« 医師の資質について考えた。 | トップページ | でれっと休んでしまって。 »

大学病院の講座の名前について

 昨日のブログで、大学病院に行ったと話した。ところで、なのだけれど、大学というところは、ダイナミックに機構改革が行われている。国立大学は国立なので、職員は国家公務員だったはずだが、独立行政法人となったので、公務員では無くなったと聞いた。へえっ、では選挙運動もO.K.なの?と聞いたら、それはまだ良くわからないという事であった。国立と独立行政法人との違いが私にはさっぱり分からない。

 それより何より、医学部が大変だ。かつて私がいたのは、産科婦人科学教室であるが、今、そこを何と言うか、ご存じだろうか。「展開医科学専攻病態制御医科学講座産科婦人科学」というのだ。何とまあ、さっぱり分からないし、覚えられない。ちなみに、私たちが第二外科と言っていた外科学第二講座は、「創世医科学専攻先進医療開発科学講座外科学」という。私たちが一内科と言っていた内科学第一講座は、「創世医科学専攻先進医療開発科学講座分子病態制御内科学」、第二内科は「展開医科学専攻病態制御医科学講座分子内科学」、第三内科は「創世医科学専攻病態探求医科学講座脳神経内科学」と、ちょっとずつ異なる。

 これらの名称変更にどんな意味があるのか、何の為なのか、さっぱり分からない。今は、まだ内科などは一内科、二内科、と呼んでいるようだけれど、将来どうするのだろうか。どう分けて呼ぶのか、紹介状にはどう書くのか、さっぱり分からないまま、ふうんと眺めているだけだ。

 ただ、大学病院といえども、一病院なわけで、しかも独立した法人なので、赤字を出さないように経営しなければならず、大変だろうと思う。患者さんが病院をも選ぶ時代。昔から大学病院は患者をモルモットにしているだの、若い医学生の研修に使われる、だのという評判が根強くある。でも、大学ならではの最先端の医療を受けられる、または、癌の治癒率などで、ここが一番ちゃんと治療をしてくれる、という場合には、私たちも誠意を持って患者さんを説得し、紹介をする。大学病院全体として、以前よりもうんと患者さんに親切になったし、インフォームドコンセントがしっかりされるようになって紹介しやすくなった。 

 それと、この講座の名前の変更とは全く無関係。でも、私のような凡人には、とてもわかりにくい事ではある。

|

« 医師の資質について考えた。 | トップページ | でれっと休んでしまって。 »

コメント

 仰るとおりです。

 私達文化系の学問でも、かつての史学、哲学、文学という基本的枠組みが否定され、「国際・・・」だの「人間○○」「環境□□」だのと基礎学問から切り離した個別応用?的学部・学科・講座名への変更が文科省より強要されています。
 これもしっかりと考える力を養うことを忘れ、無視し、目先の成果だの効果だのを追い求める、現代のアメリカ化された社会の風潮に流されてのものだと思われます。

 どうして基礎をきちんとやらせようとしないのか、不思議な國です。確かに我々は英語を喋ることは出来ません。しかし、読めばそれなりに理解することが出来ます。お喋りは出来ても読み書きできない人間なんて、文字を知らなかった人類の世界ですものね(喋れない人間のひがみもありますが・・・(笑))。いつから日本文化はこんなに皮相になったのか、やはりあの単語しか発しない小泉純一郎の罪は極めて深いと思います。

投稿: yaasan | 2008年1月 7日 (月) 22時19分

yaasanさま
そうなんですね、これは文科省のせいなんだ。このさっぱり分からない名前の付け方は、はて、どうしてなのだろうか、と思っていました。教育は、小学校から大学、大学院に至るまで、政治に左右されている。学問が分からない人たちが、ただ政治的に考えてあれこれ触っているのですね。もう、本当にいいかげんにしてほしい。私は教育の現場の外にいる人間ですけど、中にいる方は、日常的にもっともっと大変なのでしょうね。でも、めげないで頑張りましょう。河野美代子

投稿: こうのみよこ | 2008年1月 8日 (火) 01時10分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/205567/17588336

この記事へのトラックバック一覧です: 大学病院の講座の名前について:

« 医師の資質について考えた。 | トップページ | でれっと休んでしまって。 »