長田屋でお好み焼き
昨日の木曜日のこと。休診日だけど、レセプトやら養子縁組の書類つくりやらなどのすべきことが一杯で、11時ごろクリニックに出かけました。雪がちらついて寒い中です。平和公園の橋を渡り切ったところにお好み焼きの長田屋があります。いつも長い行列ができていて、昔はよくここに食べに行っていたのに、今は行列のせいで食べられません。それでも食べたいときには、テイクアウトにしてもらって家で食べます。でも、鉄板で食べるのとは大違い。こんな寒いときに、鉄板のカウンターでお好み焼きを食べられたらサイコーなのに、なんて思いながらそこに差し掛かったら、なんと、行列がありません。まだ早いからなのか、雪のせいなのか何だかわからないけれど、誰も外にいないのです。これはこれは、で、急いでクリニックに自転車を置いて、行ってみました。そしたら、中の待合には、人が一杯ですが、外にはやっぱり誰もいない、よし!と、外の椅子に座りました。すぐに4人組の人が来て、その後も一人の人が来て、外も大分にぎやかになりました。
女性の店員さんが出て来て、何人ですか、一人。で、メニューをわたしそうになったので、「メニューいりません。うどんの肉玉のイカ天のネギかけ」と言いました。わたしの定番です。もう決まっているのですか?と定員さん。はい、店長知っているよと言っていると、そこに店長が中から顔を出しました。不思議そうに見ています。今日は中で食べますと言いました。今日はお休みですか?はい、木曜の休診日。あ、そうか。うどんのイカ天ネギかけていいですね、と。すっかり覚えてもらっています。中から食べ終えた人が出て来て、すぐに呼ばれました。なんと、到着して10分もたっていません。ラッキーです。それも私の定番の鉄板のカウンターへ。一番端っこに座りました。ああ、何年ぶりでしょう。うれしいなあ。
威勢よく、テンポもよく、お兄さん立ちがリズムに乗っているかのように焼いています。運?プリプリの牡蠣を焼いています。あれはお好み焼きに入れるのかなあと見ていると、そうではなく、焼き牡蠣の注文だったのですね。美味しそうだなあ、でも、私は両方は無理だわ。
そしたら、こっちでは、お好み焼きに牡蠣を入れたのを作っています。他にも、お餅が入ったのとか、チーズ入りとか、いろいろ。間違いなく、注文をこなしています。
見とれていると、できましたよ、私の。
これに、長田屋特製の激辛ソースをかけます。
もち論へらで食べます。鉄板にへら、サイコーでした。わたしのお好み焼き人生をつらつら思い出しながら。初めは近所のお菓子屋さんの片隅でおばちゃんが焼いてくれたのを、たぶん5円だった、そのころはまだ麺は入らないの。もう少し経ったら、やはり近所の食堂で。そこのおばちゃんはいつも咳をしていました。ある男性が、奥さんしんどかったら、私がいい注射をしてあげますよ、すごく元気になりますからといったのを覚えています。あれ、ヒロポンだったのかなあ。そこの小学生の息子さんが、へらであまりにきれいにお好み焼きを食べているのを見て、びっくりして、私も真似をするようにきれいに食べることができるようになりました。そのころ、小学校のそばにもご夫婦がやっているお好み焼き屋さんがあって、そこにも行っていました。その奥さんは、腕にひどいケロイドがありました。そのころ、ケロイドの人は一杯いたので、どうっことなかったのですが、今考えると、それだけあっちにもこっちにも被爆者がいたということですよね、広島だから当然。高校になると日曜日の部活のお昼ご飯はいつもお好み焼き屋さんでした。そのころ、うどん入りを食べてました。まだそのころはそば入りはなく、うどんがはじめだったのです。だから、それ以来、私はずっとうどん入り。そばはなじみません。今は、圧倒的にそば入りの人が多いけれど。
ここの長田屋さんには、いろいろと県外から来た人をお連れしていました。今は、ちょっとだめですが。わたしのコーディネートでアメリカに養子に行った一家が広島に訪ねて来て、一緒にここに来た時、私がへらで食べるのを見て息子もたべようとしたら、母親にダメっと叱られて。でも、私が食べてると息子がいっても、ダメって。お好み焼きくらい、へらを試させてあげればいいのに、アメリカに帰れば、どうせへらなんてないのだから、と思ったけど。
そんなことをつらつら考えたりしながら、完食しました。幸せな時間でした。お支払いの時、激辛ソースを買いました。店長に挨拶して外に出ると、もういつも通りの長ーい行列。本当にラッキーでした。
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