ビデマイヤです。

昨日から頑張っているのですが、まだレセプトの点検が終わりません。今晩中にし終えなければならないのですが。なかなかです。

 昨夜、気晴らしに作ったビデマイヤです。まだ下手ですが、kei.先生は、ビデマイヤは数です。といわれましたので、下手なりに数を作ろうと思っています。お花はイーオンの安物、菊とカーネーションが束になっていたのを二つ買いました。オアシスは百均で買ったのですが、これは失敗です。ちゃんとお花やさんで買った方が良かったと思います。

20080703230237 かわいらしくできたと思っていたのですが、こうして写真にしてみると、いろいろとアラが見えて恥ずかしいです。何より、右下に出ているレザーファンは、もっと短いほうがバランスが取れます。これから、直しておこうと思います。

 そんなわけで、今日のブログは、写真でごまかすみたいになってしまいましたが。明日から、またしっかり書きますので、ご勘弁を!!

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市内の中学校での講演。ほかいろいろ。

 いま、月初め。恒例の保険の請求のレセプトの点検をしなければなりません。これはいつも憂鬱です。でも、しなければクリニックにお金が入りません。そうすると倒産です。だから、いやいやでもしなければなりません。

 今日は、午後広島市内の中学での講演でした。ここには、昨年にも行っています。当時の三年生に話をしました。今年は、今の三年生と二年生に話しました。いま、中学生は大変です。連日、中学生が来ます。ひどく傷ついています。そんなとき、ここの学校に昨年に続いて今年にも呼んで頂いてとてもうれしかったです。

 来週の木曜日は名古屋で、その次は鹿児島での講演が入っています。あちこち行きますが、でも地元でできるのが何よりなのです。広島では、PTA協議会の会長と裁判をしたり、議会が厳しかったりで、なかなか難しかったのですが、ここですこうし、雪解けのような気がします。

 それに、市内だと、往復に時間がかからないのもうれしいことです。午後の講演なので、午前中に家でいろいろとできました。

 昨夜、やまとの湯に行く前に、イーオンで新しょうがを買いました。実は、以前おっチョコおばさんの「410万画素・・バンザイ♪」の6月26日、感激のらっきょう酢♪を読んで、すぐに作ったのです。とてもとてもおいしくて、すぐに食べてしまいました。次を作ろうとおもったら、いつも私が行くスーパーで、新ショウガが消えて、普通のしょうがしかありませんでした。ですから、昨夜見つけたときにすぐに買いました。

20080703095856_2 実は、これの二倍買ったのです。これをすべて薄切りにし、さっと煮て、らっきょ酢に漬け込みました。薄いピンクになって、おいしくて、すぐからつまみ食いです。

それから、ベランダの掃除やトマトの世話など、ごそごそとしました。本当は、昨夜、お花も買っていたのです。

 以前、手を折る前に家でビデマイヤを作りました。そのときに買っていたオアシス(水を含ませて花を挿すもの)の残りが気になっていました。それを使って、またビデマイヤを作ろうと。レザーファンとカーネーション、淡い色のきれいな菊などを。

今朝、それを作ろうと思ったら、肝心のオアシスがありません。置いていた所にも、その周りにも、あちこち探しても、ありません。夫が燃えないごみとして出してしまったようです。まだ4回分くらい使えそうなおっきなオアシスだったのに。どうも、私の大切なものがわかってもらえません。

 講演の後、レセプトをしにクリニックに来ました。そしてちょっと外出してオアシスを買いました。それと、野菜の土や肥料も。水耕栽培のトマトの苗の一つを抜いたときに植えるつもりです。ビデマイヤは今夜作ります。

 こんなことがいろいろとできるので、近場の講演がありがたいのです。

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緊急の患者さんです。受けていただけますか。

 昨日新患できた若い女性から電話が入った。ひどくお腹が痛いと。すぐ来なさいと答えて、来院を待つ。痛いというだけで大体の予想が付く。昨日、妊娠反応が出ても、子宮内に妊娠している袋が見えなかった。このようなときは、①まだ早すぎて見えない場合。②子宮外妊娠の場合。この説明をして、もしもひどく痛いとか、出血があるとか、何かあったらすぐに連絡をするようにとよくよく話をしていた。

