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ダイエットが終わって

 今日の夕飯で一週間ダイエット終了。今朝の体重測定で丁度二キログラム減。今日の分があるので、明日の朝は、もう少し下がっているだろう。明日のドックに向けて、大成功だった。明日からは、もう、好きな物を食べる。でも、量を考えて、リバウンドしないように。

 年がかさむと、本当に新陳代謝が下がる。そんなに食べていなくとも、どうも体重が増えてしまう。でも、昨日読んだ週刊誌の記事には、少しメタ(ボリックシンドローム)が一番長生きする、と書いてあった。私も、常々言っている。人間少々は予備力がいるの。だって、癌で亡くなる方の多くは、餓死だもの。少々食べられなくっても、予備の蓄えがあると、その蓄えで生きることができる。

 私は、昔はやせていた。二人の子を産んだ後、夫が大病をした時など43キロしかなかったもの。それに、勤務医の激務。ちょっと難産があると、すぐに胃が痛くなって苦しんだ。検査の度に多発性の胃潰瘍で、本当に胃の粘膜は穴だらけだった。でも、ある時から「ヘリコバクターピロリ」というものが注目された。胃の中に住みつく菌で、自分でアルカリを出すことで、強烈な胃酸を中和し、生き続けることができる。この菌を発見したドクターは、ノーベル医学賞をもらった。この菌が胃潰瘍を、また、胃癌を引き起こす、と。そして、このピロリの検査が出来るようになって、うんと初期の時に、胃カメラで検査をしてもらったら、即、強陽性だと。そして未だ治療法も確立しない、だから当然薬も保険が利かない時、治療をした。

 そしたら、それでぴたりと胃の痛みが治まった。食べても痛くない。それまでは、本当に痛かったから。食べると程なく痛む。空腹だとまた痛む。痛い胃を抱えて眠れない夜を悶々としたりもした。10年ぶりにトンカツをおそるおそる食べたら、それでも痛くなかった。夜、ラーメンを食べても、痛くない。すっかり食べることが楽しくなった。

 当然、体重は増える。でも、体重が増えると、それまで悩んでいた低血圧が良くなった。高血圧ではなく、普通の血圧になった。そしたら、体がすごく楽になった。特に朝起きるのがとてもつらくて、朝ご飯を作る包丁がぽろりと落ちたりもしていたし、午前中体がだるかったのが、すっかり大丈夫になった。自覚症状は、今が一番楽なのだ。「からだ」はつらい物と思っていたのがこんなに楽なのだと分かった。だから、今一番楽なのよ。楽なのがいいよ、と、いつもいつも「腹筋をしろ、腹をひっこめろ」という連れ合いにも言っていたのだが。

 でも、しばらく自分で検査をしていないのだが、きっとコレステロールは高いだろう。これは、女性の宿命だから。コレステロールのクスリを飲みなさい、メタボだから、栄養士の指導を受けて下さい、と言われる可能性は多いにある。それがいやだから。そんな、検査の為に急に一時的にダイエットをしてどうするの。そのまま、あるがままの検査をしてもらわないと、と、何人もの人に言われたが、それでもいいの。それでも、検査で良くない結果より、良い結果の方がいいの。それを維持すればいいのだから。さあ、明日は張り切って検査を受けますよ!!

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ダイエット中に風邪

 風邪を引いてしまった。原因はウォーキング。もう、夜の風はかなり冷たい。それに、つい歩くのは川沿いになる。冷たい川風、橋の上などはピューピューと吹き付ける。その上、ウォーキングの後半になると汗をかく。汗をかいている体に冷たい風が吹くと、気持がいいようなものだけれど、「おお、寒い」と、上着の前をかき合わせた。そして、その夜、とたんに喉が痛くなった。翌日、咳、鼻水。でも、風邪くらいで休むわけに行かないので、昨夜はハングル講座にも行ったし、ウオーキングもした。そしたら昨夜は眠れないほど咳が出た。そして、今日、体全体がだるい。鼻がいっぱい出て、息苦しくて、ああしんど。

 ダイエットも終盤。昨日はスープと鶏肉とトマトの日。今日はスープと野菜と牛肉の日。だから、しゃぶしゃぶをする。体重は今、1.8キロ減。明日が最終日だ。玄米のご飯が食べられるから、スープにカレー粉をいっぱい入れて、玄米にかけてカレーライスにする。目標の二キロ減、一週間で達成となる。間でイタリアンをお腹いっぱいという横道はあっても、この結果だから、大満足。

 これで、ドックも大丈夫。と思ったら、どうしよう。咳が出ているのに、胃カメラは大丈夫だろうか。のどを強く刺激するので、ただでも、ウエ、ウエとなる。それに咳が加わると、どうなるのかしら。今日から、強力に咳止めを飲んでおさめなければ。と、いささか憂鬱になっている。

 その上、まだ原稿が出来上がらない。必死でやっているのに、なかなか難しくて時間がかかっている。風邪でぼっとした頭でそれでも早く書かなければ、大変に迷惑を掛けてしまっているので。

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イベントいろいろ

 今、いろいろとこれから行う行事の準備の打ち合わせで忙しくしています。

まず、私の裁判の終了の報告集会をします。以下要項です。多くの方に参加していただくとうれしいです。

「性教育バッシング広島裁判」全面的勝利和解
報告集会のご案内
時    11月18日(日)14時から
場所   広島市女性教育センター視聴覚室(082-248-3312 広電・鷹野橋駅下車)
参加費 1000円
ゲスト  三井マリ子さん
***********「勝利和解」をみのりあるものへとつないでいこう***********
 提訴から2年半が経ち、このたび全面的勝利和解を勝ち取ることができました。
そのことの意味を、これまでご支援いただいたみなさまと改めて確認し、これまでの闘いの意義についてご一緒に振り返り、今後のとりくみへとつなげていきたいと思います。そのために「全面的勝利和解」報告集会を開催します。
 ゲストに、同じくバックラッシュと闘っておられ、今回控訴を決意された三井マリ子さんがかけつけてくださることになりました。
 みなさまお誘い合わせの上、ふるってご参加下さい。
 なお、報告集会後、交流会を行いますので、そちらの方にもご参加下さい。
主催:性教育バッシング広島裁判を支援する会
〒730-0005 広島市中区西白島18-4 足立法律事務所気付
電話 090-7540-0332


 12月1日(土)は、世界エイズデー。丁度その前日まで広島において日本エイズ学会が開かれます。その市民公開講座を午後、シャレオの地下中央広場にて行います。感染者の方やエイズ患者さんの治療をしているドクターなどを招いてのシンポジウムを行います。これについては、また、ご報告します。

 来年2月24日には、性教育の民間グループの「人間と性教育研究協議会」の中国大会を広島で開きます。東京から村瀬幸浩先生や岡山から上村茂仁先生をお招きしてのシンポジウムや中国地方の各県からの模擬授業や分科会での発表などを計画しています。これも、また要項を報告します。

 まだまだ逆境の嵐の中、めげずに頑張ります。

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先輩達の経験をどう記録するか

 先日ダイエット中にもかかわらず、広島市中区女医会に行った。イタリアンのフルコース。私は食べましたね。オリーブオイルにつけて食べるパンもおいしくて、三つも食べた。でも、体重は前日のわずか0.2キロ、200グラム増えただけで、ほっとした。

 今日しゃべりたいのは、その事ではない。そこに、初めてお会いする先輩のドクターがいらっした。東区なのだけれど、幹事がお声を掛けて参加していただいたとのこと。おそらく、85才におなりになるだろう、その先生のお話がもう、猛烈に面白くて。先生のお話を聞けただけで、この会に来たかいがあったと、本当にそう思った。

 当時広島県病院のドクターであったその先生は、原爆で爆心地近くにあった家も丸焼けになり、命からがら医師免許証だけを持って、裸同然で逃げた、と。途中、警察官に呼びとめられ、私はこういうもので逃げている、と話すと、警察官につかまえられてしまったと。そして、廿日市の小学校に連れて行かれ、こで患者の治療をしろ、と。そこには、1000人を超える被爆者が収容されており、そこで医師二人で必死に治療した、と。でも、なんにもない、薬もガーゼも、何もない所で。真っ黒でだるまのようにふくれあがった人たちが、「水、水」という。もう末期の水だから、飲ませてあげましょうと。そして、水を飲んでは、次々と亡くなっていった、と。太い棒が背中に刺さっている人が、抜いてくれ、と。それを抜かないと、座ることも、寝ることも出来ない状態で。ひっぱっても抜けない。で、包丁と、裁ちばさみを煮て消毒し、それで麻酔も何もなく切開して引っ張って抜いた、と。その人は感謝して横になられて、その30分後には亡くなった、と。

 もっともっといろいろな被爆した人たちの話を聞いた。体にウジ虫がわく。でも、そのウジ虫が体の膿などを食べてくれて、却って治療になったとか。豆にわずか米が混ざっているようなご飯がだされても、食べるスペースが全くなくて、「死体部屋ならたべられます」と言われて、躊躇した話などなど。

 県病院の医師は、徴兵や爆死、残ったのはわずか4人で、その4人で今の草津で県病院の再建をした、と。その後、基町のバラックが次々と建つ、後にいわゆる原爆スラムと呼ばれた場所に開業をしたと。いろんな人が来て、懸命に治療をしたり、けんかをしたり、脅されて警察を呼んだりと、ものすごい経験を一生懸命話してくださった。

