選挙を振り返る(1)
昨日で事務所をすっかり空けた。夜、最後の荷物を台風の風の中、宮島口まで運んで、帰りに博多ラーメンを食べて終わり。後はもう少しのお礼のお手紙を書くのと、借りたものをお返しに訪ねなければならない所が数軒。だけど、事務所がなくなって居場所がないので、久々に自宅で机に向かっている。そして、これまでの三ヶ月間をゆっくりと振り返っている。ここに、またゆっくりと書いていこうと思う。
街宣をしていたある日、ある場所で昔の患者さんに出会った。私が来ることを誰かに聞いたのだと。そして、私の演説を聴いて下さった。彼女はずっと前、有る医療ミスの被害者となった。私は裁判で彼女の味方をした。以来、当事者であるドクターの私への嫌がらせは延々と20年以上も続いた。その彼女だった。
私は、選挙の街宣の時に、医療、介護、福祉の後退、格差の問題を語っていた。後半からは特に、介護のところでは、「脳卒中で倒れた人のリハビリは介護保険の見直しにより、半年で打ち切りとなった。それ以上リハビリをしたい人は自分のお金でしなさい」となったことを取り上げていた。要するに、お金の有る人は医療も介護もリハビリも十分に受けられる。お金のない人は打ち切り。格差がいのちにまで及んでいることを必死に訴えた。(多くのマスコミは私の訴えをただ護憲とばかり伝えていたのが多いに不満だ)
彼女は半身が麻痺していた。48才で脳梗塞で倒れ、そしてリハビリも打ち切られたと。私が話していたことそのままだった。私の話を聞いて、彼女は泣いた。私も彼女と抱き合って泣いた。社会に医療難民や介護難民が出ていること。介護保険でのリハビリも打ち切られていること。こんな政治、行政が行われていることを、本当に私は議員になって厚生労働省に問いただし、訴えたかった。それを考えただけでも、残念だ。
それから、無党派のこと。先日のお寺の先生の言われたことでもあるが、これにはマイッタ。行く先々で「当選したら自民党に入るのですか」という質問がとても多かった。実は、事務所にもこの電話が沢山入って来たと。他の党派なららなまだしも、私が自民党に入る訳がない。自民党も私なんぞを入れるわけがない。この電話への対応は夫がしたのだが、根を上げるほど多かったのだそうだ。これは、以前にそういう行動を取った人がいたと言うこと、そしてもう一人の女性がそのようなことを言っていたのだそうで、それが私と重なったのかも知れない。それとも、誰かか、団体が言いふらしたのかも。
選挙に誹謗中傷はつきものであると言っても、またまた私へのもひどかった。自民党に入るというのに加えて、「私は何度も結婚している、市長とも結婚して別れたのだそうだ」などというのまで。市長選で意図的に蒔かれたのと同じ内容だ。とすると、どこから出たのか想像はできる。この手の電話にも、夫は手を灼いたと。「自分が連れ合いです。自分としか結婚はしていないのですが」という説明をするのに、40分もかかった人がいたと。こんな選挙戦は本当に恥ずかしいと思わない人たちがまだまだ選挙戦を担っていると言うことだ。もちろん、それで私が落ちたという訳では決してない。それはそれ。ただ、人を不快にさせたと言う効果は確かにあったと思う。
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コメント
台風は風邪をひかないよ。
先生影で応援していましたが、ざんえんでした。
先生に共感する人はいっぱいいます。
今後の先生の活躍を期待しています。
投稿: | 2007年8月 3日 (金) 18時38分
河野です。
どこのどなたか存じませんが、ご指摘いただきましてありがとうございます。早速直しました。今後もどうぞよろしくお願いします。 河野美代子
投稿: こうのみよこ | 2007年8月 3日 (金) 18時55分
河野様
本当にご苦労さまでした。
そして
勇気をありがとうございました。
今はお疲れでしょうから
鋭気と体力を養って下さい。
誠に失礼でしたが
勝手にblog上で応援させていただいておりました。
言われ無き中傷の中で
本当に大変だったと存じます。
わたしの所へも
どどっと押し寄せてきて
一時は非常事態になりましたから
あなたさまは
もっともっと大変だったと存じます。
これからも
影から応援させていただきます。
一日も早く
平穏な生活に
もどられますことを
祈念しております。
お体 ご自愛下さい。
kimera25拝
投稿: kimera25 | 2007年8月 4日 (土) 17時10分
kimera25さま
応援ありがとうございました。私も、とくらたかこさまは数少ない応援したい民主の候補者のお一人でした。私以上に、残念!!です。また、頑張ってぜひ政界に行ってくださいませ。ブログも続いて読ませていただきます。いつかお会いしたいですね。
河野美代子
投稿: こうのみよこ | 2007年8月 4日 (土) 23時28分