 病院に来たとき、彼女は歩くのもつらそうに痛がる。すばやく、あれこれ検査と診察で、もう間違いない、子宮外妊娠だ。それも、もうお腹に出血が始まっている。

 で、本人と話した上で、大学病院の産科婦人科に連絡をした。

 今日話したいのは、この時のことだ。

 「救急の依頼です。病棟医長かどなたか、責任者の方を、」と告げて待つ。そして電話に出てきた若い男性のドクターに「子宮外妊娠の疑いが極めて強い方です。受けていただけますでしようか。」と言った私に、彼は

「もちろんですとも。診させていただきます。どうぞ、来ていただいてくださいませ。」

と。私は、感動した。「もちろんですとも。」とか「診させていただきます。」こんな言葉は聞いたことがない。いつも緊急の患者さんをお願いするときには、こちらが小さくなって頼む、そんな癖がついていた。だから、うれしかった。涙が出そうだった。

 さらに、大学病院の地域連携室にFaxを入れる。患者さんの名前、生年月日、保険証番号などの情報と、走り書きで「産婦人科に連絡をしています。今から救急車で搬送します。子宮外妊娠の疑いが強い方です」と書いて。そしたら、本当にすぐすぐに電話が入った。「カルテを作ってお待ちしています。産婦人科からも連絡を頂いています。どうぞ、つれてきてあげてくださいませ。」と、それはていねいな電話だ。

 ここの地域連携室は、いつもテキバキと対応してくださって、本当に信頼できる。聞けば、ベテランの婦長(今は師長)を何人か配置していると。救急の場合でも、こうして電話を一本いただけることが、どれだけ心強くありがたいことか。またまた感謝で、電話の前で頭を下げる。

 で、救急車もすぐに来てくれたし、ナースが一人付いて、無事大学病院に運ぶことができた。

 今も、そのときのやりとりを思うと、涙が出そうだ。大学病院も変わった!!昔はとてもえらそうだった。今日うちに帰ってその話をすると、夫は、「大学病院といえども、客商売になったということか。」と言う。「いや、時代が変わったんだと思うよ。病院もいろいろと評価される時代になったんだから。」と私は言う。

 まさか、大学病院が患者さんがいなくて、患者さんを送ってくれることがうれしい、と、そんなことではないよね。たとえ病棟がいっぱいで、困難でも、とにかく患者さんは受けなさい、断ってはならない、という指導がいきわたっているのか。それにしても「もちろんですとも。診させていただきます。」と言ってくれたドクターの対応は、これは、彼の人間性がにじみ出ていたものと思うわ。きっとステキな育ち方をしているのでしょうね。そんな話を夫とした次第だ。

 先日の当番医で情けなかった話と正反対の、うれしかったことをお伝えしたくて。私も他の人から依頼されたときには、そんな風な、相手がほっとするような受け応えができる、そんな人間になろうと、あらためて思った。

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水耕栽培のトマト

ここのところ、後期高齢者医療制度、メタボ健診について、かなり力を入れて書いたので、少々疲れました。何しろ、資料集めに時間がかかります。沢山集めた中で、ブログに乗せるのは一部です。いい加減なことを書いてはいけない、と、だから沢山の資料で裏づけをしなければなりません。

 この問題については、ここらでちょっとお休みをします。また、そのうち書きます。

 少し前に植えた私の家のベランダのトマト、桃太郎は、今すっかり背も高くなって、人差し指の先くらいの実をつけています。毎日実が大きくなるのが楽しみで。なすは、ダメでした。病気にかかっていると思いますが、農薬はわからないし、したくないので、病気のまま、油かすなどの肥料とお水はあげて、そのままにしています。死んではいません。

