昨日はRecafeに行って、多くの皆様にお会い出来てとてもうれしかった。選挙でお世話になったことのお礼も兼ねて、と思っていたが、さまざまな人に出会えたことがうれしくて、選挙の事など忘れたように過ごすことができた。平気な顔をしていても、やはり残念な気持は胸に残り続けているのだが、徐々に傷も癒えるようで、皆様に感謝。
さて、今回は政党政治、それも二大政党時代について。
選挙はもうこれまで書いた通り、政党優先となっており、無所属ではとてもやりにくい。まず、街のあちこちに張ってある、二人ポスター、三人ポスター、これは政党の人にしか許されていない。確かに、ポスターというのは、顔や名前を知ってもらう上で有効なものである。が、それが出来ない。それから、選挙カー、市長選の時には、無所属でも選挙の確認団体としての「みこし連」の車を走らせることが出来た。でも、今回はなぜなのか、何の根拠か分からないままに、「確認団体」として認められなかった。だから、車は選挙カーの一台のみとなった。比例区などはもっとひどい。最低10人は立候補しないと党として認められない。だから、個人では立候補出来ない。もし一人でも通りたいと思ったなら、自分以外に9人お願いして立候補してもらわなければならない。比例区の供託金は600万円だから、6000万円のお金を供託しなければならず、そしてそのほとんどが没収されてしまう。既成政党以外の人はお金の有る人しか立候補は不可能だ。
それから、名前を書いたのぼり。こんなのは、どこの陣営も立てている。まだ選挙戦に入る前、私たちには、名前を書いたのぼりは違反だからと言われ、すぐに取りやめた。が、他の陣営は続けている。現職の大臣も、民主の候補者も共産党の人も。党派の人だからいいのかと思ったら、無所属の女性も大量ののぼりを立てて、歩いている。なぜうちだけいけないのか、さっぱり分からない。それどころか、選挙戦に入って、これで私たちも名前ののぼり立てられる、と思ったら、県庁前で演説している所に、県庁から選管の人が飛んで来て、のぼりは違法だと言われた。他の人たちもみんな立てているのに、なぜ私だけ違法なのか、さっぱり分からない。
ある地元の新聞社があまりに悪質なので、抗議をしたら、「党派の人を優先するのは当然だ」と言われた。でも、それは正しくない。だって、党派優先なのなら、共産党の人にも同じ対応をしなければならないはずなのに、明らかに異なっていた。また、同じ女性の無所属に女性の優遇ぶり、特に写真の掲載の仕方など、全然扱いは違う。私が怒ったことはその新聞社の人たちに知れ渡ったようだ。何人かの人たちに笑いと共に言われたから。でも、落選した他の候補者達、供託金没収組と私とを投票当日まで十把一絡げにしたあの扱いについては、私は決して忘れない。
こんなことは、負け惜しみと言われるのが落ちだから、これまで大きくは言わなかった。しかし、政治が二大政党制となって、選挙もそれに準じたやり方となっていることは、今回自分自身が闘って見て、本当に良く分かった。以前、PKOの時、栗原さんが当時の民社党の現職をひっくり返して当選したことがある。あのとき、私は後援会長をし、県下、候補と共に走り回ったのだが、その時と比べてはるかに選挙はやりにくくなっていた。マスコミもしかり。世論調査など、堂々と、「あなたは自民党と民主党とどちらに多数を占めて欲しいですか」と言うような、他の党や無所属など眼中にない問い方をしている。マスコミの中でも少数意見は切り捨てられている。そのような選挙中の世論調査の仕方が投票行動に影響を与えないとも限らない。
この様な中で、まさに二大政党制になったかのような民主の大勝であった。しかし、今の日本で、アメリカやイギリスのような二大政党制がなじむかどうかは疑問に思う。大体、今の民主党は、自民党との違いがさっぱり分からない。それより、民主党の構成は、自民党より右派の人たち、バックラッシュの人たちを多く抱えている。それを今後の活動の中でどう整合性をつけるのだろうか。先日のテレビで、民主の新人の女性達三人が出演していた。「憲法九条を変えるべきか」という問いに、出演していた全員、変えるべきでない、と答えていた。党がもう変えるという方針を出している時に、彼女たちは今後その自分達の思いをどう党に反映させるのだろうか。
私は、少なくとも、もう一回は政界再編がなされるべきだ、そうしてはじめて二大政党が本気に国民に受け入れられて来るであろうと考えている。今のままでは、民主党が政権を取ったとしても、国民の多くが絶望するだけだろう。そして、その後が怖い。「やっぱりダメじゃん。自民党の方がいいじゃん」と振り子が大きく反対に振れるのではないか、それがこわい。
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