 そして、ふと気づいた。私、様々な被爆者の話や原爆直後の医師達の活躍について、ずいぶん話も聞いたし、本も読んだ。でも、被爆直後に頑張った女医さんの話は聞いた事がない。そんな若い女医さんが広島にいたということすら、聞いていない。
「先生、そんなお話、私は聞いたことがありません。どこかでお話になりましたか?」と言うと、これまで、誰にも話さなかった、と。話すのは、とてもつらいから、と。実際あの惨状の中で、本当に医療活動をしていない人ばかりが被爆者の話をしていると。

 私は「もったいない。せっかくの先生の話は、どこかに残してください。書くことが出来ないなら、話すだけでも」と訴えた。だって、先生がもし亡くなったら、なんにも残らない、先生とともに消えてしまうだけだ。

 いつもそう思っている。先陣達のさまざまな経験や思いは、その人とともに消えてしまう。文才のある人なら、いろいろと書き残すことも出来よう。その意味で、作家や評論家など、書くのが仕事の人や、映画を作る人、絵を描く等の芸術家などはありがたい存在だ。でも、私たちの先輩の女医さん、本当にこのドクターの様なすさまじい体験は、ぜひ残してほしい。ともすれば見失ってしまいそうな、医の原点とは何たるか、それから、命を救う仕事である医師たるもの、反戦、反核の立場を取らなければならない、ということを言い伝えるためにも。さて、この先生のお話をどう残すか、また、私に課題が残ったような気がする。

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ウォーキング中腹痛に襲われたら。

 今日はお昼時間に寸暇を惜しんでウォーキング。中央公園は、歩けばすぐだと思った。この前、島根フェアをやったところだ。今日はフードフェスタをやっている。あまり時間がないので、早足で頑張って行った。テントとのぼりが見える所に行ってみたら、ガラーンとしている。よく見ると、ノボリに「山陽高校百周年」と書いてある。あら、違ったわ。中央部に長い間開業していても、中央公園ってほとんど行ったことがないもの。

 人の流れについて行くと、ありました。歩きだと、クリニックからは結構遠かった。大変な数のテント、お店。すたすたと歩いて見学。ひたすら見学。ダイエット中の身には、少々きつい。試食を差し出されても、会釈だけをして通り過ぎる。なんと世の中には、沢山の魅力的な食べ物があること。かに汁だの、シジミ汁だの、焼き牡蠣だの、牛の丸焼きなんてのもあった。いいにおいだけ嗅いできょろきょろと見ながら、ただひたすら歩く。

 差し出された物に手を付けたのは、お水と大根の漬け物だけ。私はお弁当を持って来た。今日は、例の野菜のスープと野菜と果物の日。スープと、焼きなす、セロリ、トマト、柿、いちじく、それらをしっかり食べて出かけたから、空腹ではないので、まだ耐えられた。。

 ひたすら歩いてクリニックに帰って、計45分のウォーキング。汗をかいた。

 夜、また歩きに出かける。一昨日は南、昨日は東の方向だったから、今日は北へ。十日市から横川まで行こう、と歩いていたら、何と、お腹が痛くなった。きっと柿の食べ過ぎだ。うーん、お腹が痛い。家に帰るにはもう遠すぎる。交番がある、交番はトイレを貸してくれるだろうか、それとも、コンビニがないだろうか、どうしようとキョロキョロしていたら、ありましたね。ネオンちかちか、魅力的な姿の建物が。

 私は、選挙に出ようと決めた時から、一切行っていない。以前は時々行っていたが、今は、すっかり離脱して、行く気にもならなくなった。なんか、ポスターをいっぱい貼ったり、テレビで政見放送をしたりして、顔を知られているという自意識過剰気味で行きにくい。でも、今日はその建物が救いの神で。ためらわず入りましたね。入ったとたん、何と、やっかましい。パチンコやさんってこんなにやかましかったっけ。店員さんに聞いて、トイレに直行。ほっとして、そして、お礼として1000円だけ玉を打って、もちろん当たるわけもなく、またウォーキングを再開。今日の夜は1時間。本日トータルで1時間45分のウォーキング。明日の体重が楽しみだ。

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二つの事件について

 今日、二つの女性に対する暴行事件のニュースをみた。一つは、岩国の海兵隊員4人による広島の19才の女性への集団暴行事件。これは、女性の話の中に曖昧な点がある、ために、逮捕はしない、任意で捜査をし、送検をする、と警察が発表したという。米兵たちは、合意の上だったと言っているとも報道された。

 もう一つは、財務省、主計局の職員二人のよる女性への暴行で、犯人の二人が逮捕されたとの報道である。犯行現場は女性の住まい。一緒にお酒を飲んで、始発の電車まで家にいさせてくれ、との頼みで家に連れて来た、と。そこでの犯行であると。

 前者の犯行では、広島県知事が「盛り場でうろうろしている未成年もどうかと思うんでありますが」と女性会議のオープニングの挨拶の中で言ったということは、先日、私のブログでも述べた。夜中まで遊んでいる女はレイプされても仕方がない、そんな風潮や、世論が未だにある。うろついていた訳ではなく、イベント会場から連れ出されたものなのだが。一方は、家にまで連れて帰っても、マスコミの論調は、全くその女性の行為を非難してはいない。それよりも、大蔵省の主計局の人間が、とそっちに興味が向かっているようだ。

 私は、米兵の被害に遭った女性に伝えたい。あなたは、悪くないんだよ、と。あなたは被害者なのだから、自分を責めることはないんだよ、と。だって、車の中で、4人もの男達にレイプされることを合意したなんて、絶対だれも信じないもの。

 未だに社会には神話がある。「男の車に女が乗ったら、それは何をしてもいいと言うことの合意なんだ、だから、強姦罪は成立しない」というもの。昔はそうだったが、今はもう異なっている。車に乗るのは、車に乗ることを合意しただけの事であって、性交まで合意した訳ではない、司法の場ではそうなっている。

 私の知っているドクターが、夜中の二時ごろ、お酒を飲んで本通りを歩いて帰っていたら、そこで複数の男に襲われて、けがをさせられ、お金も取られるという事件があった。それはとても気の毒なことであった。お気の毒なのと、恐ろしさで、だれもが身をふるわせた。でも、夜中にあんなところを通っていたのだから、事件にあっても当然だ何て、誰も言わない。被害者が責められるのは、ひたすら女性の強姦事件である。

 岩国の米兵の広島の事件は、それに加えて、日米の壁「日米地位協定」があり、日本の警察は、彼らを取り調べることは出来ない。それに、沖縄からの情報によると、米兵の犯罪があったなら、ただちに日本の防衛事務所の人間が動く、と。それらの圧力は十分に考えられる。何しろ、日米の問題なのだから。今、それでなくとも、日米の給油などを巡って難しい局面に来ている。

 彼女には、しっかりした弁護士がついているだろうか、家族などからの圧力は?警察でのしらべには、ちゃんと胸を張っていていいんだと知っているだろうか、などととても気になる。もちろん、犯人が逮捕されれぱこれで彼女が立ち直れる、というそんな単純なものではない。そうだけれど、これからも攻撃が彼女に向かい、さらに彼女が傷ついて行くのではないか、と、それが心配だ。 

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ダイエットです。

 行ってきましたよー、オフ会の会場。今日のウォーキングのコースに入れて。もうすぐ日が変わりそうなほど遅い時間ですので、お店は閉まっていました。中に、数人の男性達、そのうち2.3人は白い服を着ていらっしたので、料理人なのでしょう、話をしていらっしゃいました。スペイン料理なのですね。おしゃれなお店で、楽しみです。大人数で、きっとお店はいっぱいになるでしょうね。オフ会は、きっと大成功でしょう。

 昨日は舟入から吉島をぐるりと川に沿って歩きました。一時間半のコースです。今日は、平和大通りを三井ガーデンホテルまで。そこから左折して、オフ会の会場を見て、そのまままっすぐ本通りへ。本通りから平和公園の中を突き抜けて、広島二中の碑がある川沿いを下りました。

 そう、あの、実はダイエットのためです。そして、今日からスープダイエットも始めました。昨夜、ウォーキングから帰ってお風呂に行き、帰りにスーパーで買い物をして、夜中にことことと、スープを作りました。大きな鍋一杯、どっさりの野菜のスープです。今朝から、そのスープと、今日は果物だけの日です。明日は、スープと野菜だけです。

 これまでも、何回かこのスープの一週間ダイエットをやっています。緊急に体重を落としたい時に、結構効果があります。私は、緊急に落とさなければらないのです。11月1日にドックに入ります。毎年夏に、ドックであれこれ検査をするのですが、今年は、選挙なんぞがあって時期を逸していました。体重を落とさないと、ドックの結果、あれこれ言われるのがいやなので、気になっていました。早くに取り組めばいいのでしょうが、ついずるずると、ここまで来てしまいました。もうせっぱ詰まっています。

 今日、実は、締め切りが来ている原稿を書かなければなりません。結構長い論分です。今日一日はそれを書く為の一日と予定していました。でも、何だかぼやっとして、全然書く気になりません。場所を変えても、全くだめ。良く考えたら、コーヒーを飲んでいません。私は、コーヒーのブラックは苦手です。砂糖とミルクの両方入れないと、苦くてダメです。でも、スープダイエットをする間は砂糖もミルクも禁止ですので、苦いコーヒーを飲むよりは、飲まない方がいいのです。頭のボケッは、もしかすると、コーヒーの為かも知れません。一日に4.5杯はいつも飲むので、私の頭はコーヒーで保たれていたのかも知れません。結局今日は一行も書きませんでした。その上、大事な会合があるのをすっかり忘れていて、電話がかかって来て、びっくりして一時間遅れで駆けつけました。全く、ろくな物ではありません。