 そのベランダの話をブログに書いたら、アキハバラ塾の河口さんのお勧めで水耕栽培をしてみたら、ということでした。塾生の大喜多さんのごきげん野菜です。それなら、それはクリニックのベランダにしましょう。患者さんたち皆さんのも見ていただけるし、茂ったら涼しいでしょうし。何より、面白そう。

 で、来たのがこれです。まっかなトマトです。これの真ん中に小さなトマトの種を二個

20080628180841 20080701171605               置きます。そしたら、三日後に二つとも芽が出ました。二つの芽を元気がいいほう一つだけ残して、一つは引き抜くのだそうです。それが、二つともおなじように、精一杯伸びようとしています。かわいそうで、一つ引き抜くことができません。どうしよう。

もう少しおいておいて、大きくなりそうなときに一つ抜いて、それは土に植えようか、と思っています。そしたら、水耕栽培と土の栽培との比較もできて面白いかなとか、でも土に植え替えて、ちゃんと生きるかしら、とか悩んでいます。

この栽培は、とても大きくなって、一本の苗から何千個ものトマトができるのだそうです。私は、愛媛の伊方原発の近くの風力発電のところで、ものすごいトマトの水耕栽培を見ています。一軒の家くらいに大きくなって、それこそ何万個もの実をつけていました。

 それを夢見ています。また、時々はご報告しますね。

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後期高齢者医療制度付録ーメタボ健診ーお腹の測られ方。

 腹の周りを測ることの問題は、身長、体重を一切無視していることにある。これまで、肥満指数として使われてきたBMI 体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)でも、またその簡易法として使われている (身長ー体重)×0.9にしても、すべて身長、体重と関係している。

 先日、自分は健診で腹周りから肥満といわれた、と言った男性は、身長は高く、まったくお腹の出ていない、筋骨たくましい男性であった。私の夫は、やはり身長は高く、まったくビールものまず、だから腹も出ていない。身長177センチ体重70キロ。そのBMIはちょうど22.3の標準である。でも、へその高さの腹囲は88センチある。昔から空手や柔道で体を鍛えており、今でも熱心に鍛えているので、腹筋などの筋肉がたくましい。お腹の皮下脂肪はなく、直接薄い皮膚をつまめるだけだ。

 だから、おかしい。せめてごちゃごちゃ言われないように防衛するには、せいぜいお腹周りを測られるときにお腹を引っ込めること。私は、普通にしているときと引っ込めたときは8センチ違ったと以前書いた。

 ところが、数日前の朝日新聞の天声人語を読んで、吹き出した。お腹を測るとき、みんな力を入れて引っ込める。そこで、「ハイッ、もういいですよ」、といわれて力を緩め、お腹も出たところですばやく測るのだそうだ。ご用心、ご用心。もういいですよ、といわれても、メジャーが離れるまでは我慢して引っ込め続けておくことだ。まさか、こんな測り方まで厚生省通達で伝授したわけではないだろうな!!

 私たちは、測られるときにお腹を引っ込めるという、こんなばかばかしいことで防衛するしか手がないという、悲しい事態だと申し上げておこう。

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メタボ健診のペナルティー、罰則

さて、このような特定健診と保健指導をしたうえで、5年後の2013年平成25年度から目標の達成の評価がされます。

① 特定健診の実施率(2012年の目標値は被保険者・被扶養者割合などを考慮して医療保険者の種別により定められる。(65%、70%、80%)。)

② 特定保健指導の実施率(2012(平成24)年の目標値45%以上)

③ メタボリックシンドロームの該当者・予備軍の減少率(2008(平成20)年と比べた2012年の目標値10%以上、2015(平成27)年の目標値25%以上)

 そこで、国は、5年後の達成率によつて、各保険者(国民健康保険とか組合健保とかです)が支払う「後期高齢者医療制度」の支援金を、最大で10%加減算するとしているのです。目標を達成できなかった保険者は、健診を手抜きして医療費を増やしているとみなされ、罰として支援金の率が上げられます。これがペナルティーの内容なのですね。一人ひとりの健康を守るための健診が「国の医療費抑制の道具」になるのです。

