« 市民公開講座 | トップページ | ウォーキング(1)歩きながら父を偲ぶ »

性感染症(7)最終回

日本エイズ学会も終わり、市民公開講座も沢山の人に来て戴いて、終了した。長谷川さんは、92年に感染していることが分かったのだが、その前後の事、心理状態などを本音で語ってくださった。その頃は、まだHIVに感染すると、死という時代であった。「後三年は生きられるだろうか。生きたい。」と思ったと。そして、今、感染者のためのサポート活動、学校や社会の教育活動のため、講演やワークショップなどで、国内は元より、世界中を飛び回っている。まさに隔世の感あり。感染が分かった当時こんな状況は想像だに出来なかったであろう。

 本田医師は、診療をしている女性の感染者達がどんなに厳しい状況に置かれているか、を語ってくださった。女性が感染していると言うことは、そのほとんどが夫も感染している。(アジアの女性の感染者の95%は、夫などのパートナーから感染している)子どもも含めて、家族中が感染しているケースも語られた。そして、でも今は、感染が分かっていれば、医療をうけながら無事子どもを産むこともできる。すでに、国際医療センターでは、50人の感染した女性が赤ちゃんに感染することなく、無事出産をしている、とも語ってくださった。

 それにしても、やはり大変だ。長谷川さんも言っていたけれど、薬をきちんと飲まなければならない、仕事をしながらて゜も、病院にも定期的に行かなければ、それに家族の問題など、ストレスは大きい。副作用の問題や、飲んでいる内に耐性を獲得してしまって効かなくなるということもある。学会でのシンポジウムを聞いていても、本当に大変だと思った。

 アジアやアフリカの貧しい国では、感染すると、ただ亡くなるしかない。でも、我が国では治療で生きることができる。それでも、生きるためには大変なのだ。

 長谷川さんが言っていた。「自分もそうだったのだけれど、今の日本の状況は、自動車教習所にも行かない、自動車学校にも行かないで、いきなり車の運転をしろというような物だ」と。性に伴うリスク、性感染症の予防など、ちゃんと教育をしないと、と。参加者の大学のスタッフの方が嘆かれていた。毎年、エイズ予防のための講座をするのだけれど、学生達はまたか、という感じで集まってくれない。インパクトのある講座をする、何かいアイデアはないか、と。いろいろと工夫はしなければならないけれど、その様な予算も回してもらえないという状況もある。

 繰り返しになるけれど、私は、大学や高校に行かない子でも、みんながきちんと学ぶべきことで、だから、義務教育の内に、すべての子ども達におしえなければ、と、本当にそう思う。

 写真は、会場の様子。車いすの主人と共に、介助犬も参加してくれて、うれしかったです。お世話になった皆様、参加者の皆様、本当にありがとうございました。20071201133957_2 20071201141253

|

« 市民公開講座 | トップページ | ウォーキング(1)歩きながら父を偲ぶ »

コメント

 先生、こんばんは。
 市民公開講座、拝聴したかったです。残念(>_<)
 どんな病気でもそうですが、病気にプラスされる様々なストレスは本当にしんどいですね。受容にまず時間がかかるでしょうし…。薬が効かなくなってしまうという可能性も恐怖ですね。
 教育については、先生のように「性はとってもステキなもの。だからこそ知っておかなければならないことがある。」というスタンスで熱く語ってくれる方が増えたらいいのになぁ。

 話は変わりますが…やっと(汗)婦人科受診してきました。先生のアドバイスのおかげで、子宮ガン検診もちゃんと受けてきました。わが市は500円で受けることができました。お友達に広めたいと思います(^_^)

投稿: うさこ | 2007年12月 2日 (日) 23時39分

うさこさま
コメント、ありがとうございます。ここのところ、いっぱいいっぱいで、お返事がすっかり遅くなってすみません。婦人科健診に行かれたのですね。良かった良かった。しかも、500円だなんて、一体どこの自治体なのでしょう。こっそり教えで下さいませんか。2500円も取る、どこかの自治体の住民に教えてあげたいくらいです。ぜひ一年にいっかい、受けてくださいね。そしたら、癌になる前に必ず発見できますのでね。ブログ読んで戴いてありがとうございます。河野美代子

投稿: こうのみよこ | 2007年12月 6日 (木) 01時41分

 こんにちは(^_^)先生がお忙しいのはブログを読んでいると分かります。なので、まったく気になさらないでくださいね。
 さて、健診のことですが、私が住んでいるのは大阪府はだんじり祭りで有名なK市です。ただ、よく調べてみると、20歳以上の偶数年齢の女性が対象でした。ということは、2年に1回しか市からの補助は受けられないということですね(^_^;)
 しかし、今回ピルも処方していただいたので、この先この薬を続けていくようであれば、1年に1回の検診は機会を逃すことなく受けられると思います!(無精でスミマセン…。)

投稿: うさこ | 2007年12月 7日 (金) 13時55分

うさこさま
二年に一回は、厚生労働省の出した方針なのです。それまで30才以上だったのを20才以上にするのと同時です。でも、お金をいくらにするかは、各自治体に決められています。500円というのは、今まで私が聞いた中で、一番安いですね。2年に一回を行政の援助で500円で。間は、保健を使って、健診を受けて下さいね。いい情報をありがとうございました。
河野美代子

投稿: こうのみよこ | 2007年12月 8日 (土) 23時57分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/205567/17253389

この記事へのトラックバック一覧です: 性感染症(7)最終回:

« 市民公開講座 | トップページ | ウォーキング(1)歩きながら父を偲ぶ »