いろいろなリボン
昨年11月の終わりの日本エイズ学会があった。その時、広島エイズダイヤルのブースを出して店番をしていたのだが、多分どこかの医療系の学生さんだと思う。若い女性が何人かで来て、レッドリボンのついたコンドームを見て、「へえっ、赤いリボンもあるんですね。ピンクリボンは知っているけど。」と言ったので、こけそうになった。
そうか、エイズのボランティアを初めて、もう17年目。時が経つと、どんどんと若い人たちが参加して来て、初期の頃の出来事、歴史を知らない人たちも増えて来たという事だと思う。毎年の世界エイズデーになると、いろいろとレッドリボンのついたイベントもされるが、日常的にひっそりしていると言うことでもあるのだろう。その意味で、ピンクリボンキャンペーンに取り組んでいる方達に頭が下がる。
手持ちのものを並べて見た。一番左から。もう10年以上に前に手に入れたもの。
広島市が作ったレッドリボン。次は、スロバキアのもの。94年。横浜で世界エイズ会議が開かれた時、私が発表し、その時に司会をしていたスロバキアの女性のドクターからいただいたもの。次は、ロスアンジェルスの、チューズデイズチルドレンという、エイズにかかった子どもたち、当時はほとんどが母子感染の子ども達だが、その子達へのボランティアをしているグループのもの。レッドリボンの廻りにバットやグローブや人形などのおもちゃが取り囲んでいる。これは、ドクターフランシス、ずっとエイズウィルスのワクチンの研究をしているアメリカ人ドクターだが、その人を広島に招いて講演をしてもらった、その時に通訳として来てくださった小林まさみさんがしていたもの。あんまり素敵だったので、ロスアンジェルスから輸入して希望者に販売をした。次は、レッドリボンの陶器のネックレス。これは新しくて、昨年夏の性教協の北海道での全国大会で売っていたのを、広島のメンバーが買って来てくれたもの。(私は分科会の司会をすることになっていたのに、参議院選が一週間延びて、行けなくなったため、きっとかわいそうに思っておみやげを買ってくれたのだと思う。)ここまでは、レッドリボンでエイズウィルスに感染している人たちと、共に生きますよという意思表示の物。
次がご存じ、ピンクリボン。乳ガンの早期発見のための検査の普及や、よりよい医療を求めての意思表示。次がパープルリボン。これは、ドメスティックバイオレンス、身近な人からの暴力防止のキャンペーン用。薄い紫がとても素敵だし、テーマにも共感し、選挙の時にはずっとこれをつけていた。政見放送の時にもつけて収録したのだが、NHKだけは、示威行為となるものはダメなのではずすようにと言われて、はずさざるを得なくて、残念だった。次は、イエローリボン。障害者自立支援法の改善を求めて、障がい児・者と、そのサポートをしている人たちが作ったもの。これは、新しいと思う。このブログにも書いたけれど、12月の終わりにあった性教協の東京での全国幹事会に行った時、障害児・者への性教育の実践をしている先生に戴いた。
このように、これらのリボン、ピンバッチは、それぞれ意味があるのだけれど、多くは、活動の資金とするのと、理解の輪を拡げる為に、活動するグループが作って売っている。みなさんもこのようなバッチをつけている人をみかけたら、声を掛けてみてください。いろいろとお話をするきっかけになると思うので。
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コメント
拉致被害者を救いたい!
ブルーリボンを忘れないでください。
投稿: 佐渡島 | 2008年1月15日 (火) 08時50分
佐渡島さま
失礼しました。そうでした。ブルーリボン!ただ、私のテリトリーで、私がかかわれる分野で手に入ったものだけのご紹介をさせていただきました。私は、らち被害者の方については、マスコミで知る範囲だけで、なんにも活動していませんし、ブルーリボンも手に入っていません。ご紹介したリボンは、全て私が関わっている活動のリボンなのです。まだ他にもリボンがあるかもしれませんね。それぞれの活動をなさっている方がご自分の範囲でご紹介されたら、と思います。河野美代子
投稿: こうのみよこ | 2008年1月17日 (木) 14時18分