 ご飯もお菓子もアイスクリームも全部我慢の一日が過ぎました。でも、明日の夜は挫折します。明日、女医会があります。イタリア料理とワインの会だそうです。それに、参加の申し込みをしています。会に出たら、せっかくのごちそうを食べない訳にはいきません。ワインはその後で車でお風呂に行かないと行けませんので、飲みません。が、料理は食べます。で、またあさってから、スープに戻ります。さて、何キロ落ちるか、また、ここで皆様にご報告しますね。 

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行政の検診について、続き

 職場で定期的な健康診断を受けることが出来ない人たち、例えば自営業の方、主婦、高齢の方などに、健康診断をするのは行政の仕事です。昨日のブログは、子宮癌、乳癌などの癌検診に焦点を当てましたので、少々言葉足らずでした。

 住民の健診は基本健診と言って、40才以上の方に毎年一回、肝臓や腎臓の機能、コレステロールなどの脂質、血糖(糖尿病)等の血液検査、タンパクや潜血や糖などの尿検査は必ず、さらに同時に希望によって心電図、眼底検査、貧血検査、胸部レントゲン(肺ガン、結核など)、大腸癌検診、胃癌検診などが行われます。さらに、5才ごとの節目にはC型・B型肝炎ウィルス、骨そしょう症(女性は20才から、男性は40才から)の検査などがされます。さらに女性の健診として、20才以上は2年に一回、子宮癌検診を、40才から、2年に一回、乳ガン検診としてのマンモグラフィーがされます。

 これらの健診を住民に報せ、出来るだけ多くの住民に受けてもらうようにするのも、また、行政の大切な仕事です。問題は、その広報と、実施の要項でしょう。広島市では、その地域の住民に、葉書で集団検診の報せをします。公民館などで一斉にする健診ですね。その報せの中に、集団健診と、個別健診と、施設健診と、いずれでも受けられます、と、詳しく述べてあります。個別健診は、それぞれかかりつけや好きな医療機関でいつでも受けられます。また、施設健診は、広島市の場合、健康づくりセンターなどが何カ所かあります。そこでいつでも受けることが出来ます。そこのスケジュールも葉書に詳しく書いてあります。基本健診は平日の午前、午後、土曜日の午前中、日曜日の午前、午後いつでも大丈夫です。胃ガンや肺ガン検診は平日と、1と3の土曜日に受けることも出来ます。

 子宮癌検診は、どこの産婦人科でも大丈夫ですが、乳癌検診のマンモグラフィーは、検査の機械や技術がパスした所でしか受けられません。どこの医療機関で受けられるかは、自分でそれぞれの病院に問いあわせてももいいし、広島市のホームページにもでています。また、各保健センターの窓口でも配布しますし、電話での問い合わせでも、応じるようになっています。葉書にこれらのアドレスや電話番号なども、詳しく書かれています。でも、これは広島市の場合です。料金は子宮癌検診1000円、マンモグラフィー1600円等と決められていますが、もちろん、生活保護世帯、市民税非課税世帯の方、70才以上の方等は無料です。

 問題は、なんども言いますが、これらの検診を安くに受けられるのだということを住民が知らない(知らせない)、だから、受診率が低い(押さえる)、だから、予算を少ししか組まない(でしらんぷり)と、こういう地方の行政がある、という事だと思うのです。皆様、住民税を払っている人も払っていない人も、皆様、住民としての権利を行使してもいいのですよ。他の地方の住民は、当然のこととして、検診を受け、健康管理をしているのですよ、ということを全く知らないママで、多くの方がこれまで過ごしていたということに、本気で胸が痛んだ、とこういうことなのです。

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行政の責任と癌検診。

 日本女性会議が開かれているその日に廿日市の市長選挙が行われた。女性会議の分科会「災害と女性施策」を担当し、二年かけてその準備をして来た井上さち子さんが、市長選に立候補した。だから、女性会議を一緒に準備した多くの女性達は、会議の準備と井上さんの応援とで、ずいぶん大変だったようだ。30人の市議のうち、28人が相手陣営に着いたという不利な状況の中で、井上さんは落ちたとはいえ、大健闘だった。24000対16000票。3対2の割合だった。井上さんの応援に行く中で、驚いたことがあるので、それを。もう選挙が済んだので、ここで述べてもいいだろう、本当は、選挙中に言いたいことだったのだけれど。

 私の職場には、女性が子宮癌検診を受けに沢山来られる。広島市の人は、「葉書が来ました」と多くの人が言う。20才以上の女性で、職場で検診を受けるチャンスがない人には二年に一回、市から葉書が来る。来たと言ってもらえば、それで市の健診として千円で癌検診をする。それが市民にも医療機関にも定着している。乳ガン検診は、以前はやはり葉書でうちのクリニックでも触診をやっていたのだが、もう、乳ガン検診は40才以上のマンモグラフィーになったので、うちでは出来ない。だから、患者さんの住まいから行きやすい所を選んで、そこの地図を渡す。たとえば、広島市の健康増進センターへは、月曜日から金曜日の午後1時から3時まで。予約はいりません。行けば、健診をしてくれます。今日でもついでにいってください、と。同時に、自己触診の指導をする。マンモグラフィーだけでなく、日頃から自分でも触る習慣を付けましょうと。今、乳ガン患者の70%以上が自分でしこりを見つけた人だ。

 でも、広島市以外の人はとても困る。そこそこのシステムが分からないから。で、よくこちらから問い合わせをする。廿日市の場合。問い合わせに対して、患者さんが住んでいる、その地域はもう健診はすみました、と言われた。では、どこか他でやる所まで出向いて行けば、やって下さいますね。と言うと、「もう、申し込みは済んでいますから。」と言われて驚いた。今、どこの行政でも、癌検診の受診率を上げることに一生懸命なのだが、そこの対応は、まるで受けて欲しくないような対応だったから。

 子宮癌や乳ガンだけでなく、広島市では当然、肺癌検診、胃癌検診、大腸癌検診すべて住民には報せが来て、受けることが出来る。で、先日も、廿日市の人でお腹が痛い方に、「一度、大腸癌検診を受けて下さい。これまで、受けたことがありませんか。市から報せが来ませんか」と言うと、うちの市にはそんなのはありません。貧乏な市ですから。と言われる。いえいえ、これは国、厚生労働省の方針で、どこの行政でもしなければならないことになっているのですよ。きっと市の公報か何かあるはずなのだけれど、気が付きませんでしたか。貧乏と言ったって、廿日市には箱物は、いっぱい建っているではないですか。という、そんなやりとりをした。

 で、井上さんの個人演説会の会場で、私は聞いて見た。「この中で、市のお金で子宮癌検診を受けた事がある人。では、乳ガン検診を受けたことがある人。」100人弱の人が来ていた3つの会場で、いずれも0だった。お年寄りでもう仕事をリタイアしている人たちが多く、職場での検診ももちろんない人たちだ。そして、驚いたことに、そのような検診は、行政が責任を持ってしなければならないことになっているのですよ。ということをみなさん、知らなかったのだ。知らないから、それが当たり前と思ってしまう。検診は、自分でお金を出して受けなければらないことだと、思いこんでしまっている。そして、市が検診のために組んでいる予算はおどろくほど少しであるということを聞いた。それで、私が電話をした時にまるで受けて欲しくないような対応をされたことの納得が行った。予算が限られていたのだ。

 住民の福祉や健康のためのサービスが出来ていない行政は、決していい行政とは言えない。私は、よそ者だから、そこの悪口を言うと、聞く人も気分が悪いだろう。でも、これからの時代、ちゃんと自分の住んでいる所の行政をウォッチングして、行政が向かっている先を見極めないと。住民達の為のサービスが不十分なままに、財政が悪化している、その再建をいかにするか、という議論がされている。そんなことがちゃんと分かった上での投票だったのだろうか、と、私は有権者の方々に問いたい思いである。よそ者なのに、いらないことを言ったようで、廿日市市の方、ごめんなさい。

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岩国米兵集団暴行の事件について

 広島市の19才の女性が岩国の米兵4人に集団で暴行されるという事件が起きた。この件については、もう様々な団体が声明、抗議文、要請文を出している。が、私は、この件で被害に遭った彼女が保護されなければ、との思いを強くしている。

 事件が分かって、それもよりによって日本女性会議のあいさの中で、県知事が言った。これは、報道だけでなく、その知事の発言を聞き、強く抗議した大阪の女性に直接聞いたものなのだが、その被害を受けた女性に落ち度があったという発言である。これは、許せない。性暴力の被害に遭った女性は、本当にこうして、非難され、二次被害を受ける。被害者が悪いのでなく、あくまでも加害者の問題なのであって、彼女を責めてはならない。もう、こんなのは、分かっているはずなのに。それなのに、知事という立場にいる男が、こんなことを言ってしまった。繰り返すが、「よりによって女性会議の挨拶の中で」。

 四人もの男達に車の中で襲われるという、想像をしただけでも、本当にどんなにか怖かっただろうか、と思う。私は仕事がら、多くの性暴力の被害者と出会って来たが、その痛手は深く、かついつまでも続く。

 今、私が願うのは、彼女のことを特にマスコミがあれこれ詮索をしてはならないと言うことである。彼女がどんな生い立ちで、どんな状況で被害に遭ったとしても、そこに問題があるのでは、決してない。それを詮索されるのは、あまりにかわいそうだ。彼女はあくまでも被害者なのだから。さらに彼女が傷つくことがないように。被害をさらに拡大することがないように。ひたすらそれを願う。

