今年度初めての講演
今日(といってももう昨日だけど)木曜日は今年度初めての講演だった。私の大好きな岡山の学校の新入生に話をした。ここは、さまざまなコースがある。普通科には単なる進学コースだけでなく、スポーツコース、音楽コース、公務員資格コースなどに分かれる。他、自動車科、調理科、機械科、土木科などがある。スポーツコースはゴルフの専攻もあって名の知れた女子ゴルファーもいた。が、このコースは今年やめたと聞いた。高校生にお金が動いて、よろしくない、との判断だと聞いて頷けた。
今回は三回目の訪問だが、初めて行った時、自動車科の生徒が作った水陸両用車を見せていただいてびっくりした。ちゃんとナンバープレートも取ってあって、公道を走れる、と。80万円代で売りに出せると聞いて、私は予約をしていたのだが、まだそれは果たせていない。が、校長先生は、ちゃんと私が予約をしていることを覚えていて下さって安心した。これで、道路を走って、川にそのまま入って、また陸に上がって通勤すると、気持ちがいいだろうなあ、と楽しみにしている。
ここはもう一つ特徴がある。マイスタースクールといって、毎週木曜日の二時間、外部講師の授業を受ける。これがびっくりするほどいろいろとあって楽しそうだ。華道、茶道、書道なんてのは、どこの高校でもありそうだが、手品、ハングル、足つぼ、お菓子作り、ホームヘルパー二級、鳥人間(実際琵琶湖の大会に出場する)、手話、太極拳などとてもはば広い。今年からビリヤードも加わった。これを一年間ずつ、計三年間学ぶので、みんな三種類、結構ちゃんとマスターする。
進学コースの生徒は補習授業もあって、しっかり勉強をするし、調理科の生徒は卒業と同時に調理師の資格が、自動車科の生徒は整備士の資格がとれる。それに、50CCのバイクのエンジンの車、ゼロハンカーを手作りして、「全日本高校ゼロハンカー大会」を主催したりもする。周りの中学校に出かけて行って先生の車の整備をしてあげたりもするから、学校の宣伝にもなっているそうだ。
要するに、自分のやりたいことをしっかりのばすことができるカリキュラムがそろっているので、生徒達がきらきらしている。そこで、今年度初めての講演が出来たので、うれしかった。これからも毎年来るようにと言って戴いてますますうれしい。校長先生は、こんな話を文科省がさせないようにしているのが、どうしてなのか、さっぱり分からないと言って下さった。ここの生徒達は私の話が聞けて幸運だとも。ありがたいことだ。
ところで、帰り、車を運転していて、眠気が来て困った。いつもは眠気覚ましにガムをかむのだが、今日はこんなものではさっぱり効かない。高速道を目を開けているのが、精一杯。ふと、居眠りをしそうになってひやっとして、怖くなった。小谷のパーキングにやっとの思いでたどりついて、運転席を倒して少し眠ったみたい。そして、売店でリポビタンDを買って飲んで、ニッケ飴も買って、それをなめながら、無事家にたどり着いた。こんなことは今までなかった。疲れだろうか、それとも年か。これから、できるだけ自分で運転するのでなく、JRなどを使った方がいいのかなあ、と、多少自信をなくしてしまっている。
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コメント
今年は、ほっとしたから疲れが出たんでしょうね。
今の時期は疲れたら、山を見ていると新緑が広がっているから気持ちが休めますよ。
無理しないことですね。
いい学校ですね。外から人を呼んで色々な価値観や知らない話を聞けることは、成長していくうえで大切なことですね。
閉鎖的な学校からは、了見の狭い考え方が生まれるかもしれませんね。
いじめ問題もこんなことから解決されるかもしれませんね。
自分の知らないことを知ることは、将来への選択肢が広がりますから、未来に夢がもてますね。
投稿: やんじ | 2007年4月13日 (金) 07時08分
やんじさま
そうですね。少し疲れているのかもしれません。でも、運転していてこんな眠気が来たのは、本当に何十年ぶりかで、ちょっとばかりうろたえました。長距離はどうするか考えようと思います。
学校はとっても素敵で、こんなのだと、中退もなくなるだろうと感心しています。こめんと、ありがとうございます。
河野美代子
投稿: こうのみよこ | 2007年4月13日 (金) 11時49分
このう先生、やはりお疲れがたまっているのでは。
ゆっくりお休みになれる時間がとれるといいですね。
それにしても、本当にステキな学校!
特に“マイスタースクール”という授業に魅力を感じました。
いろいろな仕事、いろいろな人生があるのだということを、
知識ではなく実感として身につけることができるように思います。
投稿: Hoch | 2007年4月13日 (金) 13時02分
おかやま山陽高校の原田です。
ブログでご紹介していただき、ありがとうございました。うちの学校を過分にお褒めいただき、くすぐったいばかりです。私たちの気持ちは、河野先生にご紹介いただいたとおりなのですが、なかなかうまくいかないことも多く、悪戦苦闘の毎日です。
先生のご講演では、うちのまだ15歳のヤンチャたちが、実に2時間もの間、前を向いて最後まで聞いたという事実に、ほんとうに感服いたしました。先生のお気持ち、情熱が生徒に伝わっているのだと思います。
先生ご自身のお体にもお気をつけ下さいね。
本当に良いお話をありがとうございました。
今後とも末永くお願いします。
投稿: おかやま山陽高校です。 | 2007年4月13日 (金) 18時08分