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ワーキングプア・東京で研修です

 今日は朝8時に家を出て、空港へ。午後から東京の研修に来ています。全国からたくさんの人が集まって、熱気むんむんです。いろいろな方の話を聞いています。

 中でも、首都圏青年ユニオンの人の話に感銘を受けました。「ワーキングプア」のお話て゜す。今、日本の社会はどんどんと格差が広がって、働いても働いても貧しさから脱却出来ない人たちが次々と生まれています。若い人たちも、今4人の1人が正規の職に就く事ができなくて、パートで使い捨てにされています。不当な首切り、これも労働基準法違反なのですが、時間外労働でこき使われて、しかも時間外手当が支払われないという若者達も沢山います。彼らの多くは、正規の社員ではないので、労働組合もなく、多くが泣き寝入りです。

 本当にちょっとの収入しかなくって、一日三食食べられない人。アルバイトに行こうとしても行くバス代もないという人も。つぎつぎと実例が話されます。ネットカフェ難民という人たちがいるという事は、もう、さんざん報道されていますが、彼らの多くは、路上でも寝ていると言われました。

 そのような、組織を持たない、支援してくれる人もいない彼らに、個人で加盟出来る労働組合があるということ情宣します。不当な扱いを受けた人からのSOSに丁寧に対応しています。それも、助けを求めて来たら、全部やって上げますでなく、本人が自分の力で闘う、それを組合員が支援するという形です。不当にクビと言われた人には、自分で組合加盟通知書を作ってもらい(ひな形があるのですぐに出来ます。)要求書も作り、それを雇い主に自分でファックスをします。そして、団体交渉。みんな自分でそれを体験した若者たちで、都合のつく者が集まって、みんなで、その交渉の場に行きます。それのビデオも見せていただきました。全くの素人である若者が、訥々と泣きながら訴える姿は、胸を打ちます。

 一人一人が、労働者としての権利意識を身につけて行きます。でも、彼らの組合費だけでまかなうには、労働組合はとても貧しいので、月500円の支援をする支える会を作っています。さらに、かれらは反貧困のネットワークを作りました。対象は主に20~30才。障害のある人やシングルマザーなども。月、300円の会費を払います。会員が万が一、病気などで失業した時には、月1000円の生活日を10日間支給する。その他、無利子で1万円の生活資金も貸し付けます。ワーキングプアの互助会です。

 私は、この方達の地をはうようにして行っている活動に、本当に感動しました。そして、写真のようなバッチを買いました。一個200円で売って、会の資金にしているのだそうです。100個でも買って帰って、みなさんに分けようかとも思いました。でも、その会に来た人たちで、全部売り切れてしまっていました。思いがかなったら、おばけが成仏するのだそうです。

 本を三冊買いましたので、それを読むのが楽しみです。「貧困襲来」と「もうガマンできない!拡がる貧困」です。もう一冊は、元七生養護学校の校長先生の不当処分の裁判の本です。私より、はるかに厳しい状況にある先生の裁判は、身につまされます。

 全国から、バッシングにもめげず、元気に性教育を実践している人たちの話もいっぱい。とても勇気づけられます。明日は、朝9時から、また研修です。

 夜、広島に帰ってから、またご報告します。20071223224941 20071223210244

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コメント

労働賃金で、国からの仕事に関るような土木とかは、労働者の一人当たりの日当の目安があります。(積算表とか)
ですから、土木会社の給料は、低賃金のところは少ないようです。
でも、販売とか事務とか食品関係の仕事では、時間当たりの最低労働賃金が目安になっているように思います。
最低労働賃金で週40時間労働をすると、生活補助より安くなってしまいます。(社員としての総支給で)
国などが決めた賃金や労働時間では、生きていけないのです。これが大きな問題だと思います。
また、企業は派遣にたより、本来企業が負担すべき社会的な費用(年金や健康保険)を負担していません。
派遣会社には、時給2千円以上のお金を払いますが、パートには最低労働賃金で払います。
ワーキングプアは、国の政策でやっているといってもいいと思います。

投稿: やんじ | 2007年12月24日 (月) 00時46分

景気のよかった時期にたまたま入社しただけの人から、「自己責任」という言葉を投げつけられるのは、悔しいだろうな。「成功しないのは本気じゃないからだ努力が足りないからだ」と罵られるのは、辛いだろうな。
オンリーワンであろうがなかろうが、社会のどんな場所にいようが、この世の中で生きていくことを誰もが全面的に許されている。そういう世の中であらねばならないと思います。

投稿: 六郎 | 2007年12月24日 (月) 01時21分

河野さんがこのブログで書かれたことを読むと本当に心が痛みます。TV、新聞などからワーキングプアの
状況は、ある程度知っていましたが、実際にその人たちからの話の内容は、はるかに厳しいものです。やんじ様が言っておられるように、これは構造的なものですから、とにかく国レベルでワーキングプアに取り組んでいかない限り解決できないと思います。
過日、あるTVでイギリスはワーキングプアに対して、既に国レベルで対策をとっていると報道していました。その一部は、街中にいるそのような人たちに対してひとりひとりに対応し、話を聴いて地道に解決していこうとしています。自己責任と言う考え方から、格差拡大を当たり前とし、富を5%の人が持って、自分たちの生き方を謳歌し、みんなで共に生きていこうとしないアメリカをモデルとしようとしている日本はこのままでは犯罪大国になる可能性があります。
英国を見習うことだと思います。

