「8.6ヒロシマ平和の夕べ」「私が大飯原発を止めた理由」樋口英明さん②

「8.6ヒロシマ平和の夕べ」、樋口英明さんの講演「私が大飯原発を止めた理由」の続きです。


 つまり原発は、ずっと電気と水が必要だ。去年亡くなった中曽根元首相の最大の影響は、1955年原子力基本法を作ったことだとされる。「原子力はかつて猛獣だったが、今は家畜になっておる。日本国民は、まだこれを猛獣だと誤解している」と。猛獣というような可愛いいものではない。核兵器、原爆はウラン、プルトニュウム燃料を10万、100万分の1秒という一瞬にエネルギーを解放する。原発はそのエネルギーを水と電気でコントロールしながら1年余をかけ、ゆっくりと解放する。水と電気を与え続けなければ、原爆と同じ。核兵器は倫理にも、理性にも反する。しかし最後はボタンを押すか押さないか、人間性に期待できなくもない。原発は、水か電気どちらかが断たれれば「爆発」する。水、電気が断たれる原因は戦争、地震、災害、疫病いくらでもある。


 核の平和利用と言われるが、「核の平和時」利用に過ぎない。水と電気が安定的に供給されれば、という話、自国に向けられた核兵器である。そんな危険なものなら、それなりに安全に造られていると思われるかもしれないが、そうではない。事故発生確率と被害の大きさは一般的に反比例する。新幹線と広島の路面電車では、発生確率では路面の方が高い。新幹線が車と衝突する確率はゼロ。だけど被害の大きさが違うから、新幹線は発生確率を抑える設計、運行になっている。

 自然界にM9の地震はめったにないが、M5程度はよくある。推進勢力は、「原発の敷地に限っては、将来にわたって震度6、7の地震はこない」と言う。信用できますか。地震学者は、地震学の3重苦として「観察不可、実験不可、資料なし」と言っている。全国に地震計を配置したのは、阪神淡路の後から。せいぜい20年くらいの資料しかない。地下30キロの震源の観察はできない。それでなぜ、多くの裁判長が原発を止めないのか。700ガルが震度6なのか7なのか、裁判官は知らない。過去に何回起きたかも知らない。実際に起きている地震に比べ、原発の耐震性が高いか低いか重視していない。


 止めるべき理由は簡単だ。事故のもたらす被害は甚大、地震大国日本では高度の安全性ということは、高度の耐震性ということ。54基もつくり、しかも耐震性は極めて低い。3・11を経験した私たちは、どうするべきか。死の灰は科学的に処理できないことが明確になった。原発事故はめったに起きない、起きても30キロ範囲の影響というのも違った。原発は、それなりに丈夫。しかし阪神淡路の後の資料で見ても、見当はずれの低い耐震性で造られている。私たちの世代で解決しなければならない。私たちは、知ってしまったのだから。(要旨)


講演の要旨は以上です。最後の「知った者が解決しなければならない」と。そして、「ここにいる皆さんはもう知ってしまったのだから、原発を止める義務がある」と言われました。

これは、昨年、樋口さんが広島の「福島と広島をつなぐ、もみのきの会」で講演された時の講演録です。8.6の当日に販売させて頂きました。アッという間の完売でした。

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この冊子には、私たちが時間がなくてできなかった聴衆との質疑応答が載せてあります。そのしょっぱなに興味深い問答がありますので、それを引用させて頂きます。

問  質問は2点あります。1点は、昭和30年に制定された「原子力基本法」という法律について、貴殿はどのような認識でおられるかということ。もう1点は、原子力規制委員会ですが、これは国会で承認されたもので、要するに原子力を止めるか止めないかの権限は、この規制委員会に委託したわけです。にもかかわらずなぜ原子力を止めるという訴訟を裁判所が受けるに至ったのか、と。これは、日本国憲法の立法・行政・司法の領域のなかで言えば、司法が行政の領域に入り込んでいるのではないか。だから、それは日本国憲法に違反しており、止めるとか稼働するとかいう判断も、本来は、司法でなくて行政がやるべきことだと思います。しかも国会で承認した原子力規制委員会というものがあるわけで、この委員会の5人に、国会は委託したのだから、裁判所はむしろ「そういう訴訟はうちではない、原子力規制委員会に行って話をしなさい」と振り分けるのが筋ではなかろうかと思いますが、いかがでしょうか、以上です。

答え(樋口さん)  お答えします。「原子力規制法」は法律の問題、「安全な原発しか動かしてはいけない」というのが、法律の規定です。原子力規制委員会に一定の権限を与えていますが、「ひの審査がおかしければ、裁判所が判断できる」、ということについては、全く争いがありません。法的には問題ない。ですから、「規制委員会に権限を任せているんだから、裁判所は口出しするな」という考えは、ごく一部の評論家が言っているだけで、司法の世界(裁判所、弁護士、検察官)では、そういう説をとっている人は、ほとんどいないと思っています。私は、おかしければおかしいと判断できることが、憲法から来る「裁判所に対する当然の要請」であると理解しています。以上です。