 基地の問題、特に岩国は米軍再編の中で拡大されつつある。それに反対する岩国市長に対してもさまざまな国からのいやがらせ、補助金の削減などが行われている。そんな中での事件ではあるが、でも、基地の問題については、他の人たちに任そう。私は、私の立場から、ただ、彼女の心身の傷が深まらないように、と、それを強く訴えたい。

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私の咳が止まった理由

 いつ頃からだろうか。喉がふとチクチクっとする。決まった所ではなく、喉のあちこちがチョイと爪楊枝で突いたように、というか、何か小さなほこりがついたように、というか、そんな違和感があり、そして咳が出る。決して肺から出るのでなく、明らかに喉の表面から。異物を吹き飛ばそうとするかのように。でも、これが結構しつっこい。一旦咳が出ると、激しく咳込む。

 選挙の時の街頭演説でも、のどに風が入ると、とたんに咳込んでいた。演説の途中で咳が出るのは、とても困る。いつもそばにいてくれたやんじさんが、さっとペットボトルのお茶を差し出してくれて、それをラッパ飲みして喉を潤して、演説を再開していた。診療中は、常にハッカ飴をなめて喉を潤していた。

 耳鼻科にも何回か行った。信頼出来る耳鼻科のドクターは、あれこれ検査をして、その結果、アレルギーだと言われた。花粉症が花や目に出る人がいるのと同じように、喉に出る人がいると。そして、アレルギーの薬や漢方薬を出していただいて、せっせとそれを飲んで、でもちっとも症状は変わらない。

 そして、つい一週間前。急に冷え込んで夫も風邪を引いてしんどそうだ。私の咳は風邪でもないのに、相変わらずだ。どうもおかしい。アレルギーなら、薬が効いてもいいはずなのに。で、ふと思いついてサンプルで戴いていたクリームを左腕の上の方に塗ってみた。

 咳以外に特に困ったことはないのだけれど、戴いていたものだから。当分放っていたのをどんなものなのかと思って、たいして理由もなく、塗った。そしたら、何と、次の日から、ぴたっと咳が止まったのだわ。あれ?何だか喉もスムーズで、お茶も飴も必要とは思わない。そうなのだ。このせいだったのだ。アレルギーではない。このせいだったのだわ。

 何のクリームかと言うと、それは、「女性ホルモン」。病院で保険を使って出すお薬ではなく、薬局で売っている、でもあまり知られていないクリームだ。

 私はホルモンが枯渇していたのだわ。患者さんには、女性ホルモンが粘膜を守ってくれる、それが出なくなると、粘膜の様々な症状が出るからね、目や口が渇いたりして。と、良く説明をしているのだが、まさか私の咳がホルモンがなくなった為とは思わなかった。診療中、「ねえ、私、咳が出なくなったでしょう」と、スタッフに言うと、あれ?本当だ。どうしたのですか。とみんなが言う。本当にしんどそうだったから、良かったですね、理由が分かって、と喜んでもらった。何より診察室で医師が咳をすると、不格好この上なかった。

 ああ、早くに気づけば、選挙の時もあんな苦しい思いをしなくてすんだのに、と思う。そういえば、母もよく咳こんだり、むせたりしていたなあ、と思い出した。

 とりあえずは、二日に一回、クリームを約一センチ塗って見る。他の症状が全くない、ただ喉の為だけだから軽い所で始めてみる。それで症状によって増減をしてみる。理由が分かって、そして解決法が分かって良かったけれど、でも、まあ、ホルモンの枯渇なんて、一面、情けないことでもある。ただ、こんなプライベートなことを医師である私がさらけ出すことで、救われる方がいるのではないか、と思っての報告でした。

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悩んだ末にオフ会へ

 広島ブログ公式オフ会の第一報に接した時、「ウワー!!」でした。連休の初日の夜。私は11月4日は信州、松本で講演で。3日の夕には名古屋まで行くつもりでした。4日の早朝から中央線で松本に向かいます。3日の午後には九条の会の漫画家石坂啓さんの講演会があります。それを聞いて、すぐに名古屋に行くように切符も手配ずみ。

 公式ではありませんが、オフ会にはこれまで三回出席して、その魅力はよーく分かっています。「行きたい!」「でも」の繰り返し。時刻表を眺めては「うーん」でした。出席者のリストを眺めてまた、「うーん」です。で、結局決心しました。名古屋行き最終の新幹線に飛び乗ろう、と。そのぎりぎりまでオフ会に出席しよう、と。こんな魅力的な会を逃す訳にはいかない、と。で、申し込みました。リストで私のブログ名も確認して安心しました。

 今、魅力的な多くの皆様にお会い出来るのを楽しみにしています。朝まで飲み、語り明かすことは出来ないけれど、せめて一時間余りでも、その雰囲気を味わえることを楽しみに待ちます!!オフ会を設定して下さった皆様に感謝!です。

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分科会で学んだ男の悩と女の悩

 日本女性会議2007ひろしま、大変多くの方達が全国から集まって始まりました。私は「女性のこころとからだ」の三時間の分科会を無事終えました。下村満子さんは、元朝日新聞ニユーヨーク特派員。朝日ジャーナルの初の女性編集長。性差医療を日本に初めて紹介した方です。私の話はともかく、下村さんの話でとても面白かったこと少しご紹介します。

 下村さんが監訳、マリアン・レガト著の「イブに生まれて」同じく「すぐ忘れる男決して忘れない女」の本の内容の紹介をしながらのお話でした。女がいつまでも「あのとき、あなたはこんなことを言った」なんて突然言って、男がすっかり忘れていてびっくりしたり、ということがあるでしょう。なんて言われると、多くの出席者がうなづきながらけらけらと笑いました。私も、しっかり覚えがあることで。でも、それは、決して男がいいかげんで忘れてしまっているのではなくて、それは、男と女の悩の違いなのだそうです。それから、女は一度に多くのことを同時に平行してすることができるのだそうです。それは、赤ちゃんにおっぱいを飲ませながら夕飯を作ったり、という必要に迫られて、そうなって行ったらしいです。でも、男は、なかなか二つのことを同時にするのが難しいのです。

 だから、男に話しをする時に、彼が何かをしている時に話しをしてもまずちゃんと聞いてもらえません。ほら、彼が新聞を読んでいる時に話しをしても、うんうんと何だか生返事で、ちゃんと聞いてくれなくって不愉快な思いをした事って、あるでしょう。あれは、男が不誠実なのではなくって、そうしか出来ないのだそうですよ。みんな思い当たるらしくって、もちろん私もそうで、妙に納得出来ました。

 性差医療とは、男と女の体の様々な違いを分かった上で、ちゃんとそれぞれに応じた医療を行うこと。例えば胃からの食物の通過は男の方が女よりも倍も早い。鬱に罹る人は圧倒的に女の方が多い。タバコの害は、女のほうが3倍高い。それから、顔の皮膚は、男の方が厚くってしわになりにくい。女は閉経後一気にしわが増える。更年期は男も女も同じようにある。男の脳は女の脳より割合にして一割大きい。しかし、その脳の機能は女のほうが小さくても、きりりと働く。

 等々いろいろと違いがあるということが分かって来たと。でも、だから、女はこうあるべきである、とか、ジェンダーに差を求めようとするのは間違っているのでしょう。

 なんか、決して忘れない女、というのが本当に納得しました。傷つくことを言われたのをしっかり覚えていて、思い返しては、同じ心の痛みも繰り返して、また傷付くのだそうですよ。何回も。

 これから、その二冊の本を読みます。また面白いことが書いてあったら、紹介しますね。

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日本女性会議が始まります

 今日から、いよいよ「日本女性会議2007ひろしま」がはじまる。いよいよと言っても、私がこの会に積極的に関わって準備をしたのではなく、実行委員会の方達の大変な尽力でここまで来たものだ。広島県を中心に全国から3500人の人たち、主に女性達が広島に集まる。

 明日は全体会で、今日は、午後から16の分科会が行われる。福祉ゃ災害や平和や労働や政治など魅力的なテーマがいっぱい。私は、『女性の心とからだ』「こころ」と「からだ」の発見~性差医療と性教育の視点から~の講座を受け持つ。馬庭恭子さんの司会で、下村満子さんとのシンポジウムだ。私は性教育や更年期など盛り沢山話をしようと、張り切っている。夜は交流会。全国の友人から、会いましょうね、と報せを戴いていて、とても楽しみにしている。

 だから、もしかして、今日はこのブログが書けないかも知れないので。今から出発します。

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選挙運動で涙が、、、。

 今日、選挙の応援に行った。前から気にはなっていた。だから、公選葉書を書いたり、名簿を書いて出したりしてはいた。でも、人の前で応援演説をするのは、、。私は、選挙に出て落選した人間。もしも受かっていたなら、堂々と大喜びで応援に行っただろう。でも、すべった人間が応援したのでは、何ともえんぎが悪い。応援の依頼を何度もされながら、これまで遠慮してきた。

 それに、実は私自身がまだつらいのだ。選挙に出て落ちたというのは、予想以上に結構心に傷がついている。県内、どこに行っても、ああ、ここは選挙カーで通ったなあ、ここで街頭演説をしたなあ、と、胸がずきずきする。いまだに。そして、ふっと涙ぐみそうになる。もちろん、思いっきり、力いっぱい活動した、その懐かしさもある。その傷を忘れたくって、がむしゃらに動いても来た。人からみたら、何と、落ち着きのない、と思われるであろうくらい、常に何かをして来た。何にもしないと、ろくな考えにならないから。

