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義母が怒った

 今、別府の我が家にいる。本来なら、連休の今、事務所は開けててんてこ舞いしなければならないのだが、のっぴきならない用で、事務所の仕事は本格的には連休明けからの活動とした。

 昨日は遅くまで事務所でごそごそして、夜から車で出発。途中福岡の私の兄の所に来て、報告がてら一泊。兄が今から行くからと急に連絡したにもかかわらず、すぐに福岡の奥のひなびた温泉宿を取ってくれていた。福岡は博多どんたくでいっぱいの人で、宿の手配は大変だった様だが、さすがにこんな時にも空いているのも頷ける古い宿だった。遅くに宿に到着。由緒ある温泉だそうで、お風呂にどうぞ、と言われて温泉に入ろうとしたら、「一緒ですから。」と言われて「?」。「お風呂は一つです。ご一緒にどうぞ。」なのだそうだ。うーん、夫と一緒にお風呂だなんて、長い間そんなことないのに。もう、12時近いし、順番にというわけにもいかず、、、。携帯もきれぎれ、パソコンはつながらず。静かな山中で、久々に早くに寝た。朝ご飯はなんと言うこともないメニューでも素敵においしかった。黄味がオレンジ色の卵、山菜のみそ汁。久々にほっとしたひとときだったのだけれど。

 でも、今日は憂鬱な任務が。河野の実家の母がひどく怒っているという。実は、7月の15日に父の7回忌の法要をする予定だった。でも、選挙は22日。どうにもならないので、河野が母に頼み、お寺にも事情を話し、半ば強引に7月1日に変えてもらったのだ。河野は長男で一人息子。そろそろ里に帰って家を継ぐべき年頃になっている。そのために、私たちが帰る家を実家から少し離れた所に数年前に建てている。それなのに、その嫁さんが、とんでもないことを、と。まあそんなことで、お母さんや本家や義理の姉夫婦などにお話しなければならないのだ。

 大体、今回のことは河野の身内の誰にも相談していない。それどころか、夫に話したのも、記者会見の二日前だった。それは驚いて、そして、熱を出して寝込んでしまった。息子と娘は、二人とも、友だちのメールで知ったという。「なんか、友だちが立候補とかいってメールしてきたんだけれど、どういうこと?」と。説明すると、二人ともそれぞれびっくりして、「言ってくれてもいいじゃないの。友だちのメールで知るなんて」と。それはそうよね。ごめんね。だって、子どもたちはともかく、特に夫に話したら、絶対反対されるということが分かっているので、のっぴきならないところまで言わないと、決心していたのだから。夫は、もう自分一人で実家に帰る。別居だ。なんて怒っていたが、なんか決心したみたい。もう、宣言してしまったのなら、仕方がない。こうなったら頑張らないと。落ちるにしても、あまりぶざま票ではいけないから。などと、そうなったので、ほっとした。

 兄は、私の庭に植える椿を用意してくれていた。私の父が死んだ時、父の庭に植えてあった椿を掘って姉の息子と、福岡の兄と大分市の兄、そして家の庭と、配って回った。父の大切にしていた椿の形見分けだ。そして、どこの椿もすくすくと大きくなって、立派に咲いているのに、家の椿だけ枯れてしまったのだ。福岡の兄は、父の形見の椿を挿し木して、次々と増やしている。その一本を家に分けてくれるという。それと、他の数本の苗も一緒に用意してくれていた。で、私は兄に一緒に行って植えて、と頼んで、別府まで来てもらった。そして、実家にも一緒に行ってもらったら、お母さんに怒られるのも、少しは和らぐのではないか、という魂胆で。

 で、兄夫婦もともに実家へ。母は、やっぱり怒っている。が、つんけんしながらも、ご飯を用意してくれている。タケノコや蕗の煮物や、漬け物など、それはおいしい手作りがいっぱい。でも、夫が選挙の話をするとぷいっとされる。選挙なんて、きらいと。母のお兄さんの一人は県議をしていた。その選挙はいつも大変だったと。それに、いままでしていた医者はどうするのか、と。いつも私たちが帰った時は、家に来てもらってお風呂に入ってもらう。でも、今日は誘っても「行かない。」と、きっぱりと断られてしまった。

 まだ明日がある。明日、もう一度。だって、私は夫が一生懸命に母を説得しているのを聞いてしまった。「もう20年も前からね、いつも美代子には選挙に出ろとか、選挙の応援をして欲しいとか、声がかかっていたのよ。今、突然に起こったことではないのよ。もう、走り始めたのだから、お母さんも応援してよね。」と。私は、夫が自分自身に言い聞かせているのだ、と思った。これなら大丈夫。母の説得は夫に任せようと思う。私は月初めで、レセプトや、連載の原稿書きや、事務所開きの原稿や、体制のシェーマづくりや、どっさりと仕事を抱えてきている。今日は徹夜かな?

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コメント

そうかー、美代子先生も決めたらすぐ走り出しちゃう人なんですねー。
自分で「よーい、どん」って言わないと、走り出すタイミングを失ってしまいますもんね。

投稿: 六郎 | 2007年5月 5日 (土) 00時26分

六郎さま
実はそうなんです。でも、今回のことは、決めるまではしっかり考えました。決めた後は走らなければならないのですが、でも、スタートダッシュはまだですよ。これから頑張ります。    河野美代子

投稿: こうのみよこ | 2007年5月 5日 (土) 19時22分

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