それから、この度の講演の中で、なぜ裁判官は(最高裁判所の裁判官も)、こんな危ないものを止めろと言わないのかというお話で、「原告の弁護士がちゃんと裁判官を説得しないからだ」と言われました。裁判官というのは、自ら調べたり考えたりするのでなく、法廷に出された資料や弁論から判断するので、その裁判官をいかに説得するかが、勝負なのですね。私は、このところ、性暴力の法廷に立ちことが多くて、検事さんや裁判官が、いかに物事を知らないのか、特に女性の体や心理をほんとうにわかっていないというのを痛感しています。原発の難しい仕組みを知らなくとも、単純に「こんなにアブない」ということを説得すればいいと思うのですが。ですから、樋口さんの「あぶないものは止める」という言葉が、大変力強くて、頼もしく思いました。

 それから、「原発は自国に向けた核兵器である」という言葉も重いです。政治家の中には、将来日本も核兵器を作るために、原発を続けなければならない」と堂々という人もいます。将来の核兵器の話でなく、今、ここにある原発が、水と電気が供給されなければ、即核兵器となるのだと、ゾッとする、鋭いお話でありました。


 


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「8.6ヒロシマ平和の夕べ」「私が大飯原発を止めた理由」樋口英明さん①

「8.6ヒロシマ平和の夕べ」での、樋口英明さんの講演「私が大飯原発を止めた理由」の要旨を掲載いたします。遅くなりましたが、講演を録音をしたのを、スタッフの一人の竹田雅博がテープ起こしをし、要旨をまとめました。それを少し私が短くしています。樋口さんのお話は、とても分かりやすく、明快でした。

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私が大飯原発を止めた理由
               


 私が大飯原発3、4号機差し止め判決を出したのは14年5月。裁判というのは、判決内容を事前に知っている者は3人の裁判官と書記官1人だけ。私は、訴訟の当初から原告・住民にも被告の関西電力にも厳しい態度で臨んでいた。判決当日、原告側も「勝つか、どうか」わからない。それでも代理人・原告、傍聴者は詰めかけた。他方、関電側は1人も法廷に来なかった。彼らは負けるとわかっていた。 


 私は当初から、「大飯原発が危険だと思ったら止める、危険じゃないのなら止めない」と宣言し、訴訟を進めてきた。関電側は「危険か危険でないかで決められたら、勝てない」と思っていた。みなさんは、原発裁判は、原発が危険かどうかで判断されると思っている。ところが実際、多くはそれで決めていない。私は、「危険であれば止める」とした。止めた、止めない裁判官の違いは、そこにある。


 危険とは何か。お母さんが子どもに、「そこの交差点は見通しが悪く危ないから気をつけてね」と言う。見通しが悪く事故発生率が高いから、危ない。「自転車に乗るとき、危ないからヘルメットを被ってね」。被っても被らなくても、事故発生確率は変わらない。お母さんは、頭を打って大けがをすることを心配している。ここでの危ないは、被害の大きさ。一般的に、危険というのは事故発生確率と被害の大きさ。両方を言うこともあるし、一方だけの場合もある。原発の危険を聞くと、9割以上の人が危険と答える。しかし、それは発生確率のことか被害の大きさのことか、分析してみなければわからない。被害の大きさだけ考えている人が案外に多い。


 大方の人が、被害の大きさは福島事故でわかったと思っている。福島事故はどういう事故だったのか。11年3月11日、午後2時46分に三陸沖約130キロでM9の地震が発生した。M9は地震の強さではなく、大きさの単位。大きな地震でも、離れていれば震度は弱くなる。福島第1原発は150キロ離れており、震度6強だった。それにより外部電源が、津波により非常用電源が断たれ、事故になった。それは原発の仕組みと関係する。原発は非常に単純な構造ですね。ウラン燃料の熱で水から蒸気をつくり、タービンを回し発電する。自転車の発電機も回すのは同じ。蒸気は、水(海水)で冷やし水に戻し、それをモーターで回す繰り返し。石炭、石油を燃やすか核燃料か、仕組みは火力発電と同じ。違いは燃料の毒性である。核燃料がある圧力容器には、広島型原爆の約千発分の「死の灰」が溜まる。


 もう一つの違いは、火力発電は大地震があると火を止める。すると沸騰が止まる。ところが原発は制御棒を入れ核反応を止めても、エネルギー量が大き過ぎ沸騰が続く。冷やすために水を循環させなければならない。送電鉄塔が倒れるなど電源が断たれると、モーターが回せない。福島の場合、非常用電源も津波に襲われた。


 原発には「止める、冷やす、閉じ込める」という安全3原則がある。制御棒を入れ止めることはできたが、冷やし続けることができなかった。そして閉じ込められなかった。冷やし続けるためには電気と水が必要だ。火力発電所、普通の工場、みなさんの家でも火を止めれば、断水してもかまわない。原発は停電しても断水してもだめ、電気が遮断されただけで、あの大事故になった。