 そんな状況にいる私が、人の応援を出来るだろうか、と、自信がなかったのもある。でも、私の選挙を頑張って応援してくれた彼女が、これまた、巨大な権力に孤軍奮闘、挑んでいる。かつての私の姿に重なって、知らんぷりでいいのだろうか、と言う気持になって来た。そんな昨日、友人から強力に依頼をされ、行く、と、返事をしてしまった。

 選挙事務所に行き、打ち合わせの後、演説会場に行く。と、すぐにもう涙が出て来た。私もその会場で演説会をしたのだ。ついこの間。そこで今度は応援をする。私の順番が来ると泣いてしまいそうで困った。他の人が話している間に懸命に気持を落ち着かせる。

 何とか、がんばって話をすることが出来た。私の医療の現場から見て、そこは福祉がずいぶん遅れている。子宮癌検診、乳癌検診、いつもここから患者さんが来ると、広島市との違いを痛感している。国、全体が福祉を切り捨てている今、地方の自治体がどれだけ住民の福祉にお金を出すか、が問われている。でも、どの地方も財政が苦しくて、住民にしわ寄せがきている。そのあたりを中心に話しをした。

 そして、候補の演説。やっぱり、素晴らしかった。こんな人が選ばれたなら、ここもずいぶん変わるだろう、と思った。応援に来て良かった。話を聞きに来ている方達、お年寄りが多いのだが、みなさん、とても熱心に話しを聞き、そして、心から候補の応援をしているのが良く分かった。圧倒的に不利と言われていた彼女だが、もしかすると、と思う。で、結局今日の夜にも個人演説会がある、そこにも応援に行く約束をした。もう、大丈夫。私は今度は動揺することなく、心から応援の話をすることが出来るだろうと思う。そして、これは、実は私自身のリハビリになっているのだと、今、気づいている。

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お滝の行

 今日は、お寺の滝の行の日。診療が済むと自転車で飛んで帰って、車で廿日市の山の上のお寺へ駆けつける。白の滝着に着替える。暑い夏が数日前から一気に寒くなって、着替えただけでもう寒い。山の上の夜は家の近くより、やはり冷える。指示された通りに並んですわり、般若心経を唱える。先生のお話。極楽とは何か。楽が出来る所ではなく、「安心出来る所」地獄とは?「自分がいろいろな人のおかげでここに存在いることに気づかないこと」と。そして、「滝の行の冷たさは、まだ今は地獄を味わうようなものではなくて、これから、段々寒く、冷たくなって行く、その練習くらいのものです」とおっしゃる。夏の間は滝の行はない。夏に冷たい水を浴びても、気持がいいくらいのもので、行にはならないからだ。5月以来、4ヶ月ぶりだ。

 そして、滝場へ。さすがに水は冷たい。頭から、体全体がびっしょりになるとやはり寒い。終わると、またお寺に戻って般若心経を唱える。

 先生もおっしゃった。ご近所の方には、「何をまた、ばかなことを」と思われているかも知れない。でも、私はこれで何十年もやって来ました、と。私も、寒さでふるえながら、自分はなぜこんなことをしているのだろう、と思った。ただ、私に取っては必要な時間。お寺で一心にお経を唱えること。行をすること。先生に会うこと。お話を聞くこと。こころ暖かいみなさんにお会いすること。この時間は本当にほっとして、うれしいことなのだから。

 帰ってご飯を食べたら、もう日付が変わっていて。毎日書こうと思っていたブログの今日の分が明日になってしまって、ザンネンでした。

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私は劣等生だ

 月曜日はハングルの生徒。火曜日は英会話の生徒がスタートしている。ハングルは初心者のクラスだが、もう4月からずいぶん進んでいる。ハングルを読むことはできても、単語が分からない。昨日、いきなり絵を見て、文章を作る。絵をみれば、「机の上に電話があります」「机の下に靴があります」だ。そして、それを書こうと思うと、ええっ?机ってなんだっけ。電話は?靴は?なんにも単語が分からない。おまけに昨日は辞書をわすれた。というより、ソウルに行った時に持って行って、かえってから、それをどこにおいたのか分からなくなって、結局持たないで行った。それが大失敗なのだけれど。

 それでも、四苦八苦しながら書いていたら、「ちゃんと□の中に書きなさい。」と先生に言われた。□の線が書いてあるノートを先生にもらっていたのだ。でも、私はそんな線を無視して書いていたのだわ。ああ、そうなのか、で書いていたら、先生が「もっと小さく。きれいに書きなさい。」と来た。「ボールペンではなく、鉛筆で。」鉛筆なんて、持って行ってない。だから、他の生徒さんに借りた。書きまちがえたのは「ちゃんと消しゴムで消しなさい。」「きれいなノートにしましょう。」「大事な所だけボールペンで赤や青で記をつける。」

 それは厳しいものだった。そういえば私は昔はきれいにノートを作っていた。数学の横線や=なども定規を当てて、まっすぐに書いていた。きれいにノートを作るのが趣味でもあった。それなのに、いつからルーズになったのだろう。

 やれやれ、そうなのだわ。学ぶ姿勢の問題なのよね。そして、いよいよ先生に言われた。「単語力が不足しています!」でも、これは私だけでなく、みんなに向かって言われたので、まだ助かったけれど。「次から、毎回、単語テストをします。」ですって!そして、ああ、どっさりと宿題が出た。私はみんなに追いつくために、テキストの半分近く、ぜーんぶ宿題だそうだ。きつーい。

 ため息が出そうだけれど、まあ、でも、とても熱心な先生で、教え方もベテランで。やる気が十分。生徒も必死でついて行かざるを得ない。テレビの講座でだらだらとやるのとは、全くことなる。とにかく、一週間かかって頑張って宿題をやらなければ。でも、今週は目一杯忙しい。途方にくれそう。

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3000メートルを越える山から自転車で降りる

081_2  昨夜息子から無事に帰ったから、と電話があった。彼らは、もちろん私たちとはホテルも往復も別行動で、少し長くマウイに残った。ただ、ホテルは高いからと、安いコンドミニアムに移って過ごしたらしい。そして、ダイビングなどをすると言っていた。無事に帰ったので、やれやれ、一安心。

 実は、マウイに行く前にとんでもないことを聞いていた。マウイには、ハレアカラという3000メートルを越える火山がある。そこから朝日を見るツアーか゛ある。それはそれは美しいそうだ。彼女のご両親もそれに申し込んでいると。私もとても興味があるけれど、それは午前2時に出発で、とても無理だ。ご両親のは、スカイラインを車で上まで行って朝日を見て、少しトレッキングをして、また車で帰って来る、というツアーだと。でも、若い二人が申し込んだのは、車で山頂に行き、日の出を見た後、帰りはなんと、自転車で一気に降りるのだと。わあ、もうびっくりした。スピードがついてカーブを回りきれないと、崖から落ちるのだと。

 私は、学生時代、広島の牛田の山にあるユースホステルに自転車で行き、帰りにまさにカーブを回りきれなくて、側溝に突っ込んだ。自転車は完全に壊れ、大けがをしたことがある。昔のことでも、つい最近のことのように覚えている。

 そんな、危ないこと。やめてえっと言ったのだが、写真を見るとたしかに面白そうではある。若い二人は、もちろん止めるつもりはない。ところが、向こうに行ってその日に分かったのだと。そのツアーでおばあさんが転んで亡くなったのだそうだ。それで、しばらくそのツアーは中止になってしまったと。二人はがっかりしていたが、こちらはほっとした。大体、3000メートルもの上から自転車で降りるなんて、よくそんな発想をしたものだと思う。

 で、二人は、では両親と同じ、車で行き帰りをするツアーを、と申し込んだら、それはもういっぱいで行けないのだと。結局、レンタカーで行く、と決めたと。でも、出発は午前二時で真っ暗だし、霧が出て、良く見えないらしいし、左ハンドルの右側通行だし、もう、本当に心配した。息子一人ではなく、彼女の命もかかっていることなのだから。

 それも、無事行って来たと。ダイビングも楽しんだらしい。まだホテルにいる時にも、ホテルからシュノーケルで泳いだら、ウミガメに二匹も出会った、熱帯魚たちも素晴らしかった、と言っていた。まあ、すべて無事で、結構だった。さあ、これから、二人で自分達の生き方をしっかり創って行って欲しいと思う。093

 ところで、このアイスクリーム、手の大きさと比べてもらったら分かると思うけれど、人の頭ほどあるこれは、前にアップした夕焼けを撮ったレストランで出されている。この巨大なアイスクリームをほとんどのカップルが二人で食べていた。うんとお年の人も若い人も、しこたま食事をした後に、これをぺろりと平らげている。私たちは7人で食べた。欧米人は食べる量が違うと言われているが、本当にそうだった。

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アマゾンのラオーニ

 今日は朝から性教協の例会で、前回の例会に続いて「家族」の勉強。心理の森川早苗さんの講義を受けた。家族心理学、家族社会学のそれぞれの家族の定義、家族の機能の変化など、これまで私自身が現場で感じ、語っていたことなどの知識の整理に多いに役にたった。

 親が子どもを殺し、子どもが親や兄妹を殺す、異様な事件が起こる現代、家族の機能が変わりつつある今は過渡期。特に、身につまされたのは、様々なバッシングについての話。焦らないこと。直接相手と闘っても仕方がないこと。バッシングの相手と闘うのではなく、相手が影響を与える人たちに語って行った方がうんと有効であること。彼らが、いくら昔に戻そうとしても、現実がもうそうはならない、ということなどを明快に語って戴いた。