投稿: estwaterY | 2007年12月24日 (月) 08時48分

私は最近以下のことを主張しているのです。

ひとり二百万円を保証する。

これを全労働者にやっても七兆五千億円。

特別会計には三百兆円ともいわれる金融資産、そして利子による埋蔵金があるわけで、政治の意志で簡単に対策はとれます。

ノルウェーなどは、学生にも所得保証しますから、例えばゆっくり技能を身についてまた仕事再開というのもできます。

日本の失業保険なんて3ヶ月ですから全然だめです。

投稿: さとうしゅういち | 2007年12月24日 (月) 19時48分

お久しぶりです。お元気でブログの更新をされていて心強いです。PCが壊れたり腱鞘炎になったりでコメントも差し控えていましたがいつも読ませていただいてます。ワーキングプアーは作られた貧困層ですね。先日のNHKの再放送を見て全国で怒りが爆発するかと言うと意外と静かでこの国はいったいどうなったんだと思いました。今や特定の層でなく、あらゆる年代に広がってきています。私の同僚の中にも生活が出来ないと言う人がいます。イギリスは若年層の就職難問題に早くから取り組んでいただけにとても良い施策を実践していて日本も見習うべきだと思いますが、国会では政権争いばかりに終始する政党ばかりで反吐が出そうです。年末に向けもっともっとほえてください(笑)

投稿: 初ちゃん | 2007年12月24日 (月) 20時20分

やんじさま
政府は、最低賃金を一時間につき25円かそこらあげようとしているようですが、一日8時間でも200円です。本当に国民をバカにしていると思います。なにもかも政治は三流だなあ、と嘆かわしくなります。でも、ユニオンには力づけられましたよ。早く全国にこんな組織ができれば、と思いました。河野美代子

投稿: こうのみよこ | 2007年12月25日 (火) 11時26分

六郎さま
ご無沙汰しております。コメントありがとうございました。本当に、もうそろそろ政治が国民の方を向いてくれないと。いつまでも大企業や資産家のための政治を行っているから。国民あっての国のはずなのですがね。河野美代子

投稿: こうのみよこ | 2007年12月25日 (火) 11時33分

eastwaterYさま
コメント、ありがとうございました。私もあの番組は見ました。イギリスに比べて、日本の政府は、全く何も努力をしていません。すべて自己責任としています。弱い立場の人たちにどう国が向き合うかが、これからの政治に問われることなのですが。まだまだ、ホンットにこの国はダメだなあ、と思います。これからもよろしくお願いします。河野美代子

投稿: こうのみよこ | 2007年12月25日 (火) 11時37分

さとうしゅういちさま
コメント、ありがとうございます。そうですね。聞けば聞くほど、北欧、Norwayなどの国民への姿勢は素晴らしいですね。日本はいつになったら変わるのでしょうか。河野美代子

投稿: こうのみよこ | 2007年12月25日 (火) 11時40分

初ちゃんさま
コメント、本当にうれしかったです。ありがとうございます。読んで戴いているとのことも、ありがとうございます。お体、大丈夫でしょうか。どうぞ、おだいじになさって下さいませ。私、一体、いつ政治がまともになって行くのだろうかと、時には絶望的になります。民主党が政権を取ったら、少しは変わるのでしょうか。今のままの党だと、とても無理、やはり国民の方を向いてくれはしないと思うのですが。また、どうぞよろしくお願いします。河野美代子

投稿: こうのみよこ | 2007年12月25日 (火) 11時46分

河野先生
NHKのワーキングプア特集は全て見ております。貧困や差別の問題には、腹のそこから突き上げてくる怒りを感じています。もう何年も職場で通信を書いていますが、その話題の多くは貧困に代表される社会問題です。若い職員に少しでも伝わって欲しいと、新聞の切抜きを使い、私の気持ちや考えを書き、私なりの努力を続けています。特集Ⅲの中で、路上生活の30前半の人が、仲間と一緒に清掃の仕事をし始めて、コンビニのゴミ箱から雑誌を抜き、リサイクルに持っていってわずか1食分の糧を得る生活との違いをインタビュアーから聞かれたとき、確か「生まれてこなければ良かった。」と言っていた気持ちの変化を問われた時、思わず泣いてしまっている姿には、私も嗚咽しながら泣きました。貧困は心を破壊する。わずかに糧をある種全うな方法で手にして、人間らしい心がよみがえったと言うようなことをその人は言っていたと思います。闘いたい。格差はあっていいと思っている人たちと闘いたい。力のあるものが無いものを痛めつける社会と闘いたい。そんな思いでこれからもまず自分の足元から、職場やライブの会場で私なりの表現を続けていきたいと思いを新たにしております。
 先生季節がらお体には十分お気をつけください。そしてこれからも社会に発信し続けてください。応援しております。         おとぎぞうし竹本

投稿: おとぎぞうし竹本 | 2007年12月26日 (水) 13時30分

おとぎぞうし竹本さま
お久しぶりです。コメント、ありがとうございます。変わらずに頑張ってますね。私も、NHKのあのシリーズは全部見ています。そして、私も同じ所で涙が出ました。やっぱりこの国はいけません。何とかしないと。私もめげないで活動を続けて参ります。いつかお会いできますでしょうか。 河野美代子

投稿: こうのみよこ | 2007年12月26日 (水) 21時56分

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