 格納容器内に水蒸気と水素ガスが溜まり、爆発の危険があった。当時の吉田所長は水蒸気と水素ガスを抜くベントを人力でやろうとした。ベントを行なえば放射能が大気中に出る。格納容器が爆発して全部出るよりまし。しかし、強い放射線のため作業することができなかった。15日になり、2号機の圧力が限度になってきたが、なぜか抜けた。4号機は運転休止中で燃料が抜かれ、プールに貯蔵されていた。プールの水が減ってきたが隣のプールの隔壁がずれ、水が入ってきた。2号機が爆発しても4号機のプールの核燃料がメルトダウンしても、東京圏を含む東日本壊滅だった。それは、まさに奇蹟と言っていいのではないか。


 明日に続きますね。

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出雲へ一泊の旅でした。

昨日の朝出発して島根に行き、先ほど帰宅しました。出雲の両親のお墓参りがメインの目的です。昨日の内にお墓参りをし、その後で一泊したので、のんびり。ホテルで本をよく読みました。今日は、日御碕灯台、日御碕神社、三瓶山へと行きましたよ。

 帰ってびっくり。ゆーぽっぽでコロナのクラスターですって!?ゆーぽっぽでのお芝居をする劇団の人とその観劇をした人とのことで。私たちは、夜遅くの人がほとんどいなくなってのお風呂だけだし、お風呂でも人と話をすることは全然ないので、まず感染の機会はほとんどないと思いますが。しかし、どこで何があるかわからないということを、また、痛感しました。これからまたゆーぽっぽは休業なので、それもつらいです。劇団の方たち、仕事ができなくて、生活が大変でしょう。早く皆さんが陰性になって、またお仕事ができます様に。観客の方たちも早く健康を回復されます様に。

 さて、満杯の旅行客でやっとのこと取れたホテルは、ドーミーイン出雲です。11階の屋上に温泉があります。玉造や平田のゆらりのように、この辺りの温泉の湯質は、ぬるぬるすべすべして、とても気持ちが良いのですが、ここのもまさにそうでした。チェックインしてすぐと夜と朝の三回お風呂に入りました。露天ぶろは冷たい風で頭が冷えて、温泉は気持ちよくって、ほんとうによかったです。

今朝、ホテルから見た空です。

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それと、ドーミーインは全国朝ごはんがとてもいいので、それも楽しみでした。

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出雲そばは、自分でトッピング。私は大根おろしと山芋のおろしと、シジミの佃煮と、エビの天ぷら。それに、夜には夜なきそばのサービスもありましたし、こんな朝ごはん付きで、駐車場代800円も入れて、二人で15200円でしたよ。GoToなんかなしです。とてもいいホテルでした。

日御碕の海の眺めは素晴らしく、命の洗濯でした。

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日御碕からずっと海岸を降りて、神社へ。天照大神を祭ってある千年の歴史のある大きな神社です。今の建物は、水戸光國公の指示で、400年前にたてにられたとのこと。

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灯台へ行く道のお店で、私と姉は焼きイカを、夫はさざえのつぼ焼きを食べました。朝沢山食べたので、これとかき氷がお昼ご飯です。

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三瓶山は、何十年ぶりでしょうか。子どもが小さいころに行って以来です。やっぱり雄大で、ゆったり。海と山と両方のゆったりを堪能しました。

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三瓶から広島へはとても帰りにくくて。ずっとコチャコチャ山道を通って。太田、飯南、美郷、川本、邑南、瑞穂、大朝と。狭い道、何か所も大雨の被害の修繕の工事をしていて、かなりしんどい運転でした。でも、道の駅に五か所も行って、それなりに楽しみましたよ。

楽しみだった短い旅の終わりました。また明日から頑張りましょう。

 

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湯来南小学校の子どもたちの感想文③

湯来南小学校の子どもたちの感想文、今日で最後です。5年生、6年生の「ようこそ思春期」です。自分のことと照らし合わせて、話がとても具体的になっています。

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ああ、かわいそうに。お兄ちゃんに「でぶ」や「ぶた」と言われて、運動して3キロもやせたって。それはかわいそうだし、よく頑張ったねと言いたいけど、でもね、思春期には、やせてはいけないんですよね。しっかり食べてどんどん大きくなろうねと言わなければならなかっけど、それを言い忘れました。

5年生の感想が続きます。

「ぼくは何かがあんしんできました。もしかしたらもう思春期に入っているかもしれません。理由はきのうもだけど親とけんかしているからです。だからさい近イライラします。だから河野さんのおかげで安心しました。ありがとうございます。」

「ぼくは今日、九月十日木曜日に『ようこそ思春期』の話を聞いて安心しました。なぜならどことは、言わないけど皮がずっとかぶっていたから心ばいしてました。でも話をきいたら大丈夫だと分かったからよかったです。お話を聞かせていただいきありがとうございました。」