 午後は役員会。今後の予定、中国大会の具体的な打ち合わせ、来年の全国大会に何を持って行くか、等のディスカッション。私の現場から考える、若者達の避妊や性感染症の予防などの見直しの提言を広島から持って行く事にした。私の発表は5年ぶりになる。頑張ろう。

 そして、4時からはアステールでの南研子さんの講演会に行った。南さんは熱帯森林保護団体RJFの代表。17年間に21回もアマゾンに行き、アマゾンの森林と原住民を守る活動を続けている人だ。 今年の初めに彼女の本を読み、感動し、その直後に直接会って、ファンとなり、即、会費を払って会員にしてもらった。

 アマゾンの森林は、地球の3分の1の酸素を供給して来たが、ここの所、どんどんと切り開かれ、畑にされている。そのやり方もスライドで見せて戴いた。まず、木を切り倒し、放置して乾燥させ、そして火をつける。その煙や灰で、原住民達が住む場所は、一メートルの先も見えないほどになるという。それらは、逆に二酸化炭素を大量に排出する。今、一時間にサッカー場150個分のアマゾンの熱帯林が消滅している。そして、原住民は住む場所を追われ、1000万人以上いたのが、32万人にも減少していると言う。

 熱帯林を開発して、作った畑では、さとうきび、トウモロコシなどが栽培される。そう、エコエネルギー、環境に優しいとされるエタノールを作るために。そのためにアマゾンではではすさまじい環境破壊がなされているということだ。インディオだけて゜なく、それらの開発に反対し、インディオを守ろうという活動をする人たちは次々と殺されている。南研子さんもいつ殺されるかも知れない、と、命を掛けて活動を続けている。すごい女性だ。

 そのアマゾンのインディオのリーダー、ラオーニが今年の5月、広島にやって来た。そして、「アマゾン、インディオ文化展ひろしま」で、講演をした。「森がなくなっている。インディオが死んでいる。おまえ達も死ぬんだぞ」と。

 私は、選挙のまっただ中で、会員にもかかわらず、それに参加出来なかった。でも、南さんや会の広島のメンバーが選挙事務所に激励に来てくださって多いに元気を戴いた。私は、選挙の公約に環境問題として「地球の温暖化を防ぐ。アマゾンの熱帯森林を守る活動をする」というのを上げた。

 今日はラオーニが広島から全国を移動しながら、人々に何を語ったかを中心に南さんが語って下さった。ラオーニの偉大さと共に、ますますこれらの人たちを守らなければならないということ。アマゾンの森林を守らなければならないということなどを痛感した。勉強三昧の一日だった。

 

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戦争をしている国に行くということ

 この度、ハワイに行くのに、関空で預ける荷物の鍵は掛けないようにと言われた。中を調べることがあるから、と。自分が見ている所で荷物を開けられるのならまあ、仕方がないか、とも思うけれど、全然知らない所でトランクを開けられるのはいやだなあ、と思った。果たして、ホノルルに着いた時に、トランクに掛けていたベルトの巻き方が全然変わっていて、ゆるゆるになっていた。開けられたのは、一目瞭然だった。

 手荷物の中には、液体もクリームもジェル状のものも禁止。コンタクトのケースの中の水も唇の保湿ジェルも、ぬり薬も、歯磨きさえも。もしどうしても持って行かなければならないのだったら、透明の密封容器の中に入れて、手荷物から出して見せなければならない。そして、全員靴も脱いでX線を通さなければならない。

 そして、ホノルルで入国する時は、両手の人差し指の指紋を取られ、顔写真を撮られた。気持のいいものではない。テロを警戒するため、と言われるが、私はテロではなく、米国が「戦争をしているから」だと思う。敵が入国するのは、防がなければならないから。

 この度、ゴアさんがノーベル平和賞を受賞されることになった。あの大統領選挙での疑惑、世界中が疑問を持って見たブッシュの勝利ではあったが、もし、あのときにゴアさんが大統領選に勝っていたなら、それでも9.11はあっただろうか、と、アメリカ人の友人達に聞いたら、みんな、100%みんながクビを横に振った。

 一月ほど前に韓国に行った。二泊三日の短い旅であったが、自由行動の中日に、姉と夫の三人で38度線の国境に行くツアーに参加した。そのツアーのガイドさんが、「韓国は戦争をしている国です。」ときっぱりと言われた。男性達には全員に徴兵制がある。いつ、二年間の徴兵に行くか、一人一人には深刻な課題であるそうだ。国境に近づくと、漢江(北朝鮮に入るとイムジン川)沿いに小屋が建っていて、そこには二人ずつの兵隊さんが銃を持って守っている。そして、いよいよ非戦闘地区に入る時には、バスに機関銃を構えた兵士が入って来て、一人ずつパスポートの写真と顔を確かめられる。シーンというか、ぴりぴりというか、緊張した時間が流れる。暑い中、多くの若い兵士が過酷な労働に従事していた。

 国境から見える北朝鮮の村。山には、全く木がない。すべて燃料に使われてしまったためだ。8000ボルトもの電流が流れているという有刺鉄線で人が逃げられないようになっているという話にも胸が痛む。時々イノシシがその鉄線に触れることがある、と。瞬時に、そのまま肉が食べられるほど焼けてしまっている、と。国境の川には、時々北の兵士が流れて来る、と。ほとんどは死体となって。本当に運のいい者がごくまれに、生きてたどりつくことができる、とも聞いた。「日本のみなさんは、北朝鮮には、とても悪いイメージを持たれているでしょうが、でも、韓国人は、同じ民族の北の人々に対して、みなさんとは違った思いがあります。」というガイドさんの言葉にも素直にうなずけた。

 アメリカでも、韓国でも、ほんのちょっと触れただけで、しかもこちらに取ってはお楽しみで尋ねて行ったものなのだが、国として闘っているということを、緊張を持って実感させられたことであった。

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帰国してそうそうのドジです。

 昨夜遅くに関空につきました。関空では、それまで借りていた海外用の携帯を無人のドコモのポストに返しました。そして、それをすぐに気づきました。私の携帯から「フォーマカード」を抜いて入れていたのを、はずさないママに返してしまいました。そのカードを入れることによって、私の携帯の番号そのままが海外でも有効だったのです。でも、帰国したら今度はそれを私の携帯に入れないと、使えません。すぐに娘の携帯からドコモに電話を入れたのですが夜中の事でどうにもなりませんでした。朝になって関空に取りに行くことを考えたのでが、結局大阪のドコモショップで再発行していただきました。本当に私は昔からどうも、ドジなのです。(ええっ?年ですって?いいえ、昔からです)

 昨夜はもう広島まで帰る列車がなくって大阪のホテルに泊まり、今日新大阪で娘とも別れて広島に帰って来ました。ホテルで、やっと一週間ぶりにパソコンを開くことが出来ました。600を越えるメールが入っていました。受信するだけでも時間がかかりました。迷惑メールも多かったのですが、深刻なメールもいくつかあって、恐縮至極です。12月に行う予定のイベントが急遽深刻なことになっていたり、原稿の催促もありました。これから、二つ急いで書かなければなりません。

 ところで、時差ぼけは、ハワイくらいだったら大丈夫と思ったのですが、12時過ぎて寝たのに、目がさめたら午前2時でした。マウイでの7時です。いつも起きる時間です。これではどうにもならないとまた寝たら、今度は4時に目が覚めました。マウイでの9時です。もう、眠ることはできなくて、仕方なく起きて、メールの返事などを書いて過ごしました。

 自慢をするのは趣味ではないのですが、ハワイから送ることが出来なかった写真を少しだけ、載せさせてください。

1.マウイの景色です。ホテルの庭からの海と、2.レストランからの夕焼けです。

Photo_3091_2                        左のが携帯から、右のがデジカメから取り込ん           だものです。サイズが異なってしまいます。

3.結婚式の教会です。4.こんなリムジンでカップルが送られて来ました。5.この方が結婚式の間中静かにギターで歌を歌って下さいました。6.結婚式の後、教会の庭で花嫁のお父さんがトランペットを吹いてくださいました。若いころ吹いていたのを、60になって再開したのだそうです。やまは音楽教室に通って練習したとのこと。花嫁も知らなかったうれしいサプライズでした。7.海辺のレストランでの食事会でのケーキカットです。062_2  067_3

077_2 Photo_5084_3                                  

どうして段違いになるのでしょう。画像を動かそうと思っても動きません。不格好ですみません。

 私が何よりうれしかったのは、最後に出席者みんなに二人からプレゼントと、手書きの手紙をもらったことです。それには、これまでの感謝とこれからの決意が丁寧に書かれていました。つい、うるうるしました。

 さあ、本当に明日からの診療などの日常に戻ります。いない間、沢山の方々にご迷惑をかけてしまいました。これから、恩返しです。(それにしてもパソコンで文章を書くのは楽です。もう携帯では書きたくありません。)

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マウイ最終日です。

あっという間に終わりです。今日は初めて泳ぎました。プールと海と両方で。それはそれは素晴らしい景色のなかで満喫しました。明日はホノルルで乗り継いで一気に関空に戻ります。土曜日からまた診療です。留守の間多くの人に迷惑をかけました。これからご恩がえしをしなければなりません。
携帯で撮った写真を全部私のパソコンに送りました。明日関空で携帯を返さなければなりません。少しふるい携帯なのでとても時間がかかりました。あすは携帯の中身を全部消さなければなりません。これも大変そうです。広島に帰ったらやっとパソコンでブログが書けます。携帯でのつたない文を読んで下さってありがとうございました。

