるからだ~」 島根・まつえサークル

   「助産師が学校にかかわる理由~私たちのつながり(連携)」 山口性教協

☆トーク&トーク☆

 「今、若者たちに伝えたいこと」

     村瀬 幸浩さん   一橋大学・津田塾大学講師

     上村 茂仁さん   (岡山)ウイメンズクリニック・かみむら院長

  【コーディネーター】  河野美代子(河野産婦人科クリニック 性教協広島サークル)

当日のスケジュールや申し込みなどについては、こちら性教協広島ホームページをご覧ください。

 私は、最高のメニューが出来たと思っています。各サークルからは、しっかりした実践に基づいた発表やもぎ授業が出されます。

 また、私がコーディネーターを務めるトーク&トークは、村瀬先生と上村先生という、ワクワクする様な顔合わせです。

 村瀬先生は、もう言うまでもないでしょう。私は、かってに私の性教育の恩師と思っています。少年から熟年にいたるまでの、あらゆる年代の人の性について、とても深い洞察と愛が溢れたお話が聞けるでしょう。特に、一橋、津田塾といったエリートの学生達、何にも性についての学習などしないでここまで来ている、その学生達への授業の様子はとてもおもしろいものでした。多くの学生達が「この授業を受けて、本当に良かった」と感想を述べています。「自分が彼女に行っていたのは、DVだったと気づいて愕然とした」などとも。

 上村先生は、今、時の人です。つい一週間前にも、NHKテレビで先生の実践が放送されました。彼は、自分のメールアドレスを公開し、若者達からの相談に応じています。そして、中学生への講演でも、デートDVなどにも言及しています。これが、NHKで放送されました。このお二人のトークには、「何とぜいたくな」との声も上がっています。

 第20回記念、すなわち、私たちは20年間このようなセミナーを続けて参りました。今の様な、性教育バッシングの時代だからこそ、私たちは頑張ってこのような会を絶やすことなく、続けたいと思っています。なんにも中味について知らないままに、ただ若者をそそのかしていると攻撃する人たちに、私は、こんな大会に参加してもらって、実際、性教育とはどんなものなのかを知ってもらいたいとさえ思います。

 どうか、ひとりでも多くの方にこの会に参加していただきたいのです。よろしくお願いします。

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ちょっとだけ、帽子第3弾です

 今日は、木曜日のクリニックの休診日。廿日市、久松産婦人科に来ています。一回目の帽子を見て、注文があったのを昨夜かなり編んでおいて、今日の昼時間に出来上がりました。一弾と同じかと思われるでしょうが、実は、かなり浅くしています。一回目のは、深すぎたと思いましたので。糸は、余り糸。ボタンは本人に買って来てもらったので、当方コストゼロで出来ました。注文してくださった人は、明日から旅行に行くそうで、それに間に合って良かったです。久松産婦人科の受付のレディにモデルになってもらいました。

 今、仕事中なので、長いブログは書けません。今日の夜、性教協の中国ブロック大会についてのご案内をします。20080207131346

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ハングルの先生の大根キムチ(カクテキ)

 私、面白いなあと内心苦笑しております。気合いを入れて、一生懸命に体や避妊やホルモンや性教育について書いた時には、コメントがあまりなくって、私、やっぱりダメなのかなあ、受け入れてもらえないのかなあ、でも、広島ぶろぐのクリックは結構してもらってるのだけれどなあ、何ておちこんだりします。でも、へんな物、ゆべしやイチゴ大福なんぞを作ったり、編み物をした話を書いた時には、皆様、沢山コメントを下さいます。

 で、今日は食べ物で。今週の月曜日、ハングルの講座の時、先生が、とても疲れたと言われました。「大根、百本もらったんですよ。それをね、キムチにしたの。ニンニク、三キロ一生懸命むいてね、もう、疲れてここに来る前にちょっと横になりましたよ。」と言われたのです。

 「先生、大根ひっゃぽんて、トラックですか?」と私が聞きました。「いえ、私の車に全部積みましたよ。坂でね、車の前が浮いて、後ろにひっくり返りそうになって。亀がひっくり返ったみたいになるかと思いました。」

