街宣していること(5)
今日は、市内を主に挨拶回りと、8回の街宣をした。一回が20分ばかりのしゃべりで、8回だと、さすがに疲れる。もう少し短いパターンもつくらなければ。でも、次々と問題が起きて。昨日から街宣にも入れざるを得なくて、しゃべっているのだが。
久間防衛大臣の「原爆投下はしかたなかった」の発言には本当にびっくりした。現職の閣僚がこのような発言をするということは、国民のいのちをどう考えているのか、それが露呈したのだろう。一瞬にして無差別に多くの人の命を奪い、生き残った人も、一生放射能の後遺症で苦しめられる。60年以上経ったいまでも、高い発ガン性を持ち、被爆者は二つも三つも癌になって亡くなっていっている。今回の大臣の発言は、その人たちや遺族の心を深く傷つけた。そもそもあの原爆投下は、ポツダム宣言の時にすでに核兵器が出来たという報告を受けたアメリカの軍部が、使ってみたかったという人体実験の要素も含む。戦争は、原爆をつかわなくとも、止めさせることは出来た。もう、誰の目にも日本の敗戦は分かっていたのだから。それなのに、20万人もの人が殺されたことが、なぜ仕方なかったと言えるのか。あまりにひどくて。
憲法は、国会議員の三分の二以上が賛成をし、国民の半数以上が賛成をして、初めて変えることが出来るという高いハードルによって守られている。私は、このハードルはとてもクリア出来ないだろう、憲法は永遠に続くものと思っていた。しかし、ここに来て、本来野党であるべき民主党が、自民党と共に憲法を変えようという政策に転じたために、国会議員の三分の二以上が今にもクリアされそうだ。国民の半分以上にしても、投票率を規定しないままに、投票したものの半分以上との国民投票法案が通ってしまったために、これもクリアされてしまうかも知れない。
三年後には、おそらく憲法を変えようと発議されるであろう。こんどの選挙で選ばれた議員の任期中に憲法が変えられるかも知れない。だからこそ、今回の参議院選挙は節目としての大切な意味を持つ。
私は、医療や、福祉や、介護や、年金や、教育、そして憲法と、これらはすべていのちに集約されると考える。私たちのいのちを私たちの手に取り戻さなければ。このままでは、一体私たちはどこに連れて行かれるのだろう。私たちのいのちはどうなってしまうのだろう。そう考えた時に、私は自分自身が立候補することを考えた。
私は35年医師をやって来て、医師の仕事が大切であるということは、十分に分かっている。患者さんが抱えている困難に寄り添い、ともに困難に立ち向かう。時には、共に立ちすくみ、共に涙を流しながら、困難を乗り越える方法を考える。それは、大切な仕事である。それが分かっていながらも、あえて私は今回の参議院議員選挙に立候補することを決心した。広島県選挙区は二議席。自民、民主の指定席といわれる所に、私は、割って入ろうとしている。困難は承知の上だ。
どうぞ、皆様の暖かいご支援をよろしくお願いします。
とぎれとぎれになったけれど、一応今、街宣では、このようなとをしゃべっている。ちょっと堅苦しいのが続いた。次回からは、また、少し柔らかく、これまでの活動で出会った人たちのことを書きたいと思う。

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コメント
連日の街宣活動にご挨拶回り、本当にお疲れさまです。
蒸し暑い日が続いていますので、どうぞお身体をおいといください。
・・・って、釈迦に説法ですね^^;
それにしても、
「原爆しょうがない発言」、怒りを通り越して悲しくなりました。
合唱曲「土の歌」の中に、
「文明の不安よ 科学の恥辱よ」という一節があります。
核兵器を初めとした大量破壊兵器は、まさに科学の恥辱。使ってはならない力です。
それがわかっているからこそ、「しょうがない」だのなんだのと、さんざん屁理屈をこねて、自らを正当化している国があるのだと思います。
核抑止力なんて言うけれど、
人間の理性はそこまで崇高なものに発達したんでしょうか?
科学の進歩に、人間のこころは追いついていないのではないでしょうか?
人間はもっと「いのち」に対して謙虚でなければならないはずなのに、
「カクリョウ」とかになっちゃうと、どこかオカシクなっちゃうのでしょうか?