 私は、まるで、昔の五人組を思い出しました。職場の中で、やせよといわれても、やせることができない人に白い目がむけられそうです。みんなの共同責任とされて、そこの健康保険組合が、高いお金を出さなければならなくなるからです。

 しかし、たとえば職場の健康を考えるなら、長時間労働であるとか、職場のストレスなどの職場環境にまで目を向けるべきでしょう。それらを抜きにして、ただやせればいいというのは納得できません。

 それに、お腹を計ることや、またメタボリックシンドロームそのものも医学的に確立した物ではありません。「メタボ健診は本当に有効か」

コレステロールも、今、善玉コレステロールは高いほど、また悪玉コレステロールは低いほど健康によいとされてきた、この定説がくずれつつあります。「悪玉コレステロール」低すぎると死亡リスク増大する

 まだこのような医学の状況があるときに、この健診で二兆円も医療費を削減できるというのは、マユツバに思えるのです。

 それに、個人責任の一つである個人の体重や皮下脂肪が単なる医学的なアドバイスでなく、ペナルティを伴って管理されるという、国がどんどんと個人の領域に入って来るというのが、とても不気味です。

 私は昔からやせていて、低血圧で、とても体がしんどかったのです。朝がつらくて、夜寝付きも悪く、それでもって夜昼ない産婦人科の仕事をするのがとてもつらくて、体というのは、つらいものと思って来ました。それが、胃のピロリの退治をしたこと、一時ひどい病気にかかってステロイドを大量に飲まなければらななかったことで、体重が増えました。そしたら、血圧も普通になって、体がすごく楽になったのです。体というのは、こんなに楽なものなのか、と、そうなって初めてわかりました。いま、私はなんにもつらいところはなく、とても快調です。

 でも、おそらく私は今度の健診でメタボの予備軍とされるでしょう。そして指導を受けるでしょう。私がやせること、それが後期高齢者医療制度に貢献することになるのだとの大義名分で。放っておいてよ。私の体は私の自己責任で自分で管理するから、と、そうはいえない時代になっているのです。後期高齢者医療制度というのは、こんな側面をも持っているのです。

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メタボ健診って??

この4月から、いわゆる「メタボ健診・指導」(特定健診・特定健康指導)が、すべての保険者に義務付けられました。対象は、40歳から74歳までの全員です。何と、後期高齢者の方、75才以上の方はこれからははずされているのですね。

 メタボ健診、お腹の周りを計ることで、医療費が二兆円も減額できると厚労省がもくろんでいると。それも、ペナルティーが付いていると。一体、これは何?もっと詳しく知りたい。ペナルティーて何なのか。こんな思いでいろいろと調べていたら、何ともおかしなことがいろいろと出てきたので、今日はそのご報告をします。

 職場の健診で、または住民健診で、おへその高さでお腹を計って、男は85センチ、女は90センチ以上ある人で

1.空腹時血糖100mg/dl以上 または(空腹でないとき)HbA1c5.2以上

2.中性脂肪150mg/dl以上またはHDL(いわゆる善玉)コレステロール40mg/dl未満

3.血圧130/85それぞれ以上

これらのうち、二つ以上が当てはまるとメタボリックシンドロームと、当てはまるのが一個の人は、予備軍とされます。

そして、ゼロの人には情報提供、予備軍の人には、動機付け支援、メタボとされた人には、積極的支援という指導がされます。

 その指導もおもしろいですよお。たとえば、個別指導であれば、一人20分以上、グループ指導であれば、一回80分以上とか。それも、動機付け支援の人は原則一回の指導ですが、それの評価の時期を設定されます。積極支援の人は3~6ヶ月の指導(内容も詳しく書かれていますが、ここでは略します。)もちろん、評価の時期の設定もされます。

20080629012736 写真が悪くて申し訳ないのですが、たとえばこれは支援用のペーパーです。

無理なく内臓脂肪を減らすために~運動と食事でバランスよく~

腹囲が男性85センチ以上、女性85センチ以上の人は、次の①~⑤の順番に計算して、自分にあった腹囲の減少法を作成してみましょう。

①あなたの腹囲は?①    センチ

②当面目標とする腹囲は?②    センチ

③当面の目標達成までの期間は?