ウフフ、かわいいですね。「どことは言わないけど」だそうです。わたしは、男の子の性器は皮をかぶっていても全然かまわないこと。でも、トイレに行ったときには、皮を根元に引っ張っておしっこすること、毎日お風呂でちゃんと引っ張って少しでも頭を出して石鹸で洗って戻しておくことなどの話をしました。

6年生の感想です。

「今日は、思春期のことについてお話をしてくださりありがとうごさいます。自分は、母さんとよくけんかをするんだけど、自分をうんでくれたことに感謝したいと思います。自分は今日赤ちゃんがうまれてくるのがどんなにつらいことなのか自分は男子だけどよく分かりました。今日のけいけんをわすれないようにします。ありがとうございました。」

「このたびは、いろいろな話をしてくださいましてありがとうございました。自分がどれだけめぐまれて、命をいただいたということが改めて分かりました。先生が最しょにお話ししていただいた、親子の悲しいお話などもとてもいんしょうに残っています。自分で心のせいちょうは先生のお話してくだったことと、あいての気持ちがわかるということもあると思いました。ほんとうにいろいろなことをおしえて下さってありがとうございました。」

「河野美代子先生とてもきちょうなたいけんをさせてくださりありがとうございます。ぼくが一番心にのこったものはんないつくるかわからない思春期でからかったりわらったりする人がいるという話です。たしかに子をつくるのはむずかしいことでそのじゅんびができているというじょうたいをわらったりからかったりする人はおかしいなと思いました。自分は友だちのなかでそういう人がいたらその人をからかったりわらったりするのではなくいつもどおりせっしてあげたいと思いました。」(生理というのは、いつくるかわからないので、スカートが汚れたりすることがありうること、そんな時には絶対にわらったりからかつたりしてはいけないことなどを伝えました。)

「河野先生、いろいなお話をしてくれて、ありがとうございました。お話を聞いて、今まで悩んでいたことも、楽になりました。話が終わった後先生に、「先生が子どもの時は、男子と女子別々に話を聞いたから、男女いっしょに聞けたのは、ラッキーだったよ」と言われました。きちような話を聞けてうれしかったです。」

ほんとうは、みんなの感想文を全部アップできればいいのですが。選ばなければならなくて、それは苦しかったですよ。中には、まんがを描いてくれた人もいました。それも楽しく見させて頂きましたよ。ほんとうに皆さんと一緒に学ぶことができて、私もうれしかったのです。またいつかお会い出来たら声をかけて下さいね。

関係者の皆様、ほんとうにありがとうございました。

これで、湯来南小学校のことは終わります。

私は今日、出雲の両親のお墓参りに行きます。

 

 

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湯来南小学校の子どもたちの感想文②

昨日は、朝から夜中までびっしり忙しくて、疲れ果てて、ブログ、穴をあけてすみません。早く楽しい小学生の感想文をお届けしたかったのですが。

はい、湯来南小学校の3年生の感想文です。

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しっかり書いて頂いてありがとうね。漢字も沢山。1年、2年、3年生と成長していく姿がよくわかります。今回は、1年生から3年生まで一緒の授業だったのですが、それぞれの成長に伴って話を受けて止めてくれたことがわかって、ホッとしています。

他にも、3年生です。

「今日は、たくさんのことを教えてくださりありがとうございます。人もたまごがあるのにびっくりしました。赤ちゃんの生まれるところをはじめて見られてとてもうれしかったです。あかちゃんはおもかったです。ぼくは、大昔の、たくさんの人にいのちをもらったんだな、と思いました。」

「今日は、たくさんのことを教えてくださりありがとうございます。いのちは、どんなに大切かが分かりました。人間に、たまごがあるなんてびくっりしました。あと、あんなに小さいのが。おなかの中にあるのが、すごいなと思いました。どんなふうに赤ちゃんをうむのかが分かりました。いのちは、いろんな、おばあちゃん、おじいちゃんにもらったことが分かりました。いのちが゛とんなふうにできているか、分かりました。」

「今日は、たくさんのことを教えてくださりありがとうございます。人間にもたまごがあるのがびっくりしました。人間のたまごがあんなに小さいのがわかりました。ひいおじいちゃんやひいおばあちゃんがいっぱいいるのが分かりました。人間は、さいしょはさるみたいでそれから人間になっていくのが分かりました。プライベートゾーンは、さわったりみたりみせたらいけないのがわかりました。赤ちゃんがおもっていたおもさよりおもかったので、びっくりしました。今日はありがとうございました。」

そして、4年生から6年生には、「ようこそ思春期」の話をしました。単に、体が大人になっていく変化だけでなく、「性の多様性」や「いろいな家族」についても、という校長先生からの要望がありましたので、それらをどう入れ込もうかと少々苦労しました。子どもたちはそれなりに受け止めてくれているかと、ホッとしています。

では、4年生の感想を。

「女の子と男の子の思春期はどんなふうなのか、どうしたらいいのか、などをおしえてもらったのでいつ思春期がきても大丈夫だと思います。わたしは、赤ちゃんをうむときは、すごくいたそうで、こわそうだと思っていたけどお話をきいてあまりこわくなくなりました。思春期か、分からないけど、たまに自分がいやになったりお母さんがじょうだんでいってもちょっといやなかんじがします。」