「しょうがない」で済まされる「いのち」なんてあるわけないです。
先生が訴え続けていらっしゃる言葉の数々の大切さ、尊さを、
しみじみといまかみしめています。
投稿: Hoch | 2007年7月 3日 (火) 09時15分
初めてコメントさせていただきます。円 成一(マドカ セイイチ)と申します。
先生のブログを毎日楽しみに拝見させていただいております。
毎日、暑い中での街宣、本当にお疲れ様です。
まだまだ長い戦いです。くれぐれも健康に気をつけてくださいませ。
私はなかなか直接的な選挙のお手伝いは出来ませんが、友人、知人に先生の事を話しております。口コミで先生の支持を広げられたらと思っています。心から応援しています!
投稿: 円 成一 | 2007年7月 3日 (火) 18時27分
言葉は自分の気持ちを伝える大切なもので、ちょっと使い方を間違えれば相手に伝わることも違ってきます。
だから、自分の言葉には責任を持たないといけないと思います。撤回すればいいというものではないし、辞任すればいいという問題でもないと思います。
「しょうがない」そんな言葉を政治家が使ってはいけないと思います。
投稿: いおママ | 2007年7月 3日 (火) 18時48分
初めまして。今日、私の知人から、現在作っている会報紙(エースプロジェクトジャーナル:無料)を受け取ってもらったようで。個人的にこの電子媒体を通じて御礼を申し上げます。ありがとうございます。何か機会があればお会いできたら嬉しいです。選挙活動がんばってください!!ブログと後援会ページを身ながら応援してます。
私の気持ちは記事のままなのであえて書きません。では失礼します
投稿: 山本 | 2007年7月 3日 (火) 19時41分
おめでとうございます。
一位になりましたね。
この皆さんの応援で、この暑い中の戦いを勝ち抜けることができますね。
河野先生のブログが一位になったことで、
スタッフ、ボランテァの方が皆喜んでいらっしぃましたね。
公示前の吉報。
皆、勇気は百倍になりました。
本当にありがたいことです。
本日の先生の街宣、このおかげでしょうか?
のりにのっていましたね。笑
目指せ3冠・・・・・もひとつは何にしましょうか?笑
投稿: やんじ | 2007年7月 3日 (火) 22時05分
Hochさま
力強いコメント、ありがとうございます。私は、やはり核兵器の非人間性を考えると、世界の核兵器の廃絶に向かって頑張りたいと思います。久間さんが辞めたからといって、これで無罪放免というものではありません。頑張りますので、どうぞ、これからも、よろしくお願いします。河野美代子
投稿: こうのみよこ | 2007年7月 5日 (木) 23時03分
円成一さま
コメント、ありがとうございます。はい、私、なんとしても受かりたい、そしてやりたいことがいっぱいあるのです。がんばりますので、どうぞ、よろしくお願いします。 河野美代子
投稿: こうのみよこ | 2007年7月 5日 (木) 23時06分
いおママ様、
この間お会い出来てうれしかったです。コメント、ありがとうございます。そう、言葉に責任を持たないといけないのだけれど、彼の場合は、単に言葉の問題ではなく、意識そのものの問題なのでしようね。日頃からそう考えているから、その本音が出たのでしょう。それにしてもお粗末でしたね。また、お会い出来るとうれしいです。 河野美代子
投稿: こうのみよこ | 2007年7月 5日 (木) 23時09分
山本さま
楽しい機関誌ありがとうございました。楽しいし、しっかりしてるし、是非頑張って続けてくださいね。若い方達がこんな活動をすること、とてもうれしいです。いつか、お会い出来るでしょうね。
それでは、また。 河野美代子
投稿: こうのみよこ | 2007年7月 5日 (木) 23時11分
やんじさん、
本当に連日、朝早くから、遅くまで、ありがとうございます。でも、いつも一緒にいて、楽しいですね。やんじさんの博識ぶりには、感心しています。もう、今日で一位はすべりましたよ。選挙に関わっての一時的な現象でした。また今後もよろしくお願いします。
河野美代子
投稿: こうのみよこ | 2007年7月 5日 (木) 23時15分