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福田首相に期待してもいいのか

 今日は彼岸の中日。以前から決めていたこと。別府の河野の実家に帰る。何だかんだでお盆にも帰らなかった。義父のお墓参りをしなければ。昨日、仕事が済んで母たちへのおみやげを買っておいた。そして今日のお昼に出発。徳山から国東半島の先っちょの竹田津までフェリーに乗ると楽なのだけれど、車で走りながら電話で尋ねると次のフェリーは午後三時半発ということ。時間が余り過ぎ。で、結局陸を走って帰った。

 夫は車を運転しない。だから、私一人で運転する。夫は必ず後部座席に乗る。英会話やハングル会話や冬ソナの音楽バージョンやテレサ・テン(後の二つは河野のリクエスト)を聞きながらひたすら運転をする。出発時はかんかん照りのすさまじい暑さだったのに途中、山口で前も見えないほどの豪雨となってびっくりした。でも、九州に入るとまたからりと晴れている。

 九州に入ってからはラジオで自民党の総裁選の中継を聞く。もう情勢は分かっているようなものなのだけれど。結果、麻生票が伸びたのが意外だった。でも、福田さんになって少しほっとした。安倍総理が退陣してバンザイだ。

 今、「官邸崩壊」を読んでいる。安倍政権の成立から、この8月まで、でも、まだ安倍氏が放り出す前までのルポである。退陣前にこの本が出されたのがすごい。しかし、これがもう、もっのすごく面白い。読み出したら止められない。寝るのを止めてでも読みたい。今朝も5時まで読み続けた。

 この本で知った。安倍総理は元々能力がないのに、総理になった。そして、ブレーンがいて、そのブレーン達の影響を強くうけながら政策などを決めて行ったこと。そのブレーンが、いわゆる「超保守」の人たちだ。憲法を変えることを中心として、教育基本法を初めとする教育三法を変えること等をもくろんでいる人たちだ。教育三法案は、結局、強行採決されてしまった。

 ブレーンは、日本政策研究センターの所長の伊藤哲夫氏だとか、高崎経済大学の八木秀次氏だとか。私は、裁判の中で、日本会議の出版部である日本政策研究センターや「新しい歴史教科書をつくる会」の八木秀次氏などが黒幕であることを立証してきた。全国の地方議会で同センターが作った同じパンフレットを振りかざして、男女共同参画や性教育をつぶすべく画策し、また、そのパンフレットは広島のPTA協議会の講演会で売られたりもした。

 その彼らが安倍首相のブレーンとして、官邸深く入り込んでいたという現実に改めて愕然とする。そして、八木秀次氏とも大変親しい山谷えり子氏が安倍首相の補佐官として任命され、「教育再生会議」なるものの責任者となった。しかし、彼女もこの本によると、全く能力が不足していて、あまりにばかばかしいパフォーマンスが克明に書かれている。赤ちゃんの目をみながら母乳を上げましょう。子守歌を歌ってあげましょう、などと国民に向かって提言する等と行って嘲笑されもした。それでも、この会議は中教審などを無視した所で教育三法を変えるべき提言を出し、それが強行採決されたのだから、つくづく情けない。

 北朝鮮に対しても、かたくなにまで圧力が必要と言い、中国に対しても、強く出よ、という人たちの意見そのままを政策の場に持ち込もうとしたのだから、恐るべしだ。安倍氏にたいする同情論も見られるが、もともとこのような事態を招いたのは彼自身である。そして、彼を降ろしたのは、まさに国民、参議院選での民意なのだから。誰かのクーデターだとか犯人捜しなんてものではなく、国民の意思なのだと見なければならないと思う。

 安倍氏が失脚して、福田さんになって、これで、事態は少しは変わるだろうか、まさか、そのまま教育再生会議が彼女の指導の元に残ると言うことはないだろうと思うけれど。福田氏といえども同じ自民党だから、そう期待するのは良くないかも知れないけれど、でも、なんか、ほっとした。

 ラジオを聞きつつ、こんなことを考えながら、車を運転し続けて、大分までやって来た。

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コメント

福田内閣になっても、それ程変らないでしょうし、短命内閣に終わるかもしれないので、たとえ公約をしたとしても実行できないとも思っています。確かに安倍さんとは問題にならないほど安心感はありますが・・・とにかく、教育を重点的に考えて欲しいです。昨年12月、改正教育基本法が成立したときに、私は溜まらず次のような思いを書きました。長文なので、その一部です。

改正教育基本法が成立してしまいました。「公共の精神」の重要性を強調、教育の目標に「わが国と郷土を愛する態度を養う」ことなどを掲げ、愛国心重視の姿勢を明示しました。しかも、国の関与を強める表現も盛り込まれています。また、能力対応の教育、家庭の責任、教員の養成と研修の充実も並んでいます。これでは、心の中まで踏み込み、運用しだいでは国からの圧力が家庭にまで及ぶ可能性も考えられます。
もちろん、「教育」の始まりは、人が誕生以、家庭において倫理観や公徳心など「人間としてどうあるべきか」の基本が育成されます。それ以後は、保育園・幼稚園など、その後は学校教育において集団生活をしながら、「自立と共生」を学んでいき、少しずつ「人間」として生きていくようになると、私は考えています。
今回の改正教育基本法では「国と郷土を愛する態度を養う」と明示していますが、そもそも愛国心というものを教育の目標におき、強制していくのは間違いです。安倍首相は、愛国心をめぐる評価のあり方について「内面に入り込んで評価することはない」とする一方で「どういう伝統や文化を持っているかを学習する態度を評価する」との考えを示しています。これは、明らかに「言葉のあや」としかいいようが、ないと思うのです。「愛国心」は、人が自分の住んでいる地域を好きになり、生きている環境が「人を大事にしている、人権が守られている」と思えば、「国を愛しなさい」と言われなくても、心から「自分の国を愛したい、この国を皆で守っていきたい」と思うでしょう。

投稿: eastwaterY | 2007年9月24日 (月) 22時43分

安倍さん、小泉さんがひどすぎましたね。「期待」はできませんが、「無茶はしないだろう」というのはいえます。

布陣を見ると要は「昔の自民党」と同じようなものですから、そうはいっても「昔の自民党」に対するのと同じくらいの緊張感は持って対しないといけないと思います。

小泉・安倍打倒のため爆走してきた私ですが、やっと少し息は抜けるかなというのは正直なところです。

投稿: さとうしゅういち | 2007年9月25日 (火) 19時24分

eastwaterYさま
コメント、それに素晴らしい文章、ありがとうございました。お返事が遅くなって済みません。教育基本法などが改悪されて、教育現場は本当に大変の様です。どこに講演に行っても、先生方が嘆いていらっしゃいます。教育は本当に政治に振り回されています。犠牲になるのは、常に子どもたちです。私もこれからも頑張って訴え続け様と思います。河野美代子

投稿: こうのみよこ | 2007年9月27日 (木) 09時51分

さとうしゅういちさま
確かに、小泉、安倍ほどのタカ派ではないかも知れないけれど、、、。福田さんも所詮、保守の一人。それに、山谷が留任したそうで。何と言うこと。真っ暗です。河野美代子

投稿: こうのみよこ | 2007年9月27日 (木) 09時54分

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