医師会と医師政治連盟
昨日の診療を終えて今、東京まで来ている。明日は性教育に携わっている産婦人科医の集まりがある。全国から集まって勉強や情報交換をする。私はその会の世話人の一人だ。ほとんどの医者が私よりも若く、元気いっぱいだ。そして、とても居心地が良く、楽しい会だ。
実は、金曜日の夜は、地域の医師会のブロック会があった。このような会には、とにかく今は万難を排して参加する。縮こまるような思いで、できれば顔を隠したい思いで参加する。選挙のお礼を申し上げなければならないから。みなさん、本当に良くしていただいた。医師会は自民の支持団体だから、私の応援はしていただけなかったけれど、地域のドクター達は、個人的にすごく応援して下さって、何ともありがたいことだった。金曜日の会でも、みなさん、次々と激励をして下さってもう、ただひたすら恐縮と感謝、感謝のウルウルだった。
明日の会でも、またみなさんにご挨拶をする。こんなご時世だから、特に性教育に関わっているドクター達、みなさんに期待されていた。誰かが何とか歯止めをかけないと、そのために頑張って、と遠方からも応援して下さった。だから明日はただひたすら申し訳ないと謝罪とお礼を申し上げるつもりだ。
ところで、私たち医師のほとんどは医師会に入っており、また、同時に医師政治連盟にも加盟していて、毎月自動的に口座から会費が引き落とされる。私も、これまで、医師政治連盟に一体いくら献金しただろうか。何百万?そして、そのお金はひたすら自民党と自民党の政治家に献金されている。今回の参議院選挙では、選挙区は当然、○○候補の応援で、当選してめでたしめでたしで。でも、比例区では医師会が押した候補(その人は医師ではないが、これまでの因縁で支援している様だけれど)その人は落選してしまった。
組織と個人。建前と本音。そろそろ医師会や他の団体も、このあたりで政治献金を見直すべきだと思う。いつまでも自民党の政権が続くとは限らない。そうなった時には、組織として惨めなことになる可能性が強い。今回のような首相の交代劇があって、それでも信頼出来る党であるのだろうか。実は個人的に話してみると、多くの方が見限っているのに。でも、組織となると、なかなか変革は出来ないようだ。
私も、医師会員で、医師政治連盟の会員で、でも、私が立候補するに当たっては、会員が立候補したにもかかわらず、組織としては何にもしていただけなかった。だったら、医師政治連盟は脱退して会費ももう払いません、と言えばいいものなのだけれど、それがなかなか出来ない。そうすると、仲間はずれになるようで、それがちょっと怖い。だから、釈然としないままにそのままにして、会費も払い続けている。個人的には、みなさん本当にいい人達で、良くしていただいている。それで十分、と考えてお付き合いをする、建前と本音の世界だ。

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