「私の大根キムチはね、大きくてスティックみたいに長いのですよ。それを手で持ってね、こうしてかじって食べます。おいしいですよお。」

 わあ、おいしそう!とみんなが歓声を上げました。そしたら、「いりますか?じゃあ、あさって、水曜日の講座(私が行っているクラスよりもっと上のクラスの授業です)の前に取りに来てください。持って来ますから。」と言われたのです。

 先生は、授業はとても厳しくて宿題もどっさりで、なかなか大変なのです。冬休み明けなんて、宿題が一杯出ていたのを私は間違えて、教科書の練習問題をやって行ったのです。そしたら、沢山戴いていたプリントをして行かなければならなかったのです。で、授業は、その宿題の答え合わせからでした。私はやっていません。どんどん当てられて、もう私はおたおたして。必死で辞書を引いたりして、四苦八苦しました。そしたら、言われましたね。

「コウノシ!!宿題はやってきましたか!!」と。私は「すみません。やっていません。」と、縮こまって小さな声でうつむいて言いました。「だめですよ!宿題はやってこないと!」「はい。すみません。」と、情けなくて。でも、それからは、まじめに、一生懸命宿題をやって行っています。

 そんな厳しい先生ですが、以前は、先生の作った白菜のキムチを戴きました。それも、みんな一株づつ、どっさりです。なしが沢山入った、それはおいしいキムチでした。それから、韓国風のおこわを作って来てくださったこともあります。韓国でお祝いの時に食べるおこわで、黒砂糖で味を付けた甘いお餅のようなおこわです。ごまや干しぶどうやクルミや栗などが沢山入ったおいしいおこわです。その場でみんなで食べて、家にまで沢山持って帰りました。

 そんな先生の手作りので大根キムチ、「カクテキ」です。何としても戴きに行かなければ。診療を必死で終えて、自転車で飛んで行きました。そして、いただいたのが、写真のキムチです。私の手の大きさと比べてみてください。大きな大根を手で持って豪快に食べました。とても辛い、でもおいしいキムチです。どっさりあるので、二つに分けて、一つは職場のスタッフに持って行きます。もう一つの写真は、以前に戴いた韓国風のおこわです。

 私が作ったのではない、手作りキムチのお話でした。

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帽子第二弾が出来ました。

 娘の注文に応じて第一弾の帽子をここで発表したところ、思わぬ反響がありまして、びっくり、また、うれしかったのですが。肝心の娘には今一つお気に召さなかったようで。次を作らなければと思いつつ、うだうだしておりました。

 先週の金曜日に新幹線で博多を往復する時に編み始めて、今日第二弾が出来ました。今回のは深い紺で、しかもモールヤーンという、もさもさした糸で、編み目がはっきり見えません。(いえ、私の目は大丈夫なのです。どんなに小さな活字の辞書でもはっきり見えますので。)とても編みにくくて、苦労しました。

 早速娘に写真をメールしたところ、今回は、「いいじゃん。もう、商品になる所まで来ているね。楽しみに待ってるよ。」という返事でホッとしました。

 次は、前回のを見た知り合いから注文が来ましたので、それに取りかかります。

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研修会(2)子宮内膜症について

子宮内膜症というのは、子宮の内膜と同じものが、子宮の外、腹膜や子宮の筋肉の中とか、卵巣の中に出来て、そこで月経の時に出血を起こします。そのため、とても強い月経痛、月経でない時の腹痛、性交痛、排便痛などを起こします。さらには卵巣の中で出血を繰り返すことで、卵巣の中にまるでチョコレートを溶いたようなチョコレート嚢腫ができたり、腹膜に強い癒着が起きて、不妊になったりもします。

 本当に強い月経痛で、以前でしたら、麻薬を使わなければならないほどつらい人もありました。でも、今は、単なる鎮痛剤を使うだけでなく、いろいろな治療法が出来ています。例えば、半年ほど月経を止める偽閉経療法、ピルによって排卵を止める偽妊娠療法など。最近では、低用量ピルの効用が注目されています。月経痛は楽になるし、子宮内膜症の進行を止めると言われています。

 子宮内膜症は年齢が嵩んで閉経すると、月経痛がなくなるので、治ると思われがちです。でも、閉経後もこの病気が持続し、月経痛はなくとも、性交痛や排便痛が持続する人もあります。

 さらに、要注意なのは、卵巣チョコレート嚢腫が悪性化することがあることです。卵巣明細胞癌、卵巣類内膜癌という種類の卵巣癌です。日本産婦人科学会のアンケート調査では、手術摘出した卵巣チョコレート嚢腫の3.41%に卵巣癌の合併が認められました。