●確実にじっくりコース (①-②  cm)÷0.5cm/月=③   か月

●がんばるコース    (①-②  cm)÷  1cm/月=③   か月

●急いでがんばるコース(①-②  cm)÷  2cm/月=③   か月

④目標達成まで減らさなければならないエネルギー量は?

(①-②    cm)×7000kcal=( ④       kcal)

(④    kcal)÷(③  か月)÷30日=一日あたりに減らすエネルギー    kcal

        * 腹囲1cmを減らす(=体重1kgを減らす)のに、7000kcalが必要

⑤そのエネルギー量はどのように減らしますか?

1日あたりに減らすエネルギー     kcal

     身体活動・運動で      kcal  食事で       kcal

エネルギー量の例(体重80キロの方の消費エネルギー量)

普通歩行10分約25kcal 階段昇降5分約35kcal 軽いジョギング15分約100kcal

ごはん軽く1杯約170kcal カレーライス約760kcal メロンパン約460kcal 生ビール中ジョッキ約200kcal

 このような指導を受けるのですよ!!大の大人が。

そして、何とこれにはペナルティー、罰則が設定されているのです。明日、これについて述べます。それから、このメタボの医学的信頼や健診への疑問、問題点についてもお話します。

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高齢者の終末期医療費が医療費を増額させているのではない。

以前、終末期の医療費について一度書いたので、少しダブルところがあります。

「高齢者の医療の確保に関する法律の解説」という本があります。これの編著は、厚労省高齢者医療制度施行準備室室長補佐の土佐和男さん。例の、石川県での講演で「医療費が際限なく上がっていく痛みを、後期高齢者が自分の感覚で感じ取っていただくことにした。」と言った人です。

この本の中に<後期高齢者が亡くなりそうになり、家族が一時間でも一分でも生かしてほしいと要望して、いろいろな治療がされる。それが、かさむと500万円とか、1000万円の金額になってしまう>と書かれています。

 ところが、東京医科歯科大学の川渕孝一教授が10万例以上を調査した研究リポート「高齢期を支える保健医療システムにかんする一考察」によると、死亡前一週間にかかった平均医療費は、悪性新生物が32.8万円。心疾患が38.9万円。脳血管疾患が22.3万円であったと。

 また、昨日述べた毎日新聞のシリーズによると、厚労省が02年に死亡した人を対象に、死亡一ヶ月前の医療費を計算すると、約9000億円との結果だったと。これは、国民医療費の約3%に過ぎなかったと。日本福祉大の二木立教授は「そもそも日本の医療費がアメリカに比べて少ない理由のひとつに、終末期医療の医療費の少なさがある」と言っています。

なんだか、医療の進歩により、高額な先端医療のもたらす医療費の伸びを、高齢者の方たちのせいにして、お年寄りをいじめていると、そうなのだと思います。だって、後期高齢者終末期相談支援料2000円なんて、本当に馬鹿にしていると思います。終末期の医療が医療費を増額しているのではないのですから。

 そもそも、このような終末期医療をそれもお年寄りのをもっと医療費をかけないようにさせる、その考え方に根本的な問題があります。

 厚労省は、「後期高齢者にふさわしい医療」として、「心身の特性」を次のように挙げています。①治療の長期化と複数の病気②認知症③いずれ避けられない死を迎える、と。

 どうせ死ぬんだから、あまりお金をかけないで、じたばたしないでさっさと死になさいよ。厚労省や政府与党は、こう言いたいのだとしか思えません。

 お年寄りの病気だって、治療によって回復する人のほうが多いのだし、75才以上の方の認知症は、7%に過ぎないのですよ。みんながみんなぼけるわけではありません。そりゃあ、誰だって、今若い人だって、みんないつかは死んでいくのです。だからこそ、死を目前にした人に、情けない想いをさせてはいけないでしょう。