「わたしの心にのこったのは思春期というのは、人それぞれちがっていて、なやんでいることはがまんしなくていいことが分かりました。さいしょはこわかったけど、今回の話を聞いて安心しました。「だれにも言うなよ」は守ってはいけないことだと分かりました。心と体と顔は、みんなちがっていることが分かりました。家族もいろいろあることが分かりました。
 精子と卵子が出あうと新しい命が生まれることが分かりました。赤ちゃんは、38週でやっとつうじょうの大きさになることが分かりました。思春期が不安定なのは当たり前ということが分かりました。赤ちゃんが生まれるしゅんかんはお母さんがとてもいたそうでした。思春期ではいろいろなことがあるのが分かりました。今日はほんとうにありがとうございました。」

「かん者さんの家族もお医者さんもかん者さんがなくなったらすごく悲しいんだなと思いました。心と体の性別がちがっても好きになる人が同性でもおかしくないということがよく分かりました。家族がこうでないといけないということがなくしばられないのでいいなと思いました。おなかの中での赤ちゃんの成長はどんどん色んな変化があってすごかったです。不安なことがあったら必ず相だんしようと思いました。」

皆さん、本当に一生懸命聞いてくれて、一生懸命書いてくれてありがとうございました。元気が出ましたよ。

明日は、5.6年生の感想文を報告しますね。

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湯来南小学校の子どもたちの感想文①

一週間前に行って授業した湯来南小学校から、素敵な文集が届きました。授業を受けた子どもたち、すべての感想文がそのまま綴られています。

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一年生なんて、コロナで休校があって、まだほんの少ししか学校に来ていないはずのに、しっかりした字でとってもちゃんと書いてくれていて、ほんとうに感激です。かわいいですねえ。こんなに。

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メモ用紙に針で穴を開けて、それを光にかざしてみて、それが人の受精卵の大きさと言ったのを、ちゃんと「卵が小さい」と言ってくれて。「プライベートゾーンを人に見せない、触らせない、人のをみたり触ったりしない」と言ったのをちゃんと「人にみせない」と。もしも、無理に触られそうだったら、イヤーと言って逃げなさい、そんな人があったら、「人に言うなよ」というから。それは守らないでね。誰かに早く言いましょうと言ったのを「いうなよといわれてもちゃんという」と、ほんとうにポイントをしっかりとらえて書いてくれて、もう大感激です。

他にも、一年生です。

「あかちゃんのさいずはこんなにちちゃいのとかいろいろなことをおしえてもらって。いのちがたいせつなことやいろいろなはなしがきけました。あとめだかのいっぱいあかちゃんがうまれるのがみれてうれしかったです。」

「しったことたまごがうまれたこと。かんがえたこといのちってたいせつなんだ。ぜったいにゆうなよ、でもゆうことをまなんだ。めだかがうまれたことをまなんだよ。」

二年生になると、漢字交じりでとてもしっかりした文章を書く子も出てきます。

「わたしはこんなちっちゃかったんだ。て思ってびっくりしました。わたしは、こうの先生の話を聞いて命は大じなんだと思いました。生まれてきてよかったと思いました。みんなかみをもらいました。そのかみのまんなかへんに小さなあながありました。その小さなあなは赤ちゃんだったです。お母さんにも見てもらいたいです。」

「おとうさんとおかあさんがいないとうまれてこないのがよくわかりました。人の生まれかたもよくわかりました。プライベートゾーンをみられたらおとなの人にゆうこともよくわかりました。いのちがなんかいもつづいているのもわかりました。」

「わたしは、おとうさんがいないから、ずっと、きになっていました。それを先生がたすけてくれました。それをきいて、なみだがでました。「まだいたらいいのにな。と思いました。大切なお話ありがとうこざいました。またいろんなお話を、おしえてください。」

彼女は、私の話の後で個人的に質問に来て、会話をしました。そのことは校長先生から、お母様に連絡を入れてもらいました。この感想文を読んで、こちらも涙が出てきました。彼女のこれからを見ていたい!!と思いました。

まだお伝えしたいけれど、もう出かけなければなりません。大切な会議があります。また明日に続きますね。

 

 

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子宮頸がん予防ワクチン・9価のワクチンについて

7月21日、9価の子宮頸がん予防ワクチンを日本でも製造販売することが承認されました。で、クリニックにも9価をという問い合わせが来ています。しかし、承認即販売ではなく、まだ国家検定など様々な手続きを経てから使えるようになります。ですので、もう少し待って下さいと対応しています。