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結婚式が無事終わりました。

マウイの田舎の教会での式は本当に感動的でした。教会の庭にはマンゴーなどの果物や白やピンクの花をつける大きな木がたくさん植えてあってそれだけで気分がなごみました。式では、現地の男性がギターを弾きながら歌を歌ってくれました。式の後では海に面したレストランで食事をしました。ぜんぶで12人のこじんまりした、和やかで素敵な式でした。
皆様に沢山のコメントを頂いてありがとうございます。全部読んではいるのですが、なにしろコメントが書けません。記事は書けるのに、コメントを書くという欄が出ません。失礼してすみません。
それから、もちろんクレジットはつかっていますが小さなお店や自動販売機では使えません。それにチップ社会で、チップもカードでというわけにも行きません。両替はホテルで一部屋一日二万円までと決められています。ホノルルなどのオアフと違って、日本語をしゃべるスタッフはいません。早口の英語を聞き取るのが本当に大変です。
明日は最後の日なので泳ぐつもりです。
そうそう、こちらでは私なんて目じゃないほど太った人がイッパイです。水着を買いました。試着をしたら、大きすぎて、二回もサイズダウンして、うれしかったです。広島では決して経験できないことです。

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泣いています。

またやってしまいました。パソコンは泳ぐのもやめて悪戦苦闘したのですが、どうしても接続できません。結局携帯で今日は気合いを入れて長文を書いたのにまた一瞬にして消え去ってしまいました。もう、気力が失せています。
ですから簡単に。今日は家族三人でサンセットディナークルーズに行きました。素敵な夕陽をみるために。でも、どこのミスなのか分かりませんが、お迎えが来なくってとても不愉快な思いをしました。出航二分前にぎりぎり飛び込んだのですが、ウェルカムドリンクのアルコールが強くて夫が気分が悪くなって何にも食べられませんでした。娘は船酔いで食べたものを全部吐いて死にそうな顔をしていました。私だけ元気です。夫は今売店で買ってきて上げたカップヌードルを食べています。
明日はいよいよ息子の結婚式です。どうか、これ以上ハプニングが起こりませんように。無事に終わるように、祈るような気持ちです。

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マウイにて

マウイに来ています。今朝ホノルルに着いてコミューターに乗り換えるのに、もともと待ち時間が二時間近くあったところに二時間も遅れて計四時間も待ちました。おまけに両替するのを忘れてお腹がすいても、喉がかわいても、パン一つ、お水の一本も買えずひたすらがまんでみじめでした。飛行機がなぜ遅れるのかもさっぱり分かりません。誰も何にも文句も言わずおとなしく待っていました。早口の英語の説明は聞き取れません。日本語も日本のお金もまったく役に立たないということがよく分かりました。
まだインターネットは使えません。結局携帯からです。それに、実は先程この倍も文章を書いて、写真を添付しようとして、失敗したのです。ぶんしょうがぜんぶ消えて泣きました。やっばり付け焼き場はだめですね。冴えない第一報です。

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初ちゃんさまありがとうございます

今関空に向かう列車の中です。新大阪で無事娘とも合流しました。初ちゃんさま携帯での写真のアップの方法を丁寧に教えてくださってありがとうございました。これでなんとかなりそうです。私は確定を押さないままあくせくしていました。感謝です。

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昨日と今日のいろいろ

 昨日は、コメントをいろいろと戴いているのが分かっていながら、お返事が書けなかった。実は、その前夜、不眠になってしまって、悶々としながら眠れなかった。寝る前に、携帯でのブログに挑戦して悪戦苦闘して、悩が興奮したのかも知れない。それから、朝早めに出て、友人の医院まで車で行かなければならない。遅れたらいけないからと、めざましを二個かけて備えたのだが、もしも寝過ごしたら、と緊張してしまったのかも知れない。

 真っ暗にしてもだめ。テレビを小さな音でかけてもだめ。本を読んでもだめ。何をしてもだめで、結局朝の6時のニュースまで見てそれから、一時間だけうとうとしたみたい。7時に起きて、それからコーヒーを飲んで出かけた。友人の医院で一日過ごして、夜7時から医師会館で研修の講演会。帰ってから、やまとの湯へ。帰りにスーパーマーケットで買い物をして、1時近くに家へ帰ったら、もう、眠くなって。

 私は、長い間、激烈な勤務医の生活をする間に眠らなくても大丈夫な体になった。遅くまで起きていて、さあ寝ましょう、と思ったら携帯がなって急患という生活が今でも続いている。患者さんからクリニックに緊急の留守電が入ると、私の携帯に転送される。場合によっては、出かけなければならない。これは、私のような仕事をしているものの宿命だから。

 でも、今はもう二日続いてほとんど寝ないと言うのは、無理だ。昨晩はパソコンの前で、居眠りをしていた。

 で、今日はいっぱい貯まっている仕事をかたずけた。ます゜、朝市役所で住民票をもらって、社会保険事務所へ。気になっていた年金の手続きに。一度行ったのだが、その時に私の年金は何と、三つに分断されていた。厚生年金と、開業してしばらく国民年金だったのが、ちゃんと手続きをしたにもかかわらず、別の番号がついていて、その時は行方が分からなくなっていた。それから、廿日市の農協の病院に勤めていたことがあるのだが、農林共済は厚生年金と併合されたにもかかわらず、一緒になっていなかった。私は今も働いているので、年金はまだいただけないが、今のうちに手続きをしておかなければらないのだと報せが来ていた。事務所は沢山の人でさんざん待った。

 そして、今日、また新たな事が分かった。私は、大学病院時代に国家公務員だったことがある。文部教官というやつだ。それから、県病院に勤めていたことも。それらは、前に社会保険事務所に行った時に、私の空白の期間は、国家公務員と地方公務員だった、と言ったら、それは厚生年金とは別物ですから、うちとは関係がありません、と言われたのだ。だから、私には空白の期間があって、いただける年金はとても少しだということで、がっかりしていたのだ。

 でも、今日それをもう一度話すと、公務員の時代の共済年金は、国民年金の基礎の部分が入っているので、その基礎の部分だけ通算される、と言われたではないか。だから、また国家公務員共済と地方公務員共済の両方に問い合わせをしなければならないということで、今日手続きは完了しなかった。やれやれまただ。なぜ、前回行った時に、そう教えてくれなかったのだろう。それにしても、今の年金の計算方法、本当に複雑で少々説明されても、分かりはしない。うんざりして帰った。

 そして、注文していた海外用の携帯を受け取りに。その後、めがねを作りに行った。よりによって、昨日の友人の医院でポケットに入れていた眼鏡がガラスのテーブルにかちゃんと落ちて、壊れてしまったのだ。いそいで作らなければ。ついでに、度入りのサングラスも作ろう、と思ったのだが、それは10日もかかると言われて、ダメだった。本通りの眼鏡やさん4軒回ったのだが、どこもダメだった。仕方がないので、普通の眼鏡を作り、3コインショップで315円でサングラスを買った。

 眼鏡が出来るのを待っている間にエイズダイアルのメンバーとエイズ学会の公開講演会の打ち合わせ。

 ふう、やっと家に帰ったらもう9時だ。まだ全然荷物をつくっていない。これから、まだいっぱいしなければらないことがある。それに、すっごく悲しいことが。しばらく着ていなかった水着を引っ張り出して着てみたら、まあ、なんと、ぶっさいくなこと。私、自分がこんなに醜い体型になっているなんて、気が付かなかった。すっごいショック。でも、もう、今からダイエットなんて間に合わないし。私はなんでも泥縄で。もっと早くに気づいていれば良かったのに。でも、せっかくハワイに行くのだから、泳ぎたいしなあ。ホントうにもうどうしよう。

  明日は診療を終えると駅にまっしぐら。関空から飛ぶ予定だ。それでは、皆様、もしホテルでパソコンが使えなくって、私の携帯のアップも下手だったら、一週間、ご無沙汰いたします。さて、その間に広島ブログではどれくらいランクが落ちるのでしょうね。何とかブログをアップできるように頑張ってみます!!

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帝王切開で赤ちゃんが生まれました

 今日は朝から友人の医院で代診をしています。お昼の時間に帝王切開をしました。

1. 手術着にきがえて、手も消毒して、いざ、と言う所です。

2. 手術中です。

3. 生まれた赤ちゃんです。

    20071004125113 1         2    20071004132711      3 20071004133217    お母さんに私のブログに載せてもいい

ですか?と、たずね、笑顔で了承していた

だきました。生まれたての赤ちゃんは、か

わいくてかわいくて、もう一人産みたくなり

ました。あっはっは!です。

まだ写真の載せ方、デザインなどが全然へたです。が、複数の写真を載せる訓練が出来ました。

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私は今携帯で原稿を書く練習中です

携帯でメールはほとんどしていなかった私がぶろぐを書いてみようと挑戦しています。設定から初めてここまで書いてもう泣きそう。私は今60歳。あれこれ手を出し過ぎかもしれません。この週末にハワイのマウイに行きます。そこではパソコンが使えるかどうか分かりません。ぶろぐの中断が残念で。今のうちに練習です。これに写真が組み合わせられると最高なのですが。ああ、しんど。