 舛添厚労大臣は、盛んに「75歳を超えると、とたんに医療費が増える、これは医学的に証明されている」というようなことを言っています。とんでもない。そんなデータはどこにもありません。医療費は65歳以上は年代別になだらかに上昇しているのであって、決して75才のところに段差があるわけてはありません。あえていえば、64歳までと65歳からのところに、段差が見られるのです。64歳までが25万円。65歳以上が年間約66万円。70歳以上が約73万円。75才以上が約81万円となっています。【厚生労働白書図表2-1-2 年齢階級別1人当たり医療費(2004年度)ー資料:厚生労働省大臣官房統計情報部「国民医療費」(2004年度)】だから、高齢者医療として別立ての保険点数をつけるのであれば、65歳でくぎりをつけるというのであれば、根拠がないわけではありません。75歳に線引きをするその理由がわかりません。

 それから、これも毎日新聞に出ていたことです。政府はこのままでは2025年度の国民医療費が現在の倍の65兆円になるとして、数々の抑制を行って来ました。しかし、25年度の65兆円は国民所得の12~13.2%と推計されると。04年度でも医療費は国民所得の8.9%。経済成長で国の「財布」の大きさも変わるため、名目額は倍増でも実質額はそれほど増えない、ということです。

 このように、数字というのは、使いようによって、いろいろに変化するものなのです。だから、私たちはだまされないように、きちんと自ら検証すべきだと思うのです。このブログが、その一助になれば幸いです。

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老人医療費は増えていません。

日本の医療費は、決して多くはないということをすでに述べました。日本の対GDP(国内総生産)医療費は、OECD先進7か国(平均10.2%)の中で、最下位です。日本の医療費が先進7か国並に確保されるためには、あと9兆円不足しているのです。これ以上の医療崩壊を食い止めるためには、国はこれだけの財源を投入すべきなのです。

 そもそも、先進国は、国民の命を守るために、医療費がかさむのが当然だと考えなければなりません。

 それなのに、日本は、これまで医療費などの社会保障費を削減し続けて来ました。それは、2002年の「聖域なき構造改革」による社会保障費抑制策によります。これによって、2002年度は3000億円が、その後は毎年2200億円が削減され続けています。たとえば、介護報酬引き下げ(2003.2005.2006年度)診療報酬引き下げ、雇用保険の国庫負担削減、さらに生活保護の老齢加算の廃止、母子加算の廃止、年金の給付の引き下げなどなど。この影に、どれだけの弱い立場の人たちの生活が圧迫され続けたことでしょうか。

 それにより、日本の医療費は1999年から増えていません。(厚生労働白書図表1-2-2国民医療費、老人医療費、高齢化率の推移より)さらに、高齢化率は増え続けていても、老人医療費はまったく増えていません。増えていないのですよ。増えていないのに、ではこれまでの老人医療制度ではなぜいけないのでしょうか。なぜ、ここで75歳以上をきりはなさなければいけないのでしょうか。

 これは、政府与党の人たちが、お年寄りの医療を守るためにこの制度を作ったのだと、白々しく言うのと違って、お年寄りを守るものでなく、「国民保険」を守るための制度だというのが正しいでしょう。

 毎日新聞が、6月17日から、「医療クライシスー脱医療費亡国論」というシリーズを掲載しています。

これによると、医療経済学の専門家が参加しての厚生労働省の「医療費の将来見通しに関する検討会」の場で、委員が「医療費増に高齢化の影響はほとんどない」「医療費は野放図には伸びない」と口々に言ったと書かれています。医療費の伸びは「高齢化」のせいではないのです。

 厚労省の担当課長すら、「医療費の自然増の最大の要因は高価な薬や機器、治療手段が開発される医療の進歩であることは明白だ」と明言したとすら書かれています。

 アメリカの医療経済学者のゲッツェンの、「医療費の増加率は、国民所得の増加率で決まる」との分折、研究をも紹介されたと。これを紹介した慶応大学の権丈教授は、「医療費の額は結局、社会のパイの中からどれだけ使うかという政治的な判断、つまり医療への政治的スタンスで決まってくる」と解説したと。

