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私はめげません

 今日日曜日は、午後二時から「性教育バッシング広島裁判」全面的勝利和解報告集会が開かれる。「性教育バッシング広島裁判を支援する会」の主催で、広島市中区大手町の広島市女性教育センターで。これを持って、同会は解散となる。

 本当に会の皆様にはお世話になった。この方達の支えがなかったら、私はここまで続けられたかどうか分からないと思う。法廷の場にはいつも溢れるほどの方が傍聴に来てくださったし、和解協議に入ってからさえも、様々な軋轢はあるもので、何度「もうヤーメタ」と言いたくなったことか。でも、非公開の和解協議の部屋の外に、いつも何人かのメンバーが待機してくれて、私が部屋から出る度に話しを聞いて下さった。一人ではない、仲間がいる、ということはとても心強かった。

 その会も解散だ。このような会がめでたく解散になるというのは、あまりないのではないかと思う。でも、本当の闘いはこれからだと思う。性教育については、まだまだ厳しい状況が続く。この裁判で力を得て、これからもねばり強く進んで行きたい。

 ところで、種類は全然違うけれど、血液製剤によるC型肝炎の感染の薬害裁判で、和解の勧告が出、舛添厚生労働大臣が原告に初めて会ったと報道された。その時のテレビで見た大臣の笑顔が忘れられない。にこにこと笑いながら、「これから共通の目標に向かって、一緒に頑張りましょう」と原告に言っていた。私は、立場をわきまえろ!と思った。どうしてあんな笑顔が出来るのか、と。一緒に頑張りましょうだなんて。立場が違う。彼らは被害者であって、大臣は加害者の代表である。必要なのは、笑顔よりも心からの謝罪でしょう。これから、原告にとっては、厳しい和解の話し合い、それはぶつかり合いとなると思うが、はじまる。

 私のような小さな裁判でも、和解のテーブルについて一年かかった。ずいぶん悔しい思いもした。大臣のあの笑顔は、実は冷徹な本音を隠す仮面だ。どうか、原告のみなさん、悔しい思いは決してみずから押し込むことなく、しっかり主張をする事だと思う。本当に大変でしようけれど。

 私はこれからも、性教育の講演や、イベントなども次々と行うつもりだ。決してめげない。この裁判は私にとってしんどい思いをした、その分だけ力をつけてくれたと思う。

 どうぞ、皆様お時間があれば、今日の会に参加していただければ幸いです。

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コメント

ご多忙のところ、ご丁寧なコメントを返していただき、ありがとうございました。
三井さんが私の書き込みをお読みになったとのこと・・・少し気恥ずかしい思いがしています。
常々、個人の力って・・・企業や行政相手では、無力だなぁ~と感じていました。
けれども、先日、広島で開かれた日本女性会議の最終日に「私たちは、微力ではあるけれど・・・無力ではない」という言葉を頂き、そうだなぁ~と今は、仲間との連帯を強く意識しています。
河野先生も頑張ってください!!!
そして、いつか必ず講演を聴きにお邪魔致します。
よろしくお願いいたします。

投稿: さくらこ | 2007年11月20日 (火) 13時47分

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