 だから、内膜症性の卵巣嚢腫がある人は、たとえ閉経した後でも、定期的に卵巣のチェックをしなければなりません。もし、急速に大きくなるとか、超音波で卵巣の中に増殖病変などがみつかれば、手術をしなければなりません。

 卵巣チョコレート嚢腫は、4センチを超えたら、そろそろ手術を勧め、10センチになれば必ず手術を、と昨日の研修で言われました。これまでは私たちは、7センチで手術を勧める、と言われていましたので、あたらしい基準を示されました。もちろん、勧めたからと言って、みなさんがすぐに手術を受けられる訳ではないのですが、これら悪性化することがあるということをちゃんと説明したうえで、お勧めしなければなりません。それでも、手術はいやな方には、必ず三ヶ月に一回の定期健診を受けてもらうように、それだけは守ってもらわなければなりません。

 昔は生理痛がひどかったけれど、もう閉経したから、私は大丈夫と思っている人が結構いらっしゃるのではないかと思っています。その警告をしなければ、と思ったので、ここに書かせてもらいました。

 それにしても、医療というのは、どんどん変わります。新しくデータがでる度に右往左往しなければならない状況は、私たちに取っても、患者さんに取ってもしんどいことです。それからもう一つ、女性はこのように生理的な現象なのに、それがつらい人が多くいるのだということを、男性諸氏にもぜひ分かって戴きたいのです。強い月経痛の人が、廻りの理解を得ることが出来なくて、そのことでさらに苦しんでいるという現実を知っていただきたいと思います。

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研修会(1)重症心疾患の胎児診断

 今日の午後は広島県産婦人科研修会に参加して、勉強した。「重症新疾患の胎児スクリーニング」と、「更年期・閉経記における子宮内膜症の管理法について」の二第。前者は神奈川県立こども医療センターの新生児科の先生の、後者は、東京医科歯科大学の教授の講演であった。

 なんか、最近では久々のとても勉強になるお話を聞いて、心地良い疲れがある。一題目のお話は、妊婦健診での超音波による胎児診断を、その心臓もちゃんと診なければならないということだった。

 今、私たちは、妊娠の初期から中期、末期、さまざまなチェックをしている。超音波による胎児診断は、苦痛もなく簡単にできるのだが、漫然と診ているようでも、いろいろと決められた通りにやっている。妊娠のうんと初期には、子宮に筋腫などの異常はないか、胎嚢という袋の大きさはどうか、胎児の心拍はあるか、やがて胎児の頭臀長(座高)や頭の直径。そして、さらに胎児の首の後ろの厚さをも診る(ここが厚いと、ダウン症や胎児の心臓の異常があることがあると言われている)。さらに週数が進むと、胎盤の位置や、胎児の頭の直径と、足の太ももの骨の長さ、そしてお腹を輪切りにしてしの面積を出し、それらからの胎児の推定体重を出す。また、3Dの立体画像で、顔は正常だろうか、とか、そんなのも診る。

 それらに加えて、心臓もちゃんとチェックをして、もし異常が認められれば、専門医に紹介すること。事前に診断がついていれば、その対応もちゃんと出来る。しかし、お母さんの子宮の中にいる胎児の心臓を外から超音波で詳しく見るのは、なかなか大変で、技術と経験を要する。

 ため息が出そうだ。一人ひとりにかかる時間もうんと長時間になるだろう。そして、何より気が重いのは、そこまでの技術を獲得するまでに見逃す事だってあるという事だ。ますます責任が重くなって、しんどいことだと思う。でも、医学や医療の進歩にちゃんと着いて行くのも私たちの義務だと思うからこそ、こうして研修にもでて、何とかしようと思うのだけれど。

 少なくとも、妊娠の20週と30週くらいの二回はしっかり時間を取って心臓を診なさい、と。それもたんに心肥大がないかどうか、なんてなま優しい物でなく、胎児の左心室と右心室の大きさ、心臓の軸はどうなっているか、大動脈と肺動脈の位置の確認。さらには、弁の動きや血流まで。うーん、こんな講習を受けると、自分には出来るだろうか、と、いやになって、さらに医者を辞めたくなる人だってでて来るだろう、と思うくらい、高度であった。