 要するに政府の姿勢しだいだということですよね。そして、結局はどんな政府を私たちがえらぶのか、ということになるのです。国交省の道路を作ることを優先させるか、国民の医療や生活を優先させるか、どっちの政府を選ぶのか、ということでしょう。

 私たちは、政府、厚労省の言うことにだまされてはいけないと思います。こういう硬い文章は、きっと読む人を疲れさせるし、いやになって読むのをやめる人も沢山いるだろうと想像できますが、でも、大切なことなのだから、つづけようと思います。明日は、終末期の医療についても話しますね。

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またまた後期高齢者医療制度について。

しばらくぶりに後期高齢者医療制度について。この間、テレビ、新聞、週刊誌でいろいろと報道されています。できるだけ目にするように気をつけています。やはり、政府、与党の人たちの論は、とても弱いですね。でも、マスコミだけから物事を判断するのは危険です。時として、本質が見えなくなることがあります。

 後期高齢者医療制度の中の目玉の一つに、「かかりつけ医」の制度があります。これは、一人のかかりつけ医を決めて、医師と患者さんとの間で、契約を結びます。すると、一月の治療費(再診料や処方料は別にして)6000円、患者さんの負担は一割、600円でそこで診ていただけるというものです。

 一見親切な制度に見えますが、でも、ほかの病院にかかろうとすると、そのかかりつけ医の紹介が必要となります。かってにほかの診療所や病院にかかることはできません。でも、病気の方というのは、決していたずらにあちこちの病院に行っているわけではありません。自分の意思で病院を選ぶのが、これからは、主治医の意思にまかされるようになるということです。患者としての主体がなくなってしまいます。

 月に6000円の範囲内での診療というと、かなり内容が限られるということは、すでに先に述べました。

 でも、厚労省はここにきて、この制度について、当初の思惑とは異なる言い方に代わっています。「かかりつけ医」は強制ではない、とか、いつでも変更できる、とか。あまりに世間の風当たりが強くて、こうなってしまったのだと思います。

 それに、厚労省の見込み違いは、このかかりつけ医の登録をする医師がとても少ないということがわかったことです。厚生労働省のホームページにあった表です。全国平均で23%の内科医しか登録をしていません。それも、地域によってひどく差があります、青森県などは登録数0です。鹿児島県は異常に高くて86.3%。でも、これは例外と言ってもいい数値です。このかかりつけ医の登録をするためには、決められた研修を受けなければならなかったはずなのですが、それが今、各地域でとてもあいまいになっています。

 そもそも、これまでの老人医療の負担が1割だったのですから、患者にとって、600円で診てあげますといわれても、何のメリットもないように思えてしまいます。医師だって、一月6000円でやりなさいといわれると、十分な医療の提供は難しくなることがわかっているのでしょう。

 元、厚生労働大臣だった人が、テレビで、地元でこれはお年寄りに手厚い医療を提供する制度ですよ、ということを説明すると、皆さん、よくわかってくださいます。これはこれまでの説明が悪かったということで、話せばわかってもらえるのです。と言っていました。

 しかし、その方の地元の茨城県の医師のかかりつけ医の登録は6.1%に過ぎません。

 また、テレビを見ていてでひっくり返りそうになりました。ある学者さんが、このままだと、2060年には若者二人で一人の老人を支えなければならなくなる、と。だから、今のうちから、制度をつくっておかなければらないといっていたのです。52年先のことですよ。私はこの後期高齢者医療制度のほうが、もっと早く破綻してしまうと思っています。そんな、50年も持つ制度ではありません。

 それに、財源、財源と。あの義家さんも、テレビでこんなだれかの受け売りのようなことを言っていて、本当にがっかりです。もっと自分の頭で考えて、自分の言葉で語れないのか、と思いました。

 財源の確保ために、消費税を上げよだとか言われ始めています。このあたりを、もう少し、明日に述べます。

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