 昨日詳しい方に尋ねた所、国は、新薬に対してよりも、ワクチンはうんと厳しくなるのだと。まだしばらくは無理だろうと。

先日当院にある私が属しているグループからとのことで電話がかかってきました。名簿が業者さんに流出?と気分が悪かったのですが。

「9価のワクチンを個人輸入するつもりはありますか?」と。私は、

「そのうち、国内でも販売されるでしょうから、待ちます」

と答えました。調べてみると、それは個人輸入代行業者さんでした。私は、未認可の薬を個人輸入して自分で使うのは、その人の自己責任で勝手だと思っています。しかし、それを患者さんに使って、医療業務としてお金を戴こうとは思いません。もしものことがあった時には、国のバックがありませんので、かなりこわいことになるのではと思うからです。その業者はもし副作用があった時には対応しますとは言っていますが、それを詳しく読んでみると、適応されるにはかなりのハードルがありました。どんな薬にもアレルギーの人はいるものです。何より、まだ販売が正式に許可される前に使ったことの責任を追及されると、大変です。子宮頸がん予防ワクチンは、安全であることはわかっていても、ご承知のような大変な「副作用運動」が起こりました。それらに個人的に対応するのは、本当に大変です。

私も、早く認可してほしいと思っていますが、でも、もう少しのことでしょうから、待てばいい、そう思います。ただ、今高校一年生の方は待っていると無料の接種期間を過ぎてしまいますので、今許可されるのをうったほうがいいですね。

それから、9価のワクチンが定期接種、要するに無料でうてるようになるのかという問題です。これは、全くわからないとしか言いようがないと。今の所は、任意接種ということで進んでいるそうですが。これは政治の問題ですね。そもそも、まだ今認可されているワクチンでさえ、「積極的勧奨はしない」としている政治ですから。勿論、厚労省は、WHOや世界産科婦人科学会や世界婦人科腫瘍学会などから、早く勧奨を再会せよと勧告されていて分かっているのだと。でも、これは政治の問題として、官邸預かりになっていると。安倍さんがやれと言ったら、すぐにやれるのだけれど、それをしないと。今度、菅さんになって、それがどうなるかですね。

では、今更かもしれませんが、「9価って何?」。

子宮頸がんを引き起こすのは、人パピローマウィルス。それには沢山の型があります。中でも多いのが16型と18型。だから、その二つのウィルスに対してワクチンを作りました。それが2価のワクチンです。それに6型と11型を加えたのが4価のワクチンです。今、この二つが認可されています。ただし、4価の6型と11型は、がんを起こすのではなく、「尖圭コンジローマ」という性器にできるいぼを作ります。それらを加えたのですね。


「二つより四つの方がいい」と考えられがちですが。私は、これまでずっと「2価」をおすすめしてきました。勿論、患者さんや保護者の方の意思を尊重しますので、どちらもうっています。なぜ私が2価をおすすめしてきたか。4価の18型は、16型の半分しかワクチンの中に入っていないのです。16型、18型、6型、11型がそれぞれ、1、0.5、1、0.5ずつの配分です。私は、初め、どうしてイボの6型を1にしたの? 1、1、0.5、0.5にすればよかったのにと言いました。まあ、それには答えはありませんが。というのも、16型が作るがんは、おもに扁平上皮がんと言って、おとなしく、進行もゆっくりで、細胞診でもよく引っ掛かるし、治療しやすいがんです。それに対し18型は、腺がんと言って、進行も早く、検診に引っ掛かりにくく、放射線などの治療もなかなか効かなく、暴れん坊のがんです。私も腺がんには苦い経験があります。ちゃんと細胞診もして異常なしで、でも、ほどなく気づいた時には、腺がんの進行がんだったという方があります。ですから、18型が起こす腺がんをしっかり予防してほしいのです。

18型の抗体価は2価のほうが、4価よりもはるかに強いというデータがあります。しかし、これらはもう少し時間が経って疫学的に検討されれば徐々にわかってくるでしょう。それまでは、私は、治療すれば治るイボの予防よりも、何より腺がんの予防を考えて、2価をおすすめしているということです。

それから、2価はクロスプロテクションと言って、他の型のがんも、クロスして予防するということもわかってきました。16,18型だけでなく、類似型の31、33、45、58型などにも効果を及ぼすと。

 私の後輩に、子宮頸がんのプロフェッショナルがいます。日本産科婦人科学会のシンポジウムに指名されて子宮頸がんの円錐切除とレーザー蒸散の発表をされました。彼,円錐切除の後に必ず2価のワクチンを接種して、再発を予防すると。彼の発表を小さな会でしてもらった時に、「4価ではダメかね?」という質問に、「4価にはクロスプロテクションがないから」と答え、私は私の想いを確信したのです。

でも、こういうことも9価が認可され販売されるようになると、お終いです。9価は16、18、31、33、45、52、58型のがんの予防と、それに加えて、6,11の尖圭コンジローマを予防するワクチンです。

出来れば、早く販売を認可し、定期接種にも組み込まれます様に。今や日本は、世界で行われているワクチン接種から取り残され、子宮頸がんは「日本も含めたアジアの病気。アジア人がかかり、アジア人が死んでいき、アジア人の若い女性の子宮がなくなる」とされています。ほんとうに、これから赤ちゃんを産もうとする若い女性の子宮摘出は胸が痛みます。


先日の夜のウォーキングの時に川の向いの相生橋から撮った原爆ドームです。相生橋は、Tの字になっていて、原爆投下の目印にしたのだそうです。原爆ドームは、4回目の保存工事が始まりました。今度の工事では、被爆当時のようにこげ茶色に塗られるという情報があって、それはどうなの?近づくと、今のままの色の方が、すごい迫力でいいのにと思ってしまいます。

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子宮頸がん予防ワクチン・高1の人は今月中に一回目の接種を!