 ところで、一通りのお話がすんだ後の質問の中に、「20週では遅いのでは。もっと早くに診断すべきではないのか」というのがあった。その意味が分かるだけに、私は講師の返事を(内心)かたずをのんで待った。そしたら、先生は、20週、またはもう少したって、24週くらいがいいと思うと言われたのだ。それより早くに分かったなら、それはほとんど中絶に終わるでしょうから、と。今の日本で、中絶が許されているのは、21週まで。さまざまな難しい問題もあるけれど、と、断られていたが、困難な病気を持って生まれて来た命が、何とか頑張って生きられるようにと、治療に立ち向かっている先生のお話は説得力があった。

 ひどい月経痛や腹痛などを伴う子宮内膜症についてのお話は、また明日書きます。

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コンドームのお話(9)コンドームと低用量ピル

 今日は朝から診療。終わってすぐに会合に行き、その後、喫茶でアイス・ティー一杯で話し合いをしていて、帰宅したら日にちが変わっていました。ここの所、なかなかブログを書く時間が取れなくて、すっかり不規則になってしまっています。ごめんなさい。

 さて、長々と続けて来たコンドームのお話は、これで終わりとします。最終回に当たって、まとめとして、やはり「確実な避妊」というものを考えておきたいと思います。

 コンドームは単独では、避妊としては不確実です。これだけでは避妊率は一年間で85%と言われています。だから、確実にしたいなら、何かと併用をということになります。コンドームを使いながら膣外射精をする、とか。女性が避妊リング、IUDを入れておいて、それに加えて、コンドームを使うとか。女性が基礎体温をつけて、コンドームと併用をする、とか。

 基礎体温を測る女性は結構いるのですが、それでも、避妊への応用となるととらえ方を間違っています。基礎体温の避妊法は、確実に体温が上がった、すなわち排卵がもうすんだことが確認されて、初めて性交をしてもいいというものです。これとコンドームを組み合わせるのなら、高温になって初めてコンドームを使って性交をする、という物なのです。でも、なんだか、基礎体温が低温のうちはコンドームを使って、高温になるとコンドームもなしで性交をする、と、こんな間違った近い方をする人が多いのです。これは、基礎体温とコンドームの併用ではなく、私はかってに基礎体温とコンドームのずぼら法と呼んでいます。コンドームの避妊は、あくまでも「毎回かかさず、性交の最初から最後まで」なのですから。

 実際これは大変なことです。ここまでしてセックスをしたいか、と言いたくなってしまいます。私は、これからはやはり世界的に言われているように、「避妊は確実なピルで、性感染症の予防はコンドームで」というのを日本でもひろめるべきだと思っています。

 低用量ピルは、ちゃんと飲んでさえいれば、避妊は確実に出来ます。この意味で、女性に取っては、多いに福音であるといえるでしょう。妊娠しても産めない状況にある女性に取って、月経が一日でも遅れると、それは恐怖です。もしもこのまま月経が来なかったら、というつらさはおそらく男性にはわからない物でしょう。そして、それがもし現実の物になったなら、産婦人科に行く、内診台で診察を受ける、そして手術台に上がる、というこれは、気が遠くなるほど、本当につらい物になってしまいます。

 そんな思いをする女性が少しでも少なくなるためには、確実な避妊ができる低用量ピルが、もっと広まって欲しい、切実にそう思います。でも、たとえば子宮内膜症で毎月の月経がとてもつらい人に、低用量ピルで楽になるから、内膜症の進行も抑えることが出来るから、とお話しても、なかなかそうしようとなりません。

 ピルに対しての拒否感は、日本独特の物です。これは、やはり子どもを望まない人はセックスをしてはならない、という風潮がまだまだ強いからでしょう。まるで、こどもを作る目的の性だけが良くって、そうでない性は悪いこと、と。カップルの二人が、性を楽しみ合いながら共に生きるという、この大切なことが、大切に考えられていません。このことがもっと正面から肯定されないかぎり、性を人間関係として捉える性教育もみとめられないのでしょう。

 ピルできちんと避妊をした上で、性感染症の予防のためにコンドームも確実に使う、という、こんな当たり前のことが、いつか当たり前の事として実行される時が来ますように。

 これで、コンドームについてはおしまいです。皆様からの沢山のコメント、ありがとうございました。

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コンドームのお話(8)若い人に知ってほしいこと。

 今日は、個人的な用事で急に福岡まで日帰りで行って来ました。帰ってすぐに今日はお寺のお一日参りの日なので行ってきました。で、ブログの更新が気になっても今まで出来ませんでした。仕方がありません。時間の許す範囲で書くことが、長続きの方法だと思いますので、どうぞ、お許しを。