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もう一度、ピルについて

 またまたピルの話でしつこいようだけど。

1.英会話の授業で、初めに一人ずつ先週何をしたか、これからの週、何をする予定か、を一人一人が報告する(もちろん英語で)。私は、日曜日の東京での産婦人科医の集まりについて話した。そしたら、先生から「日本では、ピルは飲んではいけないことになっているか」と聞かれた。アメリカでは、みーんな飲んでいる。自分の廻りでも、ほとんどの人が飲んでいる。でも、日本では、みんな飲んでいないみたい。どうしてなのか、と。ティーンエイジャーになると、ほとんど15.6才で、またはもっと若くても家庭医からそろそろピルを、と言われると。彼女の場合も、とても強い生理痛があって、家庭医からピルを飲みなさい、と勧められた、と。友人達もそうだ、と。もちろん、ほとんどの人はまだセックスはない。だから、避妊の目的ではなく、健康管理のために飲むのだと。

2.先日の会で、ある先生がスライドにしていたこと。ドイツでは15才から49才までの女性の58%がピルを飲んでいる。日本では、2%にもならない。この違いはなんなのだろう、と。今、日本の女性でピルを内服しているのは51万人1.8%。でも217万人、7.8%の女性が実はピルを飲みたいと考えている。そして、412万人、16.6%の女性達が将来は飲みたいと考えている、というデータが示された。さらに、フランス、イギリス、ドイツではピルは10代の女性には無料で提供されている、と。

3.私はとてもかわいそうなことをした。私の講演では、中学生には緊急避妊の話をしない。高校生から、「もし、将来、レイプされた時、またはコンドームが破れたなどのハプニングが起こった時、出来るだけ早く遅くとも72時間以内に産婦人科に駆け込むこと。緊急避難としての緊急避妊薬を処方してくれるでしょう」という話をする。中学では、なかなか学校現場への遠慮があって性交に関することは、あまり詳しく言えなかったりする。でも、先日、中学生の女性が、車に引きずり込まれてレイプされた、それを誰にも言えなかった。そして、妊娠。お母さんと共に来院し、それから、警察への届け出となった。ああ、事件のすぐに来たなら、何とか妊娠は防ぐことができたのに。彼女の学校へは、今春、私が講演に行ったのに。でも、私はそのようなことを話さなかったから、彼女も知らなかったのだ。で、私は他のドクター達に尋ねた。緊急避妊については、中学生にも話すのか、と。みなさん、中学生にも話すべきだと言われた。そう、確かに。彼女のようなことは中学生であっても起こりうるのだから。

 あるドクターは、自分の中一の娘にもう、低用量ピルを飲ませていると言った。確かに。卵巣癌や子宮体癌にかかる率を減らせる。毛深いのもニキビも減らせる。月経痛が楽になる、と人に向かって言うのなら、自分の身内こそ。それをちゃんと実践しているのだ。まだまだ私にとって、目からうろこのようなことがいっぱい。どんどん若い人たちが私を追い越して行っている。性教育のパイオニアと言われていたのに、私は時代遅れになりそうだ。

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忍者のデザート「原始晩餐会」

 この土日に東京に行って、娘と息子の彼女に会いました。その時の写真。これを見てください。赤坂の「ninja」(にんじゃ)というお店でご飯を食べたのですが、その時のデザートメニュー20070930002956に「原始晩餐会」というのがあって、何だろう、新作だね、と頼んで見たのです。そ  うしたらこれが出てきました。 手とスプーンの大きさと比較してみてくださ い。どーんと大きいのが出てきたので、もうびっくりです。

 原始時代のギャートルズに出て来るような、お肉のかたまりです。骨の白いのがメレンゲの軽くさくさくしたクッキーで、厚めのパイ生地で本体が焼いてあります。中は、バニラのアイスクリームとアップルパイの中味のようなリンゴを煮たのがどっさりと入っていました。パイ生地を割って、わいわいと言いながらみんなで食べました。

 ここのお店は忍者というだけあってとても楽しいお店です。しかも夜遅く、3時までやっています。仕事を終えて最終の飛行機で東京まで行って、いつも遅くに娘達に会うのですが、なかなか遅くまでやっている店が分かりません。ここだと、遅くまでやっているだけでなく、創作料理がとてもすばらしいのです。発想もそうですが、お味も抜群です。お値段も普通の居酒屋と比べて、決して高くありません。あれこれ頼んでみんなで取り分けて食べます。忍者が暗い道を部屋まで案内してくれます。隠し橋がおりて来て川を渡ったり、ひやひやしながら行きます。全部個室です。メニューも巻物だったり、10時までの早めにだと、忍者の手品師が部屋に来て、テーブル手品をしてくれます。

「忍者」は、エクセル赤坂東急ホテルの1階の左端にあります。 あれこれ貯まった話をしながら楽しんで食事をしました。一週間後に息子が結婚します。12年間付き合った彼女とやっとゴールインです。私たちはすべて二人に、というか、彼女に任せっきりですが、うれしくて、わくわくしています。

(私はこれまで写真を添付できませんでした。昨夜から悪戦苦闘でしたが、やんじさんにSOSのメールをしたら、丁寧にメールを返してくれて、その通りにやったら出来ました。まだまだ私はブログの初心者です。これで、一つクリアです。)

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ピルとバッシング

 昨日は東京での産婦人科医のネットワークの会で、またまた大いなる刺激を受けて来た。北海道から九州まで、30人余りのドクターと、傍聴の方達、計50人ほどのこじんまりとした会だけれど、そこではものすごいエネルギーが満ち溢れていた。

 私がもっとも感動したのは、二つ。一つはピルについて。もう一つはバッシングへのそれぞれの闘い、工夫について。

 ピルについて。私はこのブログで月経痛は我慢させてはいけない、と書いた。痛み止めを飲みなさい。それに、強い月経痛については、低用量ピルという方法があるよ。と言うふうに。

 でも、この会に来ている、性教育の実践をしている全国のドクター達は、鎮痛剤よりも低用量ピルを、と、どんどんと拡めている。たしかに、単なる月経痛は元より、子宮内膜症などのひどい痛みもピルで楽になる。

 何よりびっくりしたのは、関東地方のドクターが、学校からの依頼で「受験生のためのピル講座」を開いたと。受験生とその親達でいっぱいだったそうだ。ピルにより、痛みや量が楽になること、それに、受験日に月経がぶつからないように、楽々移動させることが出来ることを話すと、生徒も親もひどく感心して、生徒達がクリニックに沢山来ているという事であった。進学校では、生徒たちが、何人どこに入学した、という実績が学校の経営にも関わって来る。だから、体調が一番いい状態で受験して欲しい、と考えての講座の設定であるし、生徒やその親たちも、真剣であると言う。そこでは、受験生のためのカレンダーを作り、一人一人に応じて、ピルの飲み方を設計している。早くに来ていただければ、センター試験、前期試験、後期試験、これに私立を加えて、受験日をきれいにはずすことが出来る。私の所でも、やってはいるが、これほど本格的に、大々的にやっている訳ではない。

 月経なんて、自然なものなのだから、そのまま受け入れればいいではないか、という人がいる。しかし、本当につらい人は、受験で力が十分に出せないこともある。それに、トイレが遠かったり、女性用トイレが長蛇の列だったりすると、とても困るしそれがストレスにもなる。予定直前に中用量ピルで動かすのでは、吐き気がしたり、眠くなったり、逆に力が発揮出来なくなったりする可能性がある。秋から準備していれば、無理なく対応できる。

 その先生ではないが、別の岡山のドクターの所では、低用量ピルをのみながらの受験生が、今春の受験で東大10名、京大5名、阪大8名、早稲田、慶応などの私立大学多数合格した、と言う報せがあってみんなしびれもした。私ももう少し積極的になってもいいのでは、と思った。

 もう一つ、やはり性教育に対して県議の圧力で講演がつぶれそうになったり、事前のチェックが入ったり、とても苦労している人たちの報告もあった。そんな中で、関東のある若い女性医師は、学校当てや校長宛では、つぶされる可能性があるので、高校と中学校の養護教諭にダイレクトメールを送って、「養護教諭のためのセミナー」を開催したと。沢山の教師が個人的に集まってくださったと。やはり現場の先生たちも知りたいのだと言うことが良く分かったと。

 そうだ、私だって、直接個人的に呼びかけると言う方法もあるのだわ、といたく感心してしまった。まずは、広島でも「受験生と親のためのピル講座」を呼びかけてみよう、と思った次第だ。

 さらに、この9月に出たばかりのイギリスの論文も配ってもらった。イギリスの大論文で、1968年5月から36年間にわたって、経口避妊薬を飲んでいる人たちの追跡調査の発表である。あらかじめピルを飲んでいる人23000人と、飲まない人23000人が募集されたのだが、結果的には、ピルの服用者744000人。非服用者339000人が登録された。まさに、100万人の36年間に渡る追跡調査である。その約100万人の人たちの36年間に癌に罹った率の比較である。まことに、壮大な計画の元にきっちりと追跡された、ものすごい論文である。これによると、乳ガン、子宮体ガン、卵巣癌など、軒並みにビルを飲んでいる人の方が少なかったというデータが示されている。体ガンや卵巣癌は半分というデータであった。もちろん、これはイギリスでのデータであり、そのまま日本に当てはまるかどうかは慎重にならなければならないだろう。

 でも、日本では、なぜか「ホルモンをのんだら癌になるよ」という風説があって、これが更年期などでも治療を躊躇させる元になっている。これについての明確なデータはないのだけれど。低用量ピルでも、多くの人が副作用が心配と言う。どんな副作用かも分からないままに、漠然とした不安をみなさん持っている。これらに対して、どう丁寧にお話するか、それが課題なのだけれど、いろいろなデータを示すことも大切だ。

 まだまだいろいなことを学んだが、続きはまた、機会をみてぼつぼつお話しましょう。

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