私のクリニックでは、ずつとずっと子宮頸がん予防ワクチン・HPVワクチンをうち続けています。子宮頸がん検診を受けた45歳までの方には、子宮頸がん予防ワクチンのチラシをお渡し続けました。

 今、全国では国が積極的勧奨をしなくなってから、ほとんどうたれなくなっています。世界ではどんどんうたれ、次々と沢山の国から「子宮頚がん克服宣言」が出され続けています。「我が国は、子宮頸がんは克服した。これからは、ごくまれに見られる疾患となるであろう」と。

積極的勧奨はしなくとも、今もずっと少学6年生から高校1年生までは、無料で接種できます。そのことを行政が宣伝しないので、知られていません。なにしろ一回が16000円、計3回うつので5万円にもなります。それが無料なのですから、うたないのはもったいない話です。

でも、先日、海田町から接種に来られた高校生のお母様から、町から報せがあったと。9月までに一回目を打たないと、高校1年生を終わるまでに3回無料でうてなくなりますと。それで慌ててきましたと。私、すごくびっくりして、そして、うれしかったですね。海田町には、子宮頸がん予防ワクチンの接種が始まったころに、町主催の講演会に行ってお話したことがあります。町がそうして知らせて下さった、と。

そして、数日して、今度は広島市の高校生のお母様から、市から報せがあったと言ってこられました。それからは次々と予約の電話が入ります。市からのお知らせを見たいと思っていたのですが、今日来られた方がそれを持ってこられましたので、コピーさせて頂きました。

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でも、なんかねえというような文章ですが。

「そのため本市では、積極的な接種勧奨を控え、子宮頸がん予防ワクチンの接種勧奨通知や予診票の送付を行っていませんが、あくまでもワクチンの接種を積極的に進める案内を控えている状況であり、ワクチンの接種自体を控えるよう促すものではありません。」???です。

でも、何にしても、こういう文章を送っていただくことで、保護者の方に気づいて頂くことはとてもうれしいことです。

私は、うちにきた子どもたちには、しっかりと子宮頸がんやワクチンについて、また、大人になった時には、検診をぜひ受けてほしいことなどをお話してから接種しています。

 保護者の方の中には、「副作用が怖い」むと思われている方もおありですので、文春に慶応大学の名誉教授、吉村泰典先生が書かれた「子宮頸がんワクチンは薬害ではない」という文章を読んでいただいています。何しろ、WHOは「世界中で最も安全なワクチン」と言っており、名古屋スタディのデータもあります。(名古屋市の約三万人、子宮頸がん予防ワクチンをうった人とうたなかった人の、副作用と言われている症状が出た人を比較すると、むしろ打たなかった人のほうが多かった、という)

今月の予約は、すでにうった人も含めて、今のところ17人です。今の勢いからすると、まだまだ増えることと思います。

明日は、9価のワクチンについてお話しますね。

 

 

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湯来の速水先生にお会いしました。

湯来南市小学校に行って、校長先生からびっくりすることを教えて頂きました。小学校の向いにある大きな建物、それは速水医院だと。速水先生には、今年四月まで、学校医をお願いしていいたのだそうです。その速水先生の奥様が、

「河野先生が来られるのー?」と言ってこられたと。そして私の授業も聞きに来られると。

速水先生は、私が土谷病院時代にご一緒していた先生です。麻酔科の先生で、よく麻酔をかけて頂きました。何しろ、救急病院なので、24時間救急患者さんが飛び込んできていました。あの時代のすさまじい労働は、今考えても、ゾッとするほどです。毎日毎日、沢山の外来患者さんを診ながら、お産だ急患だ、緊急手術だと。あまりにしんどくて、ついに私はやめようと決心せざるを得なくって。

そのころの私をしっかり支えて頂いた先生です。

また、先生は、カヌーに乗られていて。診療の合間に、そばの川で、のんびりとカヌーを漕がれていました。初めて半ズボンの先生の姿を見た時、びっくりしたものです。

私より少し早く土谷病院を辞され、湯来に開業なさって。その直後に私が湯来に講演に行ったときに、来てくださって、お会いしたことがありますが、それ以来です。授業が済んだら医院に来て下さいということでしたので、校長先生に連れて行って頂きました。

 入院やデイサービスもされていて、しっかり地域の医療を担われています。

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先生は、もう88歳だと。昨年末に心筋梗塞を患われて、今は車いすの生活だと。それでも、患者さんの診療をなさっています。