 福岡に行く直前に、昨年暮れに行った中学校からの感想文が届きましたので、それを持って新幹線に乗りました。中で読んでいると、何だか、涙が出て来ました。中学生達が実に素直に、でも一生懸命に感想を書いてくれています。

 中でも、「コンドームを使えば100%大丈夫と思っていたので、びっくりしました。」というのが何人もありました。それから、「本当に真剣に人生を考えないといけないと思いました」というのも。私は、「性と生を考える」というタイトルで話しをしています。性は生に繋がっていると思うからです。そして、「これまで知らなかったことを教えてもらって良かった」とか「知らないまま大人になっていたらと思うと、、、」というのも。それから、私がいつもする映画では、本当に感動したというのも沢山ありました。「私もああして生まれて来たのだと思うと、親に感謝しなければ、」というのも。

 やっぱり知らせなければならないと思います。特に、避妊については、あまい物ではないということを。私は、性感染症の予防のためにも、何が何でもコンドームは使え、と言います。コンドームのないセックスは、さあ、これから二人で赤ちゃんを作りましょう、という時の為に取っておきなさい。と。

 だって、「結婚しました。妊娠しました。赤ちゃんを産みます。母子手帳をもらって来ました。性感染症にかかっていました。」という人がとても多いのです。「独身時代に性感染症にかかっているのを知らないまま結婚した。独身時代に性感染症にかかっているのを知らないまま結婚し、妻にうつしてしまった」という物です。こんなことは防ごうと思えば防ぐことが出来るのだから、と。で、性感染症の予防は?と問います。

「予防法は二つだね。一つは?セックスをしないこと。完璧な予防だね。もう一つは?コンドームを確実に使うこと。コンドームは性感染症の感染を防いでくれます。」と。もちろん、100%ではありません。でも、たとえば輸入血液製剤でHIVに感染してても、コンドームを確実に使いながら、パートナーと二人で生活をしている人は沢山います。

 でも、コンドームは、性感染症は防いでくれますが、避妊は危ういのです。かなりの率で妊娠はしてしまうということは先に述べました。これは、性感染症のかかり易さと、妊娠のし易さの違いといえるでしょう。妊娠は、本当にするものだという意識を持たないといけません。だから、コンドームだけでは危うい、と。やはり併用ですね。

「もしも、将来、カップルの二人とも、どちらか片方ではぜったいにだめ。二人双方が性を望む。そして、性を実行出来る状況になったとしたら、とにかく、二人で話し合いなさい。自分達は、妊娠をしてもいいのか、したら産めるのか、育てられるのか。もし、まだだということになったなら、コンドームプラスもう一つ。世界的には、避妊は確実なピルで、性感染症の予防はコンドームで、との両建てでということになっているけれど、そこまでは言わないけれど。コンドームともう一つをどうするか、それは二人で話し合って決めればいい。そして、コンドームブラスもう一つを毎回欠かさず、確実に実行して、初めて性感染症の予防と、100%近い避妊を得ることが出来るでしょう。これくらい大変なことなのですよ。甘い物ではないよ。」

「そして、大切なのはそこまで出来るか、そこまで出来る関係であるか、ということですね。もし、二人がそこまで話し合ってきちんと実行出来るなら、その二人は、かなりコミュニケーションの取れ合った、いい関係なのだと言えるでしょうね。でも、若者の、また実は大人もそうなのだけれど、性は、妊娠したらどうする?しない為にはどうしようか、という話し合いすらしないままに、行動が先行している、とても貧しいセックスをしていると思います。」

 そんな話を私はします。これは、むしろ若い人よりも、大人の方にこそ言いたいのです。人工中絶は、二十代、三十代が多いのですよ。「妊娠してもうめるようになるまでセックスはしないように」といえば、それでことたりるとする人たちは、では、こどもを産んだ後の人たちの避妊はどうなっているのでしょうか。それを問い直さなければならないと思います。性は一生の物なのだから。そんなことを私は若いうちから知って欲しいと思って話をしつづけています。

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