奥様と先生と、昔話をしました。先生がアメリカに留学していた時、大学の教授が湖をカヌーで出勤しているのを見て、よーし、いつかカヌーを買おうと思ったと。幸い、土谷病院は今の所も、その前も川のすぐそばにあって。今は?と尋ねると、今、湯来の川は岩だらけになって、カヌーは漕げないのだそうです。速水先生が土谷病院を辞められる時に、私は先生の二人乗りの自転車を戴きました。それに子どもたちとよく乗ったものです。

土谷太郎先生の想い出とか、たくさんお話を聞きました。楽しくおしゃべりをして、辞しました。

米寿の先生が、まだこうして地域の医療に携わっておられる姿を見て、うーん、私も頑張るのかなあと思いながら帰りました・・。湯来温泉に入って帰ろうかとか、どこか道の駅がないかなあとか思って行ったのですが、それは果たさず、でも、懐かしい方たちに何人もお会いできて、ほんとうに楽しい湯来行きでした。皆様、ありがとうございました。

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湯来南小学校で④

今日は、午前中は「性教協広島サークル」の例会。城さんの「性的同意」って何?~中・高校生へどう伝えよう~。素晴らしく楽しく勉強になる授業でした。これについては、またお伝えしますね。午後はクリニックに行って「特別養子縁組」の研修の資料作り。今週末に養親希望の方への研修をすることにしたので、その資料作りです。以前から取り組んでいたのを仕上げに取り掛かっています。もう少しで出来上がる所まで来ました。100ページを超える手作りの資料です。もう少し頑張って作り上げて、後は研修をする中で改善していきましょう。

今日は、もう少し湯来南小学校でのお話を。

低学年と高学年の両方の授業が終わった後、保護者の方と一緒に校長室でお話しました。お母さんたちは、もうずっと前に私の著書を読んだことがあると、古い本ももってきておられました。その中のお一人から。五年生の保護者の方からの質問だと。もう、そろそろ「どうして卵と精子がいっしょになるのか」と質問される年だと思うと。そしたら、どう答えたらいいのでしょうと。要するに、「性交」をどう教えたらいいのかということなのですね。

ウフフ、と私です。「実はね、もし、子どもたちからその質問が出たら答えようと思って、そのスライドを作って、待ち構えていたのですよ。」と。実は、小学校では「性交を教えてはならない」となっているのです。以前は、ちゃんと教えることができました。でも、性教育バッシング以来、性交を教えると、「指導要領の逸脱」になるのです。私は、性交を教えるのは、早ければ早いほどいいと思っています。

 子どもたちがカブトムシなどの交尾に興味があるころ。「交尾をすれば、卵が産まれる、そしてそれを大事に育てていると、やがて沢山のカブトムシが生まれる!!」それは子供たちにとってワクワクする出来事なのですね。私は、そのころ、子どもたちに「人間もそうなんだよ」と教えました。でも、人間は「交尾」と言わない、「性交」という、英語だったら「セックス」というと。まだ保育園の娘は、「あっ、セックスって、交尾のことだったんか。わかった分かった」と言いました。それから、パンダが交尾すると赤ちゃんが生まれるなどということは、ふつうにテレビでも期待して言われていることですし。

私は、小学校で自分から積極的に「性交」を教えて、先生方に「指導要領の逸脱」としてご迷惑をかけてはいけない、でも、もしも質問が出たら、その時にはちゃんと答えようとこんなスライドを作っていたのです。

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 いきなりこれを出すのではなく、メダカは雌が卵を産んだ所に、雄が精子をかけるのだったね。では、人は?「どうしたら、精子が卵子に近づくのだとおもう?」と子どもたちに考えてもらおうと思っていました。友人の小学校の先生によると、爆笑ものの答えが一杯出て来るのだと。


今日、校長先生から、メダカの受精の動画の後に、この動物たちの交尾のスライドをしたら、自然に人の受精に行けるのではないかとご指摘がありました。そうですね。それは実は私もそうしたかったのです。もしも小学校低学年に性交を積極的に教えてもいいということであれば。性交をおしえることができたなら、伝えられることはうんと広がります。単に、プライベートゾーンを大切にだけでなく、性暴力の予防にもつながります。

勿論、性暴力の予防のためだけではないのですが、これだけ性教育の必要性が言われ、世界の中でもとても遅れていて、性被害が子どもたちに及んでいることを見たなら、指導要領が早く変わらなければと思います。

これまで、中学生や高校生や大学生や教師や保護者の方たちばかりにお話しをしてきた私ですが、小学生に、それも全学年に話をさせていただくという、とても貴重な体験をさせていただきました。11月には、また小学生に話をする予定になっています。今回の経験をもう少し検証して、またもっといい授業をしようと思います。校長先生を初め、関係者の皆様、本当にありがとうございました。湯来南小学校のホームページに、校長先生のブログで今回の授業のことが書かれています。

http://cms.edu.city.hiroshima.jp/weblog/index.php?id=e2145

それから、実は、湯来南小学校の授業が済んで、とっても懐かしい方に会いに行きました。明日はそのお話をしますね。

 

 

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